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糖新生と基礎代謝とダイエットの関係について


糖新生について

糖新生は普通の食事をしている人でも夜間には自然に起こっていることです。

ブドウ糖は細胞を活動させるための重要なエネルギー源であり、血糖値はある一定値に保たれている必要があります。

そのため、非常用のブドウ糖源として身体に蓄えられたグリコーゲンは、分解することで簡単にブドウ糖へと変わり、不足したブドウ糖を供給できます。

しかし、グリコーゲンというのは非常用の貯蓄の意味合いが強く、持続する運動などで利用されます。


血糖値を一定に保つために、そして非常用のグリコーゲンに手を付けないために、我々の身体には糖新生というシステムがあります。

食事からの糖質摂取の見込みのない就寝時にはグリコーゲンを分解するよりもむしろ、糖新生で足りない分のブドウ糖を作り出して血糖値補正をします。


糖新生の原理とはどのようなものでしょうか?

1.糖新生の原料となるものは特定の炭素骨格で、それはアミノ酸の一部(糖原性アミノ酸)、乳酸、ピルビン酸、グリセロールなどですが、比較的優先的に使われるのはタンパク質を分解して精製される糖原性アミノ酸です。これは、食事中から吸収されるものがあればそれを使いますし、それが足りなければ筋肉を分解して取り出します。活動している筋肉で産生される乳酸もよい材料です。

2.糖新生のためのエネルギー源として用いられるものが中性脂肪です。これが分解されて糖新生のためのエネルギーが供給されるのと同時に、ケトン体が生じてこれが脳などではブドウ糖の代替エネルギーとしても用いられます。また分解の過程でできたグリセロールの炭素骨格も糖新生に利用されます。

ということで、糖新生の際の原料とその作業のエネルギー源として「主にアミノ酸」「乳酸」と「脂肪」が消費されます。


では、糖質制限で痩せる際には、糖新生のために筋肉が痩せ衰えてしまうのでしょうか?

それは心配ほとんどご無用です(微妙だな^^;)。


ここで、絶食時の糖新生について見てみましょう。


絶食時の糖新生

血中ブドウ糖は一定濃度に保たれることが必須ですから、その維持が最優先されます。

絶食時には、糖が足りなくて真っ先に用いられるものは筋肉を分解して得られる糖原性アミノ酸です。

でも、絶食が長く続くと、脂肪分解を積極的に進めて、ケトン体をエネルギーとして用いたり、脂肪を分解して得られたグリセロールからの糖新生を優先的に進めたりします。

それは生きていく上で筋肉は一定量保持しておきたいからです。

それでも、絶食状態がさらに長く続けば、脂肪の蓄えを使い果たしますよね。

そうなると、筋肉分解もどんどん進みます。


これ、絶食ダイエットで起こるのはわかりますよね。

置き換えダイエットもちょっと似ています。

カロリーの低い、ビタミンやミネラルや食物繊維だけを含んでいるような置き換え食品をずっと食べ続けて痩せると、消化管からのアミノ酸からの供給が足りないので、筋肉の分解が亢進します。



次に、糖質制限の時の糖新生について考えてみましょう。

糖質制限食では、脂肪とタンパク質は必要十分量を摂取します。

これが非常に重要なポイントです。

これにより、糖新生の原料として必要な糖原性アミノ酸はかなりの量、食事から供給されます。


ただし、糖質制限と言えども、食事から供給されるアミノ酸や脂肪酸が十分の濃度存在するのは食後数時間だけなので、就寝後はプチ絶食状態となっています。

つまり、早朝などには蓄えた筋肉を糖新生の原料としてを使わざるを得ません。

ということで、糖質制限においても筋肉量の減少は多少、起こり得ます。

糖質制限時に積極的にたんぱく質を摂取した方がいいというのはそういう理由もあります。

夜食にチーズとホットウイスキー、なんてのはいい組み合わせですね。




基礎代謝と絶食について

我々の身体が運動しなくても毎日それを維持するためだけに必要とするエネルギー量を基礎代謝と言います。

基礎代謝の中でも、筋肉を維持するためにはたくさんのエネルギーを必要としますので、筋肉量が多い人では基礎代謝量が高くて、筋肉量が少ない人では基礎代謝量が少なくなります。

