ヒトはなぜ太るのか? そして、どうすればいいのか
Medical Tribuneが届いたので開いてみてみたら本の広告に眼を吸い寄せられました。
「"糖質制限"の議論をさらに白熱させる米国発のリポート!」
ということで、この本の発売が報告されていたからです。
ヒトはなぜ太るのか?
そして、どうすればいいのか
ゲーリー・トーベス(著) 太田喜義(訳)
価格: ¥2,940(税込)
■A5判 288ページ
■ISBN13: 978-4-89589-398-5
■2013年04月
"糖質制限"の議論をさらに白熱させる米国発のリポート!
内容
肥満が国家を滅ぼすほどの脅威となっている米国からのリポート。
カロリーの過剰摂取により太り,運動によるカロリー消費により痩せる。当たり前だと思われているこの「カロリー神話」をいつから人々は信じるようになったのか? 数々の試験の結果が「カロリー神話」を否定しながらも専門家はなぜこの考えに固執し続けているのか? 本書は,豊富なエビデンスで「誤った歴史」を丹念に解き明かします。
わが国でも注目の"糖質制限論争"をさらに白熱させることが間違いない一冊です。
Medical Tribune紙は基本的には日本糖尿病学会や製薬会社よりのスタンスだと思っていたのですが、こういう本もちゃんと翻訳して発行するんですね。
公平な出版姿勢です、えらいえらい。ぱちぱち
(「バーンスタイン医師の糖尿病の克服」も同社からの出版でしたね。)
アメリカでは去年出た本なので、アメリカのAmazonで11ドルで買えるのですが、日本語翻訳版が出てるならそっちが楽だもの、Amazon Japanで予約しました。
いっしょに読みませんか?
まあ、でも、どういう内容なのかと言えば、私がこのブログに書いている内容とダブってる内容だと思います。
それをより生化学に注目してわかりやすく解説してある本なのだと思われます。
読むのが楽しみです。
ちなみに、英語のAmazonの読者レビューで一番評価が高かったページのurlはこちらです。
⇒ http://www.amazon.com/Why-We-Get-Fat-About/dp/0307474259
本の目次は以下の通りです。
目次
イントロダクション原罪
第1部 物理学ではなく,生物学の問題である/1 彼らはなぜ太っていたのか?/2 食べる量を減らすことのあいまいな利益/3 運動のあいまいな利益/4 1日20カロリーの重要性/5なぜ私が、そこで、そのとき太ったのか?/6 サルでもわかる熱力学その1/7 サルでもわかる熱力学 その2/8 精神の病
第2部 肥満症入門/9 肥満の法則/10 「脂肪嗜好」を取り巻くよもやま話/11 脂肪調節機構入門/12 なぜ私が太り、あなたは太らないのか(逆もしかり)/13 私たちにできること/14 不公平が生む悪循環/15 ダイエットはなぜ成功し、失敗するのか?/16 太る炭水化物に関するよもやま話/17 肉を食べるべきか、それとも野菜か?/18 健康的な食事の本質/19 結末
で、ついでにもう一つ、著者のゲーリー・トーベス氏のYoutubeでの近影と、インタビューも紹介しておきましょう。
インタビュワーはこちらでも以前紹介した、スウェーデンの医師です。
英語が得意な人は本を買わずにこのインタビューを聴くだけでもいいかもしれませんね。
・・・たぶん、動画を視聴したら本も読みたくなると思われます(笑)。
スポンサードリンク 2013年4月21日 02:27 スポンサードリンク
カルピンチョ先生,お疲れ様です.神経内科医tagashuuです.
肥満と聞くと一際興味があります.自分が身長180cm,体重134㎏と高度肥満者であったからです.糖質制限開始10か月で30㎏の減量に成功して軽度肥満者まで改善しましたが,そこから半年横ばいで打開策を画策中でした.早速予約注文させて頂きました.私も一緒に読んで勉強させて頂きます.
太るということはとかく悪いことにとらえられがちですが,私は基本的に太るという現象は「効率的に脂肪をためこむ」,もしくは「高血糖の害から身を守る」という良い側面もあるのではないかと思っています.
しかしその現象が度を越えると「肥満」という病的な状態になるのだと思います.
その太る程度に個体差,人種差がありますよね.同じ日本人でも太りやすい人とそうでない人がありますし,日本人と欧米人でも太る度合は全く違います.
