運動の習慣の有無が糖質制限成功のカギ?脂肪細胞とミトコンドリア
糖質制限を開始して、ぜんぜん続けられないという人がときどきいます。
女性に多いです。
糖質制限を開始して、途中まではうまくいっても長く続けられないという人がいます。
女性や、細身の方や、引きこもりの方に多い気がします。
何か共通する問題があるのではないか?
このブログでは過去にも何度もとり上げてきました。
1.遺伝的に(つまり体質的に)厳しい糖質制限をうまくこなせない人がいる可能性
2.それまでの生活が極端に糖質過多で、脂肪をエネルギーとする糖質制限に体が対応できない可能性
については考察しました。
私は不勉強で、この半年ほどの間、Facebookなどで勉強させていただいているのですが
3.鉄不足があるためにミトコンドリアでの脂肪酸の代謝がうまく回らない、それが糖質制限で失敗する原因の一つである可能性がある
というお話を多くの先生方や患者さんから教えていただきました。
特に月経のある年代の女性の場合、定期的に血液と鉄分が失われるので、それをリカバリーするためには積極的に鉄分を摂取する必要性がある。
ここは女性が糖質制限に失敗する理由の一つとしておおいに納得です。
男性はお気楽ですみません。
ふと、ここで気になりました。
ミトコンドリアはどの細胞にも存在するものの、多寡(多い少ない)は細胞によるはずです。
鉄不足でミトコンドリアをうまく使えない人で特に少なくなっている細胞というものは存在するのだろうか?
もしもそれがあるのならば、その細胞の数を増やす、あるいはその細胞を活性化することができたら、それをすることが糖質制限の成功につながるのではないか?
それがいとも簡単な答えとして存在しそうなのです。
ミトコンドリアで脂質を燃やす。
そう考えた時に、積極的にたくさん燃やす細胞は何なのだろうと思いました。
もちろんすべての細胞がそうですし、心筋細胞は糖質しか食べなくてもひたすら脂肪をエネルギーにして動いてます。
でも、それまで糖質をエネルギーとしていたのを切り替えて、糖質制限して脂質をエネルギーとして使う細胞に注目するべきだと考えました。
それならば糖質摂取時にブドウ糖をたくさん取りこんでグリコーゲンにしたり脂肪にして貯蔵する細胞群、
筋肉細胞、脂肪細胞、肝細胞などですね
これらのうちでミトコンドリアが豊富な細胞は・・・
「あれ!あるじゃんあれが!」
ぽん!と手を打ちたくなりました。
褐色脂肪細胞です。
褐色脂肪細胞というのは見た目が褐色の脂肪細胞で、脂肪を貯蔵するのが主な目的の白色脂肪細胞と異なり、熱を産生する細胞として良く知られています。
実験動物のマウスを解剖しているとはっきりくっきり茶色(濃い目のクリーム色)なので真っ白い白色脂肪細胞と区別できます。
人間でも、子供に多くて大人になると減るのですが、のどの周りや肩甲骨のそばなどに残存しています。
この褐色脂肪細胞、何で褐色に見えるのかといえば
ミトコンドリアが豊富だからです。
ミトコンドリアが豊富だとなんで褐色に見えるのかといえば、
ミトコンドリアは鉄分を多く含むからです。
ですから、糖質制限してケトン体代謝に体が適応するべき時に
褐色脂肪細胞が十分にある人ではエネルギー代謝の切り替えがスムースに行く。
でも、褐色脂肪細胞が少ない人ではそれがうまくいかないのではないか?
という仮説が考えられます。
で、あらためて糖質制限が最初からうまくいく人と、最初はなかなかうまくいかない人を思い浮かべてみました。
うまくいく人; 肥満した働く中年のおっさん、運動習慣のある人
うまくいかない人; 生殖年齢(月経のある)女性、虚弱、引きこもりで運動不足の人
どうもこういう傾向があるように思います。
月経のある女性のように鉄分不足であることに加えて
糖質制限する前の筋肉の多寡が影響しているのではないかと考えられます。
運動習慣(仕事で通勤していることも含めて)の有無が影響しているとも考えられますね。
筋肉量と運動の有無、これが褐色脂肪細胞の多寡に関係するのか??
