エリスリトールを食べると血糖値が上がるんですけど・・・
エリスリトールは果物の梨やリンゴ、味噌などの発酵食品に多く含まれる糖アルコールです。
砂糖の60~70%程度の甘味を感じるにもかかわらず、ほとんど吸収されないので糖質制限している人が甘味がほしいときの黄金食材として有名です。
具体的な商品にはラカントSというものがありますね。
⇒ エリスリトールを子供に食べさせても大丈夫ですか?
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat5/post_158.html
さて、このエリスリトール、血糖を上げないはずなのに、私は血糖が上がるんです、なんででしょうかという質問をいただきました。
解答してみましょう、ただし、科学的に確かなエビデンスがあるわけではありません、私の推測であること、ご了承ください。
以下が質問コメントの一部です。
*****
私、以前から、疑問で不思議に感じておりましたが、
エリスリト-ルで血糖値上がるんです。僅かでなく、です。
これまで、時々ラカントsを
ヨ-グルトやクリ-ムチ-ズに加えデザ-トにすると、
必ずいつも予測以上に血糖値が上がり、あれ?おかしいなと。
たまたま体調がそうなのかな・・と判断したり、
他の食事内容の予測が不十分だったかも・・と考えたり(例えばトマトが熟しすぎてた?など)してきました。
厚生労働省でもお墨付きのカロリ-ゼロで安全性高く、
血糖値を上昇させない・・ok食品。
糖質制限ニスト基本知識です。
ですのであまり深く考えず、そんなはずないと、
でもおかしいな・・と
私は1型だから?
でも・・1型の何人もの方々が、ブログでチ-ズケ-キ他お菓子を作ったのを公表なさっていて、食後血糖値きちんと良好だし、
何となく・・私にはラカントsの効用が当てはまらないのだ・・と勝手に判断、つまんないな・・と。
チ-ズケ-キだけは大好きで大好きで
本当はマメに焼いて食べたい!のを、ずっと我慢してきたのです。
これまでのクセで、あきらめてもやもやしているからいけないんダ!このままうやむやにしていてはいけない!と
改めて江部先生の甘味料の記事すべて読みなおしましたが、
読者からの「口の中で味覚として甘いと判断されると砂糖と同じように血糖値が上がるとの説を唱えたドクタ-がいる」の質問にも、それは全くの誤解ですとのコメントが。
他に「僅かながら上昇してしまったが・・」と質問がありましたが、測定器の誤差でしょうとあり、
他には自分と同じ質問は見つかりませんでした。
~私の昨日の実験です~
(カテ-ジチ-ズ100g中、炭水化物1,5g)
カテ-ジチ-ズ100gに
ラカントsをティ-スプ-ン2、
レモン果汁5cc(糖質0,4g)
血糖値
実験1回目118→165
2回目86→129 (飲み物は白湯)
私は糖1gが5上昇させます。
2回測定し誤差はナシでした。
10くらいしか上がらないのを期待しましたが
やはりけっこう上がります。
甘く美味しく、その時はこれで上がらないならそれも不思議だよな・・と思える 昔味わっていた白砂糖スイ-ツと同じような恍惚の感覚です。
脳が甘いと認識し、
勘違いして体も本当は上昇させないはずなものが騙されてしまう・・なんてことが、
あるのかと本気で想像してしまいました。
或いは他に代謝面でどこか悪いのだろうかと。
(因みにグリコの砂糖不使用80kcalアイスでは(他の人工甘味料)予測以上に上がったりすることはないです。)
太鼓判押されている食品なのに、何故こんなに上がるのでしょう
か><"
*****
ふむ、けっこうな上昇率ですね。
まず、厳密に行われた研究上の話でいえば、合成甘味料を含む甘味によって味覚刺激されたとき、インスリン上昇はあります。
⇒ 人工甘味料がインスリン分泌を促す
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat5/post_36.html
ですが、グルコースの上昇はありません。
文献は以下のものなどご覧ください。
Prague Med Rep. 2013;114(4):222-30.
The role of taste in cephalic phase of insulin secretion.
Du?kova M1, Macourek M2, ?ramkova M1, Hill M1, Starka L1.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24485339
Appetite. 2008 Nov;51(3):622-7. doi: 10.1016/j.appet.2008.04.271. Epub 2008 May 10.
Cephalic phase insulin release in healthy humans after taste stimulation?
Just T1, Pau HW, Engel U, Hummel T.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18556090
これらの実験は甘味を感じない程度の薄さにした水溶液を使ったり、口に含ませただけでの実験結果ですから、科学的に厳密であると言えます。
ということで、合成甘味料などで血糖が上がることはないと考えられています。
ですが、現実問題、1型主婦さんの場合は血糖が上がっているわけですよね。
人間の不思議ですねえ。(←お気楽)
しかも短時間で上がっている(1時間値か2時間値ですよね?)。
すなわち、糖新生ではない(糖新生なら3~4時間後ですからね)。
となると、
1.食事内容がそのまま血糖値として反映される
2.グリコーゲン分解が起こっている
このどちらかだと思います。
しかし、エリスリトールが栄養分として我々の消化管から吸収されないことは複数の実験で検証され、確認されています。
(FDAの報告でも95%は栄養分として吸収されない甘味料であると認定しています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Erythritol )
ですから、エリスリトールそのものが血中グルコースに変わっているとは考えられません。
さて、最近、食欲や覚醒をつかさどるホルモンであるオレキシンについての記事を書きましたね。
⇒ 酒とコアラの日々
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat13/post_195.html
あのオレキシンの分泌のきっかけの中に、
「美味しいとわかっているものを食べようとするとオレキシンがドバっと分泌される。」
という項目があったのを覚えてらっしゃいますか?