いったいこれは何の差なんでしょうかね.
体質の違い,遺伝的背景の違いといってしまえばそれまでですが,逆にうまく太れない人が糖質過剰摂取してしまうとめまいやアレルギーの原因になったりすることも臨床で目にしますので,太らないという事がいいことばかりとは限りません.
そういうことを考えると,太るという現象の中には体を守るヒントが隠れていると思うのですが,考えすぎでしょうか.
肥満と言えばこんな本もありましたね.
『加速する肥満 なぜ太ってはダメなのか(NTT出版)』
最近読みたい本がとても多くてなかなか追いつかずに困ります.でも糖質制限を知る前は手にとろうとも思わなかった本ばかりで新しい知識との出会いが待っていると考えられますので,どちらかと言えば嬉しい悩みですね.
tagashuu先生
コメントありがとうございます、購入もされましたか、ぜひ一緒にレビュー談義いたしましょう♪
太る(脂肪細胞に脂肪滴をため込む)ということは、生物が飢餓を生き延びるために獲得した能力なわけで、これに優れている人とその子孫ほど厳しい環境を生き抜いてきたわけです。
アジア系の人に太りやすい遺伝子の人が多いのはまさしくそれだと思われます。
人類が温暖なアフリカから生まれてヨーロッパとアジアに広がり、それぞれがネグロイド、コーカソイド、モンゴロイドへと発展していったわけですが、最後のグループであるモンゴロイドほど、厳しい環境に適応せざるを得なかった人たちだと思われます。
それも北の方を経由した人たちほど、寒くて獲物が手に入り肉環境を耐えて生きなければならなかったわけで。
そう言う人たちは、冬が来る前の秋にいかに効率よく脂肪をため込んでおけるかが勝負だったでしょう(冬眠前の熊と一緒です)。
唾液腺アミラーゼの話にしてもそうですが、食と環境というのは遺伝子変異にセレクションをかける最も大きなファクターであるわけです。
おそらく、現生人類に残る遺伝子変異に最も強いインパクトを与えているのは繰り返し訪れる気候変動、特に小氷河期ではないかと考えています。
寒くて、獲物も少なくなり、農耕を始めていても数年にわたって農作物が不作の時。
そんな小氷河期に生き延びたのは、少ない食料から摂取したエネルギーを効率よく脂肪に変換できる遺伝子変異をたまたま獲得した人達です。
こんなことを考えながら、GWASリサーチで見つかってくる、生活習慣病などの、現代特有の疾患に関連するローカスであるとされた遺伝子群、それらの発現部位と機能を見ると、その多くがインスリンや脂肪細胞の働きにつながっていくように見えるんですよね。
非常に面白いです。
カルピンチョ先生
わたしが、昔の記事にコメントを書いたのが悪いんだと思います。
過去二回はご破算にしましょう笑)
って、関係ない記事のここに書いてますこと、お許し下さい。
前にもバーンスタイン医師の本を読もうかとも思いましたが
なかなか注文の域にも達しませんで
これもまた、難しそうですよね。
わたしぼレベルじゃどうなんでしょう?笑)
ところで、
今日、遅くなったのですが
納先生から 4/7 の採血結果でケトン体分画送ってきました。
ケトン体分画検査結果
(基準範囲)
総ケトン体 1802 μmol/l (130以下)
アセト酢酸 405 μmol/l ( 55以下)
3-ヒドロキシ酪酸 1397 μmol/l ( 85以下)
予想にたがわず、とんでもない値でした。
スーパー糖質制限食5ヶ月と1週間(4/7)のデータです。
それで、納先生がついでに
ご自分のホームページ更新したって次のURLを書いてらっしゃいました。
そのあと、これ、紹介してもいいですね?と確認したら
「お願いします」でしたので↓
http://www5f.biglobe.ne.jp/~osame/shiminn-igaku-kouza/tounyobyo/tonyoubyo-10/tonyobyo-10.html
この中で、「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」
をメインに書かれていますよ。
豆腐の記事のコメントについては
再読み込みで 読めました。
この前のコメントは それ気づいてないで書いてますので、
別に ご破算にしないでよいです笑)
ついでに書きますが
食直後 1時間 2時間 3時間 4時間 からのウォーキング
一通りは終わって、n=2 2巡目に入ってます。
やはり、ほとんど全てにおいて
3~4時間 くらいに 血糖値が上昇する場面になります。
糖新生はその時間って決まっているのですか?