それを考えて少し調べてみると、あっさりと結びつきました。
実は白色脂肪細胞は褐色(様)脂肪細胞に変わりうることが最近になって報告されました。
正確には褐色脂肪細胞ではなくて、ベージュ(色)脂肪細胞といいます。
最初に報告されたのは以下のマウスの実験です。
Nature. 2012 Jan 11;481(7382):463-8. doi: 10.1038/nature10777.
A PGC1-α-dependent myokine that drives brown-fat-like development of white fat and thermogenesis.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22237023
無料で全文が読めます。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3522098/pdf/nihms383119.pdf
この白色脂肪細胞からベージュ脂肪細胞への変換は 寒さによる刺激、あるいは運動刺激によって促されます。
後者の運動刺激による変換を促すのはIrisin(イリシン)というサイトカインで、筋肉細胞が産生します。
これ、2014年には人間においても確認されました。
Cell Metab. 2014 Feb 4;19(2):302-9. doi: 10.1016/j.cmet.2013.12.017.
Irisin and FGF21 are cold-induced endocrine activators of brown fat function in humans.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24506871
Cell Metab. 2014 Mar 4;19(3):352-4. doi: 10.1016/j.cmet.2014.02.013.
BAT thermogenesis: Linking shivering to exercise.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24606895
J Endocrinol. 2014 Jul;222(1):R25-38. doi: 10.1530/JOE-14-0189. Epub 2014 Apr 29.
Browning of white fat: does irisin play a role in humans?
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24781257
日本語での説明はこちらなどをどうぞ。
筑波大学医学医療系 遺伝子制御学グループ
脂肪細胞の分化メカニズム
http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/biochem/gene/research3.html
で、これらの関係性から何が言えるかというと、以下のようなことが言えます。
(あくまでも仮説です)
自動車の発達、ライフラインのインフラ整備と家電製品の普及で、現代社会には快適な環境が備わっています。
人間は歩く行為が減り、体温調節のためのエネルギー消費も減りました。
このために基礎代謝エネルギーが大幅に減りました。
これは同時に、白色脂肪細胞のベージュ脂肪細胞化のチャンスも奪いました。
また、糖質過多の食事内容が糖質エネルギーで燃える体を作り、ケトン体エネルギーを使わなくしています。
これにより、筋肉量の少ない女性や、ダイエットを繰り返して筋肉量の減った人や、引きこもりの働かない人ではベージュ脂肪細胞が非常に少ない状態が出来上がっています。
ミトコンドリアの少ない白色脂肪細胞ばかりの体、そこではベージュ脂肪細胞でのケトン体消費による熱産生がうまく働きません。
そういう体質の人がいきなり厳しい糖質制限をしたときに体温調節がうまくできないのです。
体温調節がうまくいかないと、いろいろな不調が起こり得ます。
全身倦怠感だったり、頭痛だったり、こむらがえりだったり。
体が冷え気味だとそういうトラブルはどうしても起こりますよね。
ということで、糖質ばかり食べていた現代人が糖質制限を始めるにあたって大事なことは
1.鉄欠乏の体ではないかどうか
2.筋肉量が少ない体ではないかどうか
3.あまりにも運動量が少なくないか
この三点を確認することなのではないかな、と思います。
運動する習慣のある人や、せっせと働いている肥満おやじがいきなりの糖質制限にアジャストできるのは筋肉量が足りているから、というわけです。
運動しない女性や、ダイエットでリバウンドを繰り返している人ではベージュ脂肪細胞があまりにも少ないので、まずはそれを増やすためにある程度筋肉を付けながら、徐々に糖質制限を進めていくのが安全であろう。
そういう結論になりますね。
あくまでも理論的な可能性のお話です。
参考までに、関連する最新の論文を紹介して起きます。
Sci Signal. 2017 Feb 28;10(468). pii: eaai9248. doi: 10.1126/scisignal.aai9248.
