いただいているコメントへのお返事遅れております トピックスで腎機能について
さかのぼって古いものから順次、公開し、お返事させていただいています。
深い考察に及ばざるを得ないコメントも多く、コメントくださった方々は待ち遠しいかと思いますが、どうぞご容赦ください。
本日お答えさせていただいたコメントの中に、腎臓にかかわるお仕事をされているという方からいただいたコメントがありました。
重要な問題ですが、糖質制限(たんぱく質摂取量増加)と腎機能に関して否定的に考えられている方はまだまだ多いと思います。
私は、腎機能がそれほど悪くなっていない方々では糖質制限はむしろ腎機能に良い効果を及ぼすというエビデンスが出そろってきつつあるように考えます。
スマホや携帯ではコメントが全く読めないようなので、転載して改めて紹介させていただきます。
腎に関わるところで仕事をしております。小職の理解ではタンパクの過剰摂取は間違いなく腎機能を低下させると認識しています。
小職の娘が一型糖尿病を発症し、当時宣伝を開始していた荒木式に興味を抱きましたが、こと糖尿病に関しては解釈は間違っていないのですが、合併症までを考慮していない内容でしたので正直なところは実践すべきではないという結論に至りました。
人間の新陳代謝の中で必要なタンパク量は10g/Day程度でしかなく、これが認識しされ始めアースリートの方々も不要なタンパク質接種を控えるようになっています。
ではなぜタンパクが腎機能を低下させる可能性があるか、それはタンパクを摂取し消化する過程で発生する尿素窒素、リン、カリウムなどの毒素をろ過するために、腎には相当の血流が発生し、これが腎を痛める主な原因とされています。
腎も膵も同じで、ある程度まで機能が低下すると機能の回復があまり望めないのが実情です。
ではどうすればと言われれば小職はそれに解答することが出来ません。しかし、デンプン、その中でも難消化性でんぷん(難消化性デキストリンとは異なりま
す)などを含む食材、好ましくはでんぷんのみで製造された食品などは、一般の炭水化物よりも血糖値の急激な上昇をさせないとされております。また、この難
消化性でんぷんは大腸にまで達し、そこで善玉菌の栄養源になっていることも発見され、整腸作用による大腸がんなどの余病効果が高いともされています。
余計な話ばかり致しましたが、結局はいかにバランスを考えた食事であるかが重要と言うのが小職の考えです。しかし、低糖質食事療法がどこまで腎に影響を及
ぼすか、それはまったくわかりません。ですので、願わくば実践されている方々には頻繁に尿検査して頂ければと思います。腎の低下は仮に腎が少々弱っただけ
でも、複合的な要素で一瞬にして透析になる可能性があります。
厚かましいお話を致しましたが、皆様、お体をご自愛下さればと思い投稿いたします。
なんだか寝ぼけていて私の日本語ところどころ変ですね。(いつもか(^^;))
精製された糖質ではなくて未精製のでんぷん質を食べる、あるいはその前に食物繊維を十分に摂取する、これらが食後高血糖を抑制してくれるのは間違いなさそうです。
糖質制限がうまくいかない人はそれで食後高血糖の上昇を抑えながら糖質摂取していただけたらと思います。
ただ、糖質制限を否定される方々の論拠とされる言葉に「バランスを考えた食事をすべきだ。」というのが頻繁に出てきます。
そうおっしゃる方々のバランスの良い食事という概念の背景には「炭水化物が60%が一番バランスが良い」という、科学的エビデンスの全くない(というかむしろ否定されている)栄養学の教えが背景として存在すると思うのですよね。
栄養学者の言う「炭水化物60%のバランスの良い食事」を世界中で推し進めてきたこの30年間でどれほど肥満と糖尿病が増えてきたのか、その歴史的事実も改めてよくご覧になっていただけたらと思います。
⇒ 世界人類総糖尿病化計画
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat22/
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人類の歴史上最も糖質過多な「バランスの良い食事」の時代なのかもしれませんね。農耕が始まらないと文明が発展しなかったかもしれませんからむつかしいところですが、これからの人類は文化を高めつつ糖質を制限していけるようになる可能性はあります。しかし、経済のベースが穀物である限りは、多くの国の政府は糖質制限をこころよく思わず、御用学者を駆使して糖質制限を駆逐しようと試みるでしょうね。
無名さん
コメントありがとうございます。
穀物摂取そのものを否定すると現代の経済活動を否定することになる。