今夜、南雲医師がテレビ出て
CGMSをお腹につけてるとこ見せてましたが
あれをやってみたいですね。
ここんとこずっとやってるんですが(SMBG)
全体的に高いレベルの人低いレベルの日があるみたいな気がします。
理由はよくわからないのですが。
めちゃくちゃな糖質摂取実験をした次の日はまだ余波があってもおかしくないですが
日にちが経っていても高い日があり
糖新生が亢進してるのかなと思うことがありますが
ぜんぜん考え違い?
toさん
いえいえ、だいじょうぶですよ、気にしないでください、そのうち見えるようになりますから、きっと(笑)。
ケトン体ものすごく高いですねえ。
それでも健康そのもの。
ケトーシスを心配する人たちはどう思うのでしょうね?
奇跡的に大丈夫だとか、特異体質だ、とか思うのでしょうねwwww
toさん
> やはり、ほとんど全てにおいて 3~4時間 くらいに 血糖値が上昇する場面になります。 糖新生はその時間って決まっているのですか?
1型糖尿病の方などの計測でも、そのあたりに糖新生のピークが来るようです。
食事中のタンパク質がアミノ酸になってそれを原料にして、脂質をエネルギーにして糖が作られるようになるのにそのぐらいかかるのでしょうね。
リーズナブルな時間帯だと思います。
実測ご報告、ありがとうございます、生のデータをこういう風に報告してくださるのはとてもありがたいことです。
CGMSは楽そうですね。
SMBGの数値とはずれがありそうな気もしますが、それはそれでしばらくとれば標準値も分かるでしょうし、便利でしょうね。
バーンスタイン医師の糖尿病解決の中に、「中華レストラン効果」というのが出てきます。糖質をあまり含まない野菜を主体に食べたとしても、お腹いっぱい食べることで小腸が過伸展して、インスリンとグルカゴンを出す指令が出ると考えられていますが、その時にインスリン分泌能が弱めだと、グルカゴンの効果が際立って、糖新生が進む、というやつです。
糖質摂取量はいつも一定以下にキープしていたとしても、食材によっては大きくお腹が膨れるものがありますよね。そういうものを食べた日には、糖新生が亢進する可能性があります。
まあ、理論上なのでよくわかりませんが、toさんの糖新生が亢進しているように感じる日は、レタスやモヤシをお腹いっぱい食べた日である、なんてことはないでしょうか?
カルピンチョ先生
レタスやもやしやキャベツを
結構たくさん食べる傾向はありました。
facebookやブログに一週間は食べたものもSMBGも書いてますので
照らし合わせたら、ある程度相関がわかるかもしれません。
実は、その食事を見て、沖縄の渡辺信幸先生という徳洲会の医師が、野菜が多過ぎるというアドバイスがあり(彼の持論らしいです。著書にもそう書いてありました)^^;
わたしも少し考えて、少ないといっても野菜も糖質はあるし、とこの3~4日意識的に少なくしました。
でも、昨日なんですよね。全体的に高かった日は。
そういうのが、日内変動を超えて数日後っていうことはないんですか?
カルピンチョ先生
私も「人はなぜ太るのか?」 予約注文しました。
楽しみです。
toさま
ケトン値素晴らしいですね。
因みに、私のデータも記しておきます。
4月9日採血分
総ケトン・・・・・・・2150μM/L
アセト酢酸・・・ ・・・250μM/L
3-ヒドロキシ酪産・・・1900μM/L
でした。 体調問題ナシですぅ~。
糖新生に関して、Nature Medicine JP より
「糖新生:クリプトクロムはcAMPシグナル伝達および肝臓での糖新生の概日時計による調節を仲介する」
http://www.nature.com/nm/journal/v16/n10/full/nm.2214.html
糖尿病(Ⅰ型・Ⅱ型)における暁現象はこの調節機能に何らかの異常があるのかもしれませんね。
私の場合も早朝空腹時の血糖値は高めになります。
その時の総ケトン体値は2割ほど下がります。
もっともケトン値の日動変化も多少あるようですが・・・
昨日新たな主治医のところに伺ってまいりました。
糖尿病専門医でありながら、糖質制限派の異質の先生です。
そこで糖尿病学会のすごい裏話をうかがいました。
糖質制限食を知った患者が強烈な勢いで医師のもとへ怒鳴り込んで来るのだそうで、それが各所で頻繁に発生しており、
学会としてその対応に非常に苦慮しているのだそうです。
昨日のHbA1c 5.4 で、「糖尿病を自分で治してしまっては医者の立場がないではないか(笑・笑)」ということで、次回昨日の採血の結果の詳細でどういう治療方針をとるか決めていただくこととあいなりました。
toさん
渡辺先生の「噛むだけダイエット」はここでも紹介させていただきました、その時にメールでご挨拶させていただきました。
このブログもときには見てくださっていると思います。
先日紹介したダイエット外来の減量ノートの今西先生も同じ病院ですね。
糖質が高かった日が意識的に野菜を減らした後ですか?