ケーキを見せると別腹が空くというやつです。
好きな食べ物を目の前にすると、オレキシンがドバっと分泌されて消化管に働きかけます。
まだ消化している途中の胃の内容物がさっさと腸に送り込まれるのです。
だから、お腹いっぱいだったはずなのに、あれあれ?まだ食べれそう!
というあれです。
1型主婦さんは、ふだんは我慢し続けていますよね、甘味。
「ようやく甘いの食べられる!わーいわーい!」
ラカントSをかけた食べ物を前にしてワクワクしていると思います。
だから、オレキシン濃度は上がっていると思います、食べる前から。
(ラカントかけたヨーグルトを前にして別腹が空きませんか?)
そして、そこでさらに本当にエリスリトールの甘味を食べると至福の喜び♪
しかもどうやら、極めてツボにはまる甘みのようです。(推測です)
この喜びは、さらにオレキシンの一時的な放出(分泌)を亢進させて、
「もっともっと! もっと食べるのよ~!」
と、我々の食欲を増進させると思われます。
糖質を食べたときの快感によるオレキシン分泌亢進(酒とコアラの日々、参照。カルピンチョによる推測であり、エビデンスはないです)。
あれと同じ状態です。
そう、1型主婦さんの場合、ラカントSを食べた快感でオレキシンが一時的にドバっと分泌されると仮定しましょう。
・・・実は、
オレキシンには膵臓に働きかけてインスリンとグルカゴンを分泌させるという機能が報告されています(ラットですけど)。
Pancreas. 2011 Jan;40(1):131-6. doi: 10.1097/MPA.0b013e3181f74b4b.
Mechanism of orexin B-stimulated insulin and glucagon release from the pancreas of normal and diabetic rats.
Adeghate E1, Hameed R.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20871474
オレキシンが上がったよ。
⇒なんか食べるかもしんないよ。
⇒血糖値上がるかもしんないね。
⇒んじゃ、インスリン出しとくか。
⇒でも、インスリン効きすぎたら困るじゃん?
⇒んじゃ、グルカゴンも出しとくか。
みたいな感じかなと。(←だいじょぶかこの医者(^^;))
んで、
もしもオレキシンがドバっと分泌された方において、
インスリン分泌能が損なわれている、でも、グルカゴン分泌能は保たれている。
そしたら、なにがおこるでしょうか?
おわかりですよね、
血糖を下げるインスリンは働かないのに、血糖を上げるグルカゴンだけが働きます。
肝臓や筋肉でグリコーゲン分解が起こってグルコースになり、それが血中に放出されて血糖値が速やかに上がってしまうと考えられます。
これが、1型主婦さんがエリスリトール入りのケーキを食べたときに血糖値が上がってしまうからくりである可能性があります。
(というか、合成甘味料を食べた時に糖尿病の人で血糖値が上がると言う観察結果が得られた場合にも、これである可能性もありうると想像します。)
これ、あくまでも私の推論であり、検証はしていません。
でも、可能性としてはありそうだと思いませんか?
あくまでも仮説ですが。
さて、もしそうだとすると。
1型主婦さんは今後、エリスリトールとどう付き合っていくべきなのでしょうか?
エリスリトール入りのスイーツは食べるべきではないのでしょうか?
私はそうは思いません。
食べたいものが食べられないのは悲しい話です。
本当に体に悪いものでない限り、食べたいものを我慢しなくていいと思います。
砂糖やでんぷんはできるだけ食べずにおくべきですけど、エリスリトールは本来、大丈夫なはずです。
エリスリトールそのものの代謝システムが1型主婦さんだけで活性化しているとは考えにくいです(そんな人がいる可能性を否定はしませんけど)。
1型主婦さんのラカントSによる食後血糖値上昇は
「チーズケーキ食べるぞ!わくわく」
「わーい、ほんとに甘いぞ!快感!」
と心理的な影響によるオレキシン分泌によるものだと思われます。
それなら、答は簡単です。
悩まずに、しつこく、少しずつ、食べ続けるのです。
続けてているうちに、慣れます。(笑)
すると、そのうちわくわく感も薄れてきて、それほどには上がらなくなるんじゃないかと思われます。
ということで、血糖値をチェックしながら、今後もラカントS、食べ続けてみてください。
(何が何でも食べろとは申しませんが^^;)
わくわくが薄れるのを待て、なんて、ちょっとつまんないですかね(;^ω^)。
もしも血糖値上昇が予想外に高いことが不安であれば(確かに160オーバーはいやですね)、
使用量をまず最初に大幅に減らして、隠し味程度にほんのり甘い、あんまりワクワクしないヨーグルトなどから始めてみてください。
それなら血糖値もたいして上昇しないと思います。
それで、血糖が大きく上昇しないぎりぎりまで毎日少しずつ甘みを増していけばいいのではないでしょうか?
上がっちゃう量の手前でやめて馴らして、徐々に増量していくのです。
ラカントSを食べても恍惚感が出ない量までで、少しづつ体を慣らしていく。
糖質制限している人は、アルコール摂取ですぐ寝てしまうから、それを防ぐために酒量を調節すべし、と言ってるのと似た話です。
徐々に徐々に、自分のベストなエリスリトール摂取量を探していけばいいんじゃないでしょうか?
ぜひ、その方向で考えてみてください。
「私は糖アルコール代謝が特殊な体質なんじゃないか?」
と、心配する必要はないように思います。
ちなみに、1型主婦さんはバーンスタイン先生の「糖尿病の解決」をお持ちであるのだから、ここを読んでみてください。
79ページの「中華レストラン効果」(第3版)
この項目の全体を何度か繰り返して読んでみて、そして、最後の2行(80ページの16行目と17行目)、特に意識して読んでみてください。
違う例ですが、なんか腑に落ちませんか?