Mitochondrial homeostasis in adipose tissue remodeling.
Altshuler-Keylin S1,2,3, Kajimura S4,2,3.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28246203
このReviewの全文が無料で公開されています。
http://stke.sciencemag.org/content/sigtrans/10/468/eaai9248.full.pdf
あまり関係ないかもしれませんが、私は糖質制限と運動(毎日プール1時間)を約二か月行いました。(以前からプールは週3、4回やっていましたが)
その結果、ヘモグロビンが8.2から7.5(一ヶ月後),6.5(二か月後)に下がりました。
これまで、途中投薬をしながら、ヘモグロビンが7.0をきりませんでした。
改めて、運動を併せた糖質制限の効果を実感しています。
多分糖質制限を行わなければ、近いうちにインシュリンだったと思います。6.5に下がり、投薬の量も減りました。
体重は68.5キロから62.0キロ(一ヶ月後)、58.5キロ(二か月後)になりました。身長は167センチです。
二か月前は、炭水化物と糖質の違いもわからない状態でしたが、先生のこのブログや江部先生の本を勉強して糖質制限に取り込んでいます。
先生のこのブログに出会えて本当に感謝しています。
これからもヘモグロビンが6.0きるように、糖質制限と運動を併せて頑張りたいと思います。
>black16234さん
コメントありがとうございます。
>ヘモグロビンが8.2から7.5(一ヶ月後),6.5(二か月後)に下がりました。 これまで、途中投薬をしながら、ヘモグロビンが7.0をきりませんでした。 改めて、運動を併せた糖質制限の効果を実感しています。 多分糖質制限を行わなければ、近いうちにインシュリンだったと思います。
・・・糖質制限成功、おめでとうございます!
まさしくこの記事と関係あると思うんですよ。
運動習慣のある人が糖質制限にチャレンジした場合、比較的成功例が多いような気がします。
糖質制限がうまくいかないって方は運動の苦手な女性が多い気がするのです。
(統計ではなくて感覚ですみません。)
もともとハードなアスリートだった人とかだと断糖も何のストレスもなくこなせて、うまくいかない人の苦しみに気がつきにくいのかもしれないですね。
こんばんは。
お忙しい中に以前のコメントにも丁寧に返信下さり感謝でございます。
今回の記事、やっぱりそうか‼という気持ちでいっぱいです。
何故ならば、私元アスリートでございますf(^_^)
正直、おっさんのような生活だからかと思ってた所があります。
甘いものも好きだけどお酒が飲めるのが一番嬉しかったから。
社会人でセミプロのような事をしておりました。
もちろん20代半ばで引退しましたからそれから20年経過。
身体を動かすのは好きです。定期的な運動はしてませんが通勤、仕事の移動で1日平均3~4時間位自転車漕いでます(^_^;)
まあ、それでも糖尿人になってしまったのですからどんだけ食生活がやばかったのかわかりますね。
お恥ずかしい。
痩せてしまう前はBMI標準の上限ギリギリ、今は標準の下限ギリギリとなっています。
8キロ痩せても疲れやすいとかしんどいみたいな事が一度もないんです。
これは不思議です。糖質制限しての不調が1つも思いあたらないのです。
ひとつだけ心配なのが、あまりに体調がよいので、時々普通に今までの食事をしそうになる事です。
いやいや、ダメダメと、自分に言い聞かせております。
ついでに近況報告です。
3月末から自己判断、責任で内服中止。
こないだ初献血してきました。(動機が不順なのはお許し下さい)
グリコアルブミンが出ました。16.3%でした。
て、ことは‼A1cも…朝高いのが続いている中での数値としては喜んでいいですよね?
