糖質を食べても吸収しないという夢の食材:白インゲン豆
あさイチの糖質特集がいまいちだったなあと思いつつ。
昔、某テレビ番組で特集されて話題になった白インゲン豆ダイエットってありましたね。
思い出しつつ検索してみたらこういう文章発見
「5月6日(土)に、TBSの健康情報番組「ぴーかんバディ」が紹介した白いんげんダイエット法で、下痢や嘔吐を訴える人が数百人にのぼり、TBSはそのダイエット法を控えるように注意喚起を促しています。」
http://allabout.co.jp/gm/gc/48954/
2006年のことですね。
その白インゲン豆の効果というのは、中に含まれているファセオラミンが糖質を腸から吸収させない作用を持つから、ということでした。
だから糖質を食べても吸収できなくて太らない、夢の食べ物なのだと。
白インゲン豆ってときどき食べることあるけど、ダイエット効果なんて実感したことないけどなあ、甘く煮てあるのを食べるから太るばっかりのような。。。と、当時思いました。
では、ファセオラミンとはどういうものか?
こういう検索結果が出てきました。
「ファセオラミンとは
ファセオラミンは米国ニュージャージー州の植物エキス抽出会社であるファーマケム社(Pharmachem Laboratories, Inc)の登録商標語です。当初はフェーズ2(Phase2)という商標でしたが、これでは実験途中のような印象ですので、白いんげんの学名(Phaseolus vulgaris)から名付けたファセオラミン(Phaseolamin)になりました。この会社は原料製造会社ですから、米国では、この原料を使用したサプリメントが各種発売されています。
その宣伝コピーは「パンや麺類、米など炭水化物を摂食しても、ファセオラミンがその消化酵素(α-アミラーゼ)を阻害して、ダイエットに絶大な効果がある」というものです。」
http://www.botanical.jp/lib_id1-060512154228.php
なるほど、唾液と膵液に含まれる消化酵素のα-アミラーゼの阻害剤ですか。
加熱すると失活するから、白インゲン豆を半生で食べろと指示したのが原因で、お腹を壊す人が続出して大騒ぎになったんですよね。
店頭から白インゲン豆が消えたというのも話題でした。
・・・でもね、実は大騒ぎになった時にすでにファセオラミンのサプリメントが売られていました。
「ファセオラミン サプリメント」で検索すれば商品がたくさん出てきます、でも、ここでは紹介しません。
このファセオラミンのサプリメント、面白いのが(あきれるのが)、TBSで言った「ダイエットに効果的である」といった効能をうたうことを、実はテレビ番組が放送される2年前の2004年にFDAから禁じられていたということです。
おなじくこちらが出典元です。
http://www.botanical.jp/lib_id1-060512154228.php
FDAの調査ではそのようなダイエット効果を歌えるほどの効能はないという評価でした。
TBSは二重の意味で視聴者を騙していたことになりますね、謀らずながら、なのかもしれませんけど。
さて、アミラーゼは数種類ありまして、でんぷんなどの炭水化物を摂取した時に一番最初に働くのがα-アミラーゼです。
小学生でも中学受験する子は詳しく知ってたりしますが・・・Wikipediaを見てみましょう。
アミラーゼ
α-アミラーゼ(EC3.2.1.1)、β-アミラーゼ(EC3.2.1.2)、グルコアミラーゼ(EC3.2.1.3)やイソアミラーゼ(EC3.2.1.68)がある。
α-アミラーゼは別名を1,4-α-D-グルカングルカノヒドロラーゼ、グリコゲナーゼといい、デンプンやグリコーゲンのα-1,4-結合を不規則に切断し、多糖ないしオリゴ糖を生み出す酵素である。
β-アミラーゼ 説明省略(動物からは見つかっていない。)
グルコアミラーゼは正式名称がグルカン1,4-α-グルコシダーゼといい、1,4-α-D-グルカングルコヒドロラーゼ、エキソ1,4-α-グルコシダーゼ、γ-アミラーゼ、リソソーマルα-グルコシダーゼあるいはアミログルコシダーゼを別名とする。糖鎖の非還元末端のα-1,4-結合を分解してブドウ糖を産生する。α-1,6-結合も切断するものも知られている。
イソアミラーゼ 説明省略
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BC
このα-アミラーゼですが、あの高嶺譲吉が薬にしています。
麹菌からジアスターゼを抽出し、自身の名の「タカ」とラテン語の「TAKA(強いという意味)」[要出典]を掛けてタカジアスターゼと命名して1894年(明治27年)に特許を申請した。高峰のジアスターゼ(アミラーゼ)の抽出成功は古くから餅を食べるとき大根おろしをつけて食べると胃がもたれないと言う事が大きなヒントとなったとも伝えられる。
そう、タカジアスターゼのことだったのでした。