一般論通りにいかないのが人間の身体です。
だからこそ面白いなと、私は思います。(←やっぱり変な医者)
スポンサードリンク 2014年4月 9日 23:08 スポンサードリンク
記事にしていただき・・・・・(;;)
こんなに泣いたのは、
ソチでの浅田真央選手フリ-の演技以来です! って最近でしたけど^^
幾つもの意の涙です。
まずこの質問を、受け止めてくださったこと。
又なんてわかりやすく教えてくださるのだろう!と。
そして
エビデンス無く仮説であっても
まさに先生がおっしゃる通りだと、自身の感覚全部で確信いたしまして。
(パンパン!とクラッカ-がはじける音がきこえました。)
今後どうしてゆけば良いのかもご提案いただきました。
心から どうもありがとうございます。
「酒とコアラの日々」 勿論読んでおり何とも私にも当てはまるな~と感じていましたが、
今回もその ”オレキシンさん” の仕業なのですね、
思いきり納得。
甘味を摂る時のあの気分は、先生の表現通りです。
わ-いわ-い♪とウキウキそのものずばり、思わず笑ってしまいました。
で、食べた後は、しばし酔いしれニンマリ♪うっとり・・なのです。
先ほど先生の記事を読む前、
夕食しながらちょうどうちのダンナから「脳を上手くだまして、さほど甘くないなあと思いながら、今度食べてみな。」と言われ
私も「そういえばカルピンチョ先生にさっきは書かなかったんだけど、同じエリスリト-ルを煮物に使ってもフシギなことに血糖値上がらないんだよね~。きっとそれは、しょっぱいからなんかね。」
などと話をしておりました。
早速ごく微量から・・のアドバイスどおりやってみます。
もっと深刻なお悩みの方もおいでなのに、甘味料で
悩んでいるなどちょっと・・と思っておりましたが、
おかげさまで
また、美味しく楽しく、
大好きなチ-ズケ-キ(ごく低糖から)焼いて♪
やってゆこうと、元気が出ました。
じつは甘味が欲しくなった時には一生チ-ズケ-キでいい(がいい)というくらい大好きだったのです。
# ご相談の数値ですが1時間後のものです。
1型主婦さん
よござんした。(^◇^)
いろいろ例外的結果を推測するの面白いのでコメントありがたいです。
またよろしくです。
暇ができないと書きませんけど(^^;)。
今月から糖質制限を始めて3週間が過ぎたところです。
私はある手術をしたため、傷の治癒によいという理由から(糖質は傷の治りを悪くすると聞き)始めました。
ところが始めたら、いろいろ驚く変化があり、これは続けよう!と思っているところです。
始めてみて初めて知ったのですが、どうやら、私は機能性低血糖症だったようで・・・・
ここにある
http://easygoing.mameshibori.net/sa/004.htm
低血糖症の症状にことごとく当てはまりびっくり。
それが糖質制限を始めて1週間で症状のほとんどが軽く~消えてゆきました。
長年不快で原因不明で苦しんでいたのが嘘のようです。
私はパンはなくてもいいのですが、やはりごはんとスイーツは好きで・・・
なので、食べられないとストレスになるので、最初から自分で低糖質なケーキを作って食べてます。
食事と変わらないほど糖質が少ないケーキなので、これで不快な症状が出ることはなく、また心も満たされ、快適です。
糖質制限はいろいろ工夫すればとても楽しいと感じています。
ところで、低血糖症っぽいので、1日4-5回小分けにして低糖なものを食べて血糖を維持しているような感じですが、昨夜からちょっと足が攣れるようになりました。先生の以前のエントリーにもそのような記事があり興味深く読みました。
私の場合は今はまだあまりスーパーにやりすぎず、糖質もきっちり厳しくしすぎない方がいいのかな、と思っています。またご相談させてください。
先生のエントリー、楽しみにしています。
ただ糖質制限を推奨されてるのではなく、
様々な考察と・悩みへの返答を親身に丁寧に下さる
カルピンチョ先生。大変ありがたいです!
ところで、お詫びしなくてはいけません。
カテ-ジチ-ズで試してはいけなかったのですね、先生ごめんなさい。
バ-ンスタイン先生の、糖尿病の解決p115と118に
カテ-ジチ-ズはごく少量ならよいが だめ・だめ食品とありました。
江部先生のハンドブックp63には30グラム中0,6グラムとあり、私はずっとok食品だと認識していたのです。
これをもっと早く読んでいたらと申し訳なさでいっぱいになりました。
が、また同時に、
あれから糖質オフのおからケ-キや大福をそれこそし・・っかり!カ-ボカウントし作って食べても、どうみてもあり得ない血糖上昇値となるのが頻繁なため、
先生の記事は引き続き念頭に置き試行錯誤させていただいております。
すみれさん
手術がきっかけで糖質制限を始めて、そして機能性低血糖症だと気が付く、そして自分に合った糖質制限の方法を模索していく。
そうしていただけると実にうれしいです。
また記事を用意しているところですが、平均値±標準偏差の2倍、いわゆる基準値に含まれる、全体数の95%に入る人とそうでない人で、まったく同じことをやって結果が違うことがあるのは当たり前ですよね。
さらに、5%の中では95%かもしれないし、さらにその集団内でも両端の5%かもしれないし。
自分がどこにあるのかというのはやってみなければわからないし、どれが一番自分にとっていいかは、一人一人が手さぐりで探していくしかない。
今後も、自分の身体を常に観察しながら実験を続けて、その時点での自分へのベストな方法を続けていただけると嬉しいです
1型主婦さま
割り込んでコメントしてしまいすみません。
まだ始めたばかりで、つい「甘いもの」の記事に反応してしまいました。
先生
ご丁寧にお返事ありがとうございます。
