前の記事で糖質制限ダイエットの停滞期について書きました。
およそ半年までは順調に体重が下がっていくけれども、そこから次第に戻っていき、開始からおよそ一年半で落ち着いていく。
最初の半年で下がった減った体重の20~30%程度は戻るようです。
(これはあくまでも平均値ですから個人差はあります。)
更におまけで書きますと、
これは脂肪摂取制限とカロリー制限をしてダイエットに取り組んだ人でも同じタイミングで戻りがあり、減った分の30~40%程度戻ったようです。
しかしもう一つの方法、地中海式ダイエットにすれば、両者の間ぐらいの体重減少があり、リバウンドはごくわずかしかありませんでした。
けっきょく最終的な維持体重(1年半から2年後にかけて)は低糖質ダイエット群とそれほどやせっぷりに変わりはありません。
地中海ダイエットもなかなか良さげですね。
・・・ということはどうすればいいのか?
見えてきた気がしますよね。
理想的なダイエット方法ですが、これらのうち、成績の良い二つの方法のハイブリッドを目指します。
パターンとしては二つですね、一つ目は最初からハイブリッドです。
「低糖質ダイエットを地中海式ダイエットの食事内容をメインに(魚、ナッツ、オリーブオイルを豊富に)実践する、ずっと続ける。」
これができれば、ひょっとして、最も早く体重を減らせるし、その後も低い体重を健康に長期間維持できるのではないかと思われます。
あるいはもうひとつのハイブリッドは、時期をずらして組み合わせるものです。
「最初の半年ぐらいはともかく「低糖質ダイエット」だけ実践して一気に体重を減らすが、半年過ぎたあたりから食事内容は地中海式ダイエットを心がける。」
実際、私はこれに近いです。
タンパク質や脂質を地中海式にすることを心がけながら、低糖質ダイエットを続けています。
もちろん、糖尿病の可能性がない人は徐々に徐々に糖質OKの地中海式に変えていくというのもありかなと思います。
でも、多くの中年男性の場合、半年過ぎても低糖質ダイエットを続けた方がいい気がします。
画像はこちらから拝借しました⇒ 地中海式ダイエットについて説明してあった英語のページ
地中海式ダイエットと低糖質ダイエットのハイブリッドって何をどのように食べるんでしょうか?
具体的には、牛肉や羊肉、加工肉、バターやチーズなどを避けて、魚肉、鶏肉、大豆、オリーブオイルなどを中心にタンパク質と脂質を摂取するようにするのです。
その条件で、糖質制限を緩めて糖質を摂取するならカロリー制限します。
(糖質制限を緩くするのであれば、具体的にどのぐらいの比率でを脂質と糖質を摂取するのがよいのかは今後の研究次第だろうなと思います。)
糖質を摂取しないのなら、カロリー制限なしです。
それが、体重を下げるのにも、下げた体重を安定的に長く維持するのにも、効果的なダイエットになるはずです。
実は低脂質ダイエット、低糖質ダイエット、地中海式ダイエットの3群の中で
「糖尿病患者の空腹時血糖が有意に低下していた」
のは地中海食のグループだけということでした。
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おそらくですが、基礎インスリン分泌能が改善するのが地中海式ダイエットの特徴なのだと思われます。
これは魚介類やオリーブオイルを多用する、つまりω3脂肪酸の含有量の多い地中海式食の効用なのだと思われます。
具体的には、ω3脂肪酸による定期的なGPR120の刺激により、インクレチン分泌が盛んになり、「基礎インスリン分泌能」が高まるのではないでしょうか?
私自身、半年過ぎたあたりがちょうど年末年始になったこともあってリバウンドが始まったのですが、その時期に意図的に加工肉や牛肉を避けて、魚介類と鶏肉と豆腐からのタンパク摂取を心がけました。
そうするようになってから、低糖質ダイエット半年後の減量ピークのあたりの体重で推移するようになっています。
まだまだ一年程度の観察なので今後どうなるかはわかりませんが、タンパク質や脂質を何から摂取するのかは大事なように思います。
もちろん、今後、このようなハイブリッドダイエットに関しても大規模集団で長期観察試験がなされて、その結果を待つべきかとは思いますが、待ってられないのが我々のメタボです(笑)。
まずは低糖質ダイエットを実践して、そして、我々自身でも積極的に、「低糖質ダイエットの質」を高めていく上で、「食材は何がいいのか」はきちんと考えてトライしておくべきことだと思います。
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