質問サイトのYahoo!知恵袋を見ていたら、「血糖値を下げる食べ物を教えてください。」という質問がありました。
人間の体の中に在って血糖値を下げる作用を持つ物質はインスリンです、そういうホルモンのような作用を持つ食材があるのか?
実は・・・いくつかあります。
ゴーヤー
みなさんがよく知っているゴーヤーの中に含まれている「コロソリン酸」という成分はブドウ糖の細胞への取り込みを刺激する作用を持ち、「植物インスリン」とも呼ばれています。
このコロソリン酸はバナバという植物にも含まれていて、「バナバ茶」や「ゴーヤー茶」を飲むことで食後高血糖をある程度下げることができるとわかっています。
もちろん、ゴーヤーチャンプルーなどの料理からもある程度は摂取できますが、お茶、あるいはサプリメントとしての摂取の方がより効果は高いようです。
ただ、こうなってくると食べ物というよりは薬っぽくなってきますから、
「ゴーヤーにはインスリンと似た作用があって血糖値を下げる」
ということだけ覚えておきましょう。
豆鼓
豆鼓とは中国の調味料で、 です。
この豆鼓はαグルコシダーゼという、でんぷんを分解する酵素にでんぷんを押しのけて優先的に結合する働きがあります。
これにより、でんぷんがグルコシダーゼで分解されて単糖類になるのが阻害され、結果的に他の食べ物の吸収されるのを防ぐことができます。
豆鼓は単独では血糖値を下げませんが、他の「糖質」を同時に食べたときに、それが吸収されるのを防ぐことで血糖値を上げにくくする作用があるというわけです。
これは以前、テレビで紹介されていた「白インゲン豆」の効果と同じものです。
でも、この効果はαグルコシダーゼ阻害剤という糖尿病治療、あるいは境界型糖尿病の進行抑制薬として保険適応がありますから、こちらを処方してもらって飲む方がはるかに強力で手っ取り早いです。
あ、糖尿病もしくは耐糖能異常(IGT)と診断されている必要がありますけど。
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