これは非常に悩ましい問題だと思っています。
これから世界経済、人類の規模はトータルで縮小し、それこそ「健康にとってバランスの良い消費」をする経済になっていくべきなんだろうなと思います。
北欧諸国が、もともと食産業としては穀物生産ではなくて酪農や漁業がメインであることからも、糖質制限に国を挙げて舵を切っているようですが、人工も高齢化して縮小化に向かうあの国々、安定した世界の未来モデルはあの国々にあるのではないでしょうか。
産めよ増やせよ、それが国力を大きくして経済も支えるのだ、そういう時代が完全に終わったと思うべきかと。
人口を減らして、地上でエネルギーを大量に消費しないで生産できる範囲の食糧を基に、調和型で生きていく、地球全体がそうなっていくべきなのだと思います。
確かに、そうなってしまうと科学文明の伸びはぱったりと止まってしまうかもしれませんが、「風立ちぬ」で描かれた堀越次郎のような「科学や技術そのものに興味を持ち情熱を祖sぐことのできる」人々はこれからも出現するでしょうから、そういう人たちを大事にしながら、調和型で生きていくことができればいいなと思います。
現実にはしかし、飛行機を作るには戦争のような大量に資金を糖化できる環境は必須であったのは事実で、そこのところが難しいですね、戦争無き、技術への追及のある、文化的にも道徳心も熟成した社会ができていけばいいなと。
・・・何の話をしているのやら(^^;)。
お久しぶりです!片仮名のナオです。
リバースT3について、お悩みの方に
T3が活性されるには、鉄分欠乏の貧血だったり、ミネラル分が足りないと活性されず、甲状腺が低下するのです。
T3は、鉄分とセレニウムの不足のせいで活性化できません。
ハードな糖質制限、と言っても糖質だけに拘り、動物性タンパク質が足りない女性が多く「高タンパク高脂質」を守れていません。それで貧血のままでいれば、甲状腺ホルモンは低下します。
貧血の方は、鉄分とセレニウムの不足がないか、調べるといいです。
カルピンチョ先生
初めまして、いつもこちらで勉強させていただいています。
アラフィフ女性の私、毎食1膳半食べていたごはんをお茶碗1/3にする、毎日のように間食で食べていた菓子パンはやめる、というゆるめの糖質制限ダイエットながら半年で9kg減、20年前の体重に戻すことができました(それまでが糖質とりすぎだったのですね。70~80%はとっていたのかも)。
最初の1か月は、消化の仕組みが変わったのでしょうか、胃痛になったり便秘になったりしましたが、それ以降はすこぶる快調です。冷え性も改善したようで、首都圏で初雪かと言われた今日も暖房をつけなくても平気です。
そして、糖質を減らしても、不満のない食生活を送れています。あんなに丼ものが大好きだったのに。
お忙しい日々と存じますが、カルピンチョ先生の記事を楽しみにしておりますので、お時間のある時に新着記事を拝見できるとうれしいです。楽しみ、と書きましたが、根っからの文系人間なので、内容をちゃんと理解できているとは言えないのですが、文系人間の琴線に触れる文章も多く、特に「白米や小麦粉ではない、悪いのは現代のライフスタイルなのだ」の「むかし、お米は素晴らしい食べ物だったのです」には、涙がにじんでしまいました。
お茶碗1/3で満足できるようになっても、やっぱりごはんはおいしいなぁ…としみじみ思う私は、アメリカで開拓期の生活を今も続けているアーミッシュ村みたいな「昭和村」があればいいなぁ、と夢想したりもします。馬を使って畑を耕し、家電製品も一切なく、一日の労働の後はごはんをおなかいっぱい食べる…今の自分がやるのは到底無理なのですけれど、ノスタルジックな思いに浸ったりしています。
ナオさん
おひさしぶりです。
情報をありがとうございます。
リバースT3ができるのは末梢でT4が活性型T3になるのではなくてリバースT3に変わる、つまり「甲状腺機能には関係ない末梢における問題」であると考えていますが、その「末梢における甲状腺ホルモンの変換」に鉄分とセレニウムが十分に必要であるということですね?
セレニウムは甲状腺の機能発現においてはヨウ素に次いで重要なミネラルであると思っていましたが、末梢における活性型への転換にも重要だったとは。
興味がわいたのでPubMed検索してみました。
J Trace Elem Med Biol. 2009;23(2):71-4. doi: 10.1016/j.jtemb.2009.01.001. Epub 2009 Feb 25.
Selenium and thyroid hormone axis in critical ill states: an overview of conflicting view points.