ダイエットのために、ピラティスなどでインナーマッスル(体の表面には見えない筋肉)を増やしましょうというのはそういう理由からです。


このために、女性で運動しないで食事制限だけで体重を維持しているような筋肉が少ない人では消費するエネルギー量が少なくなります。

そういう女性は、ちょっと食べすぎただけでものすごくエネルギー摂取過剰になり、太りやすくなるというわけです。


女性に限らず、絶食ダイエットや置き換えダイエットでは、糖新生のために筋肉をどんどん使います。

このために筋肉量が減り、エネルギーを消費しない体になります。

だから、絶食して痩せて、普通食に戻ると、それまで以上に摂取エネルギー過剰になって簡単にリバウンドするというわけです。



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今回の記事は、いただいた質問への回答を書き直して構成しました。


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2012年9月 9日 15:10

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コメント(38)

はじめまして。

糖質制限に対してネガティブな意見が多くて反論に大忙しですね。
楽しく勉強させていただいています。

私は、2012/5 糖尿病の診断を受け治療開始しました。。
HbA1c(NGSP) が、9.1、血糖値は食後2時間で、236 でした。

45才男 174cm 95kg たしかに太っていますが、
体調は悪いことなく??な感じで治療開始です。

メトグルコを処方されました。2012/5より 250mg * 2錠 * 朝 = 500mg/day、
2012/6より 250mg * 2錠 * 朝夕 = 1000mg/day。

ネットで調べたところ、こちらたどり着き、糖質制限を開始しました。
それまでのビール、日本酒、スコッチな日々から焼酎、ハイボールに切り替えました。

HbA1c(NGSP) が、2012/5 9.1、2012/6 8.4、2012/8 7.2 と下がってきてます。
コレステロールが多いとのことで、2012/8より メバロチン 10mg を処方されました。

体重は、2012/5 95kg >> 2012/9 90kg すこしだけ減ってます。

肉、野菜、豆腐をたらふく食べて、毎晩浴びるほど飲んでます。
基本的に白米、麺類は食べてません。

副菜にポテトサラダやカボチャの煮物があっても食べてます。
私は、白角を2-3日で空けてしまうので、ちょっと飲みすぎかもしれません。

あまり良い例ではないかもしれませんが、他の方の参考になるかもしれないと思い
できるだけ正確な数値でコメントしました。

最近糖質制限に関連する番組も増えてきてヨシヨシと思いますが、番組内の先生方が「ごはんもちゃんと食べましょう」と言っているのを観て一人「え~惜しい!」とか言って悶えている今日この頃です(笑)。
質問です。お酒の飲み方(順番)によっては糖新生がされなくなりますか?乾杯!で最初に飲んでしまうよりは、チーズなど先につまみを頂いてから飲めば良いでしょうか?教えてください。

糖質制限を始めて9ヶ月くらいです。パンやご飯、甘いものを、始める前はあれば全て食べていましたが、今は無理なく途中でストップしたり、とっておく事が出来るようになりました。

ありがとうございました!それから水、飲みながらですね。

カルビンチョ先生様

楽しく先生のブログからお勉強させていただいている糖質制限歴一年の中年オバタリアンです。

ダイエットのことでご相談させていただければと思います。

昨年9月から糖尿病の治療を開始しました。当初A1cは10、体重は77kgでスタートしました。糖質制限の効果のためか3ヶ月経過後体重は9キロ減、A1Cは5.8(旧)となりました。(無投薬です)ここまでは順調すぎるくらい体重は落ちでくれましたが、それから今日までが平均月0.5キロ減でいまは63キロ、AICは5.2です。わたしとしてはまだまだ落としたい気持ちでいっぱいなのですがどうなのでしょうか、コレでダイエットもげんかいなのでしょうか?食事は以前とほとんど変わらなく3食ご飯はなし、調味料もかなり制限しています。なにか改善点があるならばご指導賜れればと存じます。よろしくお願いします。

総コレ 216
tg 45
HD 63
LD 130

GOT 16
GPT 22
γgpt 13

身長 157
水太り むくみやすい

親切、尚かつ分かりやすいアドバイス本当にありがとうございました。そしてねぎらいの言葉もなんと励みになることか。。。力になります。ありがとうございました。

自己管理で糖質制限をしていますのでこのようなブログで質問させて頂ける機会がありますと迷いや疑問が沢山出て来てこれでいいのかな?と不安に思うことが解決されてまた前進しようという気持ちになりました。ありがとうございます。(糖質制限を指導してくださる先生が近くにいるといいのですが。)

皮下脂肪を落とすのは運動と食事の仕方が大切なのですね。
実はウオーキングは朝晩約30分づつ取り入れています。夏場は暑くめげてキャンセルもよくあります。骨密度年齢はこの糖質制限の効果か25歳ぐらいだそうです。実年齢はこの倍あります。本当なのかなとおもいますが。。。

