低糖質食(糖質制限)であればカロリー制限は必要ない?

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低糖質食にすれば食後高血糖がない、ということはインスリンも出ないし高濃度のインスリンの作用による脂肪新生もない、だからいくら食べても大丈夫、などの話があります。

これは正しいのでしょうか間違いでしょうか?

カロリー制限の意味次第で正解であり、誤解にもなります。



一般的な人間に必要なカロリー数というのは計算式が決まっています。

たとえば身長が173㎝の男性で、わりに骨格がしっかりして筋肉質な人であれば、理想的なBMIは22~24になるかと思います。

173㎝でBMI23と計算すれば理想体重は

1.73x1.73x23=68.8367(kg)

となります。


これに運動量に応じて25~30を乗じたものが一日の推薦摂取カロリーです。

ここでかける25~30というのは現代の一般的な仕事の人で、スポーツ選手や、かなりの力仕事や長時間の労働作業をしている人はもっと大きな数値をかける必要があります。


たとえば営業とまで行かなくても社内でけっこう動き回る、通勤でも往復30分は歩く、通勤電車で往復80分は立っているような仕事であれば真ん中をとって27.5で計算してみましょう。

そうすると、68.8367x27.5=1893(kcal) になります。

毎日摂取すべきカロリーの理想値は1893kcal、という計算になります。

低糖質ダイエットであっても、これを理想摂取カロリーとし、これを大きく超えないような数値に設定します。


これにはもちろん変動がありますよね、最初に設定したBMIの数値を、一般的に標準体重とされている18.5~25の間で考えると、

身長173㎝の方の標準体重は55.36865kg~74.8225kgの範囲で、その人の骨格や仕事内容などから選ぶということになります。

それに変動する係数の25~30をかけてみると、一日に摂取すべきカロリー数は

最小値は1384.21625kcalに対して、最大値は2244.675kcalということで、設定次第で大きく変動することになります。


ここから導き出される結論は、身長173㎝の人で厳しい肉体労働ではない人の一日の最大カロリー摂取量は2245kcalということになります。

低炭水化物ダイエットであっても身長173㎝の一般的な男性であれば毎日1900kcal前後に抑えるのが理想で、増やしても2250kcal程度まで、ということですね。



もう一度計算式を書いておきます。


身長(メートル)x身長(メートル)x目標BMIx(25~30)=一日の目標摂取カロリー


BMIは自分で理想とする18.5~25から選択します。
(理想値は22とよく言われますが、老若男女、みんな22が理想なんておかしい話でしょう?)

ちなみに、久山町研究では

40~60歳の日本人中年男性の場合、BMIは23~26の範囲の人が最も長生き

40~60歳の日本人中年女性の場合、BMIは19~22の範囲の人が最も長生き

という疫学的データがあります。


中年男性に最適のダイエット方法

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このブログ記事について

このページは、実践管理人が2012年5月 5日 10:40に書いたブログ記事です。

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