Gärtner R.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19398053
意見は論文によってわかれているようですが、セレニウムや鉄分を補給してみて改善するのであればOKですね、やってみる価値はあると思います。
ありがとうございます。
また情報お待ちしてます♪
ちどりさん
>ゆるめの糖質制限ダイエットながら半年で9kg減、20年前の体重に戻すことができました
すばらしいではないですか。
どうやら、女性が糖質制限に取り組む時にはそのぐらいの取り組み方の方が成功率が高いようにどうも思えますね。
お酒の好きなメタボな中年男性の場合はウイスキーまたは焼酎+肉、チーズ、魚、イカタコ、豆腐、葉っぱ野菜で満足な人が多いために、いきなり厳しい糖質制限しても大丈夫ですけど、どうも女性の場合は厳しい糖質制限は「精神的なストレス」も大きいように感じています。
糖尿病やメタボの問題がない女性の場合は、ちどりさんぐらいのスローペースでゆったり進めるのでいいのかもしれませんね。
>最初の1か月は、消化の仕組みが変わったのでしょうか、胃痛になったり便秘になったりしましたが、それ以降はすこぶる快調です。冷え性も改善したようで、首都圏で初雪かと言われた今日も暖房をつけなくても平気です。
これもいいことですね、綺麗に良い方向に体質が変わったようです。でも、こんなにゆっくりと緩めの糖質制限にしても最初は体調変化があるのですね。
いろんな人がいろんなパターンで自分スタイルの糖質制限する、それでいいと思います。
サンプルとしてこのコメント、記憶させていただきます。
ありがとうございます。
すみません!
さきほど自ブログのURLを確かめたら、公開記事になってませんでした。
どうやってもうまく公開記事にならないようです……………(>人<;)
何度もトライしてみてもエラーになってしまいました。
なので、たいへんお手数ですが、さきほどのコメントを取り消してください。
申し訳ありません。>_
カルピンチョ先生
初めまして、私も酒好きな50代男性です。
今年の5月に、血圧でお世話になっている先生から、このまま行くと危険だから痩せなさいと言われ、自己流ながら色々なサイトを観て、主食を少なくする方法と食べる順番を入れ取組みました。
お蔭様で、BMI値27.5から24.3まで9KG減らすことが出来ました。
その先生からは、25を切るまでは急げ、22までは、その後10年計画で良いといわれた意味が、カルピンチョ先生のサイトを観まして理解できました。
>標準体重にある人(女性でBMI18~23、男性でBMI20~25)がさらに体重を絞って細くなりたいという場合、糖質制限食は、体重に関してだけ見れば目的を達することは難しいと思われます。
現在は、せめて夜だけ少しの日本酒後焼酎とタンパク質は鯖の水煮、食物繊維は舞茸・ととろ昆布(10g)を毎日食しています。
糖質制限は、害があるとのサイトも存在し少し不安でしたが、カルピンチョ先生のサイトを観て安心しました。
今後の更新、楽しみにしています。
はい~。
ナオさんとこのアメンバーのみが読めますですね。
suwaさん
ダイエット成功と健康の回復、おめでとうございます。
そうなんですよね、糖質の食べ過ぎで過体重にある場合には奇跡でも見ているかのように痩せるので、自在に痩せれる魔法のダイエットのように思われていますが、糖質制限食は健康を取り戻す食事方法です。
決して痩せる魔法ではない、この点は、デブからスリムまで簡単に行ったり来たりするレディ・ガガさんも、もう少しきちんと一般の人向けに説明してくれたらよかったのになと思います。
標準体重にある人は、血糖値が高いなどのメタボな問題がなければやらなくてもいいでしょう。
また、糖質制限は自分へのベストを探し出す。
これも重要なことですよね。
suwaさんも少しの楽しみとして、日本酒を取り入れられている。
日本酒は糖質が多い飲み物ですが、わかった上での摂取ですから、それでいいと思うんですよね。
みなさんがこうしてマイペースで健康管理していただけるのが一番いいです。
カルピンチョ先生
糖質制限と血圧のところでコメントさせていただいたひぐもんです。実はわたくし、某製薬会社の研究所でエリスロポエチンの開発を行い、以来30年近く腎臓病付近をうろうろしております。
自分なりに絶食や糖質制限を調べてみて、究極の腎不全食は糖質制限食ではないか?との仮説に至り、ググっていたところカルビンチョ先生に出会いました。
今のところ腎不全を回復させる医薬品はありません。Nrf2活性化剤であるバルドキソロンメチルが希望の星でしたが予期せぬ副作用で臨床試験が中断したままです。
それならば、薬に頼らずにNrf2を活性化してやれば良いと考えた訳です。絶食はNrf2を活性化しますので、おそらく糖質制限食も同様だと思います(てんかんの治療にケトン食を使うとNrf2が活性化するとの論文は見つけました)
しかも糖質制限食ならば腎機能を低下させるAGEs(終末糖化産物)の産生も抑制され一挙両得!