食事の仕方改善したいと強く思いました。この2,3ヶ月病院の採血の次の日は0.5kgほど体重が減少しています。多分、空腹で採血をしますので空腹時間が12時間以上あるためでしょうか?それで体重がおちるのでしょうか?採血のあとは必ずステーキガストにいって結構食べているんですよ。
糖質制限、人間の体の仕組みはほんとうに興味深いですね。

これからもこのブログ楽しみにしたいと思います。ありがとうございました。

ふじむー様 (管理人注:せんだ様あてと思われます。)

初めまして。
昨年12月から糖質制限をしている50歳代 男性 カワスミと申します。

私の自己測定器での血糖値測定の経験では、
食べ物の順序とか、お酒の種類とかは関係無く
一定量以上のアルコールを呑んだ翌朝は必ず
空腹時血糖値が低くなります。(私の場合は、75~85 ぐらい)

これは、先生が仰っている通り
肝臓がアルコールを分解するのに、アップアップ状態で
糖新生する余裕が無いんだと思います。

ふじむー様!!
せっかく糖質制限でインシュリンを作り出す膵臓を
休めさせているんですから、
せめて1週間に1度くらいは肝臓も休ませてやりましょうよ。

炭水化物という主食の制限が出来たんですから
週に1回ぐらいの禁酒は絶対に出来ますって!


5月から糖質制限を行っている60歳の男性です。
いつも読ませていただいてます。クローズアップ現代に対する瞬時の書き込みには頭が下がりました。もやもやした気持ちがすっきりしたところでした。
カワスミさんのコメントに関連しての質問です。
当方、毎日2合程の芋焼酎を飲んでいます。その結果『肝臓がアルコールを分解するのに、アップアップ状態で糖新生する余裕が無いんだと思います。』ということであれば、翌朝の空腹時血糖値が低くても、改善していると喜んではいられないと言うことでしょうか?
個人差が有るとは思いますが、飲まなかったとするとどの程度、空腹時血糖値は上がるのでしょうか?
またアルコールの影響を受けないためには、何日くらいアルコールを抜いて測定を行えばいいのでしょうか。
血糖自己測定器をもっていないので質問させていただきました。よろしくお願いいたします。

早速のご返答、ありがとうございます。やはり自分で試してみるしかないですね…。近々定期健診があるので、取りあえず3日ほど抜いて受診してみようと思います。
先ほど書き忘れましたが『実はときどき、ラーメンを食べているのです』が気に入ってます。これ位の遊び心があったほうが、確かに長続きしそうですね!
これからも色んな情報を教えていただければと思います。

sug様

50代 男性 カワスミです。
私がコメントした『一定量を超えるアルコール量』
には、個人差が大きいので自己測定器で血糖値を測って
ご自分の一定量を推測する以外ないのですが
焼酎2合で、低血糖になっていないなら sugさんには
問題無いのかもしれませんね。

私の場合、もともと空腹時血糖値は95前後だったのですが
膵臓が弱っていたせいか、普通の食事では血糖値が
食後1時間で200以上になったのが、3時間後には70ぐらいに落ちる
機能性低血糖の症状でした。

糖質制限を始めてからは、言うまでも無いですが
食事で血糖値が上がらないので、インシュリンを出す
必要が無く、結果的に低血糖になることもありませんでした。

しかし、糖質制限をやりだしてから
起床時の空腹時血糖値の変化に気付きました。
70ぐらいでも、測定器の誤差もあるし、
血糖値が高いよりは低く方が良いだろうぐらいに
思っていたのですが、
休肝日の翌朝は90前後で、深酒した翌朝は、75~85に
なる身体の方程式を発見したのです。

血糖値の自己測定器やセンサー等は、糖尿病が悪化して
インシュリン注射を打つ状態にならないと保険の適用が
ありません。 1回の測定(1枚のセンサー)が 100~120円と
高額で苦しいところですが、自分の身体の方程式を見つけるのは
大切な事だとおもいます。

近頃は血糖値を測定する前に予想した値と実測値が
ほぼ同じになって来ましたので、
今後は2ヶ月に一度、2日間ぐらい集中的に測定しようと
おもっています。


カワスミ様
ご丁寧なコメント有り難うございます。
以前から血糖値は高かったのですが、4月の健診ではHbA1cが7.0(JDS)、空腹時血糖値145でした。
担当医からは『あと半年くらい様子見て改善しなければ投薬しましょう。カロリー制限食と軽い運動を再徹底してください』と言われました。
たまたま5月に糖質制限食を知り、以降続けております。
私自身は『糖尿病』という意識が無く、自己測定器も考えたことが有りませんでしたが、自分の体の状態をきっちりとデジタルに把握するためには必要かも知れませんね…。
ただ自己測定器についても全く知識が無く、正直なところ
なんか恐い、痛そう、一日に何回もやっても大丈夫?
などと思ってます。悩ましいところです…。もう少し調べてみます。