う~ん、わからないです(^_^;)。
すみません、力足りずに。
でも、正常範囲での変動ですよね?
Yamamotoさん
おお!読書仲間ですね♪
ぜひ感想コメントください。
これまたみごとなケトーシス♪
それでもなんともないのに、なんで必死でケトーシスを避けるのか不思議です。
ケトアシドーシスが恐ろしいというのを叩き込まれているのでしょうね。
そうか、日周記リズムか!
toさんの変動はその影響があるかもしれませんね、睡眠不足とか夜更かしが反映されているとか。
なるほど~。
日周記リズムは登場人物(分子)が多すぎてちょっと苦手です。
総説の図表を横に置いてじゃないと論文読めないです(^_^;)。
なんだかすごくいい主治医の先生に出逢えたんですね、よかったです。
是非、楽しい糖尿病ライフ(症状なしでそう言っていいかどうか疑問ですが)をお過ごしください。
その裏話、シュールですね。
先ほど返信させていただいた土屋さんも、5年間の付き合いの主治医に対して不信感と怒りでいっぱいのようです。
3月18日の日本糖尿病学会の提言が自らを追い込んでしまったように思われ、この先の展開がちょっと恐ろしくなってきました。
ご紹介の本の内容にとても興味を持ちポチリそうになっていましたが・・・
本日の江部先生のブログで
>内容的にも長さ的にも結構読み応えがある本です。
>本が苦手のひとには、ちょっとしんどいかもしれませんね。
>あとは、医学書扱いなので、やや値段が高いです。
とありましたので、諸先生方が読み解いて素人にもわかりやすく解説してくださるのを楽しみに待とうと思います。
それにしても、
>予約段階で、医学・薬学のベストセラー
とは・・・
きっと、カルピンチョ先生と江部先生のブログの読者が多数ポチッたのでしょうね^^
なんだか、どこでも話題になってて
注文したと、皆が語っていますので
私もさっき注文してしまいました笑)
Yamamoto_maさん
さまでなくて さんでけっこうですって
わたしはさっさと さん にしていて、すみません((^^))。
Yamamoto_maさんのケトン体の値
教えていただいてよかったです。
わたしは初めて検査してもらったので
ほんとにこの値でいいののだろうかと
試しにここでもアップして反応を見ているようなところもあって。
仲間がたくさんいるんだなと安心しました笑)
糖新生の概日時計による調節
ですか?