他も全て正常値内でした(^_^)v
ここ最近のデータを考えると私の場合は生理前~終了までは高めな気がします。
来月は受診する予定なので先生には正直にお薬の事はお話しするつもりです。
ちなみに以前の体脂肪は25~27%位。今は20~22%位です。
いつもとりとめのない内容で申し訳ありません。
元アスリートの能天気な私が楽しく糖質制限できていることでどなたかの励みになればと恥をしのんでコメントしておりまする事をご理解くださいませ(^_^)/~~
そうそう、私が先生のファンになったのは「ぼくのおうち」を読んで感動してしまったからです。
物語として泣けてしまいましたから。
今後ともどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
毎度ヨッパの長文申し訳ございません。会社ではおから蒸しパンが大流行してます。
カルピンチョ先生、ご無沙汰しております。
5年ほど前(もっと前?忘れました)から糖質制限していますが、当初からまったく苦労しませんでした(50歳女です)。
もともとのんべぇで、あまり甘い物も食べていなかったためと思っていましたが、今回のお話で理由が分かりました。
>1.鉄欠乏の体ではないかどうか
>2.筋肉量が少ない体ではないかどうか
>3.あまりにも運動量が少なくないか
この中で、1は不明ですが2と3には当てはまらなかったと思います。
と言いますのも私は若い頃から身体を動かすのが好きで、糖質制限を始めた時もスポーツクラブに通っていました。
「運動してるのに痩せないな~」と思っていたときに糖質制限に出会い、内容に納得したので即実行。あっという間に3kg減量,体脂肪率も4%ほど落ちました。
それまでの運動習慣で「ベージュ脂肪細胞」がそこそこあったからの成果だったのですね!褐色脂肪細胞は聞いたことがありましたがベージュ脂肪細胞は初めて知りました。
いつもためになるお話ありがとうございます^^
カルピンチョ先生もご存じのとおり、糖質制限がうまくいかなくて苦労した者がやってまいりました!
いや~、おおいにナットクしました。はい、糖質制限を始める前からとことん運動不足でした。昔から身体を動かすのがあまり好きではありません。おまけに在宅勤務なので、毎日パソコンの前で座りっぱなし。引きこもりといっても過言ではありません。夫から「身体を動かさないともう数年もしたら寝たきりになっちゃうよ」と脅されるほどです。
実はここ1年ほど原因不明の口角炎を繰り返しています。ネットで調べたら、鉄不足でも口角炎になることがあるという記事を見つけました。たしかに毎回血液検査で、フェリチン定量値が低めだと指摘されます(前回は28.5ng/ml)。MCHCも31.2と低めです。こちらのサイトの情報によると、この数値は「隠れ貧血」のようです。
http://pms-hygeia.jp/contents/mechanism/9.html
当方48歳ですが、月経さんも毎月しっかり来てくださっております。そこでヘム鉄のサプリを飲み始めましたが、あまり効果を感じていません。
この記事を読んで目から鱗でした。私の鉄不足は運動不足から来ているのかもしれません。それに未だに尿検査でケトン体が出ることがあります。担当医からは、ケトンエネルギーがうまく使えていないのではないかと言われました。これも運動不足と関係ありそうですねえ。。。なんか色々と思い当たることがありすぎです。運動不足、あなどれないのですね(汗)
私は語学の勉強をしており、毎日少しでも外国語に触れるのが習慣になっています。同様に身体を動かすことも習慣にしていきたいと、改めて決意しました。
カルピンチョ先生、はじめまして。
トリアス久山にいらしたことがあるという記事があったような気がしますが、福岡にも糖質制限のコースのあるさほど高くないフレンチのお店が出来ました。
コースで糖質20gだそうです。
ホテル天神プレイスのエルミタージュというお店です。
まだロカボコースは食べたことないですが、もしかしたら男性には少し量が足りないかもしれません。
ところで糖質制限、私は何の苦労もなかったです。
全然体重は減らないですが、食後高血糖抑えるためで目的が違うので別に良いです。
1.2.3全部当てはまらないので、ケトン体を上手く使えないから痩せないのかな。
私が一番痩せたのは某スポーツクラブのメニューで、筋トレする、食事制限中は有酸素運動禁止、1600キロカロリーで朝昼晩決められたメニュー(男性2000キロカロリー)糖質40%程度だった時です。
その時はあまりの空腹に夜中泣きそうでしたので二度としたくないです。
糖質制限しつつ食事量も少しずつ減らして体脂肪へらして食後高血糖を改善したいと思います。
>能天気な彼女さん
お!