昨夜、チャーハンを食べましたが、あまり反応がなく、大丈夫かなー」と思っていたら、
今朝、起きられないほど、身体がだるくなっていて困りました。
また今日はお昼だけパンを食べましたら、案の定、午後に大変な睡魔とだるさに襲われました。
やっぱり1食でも食べてしまうと私の場合、反応が顕著です。
もうあんな状態に戻りたくないので、やはりしばらく主食は食べずに、全体の1回1回の食事の中で、少々糖質を軽くあげるだけというのをやってみます。
まだ血糖値測量計を手にしていないので、自分で感じる体の反応でしか判断していませんので、是非、測量計を買ってみようと思います。
すみれさま
いえいえ!先生がおっしゃるように
自分へのベストな方法を続けられるために
お互い様々模索し、疑問を解決してゆきましょう。
カルピンチョ先生のような先生は
本当に本当に 貴重なご存在ですよね。
糖質制限の数あるブログ見てきましたが、読者からの成功例オンパレ-ドで・・ずっとずっと上手くいかないの私だけな気がしてかなり追い詰められていたのです。
先生に思い切って相談してから
おっしゃ~!!やってこうじゃないの~^^/ って
元気が湧いてきましたよ。
1型主婦さん
応援ありがとうございます。
>バ-ンスタイン先生の、糖尿病の解決p115と118に カテ-ジチ-ズはごく少量ならよいが だめ・だめ食品とありました。
・・・気づいていませんでした。(^^;)
教えていただき、ありがとうございます。
>糖質オフのおからケ-キや大福をそれこそし・・っかり!カ-ボカウントし作って食べても、どうみてもあり得ない血糖上昇値となるのが頻繁なため
・・・オレキシンとか、中華レストラン効果的なものがあるのかなとか思っていたのですが、難しいですね。
材料だけでなく、食べ方や食べる時間帯、ほかの食事との間隔なども関係するかもしれません。
ぜひ、試行錯誤で探ってみてください。
1型主婦さんがうまくいくやり方が見つかったらいいですね。
すみれさん
すみれさんの場合は著明に糖質摂取の反応が出るんですね。
ヘラー夫妻の本では、炭水化物中毒の人を糖質制限に馴らすための方法として、夜に1時間だけ糖質摂取OKタイムを設けてあったりします。
それでも、たんぱく質:脂肪:糖質は1:1:1にして、まずは野菜を食べる、などの工夫がなされています。
(糖質食べてる人が血糖値を球に上げないように工夫しているあれですね)
そういうやり方もあるということで、参考までに。
低炭水化物ダイエット
リチャード・ヘラー&レイチェル・ヘラー
1型主婦さん
>読者からの成功例オンパレ-ドで・・ずっとずっと上手くいかないの私だけな気がしてかなり追い詰められて
・・・そういう人ってけっこう多いと思います。
でもその反応も様々なんですよね。
私ももうちょっと考えて書かなきゃですね。。。
1型主婦さま
本当に先生の存在、心からありがたいです!
そして個人的な経験をシェアしてくださることもとてもありがたいです。
先生
食べ順というのは、実は糖質制限をする前からやっていましたが、どんなに最後に炭水化物を摂っても、つらい症状は同じでした。膵臓がかなり弱っているのかな?
私の場合、炭水化物(糖質)を制限しただけで、これまでの不快な症状がほとんど消えてしまったのです。
今は本当に楽で、こんな日が来るなんて思いませんでした。
私は料理やお菓子作りにGI値35のココナツシュガーを少量使うのですが、何故かこれには反応しません。眠くもならないし、だるくもなりません。私には合っているようです。どのくらいの量まで大丈夫なのかはまだ分かりませんが、これでちょっと糖質を補いつつ、試行錯誤してみます。
すみれさん
>私は料理やお菓子作りにGI値35のココナツシュガーを少量使うのですが、何故かこれには反応しません。眠くもならないし、だるくもなりません。
・・・これはよい情報ですね。
お菓子作りにチャレンジされている糖質セイゲニストにはありがたい話だと思います。
>食べ順というのは、実は糖質制限をする前からやっていましたが、どんなに最後に炭水化物を摂っても、つらい症状は同じでした。膵臓がかなり弱っているのかな?
・・・むしろ、インスリンが継続的に出すぎているのかもしれないですね。
反応性低血糖というやつです。(機能性低血糖とは異なる使われ方をする用語のようですが、しばしばごっちゃにされます。)
シンプルに言うと、食後高血糖に反応して追加分泌されるインスリンが、必要以上に長時間分泌されるという状態ですね。
このために、血糖が下がり過ぎてだるくなるというわけです。
機能性低血糖と診断されている(この定義はいまだに微妙です)方の中には、なにをどうやっても血糖が乱高下する方もいます。
これらの方の中には小さなインスリノーマをお持ちの方も含まれるのかもしれません。
先生。いつもありがとうございます。
感謝しています。
「反応性低血糖」・・・初めて知りました。
よく食後、血糖値が上がって、その後、下がる時に眠くなると言われますが、私の眠気のピークは食後30分くらいなのです。よく見る血糖値のグラフでは2-3時間後に下がるものが多かったので、30分って早いなあーと。
糖質制限を始めてからは、その眠気はなくなったのですが、何故か、車の運転をすると今でもすごく眠くなるのです。本当に運転を続けるのが難しいくらい。炭水化物は一切摂っていませんが、何が影響しているのか知りたいくていました。これが反応性低血糖の影響?インスリノーマ?
もっと自分の身体を知りたいなあと思いました。
いつも教えていただきありがとうございます。
すみれさん
>何故か、車の運転をすると今でもすごく眠くなるのです。本当に運転を続けるのが難しいくらい。
・・・これ、食事と関係なく、ということですよね?