ちょっと読んでも難しかったけれど笑)参考になりました。
ありがとうございます。
カルピンチョ先生
日周記リズムですか。
確かに 食後3時間あるいは4時間からはじめるウォーキングの場合
夜ふかしにはなります笑)
昨日は3時間から頑張りましたが
一昨日は3時間からやるつもりで
先に入浴したら 不覚にも眠ってしまっていたりで^^;
おまけに、昨夜
それを記録していたブログのログが飛んでしまいました。
私のブログもほとんど自作のCGIなので
とんでもないことが起こります。
どうやら、無尽蔵に画像をアップしすぎて
サーバーが容量いっぱいになって
ログが飛んでしまいました^^;
でもSMBGにデータ残っているし大丈夫です。
いつ入浴したか?だけ正確ではなくなってしまったけれど。
とほほほほほ。
まあ参考程度の趣味のデータですから、まあいいか~(~o~)
本日読み終えました。
内容、激しく同意いたします。
江部先生がのり移ったかのよに思えました。
冒頭イントロダクションで、ジョージ・ケイヒル氏が登場いたします。 ケイヒル博士の言葉
「脂肪を操るインスリンを炭水化物が操る」
なんと素晴らしい表現でしょう。
この一文でこの本の内容の半分以上を言い表しております。
後半、ケイヒル博士がもう一度登場してます。
「メタボリック症候群」のところで、ジェラルド・リーベン氏のインスリンを心臓病に結びつけるエビデンスを発表したさい、その座長を務めたケイヒル博士は「自明の理である」のところの記述は圧巻でした。(217頁) 恐ろしい事が書かれております。
ジョージ・ケイヒル博士を知ったのは2年程前、ケトン体について検索しておりましたところ、「ハーモニカドクターの日記」にたどり着いてのことでした。
http://harmonica-doctor.way-nifty.com/blog/2010/01/-3-6a16.html
多くの頁をさいて「カロリー神話」を見事に覆しております。
以前、夏井先生のところで、ある読者の方が「エネルギーの保存則・・熱力学の第一法則・・」を念頭に置かなければならない。 というようなコメントがありました。
工学系の私は「これ、ちゃうんじゃない?」 この考えだと食事をとると永遠に生き続けることになるじゃん! そもそも地球上生物の個体はみな外界に対して開かれた系(生きることを止めても)なので、この考えはダメ!と思いました。
それで、「第一法則を用いることに意味はない。第二法則を用いること!」と夏井先生のところにコメントさせていただきました。
あと、脂肪の代謝についての説明がもう少し欲しかったです。
さて、この本を読んだ人、どんな反応を示すでしょう。
1.宗教法人化しつつある日本OOO学会
また始まったよ「糖質制限」
2.OOO専門医
おいおい、私が教わったこととずいぶん違うじゃない。
こんなことして何かあったらどうするの。
3・医療に関してまったく先入観のない人
えぇぇ~~~目から鱗ではないか。
4.カルピンチョ先生およびここを訪れる方々
SELF EVIDENT TRUTH
といったところの良書だと思います。
興味深い本のご紹介ありがとうございます。生化学的な視点からの解説というところの惹かれました、さっそく注文してみます。
かんなさん
たぶん、この本の良さは読んでみないとわからないと思います。
わたしも連休中に読みましたが、簡単にレビューできる内容ではなかったです。
受け取る印象も読み返すたびに変わるし。
簡単に読める本ではないかもしれませんが、簡単に誰かの書評を読んでわかった気になるべき本でもないと思います。
まあ、図書館にでも入ったら借りて自分で読んでみてください。
toさん
レスポンス遅くてすみません。
連休の休みのために仕事を押しまくって片づけて連休は別の仕事をして疲れ果ててしまいました。
同窓会にも行ったんですけどね。
同窓会では
「全然変わってない、っていうかなんか異様に若いね?なんで?」
と言われました。
4年前には今より10kg以上肥っていたのですが、
「4年前には来てなかったから卒業以来だよね?」
と、何人かから言われました。
・・・4年前にも参加していたのですが、人相が変わっていて分かってもらえなかったみたいです。
糖質制限してよかった(^_^;)。
Yamamoto_maさん
う~ん、素晴らしい、書評ありがとうございます。
リーベンの研究の管理者の一人であるNIHの研究者が
「どう対処してよいかわからす、それが消え失せることを望んでいる。」
とコメントしたというところも笑えますよね。
日本OOO学会の先生方は30年を経た今、同じ心境で悩まれているのでしょうか。。
この本はほんとに、簡単に述べられないんですよね。
正直、読む側の背景知識を要求します。
それがついてくると、ある瞬間に爆発的に面白くなると思うのですが、そこまでの背景知識がない人が読むと辛いと思うし、なんだか回りくどいな、いったい何が言いたいんだと思うでしょう。
(翻訳が英語そのままというのもありますし、元の英語がそういう調子(回りくどい)というのもありますが)
私もいい加減前ふりが長くて話が分かりづらいと言われるのですが、トーベス氏の文章も中々。