実践管理人様
定期健診に関わるご指摘有り難うございます。自分の意見がころころ変わりますが、先生のコメント通り対処したいと思います。

管理人様
ご丁寧にサイトの紹介有り難うございます。
早速、参考にさせていただきます。

はじめましてこんにちは!
脂肪を燃焼するシステムをサボっている身体の場合、どうやって糖新生を十分することができる身体に変えていったらいいのでしょうか?
食事で肉は十分食べているのですが、頭がクラクラしたり生理が止まったり、体重の落ちが悪いように感じてしまいます。
月に落ちる体重も3キロくらいです。(身長164cm体重60キロです)しばらくはプチで頑張り続けるしかないでしょうか・・・
すみません。どこかに、もうお書きになっているかもしれませんが、分かりませんでした。
よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。m(^o^)m
参考にさせていただいて、無理せずに脂肪を増やした所、
お腹が空かないし頭のクラクラも直りました。
気をつけてチーズなどを取らないと脂質が不足するんですね・・・。オリーブオイルやエゴマ油でデトックスしながら脂質を摂るように心掛けます。
頭がクラクラは出産後で鉄分不足、コーヒーを飲む癖もあり貧血になっていたようです。
カフェラテは低糖質だと思って、ストレス解消に飲み続けています・・・。
最初ぐんぐん減ったのですが、60キロになってからポッコリお腹が残り、なかなか落とせなくなりました。三キロで丁度いいんですね。ゆっくり頑張ります!
ありがとうございました。

返信ありがとうございます。
m(^o^)m
産後味覚が変わって甘いものが大好きになりました。
生理前後チョコレートがやめられません。
ZEROという銘柄だけ砂糖が不使用ですね…。
肉と野菜だけで続くのは5日間くらいなので、炭水化物中毒はなかなか治りませんね・・・。
糖質は安価、タンパク質は高価だな~と思います。

又よろしくお願いいたします。

すみません、又来ました!いつもありがとうございます。

↓以下は本当なのでしょうか?
”肝臓で産生されたケトン体は、肝臓では燃焼できないのです。唯一燃焼できるのが筋肉と脳なのです。できてしまったケトン体を消去するためには、筋肉の燃焼力も必要”

糖質制限は内臓による基礎代謝のエネルギー消費を利用して痩せると思っていたのですが・・・?全然分かりません。
それと、食物繊維を摂っても摂っても、必ずひどい便秘になってしまいます。色々調べているうちに水分が不足しているのかもしれないと思ったので沢山水を飲んでみます。
ご飯は水が多いですもんね。ご飯を少し食べると水溶性食物繊維の影響かお通じがすごい良くなります。
毎回便秘大変です。

返信ありがとうございます。
基礎知識が足りなくて、すみません。
・・・色々調べて勉強します。
これまでの自分のダイエットの思い込みの知識だったかもしれません。
ところで、肝臓で燃えないと言うのは↓ここで書かれていてあれっと疑問を感じ投稿させていただきました。
http://www.gomiclinic.com/oldlog/lg0318.html
間違いであって安心です。

・・・難しいので頭が混乱してますが。

お世話になります!
説明がとても難しいですが、なんとなく?分かりました。
肝臓でケトンは燃えないけど?、燃えるということですね?
このサイトを見てポッコリお腹にも有効なことが分かったり、
お腹が空いた時に、頭がクラクラする現象も単なる炭水化物中毒という事が分かって、糖質制限は健康を損ねないことがよく分かってよかったです。色々な解釈があってややこしいですね。ありがとうございました。

カルビンチョ先生、はじめまして、
遠~~いムカシムカシ、理学部物理学科を出たモリモトと申します。
日頃から先生のブログでも勉強させて頂いております。
日々貴重な情報発信、ありがとうございます。


                     私、
断食少食・生菜食療法に命をかけられた-
故・甲田光雄先生門下の、自称?<異端児>!で、
ヒョンなことから糖質問題に関心を持つに至り、糖質減を実践して5年程になります。