わたしはなぜか、フォーマットががちがちに決まったエクセルやワードの書類に必要事項を書き込んでいくという作業をし始めるとものすごく眠くなるのです。
たぶん、すみれさんは「車の運転がめんどくさい、やりたくない」だけじゃないでしょうか。
あと、もうひとつ可能性があるのは「車の運転するとすごく緊張する」のが原因かもしれません。
緊張しすぎると反動で眠くなることがあります。
カタプレキシーの一部に含まれるようなのですが、緊張から逃れるために寝てしまうというやつです。
「ストレス性睡眠発作」
とか
「緊張すると眠くなる」
で、検索してみてください。
先生。お返事ありがとうございます。
車の運転は大好きです!
でも糖質制限を始める前は、その大好きな運転がすごく億劫に感じるようになっていました。でもこれも低血糖症のせいだったんだと思います。すべてにやる気が起きなくて、身体もぐったりだるかったので。。。
糖質制限食を始めてからは、頭がすっきりし始めて、食後に眠くなるようなことはなくなりましたが、運転する時は急に眠くなるのです。頭もぼーっとして、本当に危ないのですが、時々一瞬寝てしまうこともあります。あと先日は仕事中(大勢の人の前で立ち振る舞う仕事だったにも関わらず)かなり強烈な眠気に襲われ、歩きながら寝てしまいそうでした。
「ストレス性睡眠発作」について、検索してみました。こんな疾病があるなんて知らなかったです。う~んそうかな?という部分もありますが、当てはまる箇所もありますので、まずは自分で努力出来る部分を試してみて、それでも変化がないようなら、クリニックにかかることも検討してみます。
昨夜久しぶりに足が攣ったので、とにかくたんぱく質を多めに食べています。
先生お返事ありがとうございます。
むしろ車の運転中は緊張感がまるでない状態です。
そして車の運転は大好きなのです。
しかし、眠気に勝てず運転開始5分くらいで目が閉じてきます。
最近は家にいても眠くなるようになりました。
でも、昔の眠気(糖質制限をする前)とは、また別のような感覚です。
以前は眠気と共にひどい倦怠感と座っていられないほどのどんよりしただるさがあったのですが、今はそれはありません。
始めたばかりの頃は眠気もなくなり、すっきりしたのに、何故、また眠気があるのか分かりません。
あと眠気とセットで胃痛にも似た空腹感もあります。これも始めたばかりの頃は改善したのに・・・・
食事は一切、炭水化物、糖質を摂っていません。
朝は100-150gぐらいの果物は食べています。
他の病気なのかな・・・・
すみれさん
大好きだけど眠くなる車の運転。
う~ん、わかりません。
いつも同じ作業に取り組むと寝てしまう、でもストレスが関係ないとなると、ナルコレプシーでもカタプレキシーでもなさそうですし、わかりません。。。
気をつけてくださいね、事故だけは
すみれさん
なんかほんとによくわからないですね。
血糖測定してみるのは一つの手段です。
いろいろそろえると数万円はかかりますが、交通事故を起こす前に、やってみてはいかがでしょうか?
すみれさん
血糖チェックがめんどうであれば、体温チェックしてみてください。
目が覚めてすぐに寝たままはかる基礎体温はもちろんのこと、日常の中でも頻繁に体温チェックしてみてください。
ひょっとしたら体温が下がってないでしょうか?
原因はいろいろありえますけど。
横から失礼いたします。
>>いろいろそろえると数万円はかかりますが…
自己血糖測定器ですが江部先生のブログでも紹介されていた
ニプロTRUEpicoがリーズナブルなようです。
本体のみだと3,780円との事で画期的ですよね。
初心者用に周辺機材と纏めたセット販売もあるようです。
「ニプロTRUEpico使用に必要な製品が同梱されたセット」
http://store.shopping.yahoo.co.jp/genki-sokai/y030717-000-000.html#ItemInfo
カイゴロンさん
>自己血糖測定器ですが江部先生のブログでも紹介されていた ニプロTRUEpicoがリーズナブルなようです。本体のみだと3,780円との事で画期的ですよね。
・・・ありがとうございます!
全然把握しておりませんでした。(^^;)
いいですねえ、買い替えるかな、ってたまに使ってるものも買ったものではないのですが。
これ、我が家も購入しました。
インスリン使用当時に貸与されていた測定器と
遜色無く使えています。
たしかに国内正規品のなかでは一番安いとおもうのですが、
国際的な通販サイトでアメリカから同じ物を個人輸入すると、さらに半額近いんですよね。
一度買えば長期間使用できる本体はともかく、
センサーチップ、ランセット針などの消耗品のコストも
半額なのが羨ましいです。
なんだ、この日米格差!と思いました(T_T)
もちろん国際送料がかかる事や
処々のリスクが高そうなどデメリットもあるのですが、
それらを考慮しても魅力的なので
手持ちのチップが終わる頃に、一度試してみるつもりです。
カイゴロンさん
ほんとにコストパフォーマンス良さげですね、ほかのメーカーも頑張って、そして国も補助するなどしてもっと下げて欲しいです。
アメリカだと20ドルほどで何もかも揃うとか言いますしね。
高い肥満率はともかく、また国民皆保険でないのも困るけど、血糖測定器の普及に関しては実に羨ましいです。
血糖値計を購入してみました。
昨日数回に分けて測ってみました。
起床時(6:45) 87
朝食(9:00) *糖質 約12g
食後30分(9:30) 111
食後1時間(10:30)109
食後2時間(11:30)97
食後3時間(12:30)80
間食(13:00)
昼食(15:15)*糖質 約14g
食後30分(14:14)119
間食(18:30)
夕食(19:30)*糖質 約15g
食後30分(20:45) 118
食後1時間(21:15)116
1日中眠くなることはありませんでした。
今日、外でフレンチのコースを食べました。
(パン、デザートなし、フルーツあり)
おそらく 糖質20-30gくらい??