わかったときの鮮烈さは折り紙つきですけどねえ、もったいないなあ。
今西先生
コメントありがとうございます、すごく面白いですよ。今西先生のわかりやすい「ダイエット外来の減量ノート」と違って英語の言い回しがそのまま訳されているので行きつ戻りつしないと理解できない部分が散見されますが、読みごたえもあります。
元文献を探して読んだりしてるとなかなか進みません。実は連休中に読んでた本はこれだけです、いつもだと読書は論文レビューとかの息抜きになるのですが、これは息抜きにはなりませんでした(^_^;)
でも、面白いです。
ぜひ。
わたしはまだほかの本を読んでいて、手つかずです。
それで、別の話題なんですが
11日、鹿児島市のかごしま県民交流センターで
「セルフケア・糖質制限セミナー」
http://www.facebook.com/events/134927250024433/
という NPO法人 地域統合医療ネットワークが主催してるものに行ってきました。
その中で
前半は、東洋医学の初歩といった内容のお話を
保健福祉大学の講師の方が、
後半は
鹿児島大学医学部卒で
医師で中医師(上海で漢方を学んでおられます)の
鈴木功先生が
糖質制限について話されました。
鈴木先生は上海から帰られたあとに
高雄病院の江部先生のところに
漢方をさらに勉強しようという目的で
勉強会に行かれたのに
なぜか?漢方の話はなくて
糖質制限の話ばかりだったのを
当時は解せなかったらしいのですが
そのうちに
西洋医学の薬で治せないから漢方を学んでいて
その漢方より優れているのが糖質制限だと気づいたんだそうです。
それでも4年ほどは、自分の中で咀嚼していて
患者さんに積極的に勧めなかったと。
しかし、今年初めから本気で自分で実践してみたら
糖質制限を公言して患者さんに勧める決心をしたと
今日語っておられました。
先生はちょうど私と同じ年代です。(50代)
とても熱く語ってらして
額に汗かいて力説されていました。
必ず変わります。革命が起こるって。
若い人たちに広める役目をして欲しいと考えて
セミナーをはじめる決心したと。
カルピンチョさん
素晴らしい本ですね、これは。癌と脂肪との類似性のくだりなんてセンスオブワンダーそのものです。ただたしかに気合がいります、自分みたいな活字中毒者でも。またおっしゃるように翻訳調の文体ももう少し弱めて欲しかった。NFLサイトで英語の言い回しは慣れてるつもりでしたが。もちろん値段も・・・
でもそんなものはどうでもいいです。「天才と分裂病の進化論」とこの本を読めば糖質制限をしないほうがどうかしてると思うはずです(たぶん)人生いつまでたっても勉強ですね。
それでも麦芽とやらいうものからできる発泡性の黄金色だったり黒だったり白かったり赤かったりする毒汁の魔力からは逃れられない、畜生メソポタミア人め!
かるぴんちょ先生、こんばんは
出張のお供に持って行ったのですが、ところどころ苦戦して進みが悪いです。しかし、類似書と異なり示唆に富んでいる、考察が深い。さすがTaubes氏。一般書ではなく総説ですね。
過食が肥満の原因ではなく、肥満の結果のエネルギー不足を補うために食欲が出たり動かなくなったりするという発想は実に面白いです。また、150年も前から炭水化物が肥満の原因と考えられていたことなど、知らないことばかりでした。この40年間、よからぬ方向に進んだだけで、肥満研究は全く進展していないことがわかりました。何とか早く読み終えたいです。残念ですが引用文献にあたるまでの余裕はまだないですね。いい本ですね。 今西
お久しぶりです。
ブログからもダイエットからもすっかりご無沙汰している間に、
3kg体重増加してしまい、
軽い糖質制限を始めたところです。
主食やお菓子は午前中のみ可にして、
昼と夜は主食抜き。
ただし、芋類とカボチャ、ニンジンは昼夜も可という、
比較的ゆるい制限にしています。
これでも体重は順調に減って、
10日で2kg減りました。
1kgはたぶん、水分と思いますので、
実質は1kg減だと思います。
そして、いわゆる、「ダイエット臭」がしてきました。
昔から、ダイエットが上手くいっているときには
このにおいがしていて、
自分では、「ケトン臭」だと思っているんですが、
ケトンが臭うほどになっていたら大変だよ!
と、まともにうちあってもらえませんでした。
でも、皆さんのコメントのケトン体の数値を拝見していたら、
やっぱりコレはケトン臭なんじゃないか、
という気がしてきました。
あまり医学的な質問では無くて申し訳ないのですが、
果たしてケトン臭って、ありなのでしょうか?
toさん
とてもいいお話をありがとうございます。
医師が自ら実践して確信を持ってから患者に勧める。
どんどん糖質制限が広まってほしいですね。
私もそうなのですが、実践してみると糖質制限の効果には目を見張るものがありますよね。
(まあ、聞く耳持たないお馬さんには何をどう言おうと東の風ですが。)
放置してますが、がんばります。
SLEEPさん
すばらしい本ですよねえ、どこをどう読んでも楽しいです。でも、ほんとに背景知識が必要です。これがすいすい読みこなせるようになったときにはマスターオブ糖質制限ですね。
発泡性の毒汁!
