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コーヒーは血糖値を上げるのかそれとも下げるのか?リブレで実験。



リブレ実験、豚骨ラーメンを食べて比較したときのおまけです。

コーヒーは血糖値を上げるのか下げるのか、という実験を(偶然)おこないました。


答えは、タイミング次第です。

詳しく言うと、糖質摂取後、あるいは大食後の食後のコーヒーは血糖値を上げます。

適量の低血糖食との組み合わせであれば上がりません。



・・・なんででしょう?




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<食後のコーヒーは美味しいけど、ラーメン後は良くないのか?>


カルピンチョとブランコの豚骨ラーメンチャレンジ実験。

神戸市大倉山のもっこす総本店での結果は前の記事の通りです。

ラーメンマン認定! (ノД`)・゜・。
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat35/post_275.html


まったく同じラーメンを食べたにもかかわらず、

ブランコさんはカルピンチョの2倍以上の高血糖になり、しかも長時間それが続きました。

「私には豚骨ラーメンが向いてないのか、カルピンチョ先生に豚骨ラーメンがベストマッチなのかのどちらかね。」

ということでラーメンマンの称号をいただいたのですが、それはそれ。


ラーメンのあと、ふたりでカルピンチョの夜診の病院そばのコメダ珈琲に移動しました。

おとなしくブラックコーヒーだけをいただきました。

もちろん、血糖値には影響しないであろうと思ってコーヒーを頼んだのです。


ribure04-01 coffee.png


カルピンチョはアメリカンのラージサイズ、ブランコさんはブレンドのレギュラーサイズです。

ともに、ミルクもコーヒーも入れません。


ひとしきりラーメン食後の血糖値変化の話題で盛り上がった後のコーヒーです。

静かに血糖値が下がることを期待していたのですが、

あにはからんや。


コーヒー飲んだら血糖値がぐんぐん上がり始めるではありませんか!

ribure04-02 comp.png

左がカルピンチョ


しかもカルピンチョだけぐいぐい上がる!

こっそり砂糖を入れたわけでもないのにばんばん上がる!!

なんでだ~!!!


ってパニクってたら、ブランコさんの血糖値も上昇し始めました。

これまた上がり始めるとすごい勢い。


二人ともに甘いジュースでも飲んだかのような上がり方です。


最終的にはこんな変化です。

ribure04-03 comp-fin.png

これはブランコさんが左側、カルピンチョが右側です。



ブランコさんの場合、豚骨ラーメン摂取後の血糖値は200を超える時間が長く続いたせいか、最初はコーヒーによる上昇は見えませんでした。

しかしラーメンの山が下るところで小さな山がぴょこっと出てますよね。

それがブラックコーヒーを飲んだ後の山です。


カルピンチョは、ラーメン後の山がほとんど下がりかけたところでコーヒーを飲んだとたんに急上昇。

ラーメンを食べた後の山と変わらないぐらいに高い山が出てしまいました。

というか、カルピンチョの場合、ラーメンの食後最高血糖値よりもブラックコーヒーの食後最高血糖値の方が高かったです。


なんなんだこれは?


ということで、コーヒーと血糖値について調べてみました。

最後に関連商品が紹介されているブログ記事でこういう内容がありました。

ribure04-05 affi-coff.png



~食後のコーヒーは血糖値を上げる~

コーヒーはカフェインを含むので、カフェインが副腎を刺激してアドレナリンを放出する可能性があります。

アドレナリンが血中にたくさん出るとインスリンの分泌を抑制し、血糖値が上がることが知られています。

結果として、食後にコーヒーを摂取するとインスリンの分泌が阻害され、血糖値が上昇する可能性があります。


あ~なるほど。

ということはつまり、

ブランコさんに比べるとカルピンチョの方がラーメン食べた後のインスリン分泌量が多くて、それをコーヒーでブロックしたから今度はカルピンチョの血糖値がハイスピードで爆上がりし始めた。

ということになるわけですね。


ふむふむ、よくわかります。

ということは、食後(特に普通に糖質食後)にコーヒーを飲む習慣のある人では、予想外に食後高血糖が誘発されているかもしれないということですね。




<食後のコーヒーで上がる血糖値が肉の適量を教えてくれる?>


これに関連して、別な日のリブレ観察を思いだしました。


カルピンチョは職場のそばのいきなりステーキでランチを食べることがしばしばあります。

300gかそれ以下の肉と付け合わせのブロッコリーだけをウーロン茶とともにいただきます。

(間違えてコーンが出てきても食べません)



そしてその後はスタバでコーヒーのトールを一杯。

基本的にはステーキの食前からコーヒーの食後2時間まで血糖値はほとんど動きません。


ところがある日、大きめにカットされた肉の脂身があまりにおいしそうだったので、414gのリブロースステーキを食べてしまいました。

その後、血糖値は上がらないだろうと思っていたら、コーヒーを飲みだしてしばらくしたら急上昇でした。

20mg/dl程度の上昇なので、なんだろうなと思いつつ、放置でしたが、ここにもインスリン分泌が噛んでいるとしたら?


