伝統的な和食は高糖質だけれども太らない

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現代の日本人は1970年代以前に比べると肥満傾向が高く、糖尿病患者も予備軍を含めると2000万人に達するなどとも言われます。

でも、1970年代までは日本人には肥満も少なかったし、2型糖尿病患者も世界のほかの国に比べればぐっと少なかったのです。

その理由はやはり食生活にあります。


現代の飽食文化では、外食産業の戦略で、普通に食べようとすればほとんどすべての食事に糖質と脂質が両方ともたっぷり入っています。

そこに濃いめの塩分を組み合わせると「至福点」と呼ばれる、大勢の人が好んでたくさん食べる味が出来上がるからです。

その代表的な味はK社のポテトチップスですね。


でも、1970年代前半ぐらいまではポテトチップスはそう簡単に駄菓子屋さんで買える食べ物ではありませんでした。

洋食レストランや、都会の手作りお菓子屋さんでしか買えないものでした。

それが日本人の所得が上がり、特に貿易摩擦が言われるようになった1970年代後半からは日本人全体の購買力が上がってきました。

このころから、ポテチをはじめとした、脂質たっぷりの食材が増えるようになってきました。



元々、伝統的な日本食は高糖質ではありましたが、「糖質+油脂」の組み合わせはそれほど頻繁に出てくる組み合わせではありませんでした。

高糖質でも低脂質、結果として低カロリーであり、糖質も精製した小麦粉よりも野菜などから摂取して、不足分を御飯で補うというものでした。

さらに、1970年代ぐらいまでは「食後にデザートを食べる」という習慣はあまりありませんでした。

(おやつはありましたけれども)

だから、糖質中心でもカロリーが低く済んでいたので肥満する人が少なく、インスリン抵抗性も上がらず、2型糖尿病が少なかったのです。



でも、現代では伝統的な日本食ではなくて、欧米化した「高糖質+高脂質+高塩分」の食事が好まれていますし、町にはあふれかえっています。

ポテチが悪者だとは言いません、美味しいですし、K社のそれなんか品質には常に気を使われています。

でも、簡単に「高カロリー摂取+糖質摂取過剰」を引き起こす食材の代表ではあるし、それらのさまざまな「高糖質+高脂質」の美味しい食べ物が我々日本人に急速な肥満をもたらしたのは間違いないと思っています。


そんな食生活環境の中で肥満にいたり、肥満から耐糖能障害を起こした我々としては、糖質を抜いてまず痩せるのが最も手っ取り早い正常復帰の方法なのです。

もしもそれで膵臓機能が回復したのであれば、伝統的な日本食に戻っても大丈夫です。


ただし、二度と太らないように、伝統的な日本食に徹することが重要で、糖質と脂質の量をコントロールするカロリー制限は必要です。

「糖質OK」ということになるとすぐにジャンクフードを食べる生活の方に流されてしまうようであれば、一生低糖質食を続けていく方が簡単だし、安全だと思われます。



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このページは、実践管理人が2012年4月17日 11:53に書いたブログ記事です。

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