あなたも中身おっさんアスリートだったのですか!(爆)
失礼しました。
> 身体を動かすのは好きです。定期的な運動はしてませんが通勤、仕事の移動で1日平均3~4時間位自転車漕いでます(^_^;)
・・・すごいですね。本の一時期、職場まで片道16㎞を自転車通勤していました。あのときは糖質バカ食いしても体調良かったなあ。
>まあ、それでも糖尿人になってしまったのですからどんだけ食生活がやばかったのかわかりますね。
・・・ああ(;^ω^)
> 8キロ痩せても疲れやすいとかしんどいみたいな事が一度もないんです。 これは不思議です。糖質制限しての不調が1つも思いあたらないのです。
・・・ばっちりですねえ、やはりそれだけ運動をしているからよいのだと思います。
そこからさらに痩せたい人のステップとして間歇的ファスティングがあるみたいですが、それを考える必要もなさそうですね。
> いつもとりとめのない内容で申し訳ありません。 元アスリートの能天気な私が楽しく糖質制限できていることでどなたかの励みになればと恥をしのんでコメントしておりまする事をご理解くださいませ(^_^)/~~
・・・はい、励みになってる人、絶対います。
>そうそう、私が先生のファンになったのは「ぼくのおうち」を読んで感動してしまったからです。 物語として泣けてしまいましたから。
・・・ありがとうございます、あれはあまりにも糖質制限を否定する糖尿病専門医の患者さんに対する態度に腹が立ったから書いたのですが、読み返してもなかなか切ないですねえ。明るい話を今度は書きたいです。
>会社ではおから蒸しパンが大流行してます。
・・・やっぱええ会社やあ。
先生様
先だっては、いろいろご指南ありがとうございました。
なかなか平日の不眠は克服できませんが、週末の爆睡でなんとかしのいでおります。
「ぼくのおうち」読ませていただきました。泣けました・・・
ますます先生のファンになりました。
ところで、ココに書いてもよいのかわからなかったのですが、実は
胃潰瘍が再発してしまいました。(T_T)
胃潰瘍でも糖質制限続けてもよいですか?動物タンパクや油脂類はあまりとらない方がよいとのことですが、糖質制限してるとタンパク脂質とらないとどんどん痩せてしまいそうで怖いです。
かといって、糖質三昧はもっと怖いです。
どうしたもんか・・・・ストレスでますます胃が痛くなりそうです。どうか、アドバイスよろしくお願い申し上げます。
(ドクターは、人の話を全然聞いてくれないタイプなので、糖尿病も手がけてますが従来のカロリー制限至上主義者です。糖質制限なんていおうものなら、頭ごなしに怒られそうです)
いつもいつもすいません。
>きりこさん
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の場合の食事についてはウェブで探せばいろいろ出てくると思います。
大まかには二通りです。
1.プロトンポンプインヒビターなどの胃酸分泌を抑えている薬を飲んでいるときには
たんぱく質摂取は避ける。
脂質はバターを舐めるなどしてちびちびとるのはよいが、肉についている脂肪などは避ける。魚介類も硬いもの、脂の多いものは避ける。
炭水化物は消化の問題からすれば食べてよい。
食物繊維は負担がかかるので避ける。
2.胃酸分泌を抑える薬を飲んでいないなら、
たんぱく質はむしろ積極的に食べてよい。
脂質はバターを舐めるなどしてちびちびとる。
(ボーンブロススープなんか、理論上はとてもいいはずです。)
炭水化物は消化の問題からすれば食べてよい。
食物繊維は負担がかかるので避ける。
試しながら自分の胃に優しい食事を探してみましょう。
具体的にはこちらなど
http://gik51-hamada.jp/disease/stomach-ulcer-top/288.html
糖質制限時の不眠にはやはりベルソムラです。 ( ・_・)ノ☆(*_ _)ばしぃ!!
