糖質制限ダイエット(低糖質ダイエット)でどんな感じに痩せていくのか?
いつ頃が最も痩せるのか?
停滞期はないのか?
リバウンドはないのか?
それらのことに関しては情報があります、私個人のものもありますが、もっと大規模に大ぜいに対して行われた実験結果があります。
それが以下のグラフです。
2008年のNew England Journal of Modicineという、世界で最も評価の高い臨床研究雑誌の一つに掲載された論文のFigureです。
このグラフの中の青い三角マークをつないだラインが糖質制限ダイエット(カロリー制限は一切なし)による体重変化の推移の折れ線グラフです。
赤いダイアモンド型マークをつないだグラフは、低脂肪にしてカロリー制限もした(男性1800kcal以下、女性1500kcal以下)人たちの体重変化の推移です。
そして真ん中のオレンジ色の四角のマークをつないだものは「地中海式ダイエット」にしてカロリー制限もした(男性1800kcal以下、女性1500kcal以下)人たちの体重変化の推移です。
(地中海式とは、ギリシャやイタリア沿岸部の食生活に似せたもので、オリーブオイル、魚介類、ナッツ類を積極的にとるものです。)
この三つのグループは、イスラエルの企業に勤める人たちで、BMI27以上の人たち322人を不作為に三つのグループに分けて追跡したものです。
平均BMIは31で、男性比率が86%でした。
結果は見て明らかなように、カロリー制限を設けなかった低糖質ダイエット群が圧倒的に迅速に体重減少していますし、最終的ない時期の体重も最も低くなっています。
ただし、リバウンドというべきなのかな? ダイエット期間後半での体重増加ははありますね。
開始後4~6か月では平均で6~7kgの体重減少が認められたものの、最終的には2年後に平均で4.7kg減少のあたりに落ち着いています。
それに対して低脂肪カロリー制限食は平均2.9kg減、カロリー制限地中海食は4.4kg減でした。
リバウンドに関して言えば、低脂肪食では体重上昇がありますが、地中海食では一度下がった体重からのリバウンドがほとんどありません。
また、食事方法の継続率は低脂肪食で90.4%,地中海食で85.3%,低炭水化物食で78.0%ということでした。
以上の観察結果から何が言えるかと言えば、やはり効果的に痩せることができるのは低炭水化物食で、体重減少の早さと落ちっぷりでは、どちらも他を圧倒しています。
(時期的にはどの方法も似ていますね、開始してから5~6か月前後に最も体重は低くなっています。)
しかし一方で、継続することが最も困難であったのも糖質制限食ということは注意しなくてはなりません。
低脂肪食や地中海食では、脂肪の量やカロリーさえ守っていれば、いろいろな食べ物を少量ずつなら食べることができます。
これに対して、低糖質ダイエットではパンや米、パスタやジャガイモはもちろん、デザートやお菓子も制限されますから、これらを食べたいという誘惑の強い人にとって見れば、継続はより困難なのかもしれませんね。
ということで、今回の記事のタイトルへの回答ですが、
糖質制限ダイエットでは開始後半年程度までぐんぐん痩せていきますし、その減りっぷりはカロリー制限ダイエットよりもはるかに速くて深いです。
停滞期というかリバウンドに関して言えば、開始後半年から1年半のあたりですね。
そこから1年ほどかけて緩やかに戻っていき、減った体重分の20~30%程度は戻るようです。
あれ?
でもね、私にもその停滞期、来ましたけど、その後は低いままで維持できてますよ?
なんででしょうね?
って、答えは考察してあります。
その考察は次の記事にて
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