・・・はい、すみません、私も今、職場で自分の部屋のドアを閉めて糖質70%オフの淡麗を飲みながら書き物しております。
おつまみはタン塩。
二つ合わせても3g程度の糖質だから勘弁してもらおう。
このあと、家に帰ってから角ハイボール(自分で混ぜる糖質ゼロ)、鳥腿肉のソテーとキャベツの千切りをいただくつもりです♪
今西先生
こんばんは。
ほんと、この本はてごわいですね。翻訳された太田先生がもう80歳を超えておられる高齢なので、いろんなことがめんどくさい年代だと思われ、どうしても意訳ではなくて直訳調になりやすいのかなと思って読んでます。
でも、あのお年でよくこんな本が翻訳できるなあと、それには脱帽ですね。
トルストイのアンナ・カレーニナの話とか、びっくりしますよね。
まったく当たり前に糖質制限の話が出てきていたなんて、映画には出てきていなかったのかもしれませんが、中学生のころに根性出して読んだはずの小説の方も何にも覚えてなかったです(^_^;)。
1960年代から我々は間違った方向に進んで、そして糖尿病患者が爆発的に増えて。
これ、はやくなんとか元通りに戻したいですねえ。
ミリエさん
おひさしぶりです。
ケトン臭かどうか?
わかりません(^_^;)。
ありかもしれないし、そうでもないかもしれない。
具体的にはどんな匂いですか?
僕の知っているケトン臭はふつかよいの朝の臭いに似ていますが、あれよりは甘い感じのにおいです。
いずれにせよ、ケトーシスは何の問題もない生理的な状態なので、ケトン臭でOKです。
ケトン臭がしてかつ危険なのは「ケトアシドーシス」の状態で、ふつうはそれに苦しむのは1型糖尿病の人か、あるいは2型糖尿病の場合は肺炎や食中毒などのきつめの感染症などの体調不良が伴った場合と考えていいです。
ダイエットしてケトン臭がするのは何にも大変なことないです。
カルピンチョ先生
普段、訳本で訳者略歴なんて見ないのですが、さすがこの本では気になって(直訳じゃ~ん!)見たのですが、2012年8月にお亡くなりになっていました。
めんどくさい、のではなくて人生最後の仕事として、あるったけの力を振り絞っての労作ではなかったのかな、などと推察しております。
「バースタイン医師の・・・」の訳者も大田先生だったのですね。
・・(合掌)・・
ケトン臭(アセトン臭)についてですが、私の経験ではほぼ3ヶ月でなくなりました。腎臓での再吸収が活性化されたと推察しておりますが、消える理由は分かりません。
教科書的には総ケトン体が7000μMOL/L 以上でケトアシドーシスで、成人でのケトン食(私のはなんちゃってケトン食・笑・)では到底到達できそうもない数値でしょう(多分)。
ケトン体が嫌われる理由は、もちろんケトアシドーシスの恐怖が叩き込まれているのもありますが、小児の「ケトン血症」(いわゆる自家中毒)も頭にあるのでしょうね。
この場合、犯人はアセト酢酸でも3-ヒドロキシ酪産でもなく、アセトンだというようなことをどこかで見た記憶があります。呼吸中に揮発しないという理由はよく分かりません。
アンナ・カレーニナ、その騎手落馬したのは記憶にありました(笑)。
Yamamoto_maさん
太田先生、この本の役者略歴は見ておりませんでした。。。
確かに、お亡くなりになる直前の労作だったのでしょうね、ありがたい限りです、合掌です。
この本は「反糖質制限」派の先生方にもぜひ読んでいただきたいです、そして、感想をいただけたら嬉しいです。(ますます糖質制限を否定したくなったという意見でも構いません、その論拠を明確に、ぜひ!議論いたしましょう!♪)
ケトン臭、確かに、身体が3-ヒドロキシ酪産の利用に慣れてくると治まるのでしょうねえ、だから1年以上糖質制限を続けている人にとっては意識に上らない一時的なものになるのかな。たまにダイエットやってるとそのたびに気が付くけど。。。
アンナ・カレーニナは大人になってから読んだらすごくドキドキしそうですね。←こっそり読もうと思っているらしい
読了致しました。
確かに、読みづらい部分がありました。