仮説はこうです。

ある程度以上の量の脂身肉を一度に食べると、消化管の膨満によりインクレチンの分泌が亢進する、それも特にGIPの分泌が亢進することによりグルカゴンとインスリンの両方が膵臓から分泌される。

インスリンの効果で血糖値上昇は抑制されているものの、このときにコーヒーを飲むと、インスリンの分泌が抑制されるので、グルカゴンの効果だけが勝って血糖値が上昇してくるのかもしれない。


ということは、やはり400gのステーキ肉は多すぎるんですね(食べる前にわかれよそのぐらい^^;)。


ってことで、現在はいきなりステーキでお肉を食べるときには300g以下にしています。

サーロインを250~280gぐらいが適量かな、美味しいです♪


ちなみに、この記事のステーキ肉の量とコーヒーの関係は推測ですし、症例数もn=1ですので、俺はそんなことないぞ!などのご意見お待ちしております。




<コーヒーでインスリン分泌を抑えることは体に悪い?良い?>


ひとつだけ、書いておきたいポイントがあります。


観察結果から、糖質食後、血糖値が下がりかけているときにコーヒーを飲むと再び血糖値が上がってしまう、それはおそらくインスリン分泌を抑えるからではないかと思われます。


・・・それは体にとって悪いことなのでしょうか?

これ、わからないです、むしろよいことである可能性もあります。


というのも、糖尿病合併症である血管の病気を誘発する原因の一つはインスリンの作用が過剰に働くことにある、とする考え方があるからです。

インスリン製剤の長期間の注射や、インスリン分泌を促す薬の長期間の常用が糖尿病合併症を生みだす。

つまり、血糖値はインスリンに頼って下げすぎないのがよい。


だとすれば、

過剰な糖質摂取後のコーヒーでインスリンの作用が阻害されるのは悪いことではないのではないか?

とも考えられますよね。

多すぎない糖質摂取に対する適度な量のインスリン分泌が阻害されるとしたら体にとってはよくないことかもしれませんけど。


食後のコーヒーがあかんやつなのかどうかの結論は先送りです。

気になる人はデカフェのコーヒーにしてしまいましょう。



もちろん、基本的には、インスリンがドバドバ出るような糖質の多い食事をしなければ、つまり低糖質食や、適量の肉を食べていればインスリンはたいして追加分泌されません。

その場合、コーヒーを飲もうが飲むまいが問題にする必要はないはずです。




2017年11月19日 10:32

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コメント(10)

かるぴんちょ先生、初めまして。
先生のブログ、3ヶ月ほどかかりましたがやっと全部読破させていただきました。(目が痛かったです。笑)

3ヶ月程前から糖質制限を初め、(1日で糖質トータル50~100位)自分はまだ2キロしか落ちてませんが先生のブログを読み自分は痩せにくいタイプなんだと納得し救われました。(身長163、体重65→63。40代女。)

私自身は糖質制限は気に入ってるし、やっている人に面白い人が多い(夏井先生やかるぴんちょ先生など)のでマイペースで続けて行きたいのです。

所で、糖質制限を始めてから、私の睡眠状態は夢を見る事が増えました。(長時間です)
睡眠不足などではなく、入眠も出来てるし、身体は十分休息出来ているのですが、起きた時、脳が疲れた状態で、長旅から帰って来た様な感じでグッタリ(脳が)してるんです。笑

酒は大好きで、酒を飲んで入眠すると夢をそんなに見なくてすむ事に気が付いたのですが、毎晩大量に酒を飲んで老けたくないし、私は美容と健康の為にあと10キロ痩せたいので、糖質と眠剤には頼りたくないのです。(糖質は身体に悪いし、眠剤は夢のコントロールは出来ないので。)

糖質制限はストレスフリーなのですが。。

夢に参っています。。

おかしな質問ですみません。

かるぴんちょ先生、コメント有難うございます!

「ビビッド ドリーム」

まさにこの言葉がぴったりです!
(他の英文は読めませんでしたが…笑)

ボディービルダーとは程遠いです。笑
(運動嫌い、体脂肪率32です)

私は夜勤専属の仕事をしてまして、(夕方5時〜明け9時)帰宅して食事を(がっつり)して昼過ぎに寝るのが習慣になってます。

この不規則な生活のせいで、いくら糖質制限やっても私は痩せないのかもしれない。。体内時計が狂ってると、糖質制限でもムリなんだ。。(でも他の夜勤専属で白米食いまくっている女性はみんな細いけど?)と悩んでました。(夜勤専属の前は私は54キロでした。)

それプラス、夢にジワジワ参っていました。

英語圏の糖質制限者は明るい人が多いんですかね。

私は寝る前は、「今日は何処に連れて行かれるのかな…」など思ったりします。。(;´_ゝ`)
寝起きは夢の残像にしばらく脳が支配されています。

夢を見なくてすんだ日は幸せです。


毎朝、ブラックコーヒーを飲みます。 
が「バターコーヒーだと血糖値があまり上がらない。」
と聞いたのですが、本当ですか?