2時間くらいかけてゆっくりと食べて、
食後1時間半後に非常に眠くり、
食べたばかりなのに空腹感を感じたので
家に戻り、血糖値を測ったら 55でした。
どこまで血糖が上がってのこの下がりかは分かりませんが、やはり眠気のある時は血糖が低い時なんだと分かりました。
糖質制限をして4ヶ月めです。
私の場合、スーパー糖質制限じゃないと意味がなさそうです。
これは高インスリン血性低血糖症なのでしょうか?
>すみれさん
亀レスですみません。
> 今日、外でフレンチのコースを食べました。 (パン、デザートなし、フルーツあり) おそらく 糖質20-30gくらい?? 2時間くらいかけてゆっくりと食べて、 食後1時間半後に非常に眠くり、 食べたばかりなのに空腹感を感じたので 家に戻り、血糖値を測ったら 55でした。
かなり効いちゃってますね。
糖質を毎日食べないようになると、たまに糖質を食べたときに体がうまく対応できなくなる方が多いように思います。
酒飲みと同じですよね。
毎日飲酒している人が思い立って断酒したとします。
半年後に以前と同じように飲んだら、飲めずに簡単に酔いつぶれる。
この場合はアルコール分解酵素の発現量が下がっているのだと思います。
糖質制限している人の場合、食後高血糖に陥る機会が少ないので、たまに高血糖に陥ると、インスリンが十分に出なくて高血糖になり、高血糖がガンガン行ったところで非常出動の指令が出てインスリンがドバっと出て急激に下がる。
なんてことが起こっていいかなと。
でも、まあ、個人差なので(←なんでも個人差、って書くのは嫌なんですけど^^;)
すいれさんがどうなのかわかりません。
ただ、ふだんの食事で糖質を12~15g摂取されている方が、たかだか20~30gに上げられただけでひどい影響を受けるというのはちょっと考えづらいのですよね。
なんともわかりません。
>これは高インスリン血性低血糖症なのでしょうか?
理論的にはそうなんですが、同時にワインとか召し上がられましたか?
このブログで何度も書いているように、アルコール摂取自体でも低血糖は招かれますので。
先生、お帰りなさい!
たくさん相談にのってくださり、心から感謝です。
糖質制限を始めてようやく1年がたちます。
今はだいぶ落ち着いてきて、眠気も殆どありません。(運転中も!)
普段の食事もほぼスーパー制限が出来ていると思います。
体重こそ、1年間、何の変化もないですが、身体は引き締まってきました。肌は艶、張り、滑らかさなど向上し、シミやシワが目立たなくなってきました。今はファンデーションもなしで過ごせます。
この冬は少しも寒さを感じずにすごせました。毎年肌が乾燥してひどかったのが痒みもなく、手荒れもなくすごせました。
何もかも1年前とは大違いです。
だからしみじみ「糖質」の影響の大きさと怖さを身にしみて感じています。
これからも先生のエントリーとご活躍を楽しみにしています!
>すみれさん
ただいま、おひさしぶりです。
すみれさんにはレスのタイミングが悪くてご心配かけたかもしれませんね、すみません。
> 糖質制限を始めてようやく1年がたちます。 今はだいぶ落ち着いてきて、眠気も殆どありません。(運転中も!) 普段の食事もほぼスーパー制限が出来ていると思います。
・・・いいですね、いい感じに回ってきていますね。
いきなり劇的な効果が出る人もいれば、なかなかスムースにいかない人もいる。
これはもう、しかたないですよね、どんなことでも。
めげずに続けることが何より大事だということを実感されたのでしょうから、もう安心ですね。よかったです。
>体重こそ、1年間、何の変化もないですが、身体は引き締まってきました。肌は艶、張り、滑らかさなど向上し、シミやシワが目立たなくなってきました。今はファンデーションもなしで過ごせます。 この冬は少しも寒さを感じずにすごせました。毎年肌が乾燥してひどかったのが痒みもなく、手荒れもなくすごせました。
・・・なんかすごいですね。
私自身も肌が若返ったのは半年過ぎたあたりからすごく感じていましたが、こんなに具体的に書かれると、ほんとうに糖質過剰摂取が及ぼしていた害悪がはっきりとわかります。
そして、ほとんどの化粧品が単なるマッチポンプのポンプの役目でしかなかったこともわかります。
糖質を食べなければ、日焼け止めや保湿などの最低限のケアで十分なのですから。
無理しない範囲でブログ更新、頑張ります。
毎食時牛乳とヨーグルトを欠かさないかみさんが、血糖値198HbA1c61の糖尿病予備軍となりました。
果物も好きですが昔は煎餅などの間食もしていました。高齢となり運動も不足しているせいかもしれません。
そこで、食事のなにを注意すればよいかネットで見たところ、
乳製品が制限されているのを見つけました。
何故乳製品なのか、いろいろ考えたところ乳糖という言葉を思い出しました。以下ネット上の言葉です。
「乳糖は小腸の乳糖分解酵素により、ブドウ糖とガラクトースに分解します」
いろいろ持病のあるため素直に牛乳とヨーグルトは捨てました。代わりに豆乳を飲んでいますが計算力が落ちたような気がします。ガラクトースが不足だと思うのは、思い込みでしょうか。
>ぐみのみさん
糖質制限について何か勘違いなされているのではないかと思いますが、
糖尿病の人が食べてはいけないものは
1.砂糖、砂糖を使った料理や飲み物、スイーツ(要するに砂糖、砂糖系の甘味料)
2.ごはん(お米)やパン、麺類、イモ、トウモロコシ、ニンジンなどの甘い根菜
この二つをまずやめることが大事です。
それに比べれば牛乳とヨーグルトはずっと低糖質な食べ物ですから、それらさえきちんと制限できていれば、やめる必要はないように思います。
あと、人間の場合、ガラクトースが体に重要な栄養素であるのは乳幼児の時期だけです。
(おっぱいを飲んでる時期の子供だけ)
ガラクトースが不足だと思うのは思い込みだといえます。
牛乳をやめて豆乳にしたら計算力が落ちた、というのも思い込みだと思います。
(カロリー制限目的で脂質摂取を極力控えてらっしゃるとしたら、牛乳から摂取できていた乳脂肪さえ制限して脂肪摂取量が不足しているのかもですけど)
きちんと砂糖やでんぷんを摂取しないようにするのであれば、豆乳を牛乳に戻すことに問題はないように思います。
カテージチーズ+ラカントS+レモン果汁 のミールテストの結果拝見しました。 ラカントSを加えない、カテージチーズ+レモン果汁 のデータもございましたらご教授お願いします。
>真栄田郁子さん
記事をよく読んでいただいてますか?