つまり、「消化を助けて胃もたれを防いでくれる酵素」の機能を阻害する成分を、加熱していない白インゲン豆が持つ、というわけです。
残念ながら期待されたほどの効果はなさそうですが。
ちなみに、アミラーゼをターゲットにした糖質の吸収を阻害する薬は医薬品として販売されています。
↑ ↑ ↑
リンク間違えてた、訂正しました
上の分類の3番目のグルコアミラーゼ、つまりはα-グルコシダーゼ(グルコアミラーゼ)阻害剤は糖尿病の治療薬として使われています。現実に糖質摂取を抑え込む力があります。
糖質食べて、運動しないで、血糖値上昇を抑えたければベイスン飲むのが一番確実ですね~、副作用でお腹ぐるぐるガスがうなりますけど。
糖質制限ダイエット ブログランキングへ
運動しますよわたしは(^_^;)。
スポンサードリンク 2012年11月 8日 17:34 スポンサードリンク
昔、某テレビ番組で特集されて話題になった白インゲン豆ダイエットってありましたね。
思い出しつつ検索してみたらこういう文章発見
「5月6日(土)に、TBSの健康情報番組「ぴーかんバディ」が紹介した白いんげんダイエット法で、下痢や嘔吐を訴える人が数百人にのぼり、TBSはそのダイエット法を控えるように注意喚起を促しています。」
http://allabout.co.jp/gm/gc/48954/
2006年のことですね。
その白インゲン豆の効果というのは、中に含まれているファセオラミンが糖質を腸から吸収させない作用を持つから、ということでした。
だから糖質を食べても吸収できなくて太らない、夢の食べ物なのだと。
白インゲン豆ってときどき食べることあるけど、ダイエット効果なんて実感したことないけどなあ、甘く煮てあるのを食べるから太るばっかりのような。。。と、当時思いました。
では、ファセオラミンとはどういうものか?
こういう検索結果が出てきました。
「ファセオラミンとは
ファセオラミンは米国ニュージャージー州の植物エキス抽出会社であるファーマケム社(Pharmachem Laboratories, Inc)の登録商標語です。当初はフェーズ2(Phase2)という商標でしたが、これでは実験途中のような印象ですので、白いんげんの学名(Phaseolus vulgaris)から名付けたファセオラミン(Phaseolamin)になりました。この会社は原料製造会社ですから、米国では、この原料を使用したサプリメントが各種発売されています。
その宣伝コピーは「パンや麺類、米など炭水化物を摂食しても、ファセオラミンがその消化酵素(α-アミラーゼ)を阻害して、ダイエットに絶大な効果がある」というものです。」
http://www.botanical.jp/lib_id1-060512154228.php
なるほど、唾液と膵液に含まれる消化酵素のα-アミラーゼの阻害剤ですか。
加熱すると失活するから、白インゲン豆を半生で食べろと指示したのが原因で、お腹を壊す人が続出して大騒ぎになったんですよね。
店頭から白インゲン豆が消えたというのも話題でした。
・・・でもね、実は大騒ぎになった時にすでにファセオラミンのサプリメントが売られていました。
「ファセオラミン サプリメント」で検索すれば商品がたくさん出てきます、でも、ここでは紹介しません。
このファセオラミンのサプリメント、面白いのが(あきれるのが)、TBSで言った「ダイエットに効果的である」といった効能をうたうことを、実はテレビ番組が放送される2年前の2004年にFDAから禁じられていたということです。
おなじくこちらが出典元です。
http://www.botanical.jp/lib_id1-060512154228.php
FDAの調査ではそのようなダイエット効果を歌えるほどの効能はないという評価でした。
TBSは二重の意味で視聴者を騙していたことになりますね、謀らずながら、なのかもしれませんけど。
さて、アミラーゼは数種類ありまして、でんぷんなどの炭水化物を摂取した時に一番最初に働くのがα-アミラーゼです。
小学生でも中学受験する子は詳しく知ってたりしますが・・・Wikipediaを見てみましょう。
アミラーゼ
α-アミラーゼ(EC3.2.1.1)、β-アミラーゼ(EC3.2.1.2)、グルコアミラーゼ(EC3.2.1.3)やイソアミラーゼ(EC3.2.1.68)がある。
α-アミラーゼは別名を1,4-α-D-グルカングルカノヒドロラーゼ、グリコゲナーゼといい、デンプンやグリコーゲンのα-1,4-結合を不規則に切断し、多糖ないしオリゴ糖を生み出す酵素である。
β-アミラーゼ 説明省略(動物からは見つかっていない。)
グルコアミラーゼは正式名称がグルカン1,4-α-グルコシダーゼといい、1,4-α-D-グルカングルコヒドロラーゼ、エキソ1,4-α-グルコシダーゼ、γ-アミラーゼ、リソソーマルα-グルコシダーゼあるいはアミログルコシダーゼを別名とする。糖鎖の非還元末端のα-1,4-結合を分解してブドウ糖を産生する。α-1,6-結合も切断するものも知られている。