腎専門医は、蛋白・脂質の摂取量が増えることでインドールが増えたり、過酸化脂質や食事由来AGEsの取り込みが増えることを心配するでしょうが、それならば腸管内でこれらの悪玉物質を吸着除去してやればよい!
という訳で結晶セルロースを原料にして、クレメジンレベルの純度とAGEs吸着能を併せ持つ新しい炭を作ってしまいました(宣伝だと思われたくないので詳しくは書きません)。
糖質制限食の腎保護効果はカルピンチョ先生ご紹介の文献や山田先生・江部先生の臨床結果から確実なものだと確信しました。腸内細菌叢が変化しないか?若干気になりますが、十分な食物繊維補給と吸着炭併用で腎臓・肝臓に影響を与える尿毒症物質は抑えられると思います。
ただ一つ気になっているのはKlotho発見者の黒尾先生が提唱しているカルシウム・リン・fetuin-A・パーティクル(CPP)です。CPPは腎機能を低下させるので、仮に蛋白摂取量が増えてカルシウム・リンの吸収が増える可能性があるのであれば、リン酸カルシウムの形成を阻害する(らしい)クエン酸を多めに摂れば良いのだろうか・・・・などと考えている次第です。
長文になってしまい申し訳ありません。
新参糖質セイゲニストとして、これからも楽しく拝読させていただきます。
ひぐもんのところに商品紹介のアドレスが入っています。
宣伝に利用されています。
ひぐもんさん
>実はわたくし、某製薬会社の研究所でエリスロポエチンの開発を行い、以来30年近く腎臓病付近をうろうろしております。
・・・実は私、ヒトの尿からのエリスロポイエチン抽出に努力された宮家先生のジュニアと同じ高校で同級生でした。遠いご縁があります(笑)。
>究極の腎不全食は糖質制限食ではないか?
・・・そうなんですよね、急性期の方では摂取するたんぱく質量はある程度の制限が必要だろうと思いますが、慢性期にある方々はむしろ糖質を避けることの方がずっと意義が大きいのではないかと思います。
>絶食はNrf2を活性化しますので、おそらく糖質制限食も同様だと思います(てんかんの治療にケトン食を使うとNrf2が活性化するとの論文は見つけました)
・・・それはリーズナブルですね、ケトン食こそ究極の糖質制限食ですし。
>結晶セルロースを原料にして、クレメジンレベルの純度とAGEs吸着能を併せ持つ新しい炭を作ってしまいました
・・・それすごいと思うんですよ、すごいものです。クレメジン自体、コロンブスの卵的な発想の薬ですし、そこにさらにもう一工夫とくれば、治療に役に立つのは当然の気がします。
>ただ一つ気になっているのはKlotho発見者の黒尾先生が提唱しているカルシウム・リン・fetuin-A・パーティクル(CPP)です。
・・・わたし、不勉強でこれは詳しく知りません。勉強してみます。ありがとうございます。
> 長文になってしまい申し訳ありません。 新参糖質セイゲニストとして、これからも楽しく拝読させていただきます。
・・・いえいえ、いろいろ面白いお話をありがとうございます。よろしくお願いします。
通りすがりさん
ありがとうございます。でも、だいじょうぶですよ。
ここで私、しばしば書いていますが、
このブログの記事をきちんと読んで、その内容に対する独自のコメントをしてくださった方、あるいは有益な情報を書いてくださった方のホームページへやブログへのリンクは喜んで掲載させていただいています。
アフィリエイトバナーがたくさん貼ってあるurlであっても気にしません。
(アダルト、ギャンブル、児童系などのGoogleが好まない系統の場合は載せませんが)
ですから、通りすがりさんも利用してくださってかまいませんよ。
コメント内容がリンク掲載レベルに達しているかどうかはカルピンチョによるコンテンツ審査が入りますが(笑)。
カルピンチョ先生
宮家(ジュニア)先生と同級生でしたか!
熊本大と共同研究していたので、宮家(大先生)&ジュニア先生ともお会いしたことがあります。
なんという偶然!
私も尿まみれになってEPOの精製をやってました。
ひぐもんさん
> 熊本大と共同研究していたので、宮家(大先生)&ジュニア先生ともお会いしたことがあります。
そうなんですか!
狭い世界とはいえ、奇遇ですね、人生は面白いですねえ。
>私も尿まみれになってEPOの精製をやってました。
お疲れさまでございました。
あの仕事があるからこそ、今のサイトカインや増殖因子を使う研究とその応用があるんですよね。
なければ透析にしても、癌治療にしても、どれだけ難渋していたことか。
長く記念されるべき仕事だと思います。
ありがとうございます。