いただいたコメントの内容を紹介したまでで、これは私の行った実験ではありません。
また、このようなテスト結果は個人差が極めて大きいものですから、ご自分の(もしくはそれを食べさせようと思う方の)体で検討されることをおすすめします。
他人の結果を参考にするのはかまわないと思いますが、大事なのは個人それぞれの反応です。
先生はじめまして。過去記事にコメント失礼します。
オレキシン説、大変興味深く拝読いたしました。
私も別腹が空きまくるタイプなのでたくさん分泌しているかもしれません。
今回の記事の「エリスリトールによる血糖値高値」、測定機器の特性の可能性も考えられませんか?
エリスリトールはGDH-PQQでエリスロースに変換されますよね。そのため交差反応が起きてしまっているかもしれません。もっとも1型主婦さんが使用されているセンサーがGDH-PQQタイプでなければ全く関係のない話ですが。
昔、センサーの開発をしていたことがあり、血中に元々無い物質(コントロールの保存料や採血管の添加物)がびんびんに反応してしまうことがけっこうありました。
>さやかさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
>エリスリトールはGDH-PQQでエリスロースに変換されますよね。そのため交差反応が起きてしまっているかもしれません。
>血中に元々無い物質(コントロールの保存料や採血管の添加物)がびんびんに反応してしまうことがけっこうありました。
・・・ありがとうございます。
そちらの知識全くありませんでした、思いつきもしませんで。
(まだよくわかってないままですが)、そういう可能性もあることってさやかさんからご指摘いただかないとだれもわからないままでした。
ほんとに感謝です。
ここ最近、血糖測定に関して調べていたとき、ここがヒットして閲覧させていただきました。「さやかさん」の補足のようなコメントになることお許しください。
その調査中、私も「さやかさん」がコメントされた内容に似た論文をみかけました。(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3608166)
私も「エリスリトールは、ほとんど吸収されない」という意味を、「消化管から吸収されない」と思い込んでいました。でもそれは間違っていたことに気づかされました。
三菱化学フーズ株式会社のサイト(http://www.mfc.co.jp/product/tourui/erisuri/metabolism.html)でそれに気づき、PubMedでも調べたところ、本文中で紹介しているwikipediaにもreferenceとして紹介されていた論文(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9862657)にたどり着きました。(abstractしか読んでいませんけれど)
エリスリトールを食べると血糖値が上がるという現象は、消化管より吸収されたエリスリトールが、採血サンプル中に混入し、酵素電極のところで影響したと考える方が妥当なように思えました。
その血糖値を参考にインスリンを自己注射してしまうと、実際の血中グルコース値は思ったよりも下がってしまい、思いがけず低血糖の初期症状を自覚されている患者も意外と多いのかもしれません。
ねずみさん
ありがとうございます!
研究者の方ですか?
なるほど~、です。
>エリスリトールを食べると血糖値が上がるという現象は、消化管より吸収されたエリスリトールが、採血サンプル中に混入し、酵素電極のところで影響したと考える方が妥当なように思えました。
・・・想像もしませんでした。
>その血糖値を参考にインスリンを自己注射してしまうと、実際の血中グルコース値は思ったよりも下がってしまい、思いがけず低血糖の初期症状を自覚されている患者も意外と多いのかもしれません。
・・・すごい!
で、まだ紹介いただいた論文を読んでないですけど、エリスリトールってそう言うことが起こりうるのですね。
なるほどなあ。
さやかさん、ねずみさん、カルピンチョ先生
エリスリトールを食べると血糖測定器の種類によっては測定結果に影響が出るというのは本当なのでしょうか。今までなぜこのことが知られていなかったのか不思議です。
糖尿病の親類がラカントSを入れたコーヒーを飲んでいて摂取した糖質量から予想されるより血糖測定値が高くなる原因が分からなかったのですが、測定値が間違っていたのかもしれません。
iHerbで購入したステビアのパウダーを耳掻き一杯くらい入れたコーヒーを飲んでもらってどうなるか実験してみます。
測定器の機種によっては影響のないものもあるのでしょうか。1型主婦さんの使われている測定器の名称が知りたいです。
OgTomoさん
コメントありがとうございます。
>エリスリトールを食べると血糖測定器の種類によっては測定結果に影響が出るというのは本当なのでしょうか。
・・・私も教えていただいたところでまだ調べておりません。
>今までなぜこのことが知られていなかったのか不思議です。
・・・そうです、エリスリトールの会社の人とも以前メールでやり取りしたのですが、その時にはこのお話はご存じなかったです。
>測定器の機種によっては影響のないものもあるのでしょうか。
・・・どうなんでしょうねえ?