↑ ↑
ガッテンを揶揄している冗談ですからね~
>かんなさん
かんなさんもアスリートだったのですね。
体質なのか性格なのか体をよく動かす人は糖質制限を苦もなくこなすよなあ、と、以前から思っておりました。
無理やり話にしてみたのですが、本質的には肝臓でのミトコンドリアの機能がもっとも大事で、脂肪細胞の話は周辺情報的なものです。
でも、あっても面白いなと思って書いてみました、ありがとうございます。
>>炭水化物は消化の問題からすれば食べてよい。
横から失礼いたします。
炭水化物は消化に悪いと聞いた事があるのですがどうなんでしょうか。
「炭水化物(糖質)は非常に消化に悪い! – ドクターシミズのひとりごと」
http://promea2014.com/blog/?p=133
先ほどと同じ先生の別ブログを補足です。
「消化に良いもの? 医師Mのブログ」
http://www.mizuno.tokyo/2015/06/blog-post_25.html#!/2015/06/blog-post_25.html
「また油モノを摂ると、胃もたれや胸焼けがする、という場合も同様です。同時に食べた、コメ・メン・パンが原因です。
むしろ、コメ・メン・パンを控えましょう。」
ここ読んでなるほどと得心しました。
>カイゴロンさん
そうですね、夏井先生のHPで昔読んでいました。
実際に内視鏡で見た時に米は残っているが、肉なんかほとんど残っていない、と。
では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の時にもそうなのか?
これは私、知見を持ちません。
また、この返信の総意を読み取っていただけたらと思うのですが、
医者から文句を言われない糖質制限の工夫を書いているつもりです。
(こんな風に消化の良いものを食べてるよ、と返事できる)
糖質悪し!
だというのはわかりますが。
また考えて書き直しを考えます。
>カイゴロンさん
おっしゃりたいことはわかります。
飲みすぎて嘔吐したときもそうですよね、肉や魚は溶けていますが、米は残っていることが多いです。
では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍がある人で薬を飲んでいる場合にはどうか?
飲んでいない場合にはどうなのか?
こちらに関しては私は知見を持たないのであのような形での回答としました。
個人的に思うことはいろいろありますが、医師という立場を明らかにして書いていますので、エビデンスや論理的な確信をもっていないことに関しては無責任に触れずに、できるだけニュートラルな回答を心がけたいと思っていますので。
逆に言えば、カイゴロンさんがこのような情報を提供してくださり、それに関して個人個人で判断していただけるのは、私の責任ではなくなるのでありがたいともいえますね(;^ω^)。
おっしゃるとおり、食事して消化が良い悪いというのと、胃潰瘍でどうなのかは別の問題でした。失礼いたしました。
>カイゴロンさん
いえ、いいんですよ、私が触れるべきかどうか迷って触れなかった内容に踏み込んでコメントしてくださってありがたかったです。
感謝してます。
実際、消化がいいことと、吸収がいいこと、胃酸などの消化液分泌が誘導されやすいかどうかなどについて食物別にきちんと検討した話、私は存在を知りません。
どなたか文献をご存じでしたらぜひ教えてください。
>月夜野うさぎさん
返信遅くなりました。
> いや~、おおいにナットクしました。はい、糖質制限を始める前からとことん運動不足でした。
・・・今回の記事が正しいかどうかはともかく、やはり運動苦手な人が糖質制限にはアジャストしづらい、という傾向には合致するのですね。ありがとうございます。
>実はここ1年ほど原因不明の口角炎を繰り返しています。ネットで調べたら、鉄不足でも口角炎になることがあるという記事を見つけました。たしかに毎回血液検査で、フェリチン定量値が低めだと指摘されます(前回は28.5ng/ml)。MCHCも31.2と低めです。こちらのサイトの情報によると、この数値は「隠れ貧血」のようです。 http://pms-hygeia.jp/contents/mechanism/9.html