点滴液に糖質ゼロの輸液が有ると聞いたのですが、
詳しく教えて下さい。

ヤコブの梯子さんのvivid dreamsのコメントを拝見してからしばらく考えていました。
確かに糖質制限後に夢を見る回数が増えており、そのなかにはvividなものもあります。

私は、糖質制限で眠りの質が上がったため必要な睡眠時間が減り、朝方の眠りが浅くなるため、夢を見る回数が増えたのかなあ、と単純に思っていましたが、インスリンの分泌量に関連する可能性もあるのですね。

私の場合は、糖質制限開始後、飲酒の種類がビールからハイボールやワインと、アルコール摂取量はかわらないもののアルコール度数が確実に上がっているのでその影響もあるかもしれず、なかなか糖質制限生活は興味深いことが多いですね。

カルビンチョ先生
はじめまして。こまどりと申します。
(長い前置き+質問形式になっています)

8月に初めて受けた健康診断で年齢の割にHbA1cが高い(5.7)と思い、色々調べた結果9月末から主食を抜く代わりに卵チーズ肉を食べる糖質制限を開始しました(※ちゃんとお野菜も食べています)。

ご飯は別に食べなくても平気になりました(昔は嫌いだったのを思い出しました)。菓子を断つと続けられなさそうだったので菓子類を夜食べても良いという緩い制限でしたが(このせいか体脂肪が22→25,26%に)
11月の献血でグリコアルブミンが14.7で(変換式によるとだいたいHbA1c5.3みたいです)5年前で10代の献血時(15.1→HbA1c5.4)よりも良い数字に!
糖質制限前は午後に事務仕事で目の疲れから来る(と当時思っていた)頭痛に悩まされていましたが解消され、糖質制限の威力を実感しました。

12月末からフリースタイルリブレを装着し、血糖値を測っています。
「カレーのルーはこのぐらいなら大丈夫だろう」と軽く思って食べていたのが血糖値爆上げで全然糖質制限になっていない事が分かったりと色々活躍しています。
更なる食生活改善に役立つと思い、本当は2週間お試しの予定でしたがまた追加で1ヶ月分のセンサーを注文しました。
長い前置きでしたがフリースタイルリブレを使用して自分の血糖値で気になった点があるので質問です。

•朝食の糖質を抑えても血糖値が160台になる
仕事休みの日問わず卵1個+チーズ25g、ヨーグルト40〜50g(100gあたり糖質5.3gのもの)を食べると100→168あたりまで30分以内に上がります。
仕事日は6:20に朝食で、休みの日は8:00〜11:00とバラバラですがどの時間 に食事を摂っても上がります。
(同内容のものを昼の時間に食べると128程度です)
暁現象とはまた違うみたいですし…
仕事の有り無しで起きるのでこれから仕事が始まるというストレスでもなさそうです。
原因はどういった事が考えられるのでしょうか?

以上の点を踏まえて追加実験しています

・仕事が休みの日に布団から出ないでスマホを3時間いじり11時に起き上がり同じものを食べると94→120緩やか(※同じ11時でも起床して30分後だと160台まで上がります)
・朝食抜き仕事有り98→137
・仕事10枚切りパンにハムチーズ102→180
カーボ15g程、朝食以外の時間帯なら30程しか上がりません
・仕事有りバター15gを入れたインスタントコーヒー一杯200cc
103→146

血糖値上昇の事を考えると朝は何も食べない方が良いのかな〜と思いましたが1日抜いてみた所、仕事の残り1時間の時点でヘトヘトでシンドくなってしまったので悩んでいます。
長文で大変申し訳ありませんが宜しくお願い致します。

カルピンチョ先生
御返事ありがとうございます!

御回答に納得です。
コーヒーは良くないのですね。
朝バター15gにしてみた所16時頃にガス欠になったのでバター+お湯に生クリームを30cc程併用、高カロリーにして様子を見てみます。
自分は文系人間なので現職のお医者様にこうして回答して頂ける場が有難いです。
これを機に糖質摂取関連の理科や生物を学び直そうと思います。

※仕事中に頭痛が起きていたのは午後です。
午前中の頭痛は偏頭痛以外になった事は無いです(もしかしたら偏頭痛も糖質が関係しているかもしれませんが…)。

就職祝いに買って貰った弁当の容量が多く、去年の昼食は毎日ご飯を210g摂っていました。おかずも含めると糖質はもう少し増えますので、頭痛になったのは毎日ブドウ糖負荷実験並の糖質摂取で脾臓を虐めていたせいなのでしょうね。
今思うと恐ろしい事をしていたなと。

お正月は糖質的不摂生をしてしまったので今後は脾臓を労わりつつ、栄養にも気を付けつつ食事をしていきたいと思います。
ありがとうございました。

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そういうところでいちいち、しかし、例外はあります、とか言って全ての人に配慮した注釈を付けると、読む側もメッセージがなんなのかわからなくなります。

したがって、読まれた方の立場次第では、その記事では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。
その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。

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