わからない、という返信ですみません。
エリスリトールについて明確に因果関係を示した報告はまだ見当たりません。しかし私が調査をして実感したことは、エリスリトール以外で血糖に影響を与えないと考えられているキシロースなどの糖類も測定に影響すると捉えておいた方が、インスリン自己注射に伴う血糖低下の自覚症状を見落とさず的確な自己対処ができるので、より安心だろうということです。
言い換えると、補食によって必要以上に血糖が上昇することを恐れ、現れる自覚症状を我慢してみすごし、補食の判断・タイミングを逸しないためにも、日常の思いがけないことで測定誤差が生じることを、患者には理解しておいてもらいたいと感じたということです。
たとえば有名な妨害物質にビタミンCとして知られるアスコルビン酸があり、これも糖類の一つと捉えられます。実験的に空腹時にアスコルビン酸2,000mgを服用して、その後2時間のあいだ測定値の変化を追った方のブログによると、ほぼ変化するはずのない測定値が服用後0.5時間には15mg/dL上昇したことをグラフで示しています。( http://www.breath-design.com/?eid=1621079 )
私は仕事として研究に携わるものではありません。当時の調査内容は「回し車の止まり方がわからない」という学習記録ブログに書き残してあります。( http://jamasakura.seesaa.net/?1417582002 )
カルピンチョ先生、こんにちは。
もうかれこれ1年以上、こちらのブログを何度も訪れては、色々と勉強させていただいております。
糖質制限という言葉に接してから1年あまりになりますが、先生のブログのおかげで自分なりに始める事が出来ました。
もちろんほかの先生方のブログも頼っていますが、カルピンチョ先生のブログあっての今の私です。
お礼申し上げます。
ちなみにBMI 26 -> 22ジャストまでいって、今は23弱、HbA1cは6.2 -> 5.3、静脈血の空腹時血糖値が130前後 -> 100前後、となりました。
ところでその血糖値ですが、私、正直これでもかと言うくらい測ってますが、どんだけ測っても、穿刺箇所を同じにしても、数値のずれや誤差と思われるものはあります。
(もちろんご存知でしょうが)
これは食べものもそうで、単品で食べたからと言って必ずしもそれだけの理由で血糖値が変化しているばかりでもない、という事が言えると思います。
なので、何度か同じもの、同じ環境で測ったりしているんですが・・・
今回のコメントにあるような、エリスリトールで上がる上がらないも、案外、そういったことが影響しているのでは、と思ったりしています。
先生の記事にもありましたが、オレキシンの話、インクレチンの出るタイミングとインスリンの出るタイミングや量、また、インスリンとほぼ同時にグルカゴンが出る可能性やそれに付随してあるいは食物の摂取そのものに起因して糖新生が亢進したりする可能性、などなど・・・
なので、絶対はない、と思います。
でも、傾向はあるとも思ってます。
なので、何度か同じ人が同じように測ってみない限り、断定やそれに近いことは言えないのでは、と思う次第です。
もちろん、何度も穿刺して測るのも大変ですが、やはりそれなりの結論を導き出すには、結構な測定回数が必要なのでは、と思ったりします。
また、ねずみさんが書かれている、血糖測定器の測定方法による影響の度合いもあるかと思います。
・・・ああ、とりとめのない文章になってきた・・・
まとめますと、化学的に、あるいは生理学的にはエリスリトール単体は血糖値に影響を与えることはないはずなのに、影響があったように見えるのは、それ以外の様々な要因が絡んでいるからなのでは、と考えるのがよいのでは、というのが私の考えであります。
ちなみに私、FreeStyle Libreを今使ってまして、時々穿刺もして双方見比べてますけど、やはりLibreの値の方が上下緩やかです。
当然かもしれませんが・・・
実際に静脈血でやったらどうなるんだろう・・・と思いつつ、さすがにそこまで手は出したくないですが(^^;
ねずみさん
> 言い換えると、補食によって必要以上に血糖が上昇することを恐れ、現れる自覚症状を我慢してみすごし、補食の判断・タイミングを逸しないためにも、日常の思いがけないことで測定誤差が生じることを、患者には理解しておいてもらいたいと感じたということです。
・・・ありがとうございます。
もっとも大事なことですね、数値に振り回されるのではなくて、自分の体で感じる症状を重視して対処していただく。
http://jamasakura.seesaa.net/article/436951043.html
読ませていただきました。
みなさまも、ぜひ読みに行かれてください、さまざまな話につながっていて興味深いですよ。
佐々木カルフさん
コメントありがとうございます。
血糖値測定に関する詳しいご意見もありがとうございます。
そうなんですよね、様々な要素が結果に影響を与える血糖値測定に一喜一憂するのはやめにして
「参考データ」
として取り扱っていただけたら一番いいなと思います。
その人の生活の質が高いかどうか、そちらを中心に、生活の質が高かった時の血糖値がどのぐらいだったかを参考にしてもらうようになってもらえればいいですよね。
数字のデータが優先ではなくて、心のデータが優先。
う~ん、うまく言えなかったな。
以下のブログで、この記事が紹介されていました。
「ちょっと混乱、エリスリトールは肥満と関連しているのか? – ドクターシミズのひとりごと」
http://promea2014.com/blog/?p=1388
>カイゴロンさん
教えてくださり、ありがとうございます。
いろいろと話題の時に紹介していただけるのはありがたいことです。
エリスリトール、まあともかく95%ぐらいの人では痩せる手助けになりますよね。
上手に使っていきたいです。
水分を食事と一緒に摂ると、血糖値の上昇がやや上がるそうです。糖を早く分解するからだそうです。
エリスリトールで上昇するかわかりませんが、エリスリトール以前に摂取した胃の残留物がお茶やコーヒーなどの水分で後から分解された糖質で上昇する可能性も考えなければならないかもしれませんね。
スクラロースは血糖値上昇しやすいらしいですね。
>あかさたなさん
コメントありがとうございます。
おっしゃってるのはあくまでも糖質を一緒に摂取した場合の話ですね。
この記事を書いたころには存在しなかったのですが、今ではアボット社のフリースタイルリブレという装置で血糖のリアルタイム測定ができます(正確には針を刺している皮下組織の体液の糖の濃度です)。
やってみるとその推測がただしいかどうかわかります。
よかったらぜひ実験されてみてください。
でも一人一人の体は体質が違うので、万人がその通りになるかどうかはわかりませんけれども。