イソアミラーゼ 説明省略
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BC
このα-アミラーゼですが、あの高嶺譲吉が薬にしています。
麹菌からジアスターゼを抽出し、自身の名の「タカ」とラテン語の「TAKA(強いという意味)」[要出典]を掛けてタカジアスターゼと命名して1894年(明治27年)に特許を申請した。高峰のジアスターゼ(アミラーゼ)の抽出成功は古くから餅を食べるとき大根おろしをつけて食べると胃がもたれないと言う事が大きなヒントとなったとも伝えられる。
そう、タカジアスターゼのことだったのでした。
つまり、「消化を助けて胃もたれを防いでくれる酵素」の機能を阻害する成分を、加熱していない白インゲン豆が持つ、というわけです。
残念ながら期待されたほどの効果はなさそうですが。
ちなみに、アミラーゼをターゲットにした糖質の吸収を阻害する薬は医薬品として販売されています。
↑ ↑ ↑
リンク間違えてた、訂正しました
上の分類の3番目のグルコアミラーゼ、つまりはα-グルコシダーゼ(グルコアミラーゼ)阻害剤は糖尿病の治療薬として使われています。現実に糖質摂取を抑え込む力があります。
糖質食べて、運動しないで、血糖値上昇を抑えたければベイスン飲むのが一番確実ですね~、副作用でお腹ぐるぐるガスがうなりますけど。
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運動しますよわたしは(^_^;)。
スポンサードリンク 2012年11月 8日 17:34 スポンサードリンク
こんにちは、せんだです。
糖質制限で、気が付いたこと報告します。
歯周病で、歯科医通いをしてもなかなか歯茎からの
出血が減らなかったのが、最近出血しません。
もともと肌が弱く、ちょっとした傷跡がずっとシミ
になっていたのが、シミが薄くなっています。
足の裏が水虫&角質で汚かったのが嘘のようにキレイに
なりました。関連あるでしょうか???
また、血液検査の結果を確認していて気が付いたこと、
過去3回 2012/5-8 で RBC,Hb,Hc が H だったのが、
前回 2012/10 突然正常範囲になってました。
2012/6 >> 2012/10
赤血球数(RBC) 631 >> 529
ヘモグロビン(Hb) 18.9 >> 16.7
ヘマトクリット値(Hct) 56.6 >> 47.8
RBC が多いと、HbA1c が高めにでる???
初め、無呼吸や別の病気を疑われてました。
せんださん
インスリン抵抗性は内臓脂肪の肥満の影響を強く受けます。
内臓脂肪の肥満はインスリン抵抗性を上げますが、そのメカニズムとしては肥満した脂肪細胞からの炎症性サイトカインの継続的な放出が原因であると推測されています。
つまり、内臓脂肪の肥満はその人の全身を慢性炎症状態に陥れる可能性が高いのです。
その点から考えると、糖質制限で内臓脂肪が減ることで慢性炎症へのバイアスがなくなり、それが歯肉炎や皮膚の炎症の改善につながっていることが考えられます。
さらに、表皮細胞の過剰なターンオーバー(乾癬の病態や脂漏性湿疹の病態の一部)にもインスリン抵抗性の増大が関連することが示唆されていますので、皮膚のターンオーバーが正常化したことも十分考えられます。
そして最後の赤血球なのですがこれは私自身もそうですし、メールでもご相談を受けたのですが、糖質制限すると赤血球数が減ります。(論文文献検索ではこれに言及しているものがどこにもないようです。)
2型糖尿病を発症するような内臓肥満のある人は多血症気味の人が多いようですが、そういう人が糖質制限するとRBC数もヘモグロビン数も減るケースが見えるようです。(正常値の範囲内あるいはせいぜい下限までの変化)
この理屈として私が考えているのは
1.インスリンが赤芽球(赤血球の前駆細胞)の増殖に働きかけて赤血球の増産につながっている
2.血糖値が低下し、血管が柔らかくなることによって血流が改善し、赤血球数が少なくても十分量の酸素を末梢まで届けることができるようになって赤血球の増産の必要がなくなった(ようするに糖質制限していない肥満体の間は血液がドロドロで流れが悪いから、末梢まで必要十分な酸素を運ぶために赤血球の数を増やさざるを得なかった。)
3.血糖値が下がるということは血液そのものの粘性も下げてくれるはず
などです。
いやともかく、糖質制限したらRBC数が減ったというおっさんがけっこういます。
これは注目すべき変化であると考えます。
面白いです。
ヨッパです。
せんださん
睡眠時無呼吸
これは私も改善しましたし、RBC数が減ったという方たちもその傾向があったのが改善したようです。
なるほど、シンプルに睡眠時無呼吸の改善で考えればいいのか、息ができないから赤血球数を増やす、高地トレーニングを毎晩寝ながらやってたのから解放されたわけですね(笑)。
貝のグリコーゲンみたいなもんだ。←なぞの記事ネタ(笑)