・・・確かにこれは藤川先生のFBなどを読ませていただく限り、もっと上げた方がいい数値ですよね、ぜひそちらの方も食事やサプリや薬内服の方も頑張ってみてください。
>私の鉄不足は運動不足から来ているのかもしれません。
・・・そして、運動をすれば筋肉が増える、循環血液量も増える分、貯蔵鉄は増えやすいですよね、こちらもぜひ。ベージュ脂肪細胞ではなくて筋肉量が大事なだけかもしれませんし、いずれにしても運動して筋肉を増やすのは良いことだと思います。
運動しながら語学のリスニングも続けるのいいかもですね。TEDの講演を一つ聴く間ずっと運動するとかね。あ、英語とは限らないですね、失礼しました。
>どみさん
美味しい情報ありがとうございます。(^◇^)
出身大学が福岡県ですので、いろんなことでも福岡にもときどきまいります。
ホテル天神プレイスのエルミタージュですね、行って見たいです。
> ところで糖質制限、私は何の苦労もなかったです。 全然体重は減らないですが、食後高血糖抑えるためで目的が違うので別に良いです。 1.2.3全部当てはまらないので、ケトン体を上手く使えないから痩せないのかな。
・・・この記事での「糖質制限での問題」というのは糖質制限で体調不良を起こす人を対象にしているので、糖質制限したけどやせない、というのとはまた別の問題だと考えます。
>私が一番痩せたのは某スポーツクラブのメニューで、筋トレする、食事制限中は有酸素運動禁止、1600キロカロリーで朝昼晩決められたメニュー(男性2000キロカロリー)糖質40%程度だった時です。
・・・痩せる目的がなにかで、どんなダイエットをするかは変わりますよね。
シェイプアップしたナイスバディを他人に見せることが目的ならハードトレーニングはありだと思います。
わたしはやる気ないです、56歳のおっさんがいくら鍛え上げたところで誰かに見せて喜ばれるもんじゃないですし(笑)。
こんにちは。
先月人間ドックでフェリチンを調べてもらいました。
すると、なんと200超え( ̄∇ ̄)
2カ月ほどサプリやレバーで強化してたので、元々少なかったのが強化のおかげなのか、元々鉄不足ではなかったのか、今となってはわかりませんw
という事で、1はないとしまして、
3に関しても週1〜2回はジムに行ってるので少なくはないんじゃないかな?と思います。
ですが、2の筋肉は全然ついていませんでした。
ジムに何年も通っているのになかなかマシンの重さが上げられないんです。
それが近頃筋肉が増えてきました。
やはり、タンパク質を食べなくては筋肉がつかないのでしょうね。
私は体調に波はありますが、頭の働きはすごく良くなったと感じます。
記憶力が増したり、物忘れが減ったり。
糖質まみれの生活を40年以上も続けてきたんですから、糖質制限して10ヶ月ほどじゃまだ順応できていないのでしょう。
絶対の身体にいい事をしているという確信があるので、まったりと続けていきたいと思ってます。
そして、白色脂肪細胞をベージュにするべく運動もほどほどに頑張りますww
>カーコさん
フェリチン200!すごいですね!
・・・あれ?この後が消えている!??(@_@;)
>カーコさん
> ジムに何年も通っているのになかなかマシンの重さが上げられないんです。 それが近頃筋肉が増えてきました。 やはり、タンパク質を食べなくては筋肉がつかないのでしょうね。
・・・そうですね、やはり筋肉の材料は動物性のたんぱく質を食べて増やすのが正道のように思います。諸説あるんでしょうけど。
>頭の働きはすごく良くなったと感じます。 記憶力が増したり、物忘れが減ったり。
・・・これもいいですよねえ、鉄とたんぱく質を同時に取ることは、ゆっくり好気的にミトコンドリアを動かすことで痩せるだけでなくて、脳の神経伝達物質の生産能力も上げるようです。
>白色脂肪細胞をベージュにするべく運動もほどほどに頑張りますww
・・・ベージュ色がミトコンドリアの色だと思うと白よりも健康的なイメージになります。
むふ♪←何か違うことちょっと考えてるらしい