大学卒業後、教育学への転び(転向)を経ておりますが、
以下の記述が「昔取った杵柄」となり得ていることを念じつつ・・・。


>でも、高校の物理学を履修した後であればかなりたくさんの子が「一般相対性理論」を>理解できます。


先生!、これは到底無理なハナシで御座います!!。

高校物理の延長線上にあるのは「特殊相対性理論」でして、
「一般相対性理論」は難解至極の世界であります。


学部時代、相対論の授業で、N助教授が、

  「特殊相対性理論は簡単なんだけれど、
    一般相対性理論は講義していながら、自分でも何を喋っているか分からなくなる」

と言っていたことを今でも覚えていますし、自分でトライしましたが挫折しました。
                            お恥ずかしい限りです。


ところで、私、
分析科学的「研究」ではなく<真の科学>は、
<確固とした概論:一般性>を解明する責務を負うている・・・と認識しています。


一般的であればあるほど、抽象性が高まり、
そこで解明され・紡ぎ出された科学的表現は、
一見・・・認識能力の高低によっては・・・、単純至極に「見え」ます。


「現代物理学:相対性理論」以前の-ニュートン古典力学でも、単純な「F=ma」で尽きています。
日常次元で言えば、これで全ての運動が解明され尽くされているのです。
星の軌道も、また然り・・・です。

これまでの教員経験では、人文社会科学・自然科学とも科学的表現は往々にして、単純至極であるが故に、
高校を卒業したばかりの初々しい若者から、それは馬鹿にされるのです。


それでもオジサンはメゲずに、説明をするのですが・・・
なかなか彼ら彼女らの<腑に落ちて分かる経験>には結びつきません。


これまた学習者自身の<認識能力>を鍛えるジグザグの過程=研鑽が必要なようです。

>ここで問題となるのは、ひとつには
>「理解力、推理力、咀嚼力」
>ですが、
>もうひとつは
>「その証拠が正しいのかどうかを判定するための自分自身の背景知識の量」がどのぐらいある>か?
>という部分です。

「理解力、推理力、咀嚼力」は、一般化すれば<認識能力>で、

つまりは<質>の問題で、

「背景知識の量」-<量>問題とは次元を異にしていると、私は考えます。

そこをつなぐのが、弁証法でいう<質量転化>。


カルビンチョ先生のブログ内容は、
江部先生のそれ(量の蓄積)とは一線を画し、
それを真剣に読む-思索する-独学者(あるブログでのYamamoto_maさんの言)には、
認識能力を鍛える貴重な場となっていると考えています。

・・・ということで、
物理学の例を引かれたことにビビッと感じてしまった感覚派の思いの一端を綴らせて頂きました。


決してイチャモンではないです-先生には分かってもらえると思いますが。


またビビッとくる話題があれば書き込ませて頂きます。


以上、
カルビンチョ先生の日々のブログ活動への精一杯の応援歌のつもりです。

ありがとうございます。
出産後、子育て以外にダイエットしかしていなくて
頭がよく働きません・・・(笑)
理解力が落ちているのは問題ですね。
糖質ダイエットをしていても、やはり運動も時には必要なのですね・・・

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低糖質ダイエットで痩せる理屈

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私のブログをまったく読まずに一方的に質問を投げかけるのはおやめください。 いただく質問の答えは、ブログ内の記事、あるいはコメントでのやり取りに記載されている場合が多いと思います。 量が多くて読むの大変だから、ということであれば、知恵袋などの質問サイトをご利用なさってはいかがでしょうか。 また、コメントへの返信やメールへの返信は「無償の善意の第三者」としてやり取りさせていただいているつもりです。 自分の家臣に問いただす殿様みたいな非常識な投げかけは、ときに無視しますので、あしからずです。 コメントやメールには医学的に間違いないようにお答えしたいと思いますし、急に忙しくなって対応できないこともありますので時間がかかる場合があります、ご了承ください。


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糖質制限がうまくいかない人は明らかに一定数存在しますし、その方々の存在を否定するつもりなど毛頭ありません。
人はそれぞれ遺伝子が違い、環境が違い、そのアプローチに挑むときの年齢や健康状態も違うのですから、同じことをしても同じ反応が出ないのは当然のことだと思います。 私も、そのことについては頻繁に言及しています。

しかし一方で、記事一つ一つは、異なる人へ向けての異なるメッセージです。
すなわち、個別記事というものは、どういう人々に何を伝えるか、ターゲットを明快にして書くものだと私は考えています。
そういうところでいちいち、しかし、例外はあります、とか言って全ての人に配慮した注釈を付けると、読む側もメッセージがなんなのかわからなくなります。

したがって、読まれた方の立場次第では、その記事では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。
その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。

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