そこに見えている結論に飛びつくのではなく、
根拠を積み上げて、積み上げて、積み上げて。。。
という前半部分では生殺しにされている気分でした。
その分、後半には爽快感がありました。
四半世紀に及ぶダイエット歴を振り返ってみて、
上手くいったダイエットが「何故上手くいったのか」
この本によって、初めて、理論的にスッキリと、
裏付けられたような気が致します。
いままで抱えていた謎のいくつかが、
あっけなく解消いたしました。
また、ダイエットが上手くいかないときに
どうしたらよいのかのポイントがはっきりしたので、
今後は、より自信を持ってダイエットに望めそうです。
ご紹介ありがとうございました。
ミリエさん
読まれたんですね!ヽ(^o^)丿
嬉しいです、これは多くの人に読んでほしい本だと思っていたので、ここで紹介してよかったです(読まないうちから)。
おっしゃる通りに、前ふりが長いんですよね、これは「親指はなぜ太いのか」も同じことです。
総じてScientistの話って結論に行くまでの前提が長いんですよね。
我慢して読み進めることができる人には素晴らしい「知への興奮」がやがて訪れるのですけれども、そう言う人は少ないし、そう言う本は商業的な意味では売れないし。
私のブログも「難しい」「わかりにくい」「マニアック」「他の記事へのリンクが多すぎて元記事に戻れない」などのご批判をいただいておりますが、我慢して読んでくださると嬉しいです。
(・_・)ノ☆(*__)
カルピンチョ先生
ケトン臭というのは根本的にそもそも何なのでしょうね?試しに自分の寝汗を吸ったライクラ素材のノースリーブを嗅いで見たら・・・ローズ系の匂いがします。ただ寝汗そのものが痩せたこともあり減っているのはたしかですし。
最近気になるのは男性同僚の臭い(いわゆる加齢臭?)ですね。赤ちゃんはいい臭いがする、また男性が抱っこをすると泣き出すとかいいますが、我々がケトン臭と呼んでいるものこそ健康な人間本来のもので、糖質の取りすぎが何らかの形(腸内環境の悪化、発汗量の増大、虫歯や歯垢の付着など)でいわゆる加齢臭につながるのではないかと。
SLEEPさん
ケトン臭、人間本来の臭いかもしれませんね。
家猫じゃなくて外猫、半分野良みたいな猫でときどき家にやってくるような猫で人懐っこい子を捕まえてだっこすると、なんだかお日様の匂い、日向の匂いというか、いい匂いがするなと思ってました。
ときどきトカゲとかネズミとか捕まえて得意げに見せに来るのでかなりワイルドな食生活だな、と思うような子でもいい匂い。
野性的で健康な猫はお風呂なんかはいらなくてもいい匂いなんだなと思ってました。
これが完全に室内で飼われている猫で、猫の野生からかけ離れたもんばっかり食べさせられてぼてぼての猫はあの匂いがしないんですよね、人間のおデブに似ている臭いはするけど。
人間も同じことなのかもしれないですね。
匂いについて。
うちの猫は完全室内飼育で5歳です。
わたしが糖質制限を始めてから「肉食の猫に炭水化物入りの餌を与える矛盾」に気づいて、穀類不使用の餌に変えて一年以上経ちます。
たまに捕まえて匂いを嗅ぐと「おひさま」の匂いがします(窓越し、網戸越ししか日に当たっていません)。
また、わたしに遅れること一年、去年の夏から糖質オフを始めた夫(51歳)は、すぐに加齢臭がしなくなりました。
そして、わたし自身が「ケトン臭(?)」と思う匂いは「ライムサワー」のような匂いです。
もともと体臭は弱かったと思うのですが、目が覚めたときに脇の下の匂いを嗅ぐと「チュウハイ」の匂いがするんですよ~~~
気のせいかもしれませんがw
かんなさん
目が覚めるとチューハイの匂い!
なんと幸せな目覚めでしょう。明日の朝嗅いでみよう。
・・・(・_・;)ヤメテオイタホウガ
石鹸レスでシャンプーレスでも少なくとも自分では臭くないですよね、糖質制限していると。
電車でも隣の人が逃げて行かないのでたいして臭くないのだと思っています。
猫のお日様の匂い、いいですよねえ。
いいなあ、いぢりたいなあ。。。