糖質制限に加えて習慣づけてみるといいシンプルな方法
低糖質ダイエットの欠点かもしれないのは、「食べる」ということに対してある程度意識を集中させる必要があることかもしれません。
特に自分では料理をしない人や外食の多い人は、けっこう気を配らないと「どのメニューも糖質だらけ」みたいな状況に陥る可能性、あります。
そんな人にお勧めだな、と思ったのがこの本でした。
一生太らない体をつくる 「噛むだけ」ダイエット
一生太らない体をつくる 噛むだけダイエット
現在、沖縄は那覇市内のこくらクリニックの院長先生の渡辺信幸さんは愛知県、名古屋大学出身なのになぜか、研修先として沖縄の病院を選びます。
(沖縄中部病院などは現在の研修医制度になる前から複数の診療科を本格的に研修できるスーパーローテートで人気でしたからね、私の高校や大学の同級生も行ってました。)
そこでそのまま沖縄に魅せられて離島医療へと進み、渡辺先生が出会ってしまったのが沖縄クライシスです。
世界がうらやむ長寿の島だったはずの沖縄が、突然、日本一メタボの多い地域に変わってしまったという驚き。
「なんくるないさー」と言いながら、糖尿病を中心とした生活習慣病で命の危険にさらされる人たちが急速に増え、これをなんとかしないと、と思ってたどりついたのがこのダイエット方法なんですね。
で、このダイエットは非常にシンプルです。
「食べ物を口に入れたら、どんな食べ物でも30回はしっかり噛むこと」
「毎日、体重を記録すること」
基本は、その二つだけです。
ですが、なぜそれで痩せることができるのかの理屈について、様々な文献を紹介しながら説明してあります。
そして、方法としては上の二つのことだけなのですが、痩せる理屈の根幹をなすのは「糖質制限」です。
「しっかり噛むと痩せるメカニズム。」
「そしてしっかり噛む食材としては何を選ぶのが最もおすすめなのか。」
特に三つの食材を強調して、それぞれについてのお勧めの理由をわかりやすく書いてあります。
今回はご縁があって、この本の編集に関わった方から送っていただき、読ませていただいたのですが、
私自身、早速「箸をおいて30回よく噛む」というのを実践に取り入れてみました。
・・・食事時間がこれまでの倍以上に長くなりました。
しばしば王将や日高屋で「ニラレバ炒めと鶏のから揚げにハイボール」なんてがっつりメニューを速攻でいただくのですが、それが変わりました。
唐揚げの半分ぐらいはすっかり冷たくなるぐらいに、ゆっくり食べてます。(回転の速い中華料理屋で、はた迷惑ですね。)
すごく満腹感があって食べきれずに残しちゃいます。
そして、唐揚げの衣の糖質、急いで食べるときにはこのぐらいOK、って食べちゃうんですけど、ゆっくり食べてると、外して食べるゆとりも出てきます(笑)。
そして面白いのがですね、食べ物の味を複雑に堪能できるようになったんです。
じっくり食べると、それまで飲みこむようにアツアツを食べていた時には気が付かなかった、温度の下がった時にしかわからない豊かな味を味わえるんですよね。
もちろん、糖質の味も分かるから、餃子をひとつのつもりで三つ食べちゃうとかの、過剰に糖質を摂る可能性も減ります。
なるほどなあ、よく噛んで食べるとこんな楽しみがあるのか。
よく噛むということを習慣にしてしまえば、美味しさも満腹感も味わえるから、肥りやすい体質の人も食べ過ぎることがなくなると思います。
糖質制限に加えて、よく噛む、良い考えだと思いました。
・・・で、ですね(*^_^*)。
いろいろ複雑に楽しめるその味覚を楽しみながら、もうひとつ、あることを思い出しました。
ちょい悪おやじの代表のジローラモさんが何かの番組で言ってました。
「その人が食事をするのにかける時間は、その人が〇ッ〇スにかける時間と同じです。
ゆっくり味わって食べない早食いの男は人生の喜びをよく知らないです。
なによりその男の彼女、かわいそうです。」
と、「うまいうまい!」って早食いしているジャニーズのタレントさんに向かって、諭すようにね。
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これからはよく噛んでゆっくり食べますよ。
イタリアの人に負けない豊かな人生を楽しまねば! ←なんか目的が違う様な・・・(^_^;)
スポンサードリンク 2012年9月29日 17:24 スポンサードリンク
・・・早食いのダンナに読ませたい(爆)
手作りの料理、ゆっくり味わって欲しいものです
ぶははははは
私も書いてることを実践してないって怒られないようにしなくちゃ(^_^;)。
カルピンチョ先生、はじめまして。拙著を取りあげていただきありがとうございます。先生のブログを読まれた患者さんが教えてくれました。メタボ島で孤軍奮闘?「糖質制限指導」を診療に取り入れています。まさに沖縄は、糖尿病、血液透析、肥満の増加で「目の前の患者さんを治療する」内科の野戦病院状態です。ダイエットやメタボ対策にはいろいろな本も出版されていますが、私と患者さんとの二人三脚で効果を上げている指導が「噛むだけ」ダイエットです。臨床でも効果抜群ですが、既に先生も御存知のように、「食にまつわる迷信」「粗食信仰」の存在が患者さんのモチベーションを下げる一因となってしまいます。先生にも、皆さんが安心して「糖質制限」を実践できるようにご協力をいただけたらと考えています。
ツイッター、フェイスブックでも指導をしていますので、よろしければ「渡辺信幸」で御検索してください。
渡辺先生
コメントありがとうございます。
妙なアングルで記事をまとめてしまいまして失礼しました(^_^;)。
沖縄料理店で食べる沖縄料理というと豚肉や魚、海草、ゴーヤーなどの素材はヘルシーに見えて、調理方法には砂糖や小麦粉の使用量の多いものもあり、氷ぜんざいでとどめを刺されたりしますが、その辺の危険性を説明しても多分理解してくれないでしょうね。
「噛むだけ」ダイエットは実践上、とても有効な方法だと思いました。そういう切り口ならやってみるかという人も増えるでしょうし、説得力のある理屈、エビデンスが多く紹介されている本だと思いました。
私はこれからもウェブを使って、できるだけいろんな切り口で糖質制限について考察して、多くの人に糖質制限に積極的に取り組んでいただけるように努力していきたいと思っています。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。