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インスリンを自分で使う限界年齢が来た時に



アメリカ疾病対策センター(CDC)が2007年から2011年にかけて8100例の薬物有害事象を調べた結果で低血糖について報告されました。

インスリンを使ったことによる低血糖で救急搬送された患者数が80歳以上では65~79歳に比較すると倍増していたそうです。

具体的には1000人当たり16.3人から34.9人へと。


1型糖尿病患者だけでなく、2型糖尿病患者でもその問題が増えてきているのが憂慮すべき問題だそうです。

JAMA 2014年3月10日オンライン版
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1835360


背景として最も一般的だったことには

「食事摂取量の減少と不適切なインスリン製剤の投与」

があったようです。


また、もう一つ指摘されたのがインスリン単独療法群と経口血糖降下剤の併用療法群では、インスリンのみでコントロールしている群で有害事象の頻度が上がるのだとか。

インスリンが効果的であるだけに、他の薬剤に比べて食事とのバランス取りが難しくなってくる、というわけです。

(同じくJAMAの同じオンライン版の総説
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1835356


どうしてこういうことが起こるのか、対策はどうすればいいのか、についての考察も書かれていました。

原因として考えられることは、HbA1cの基準(7.0%以下)を守ろうとするあまりに厳格な血糖コントロールをすることが一つの問題である。

こういう基準を設けてしまうと、低ければ低いほど良いと思い込んでひたすら下げようとするからそれが問題である、としています。


したがって、

1.低血糖症状や起立性低血圧の有無などの、血糖値やHbA1c以外のほかの管理基準を設けるべきである。

2.80歳以上の非入院患者にはインスリンは投与しない方が良い。

などの結論が提示されています。




・・・・・・(*´ω`*)

ばかばかしいですよね。


マッチポンプ(糖質を食わせて薬で下げる)だからこういう議論になるわけです。

つまり、糖質60%の食事では、食事のたびに高血糖になるから、それに合わせてインスリンを投与する必要がある、というのが前提条件です。

Suckale08_fig3_glucose_insulin_day.png
http://en.wikipedia.org/wiki/Insulin

こういうこと考えてインスリン投与スケジュールを組んでるわけです。


でも、高齢者は食が細くなったり、食べるの忘れたりするから予定通りにいかない。

だから危険です、高齢者へのインスリン投与は避けた方がいいかも、って。

マッチポンプの限界を自ら宣言しているようなものですね。



私は、この問題の本質的な解決策は糖質制限食をライフスタイルとして取り入れることだと思います。

そうすれば、高齢で、食が細くなっても、食事による食後高血糖が起こる可能性は低いのですから。

(糖新生やグリコーゲン分解による高血糖はまた別の問題です。)


糖質制限食、低糖質食を食べていれば食後高血糖はほぼ起こりません。

kako-comparison of blood sugar.png

http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat22/post_81.html

食事を低糖質なものにする習慣を身につけておけば、大多数の2型糖尿病患者はインスリンによる低血糖の危険性をどうするかで悩む必要はないはずです。

1型糖尿病患者さんでも、ほとんどの日常で長期作動型のインスリン投与だけで済むようなライフスタイルを取っていれば、危険は減るはずです。

(もちろん、1型糖尿病患者さんにとって、血糖自己測定器も速攻型のインスリン製剤もブドウ糖タブレットも、一生付き合っていかなければならない大事な薬ですから、高齢になった場合にどのように投与していくのかという問題は避けて通れない大事な問題です。)




これからの高齢化社会で、年寄りが年寄りを看ていかなければならなくなるケースは今よりももっともっともっと増えてきます。

そのときに、できるだけ人に迷惑をかけずにできる限り自立して生きていくために、低糖質食にライフスタイルを合わせていくというのは糖尿病患者に限らず、すべての人に対して推奨されるべきことだと私は思います。

800px-Nursing_home.JPG
http://en.wikipedia.org/wiki/Old_age



たまにご褒美でおいしい糖質を食べることまでを、私は否定しませんけどね。

今でもたまにラーメン食べるし。


さらに、「糖新生がブロックされる飲み物」を飲むときには少量の糖質摂取も自分で自分に許可できそうだし。

⇒ 糖質制限アスリートが酒を飲むと・・・
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat13/_fat_adaptation.html


こちらのマッチポンプもまた加減が難しいのですが(笑)。



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2014年5月 9日 23:45

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コメント(8)

カルピンチョ先生


>「糖新生がブロックされる飲み物」を飲むときには少量の糖質摂取も自分で自分に許可できそうだし。

せっかくのケトン体、ストンと落ちてしまいそうです(笑)。

来月の検査の時、「糖新生がブロックされる飲み物」飲んで採血してみようかな?
   本気だったりして・・(笑)


初めまして。

糖質制限を初めて2か月ほどです。
今まで、肉食を高カロリーを極力控えて、
ご飯中心のマクロビ的な食生活をしていました。
血糖値が糖尿病の入り口で、
健康診断前だけ2か月ぐらい甘いもの、ご飯、ラーメン、
パンなど炭水化物を抜かしていました。
肉、油なども控えていたので、苦行でした。

最近、糖質制限とタンパク質、脂質をとるメニューを
取り入れたところ、炭水化物への飽くなき欲求が
少なくなり、空腹がなくなり、助かっています。

高3の娘がお昼すぎ、苦手な数学だとどうしても寝てしまう。
これからセンター試験が、午後英語、数学があるとき、
眠くならないのに、どうしたらいいだろうか?
と悩んでいたので、弁当を、ご飯を三分の一に、その分
タンパク質を多くいれて、持たせました。
初めて、午後の数学が、眠くなく受けられて、喜んでいました。
夜ちょっと頭が痛くなりましたが、部活をやっており、
まだ糖質制限に慣れていないのかとも思いましたが、
次の日からは、眠くならないので、絶好調です。

娘の炭水化物をほぼ無くすのは、むりですが、
朝、昼、夜をご飯を三分の一ぐらいにして、肉、卵、魚など
タンパク質を増やすことで、眠気は消えました。
パスタ、パン、うどんなど、炭水化物だけで、済んでしまう
食事は止めています。

高校生でなさっている人がいたら、教えてください。

炭水化物を少し制限しただけで、効果があるので、びっくり
しています。

若い人の糖質制限のご意見きかせてください。

こんにちは!

ランキングから伺いました!
ためになる内容で興味津々です♪

また遊びにきますね!

良かったら、私のブログにも遊びにきてくださいね~。
http://www.xn--.com

チョコちゃんさん、カルピンチョ先生お早うございます。

>高校生でなさっている人がいたら、教えてください。

とのことですが、自ら糖質制限を実践し、普及活動も精力的に行っておられる三島先生(北九州で学習塾を運営されています)のFB(http://on.fb.me/1iLCzoi)及び、同じくFB「子供の糖質制限(http://on.fb.me/1qxqbhm)」を覗いてみてはいかがでしょうか?
 きっと役に立つ情報が得られると思います。また、疑問があればそこで質問されると良いのではないでしょうか。ご参考になれば幸いです。

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