バーンスタイン医師の糖尿病解決、読めば読むほどすばらしい。
バーンスタイン医師の糖尿病の解決という本をしばしば紹介しています。
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ほんとうはこの低糖質ダイエットは危険なのか?のサイドバーのランキングでもこの本を紹介したいのだけれども、たぶん、医者、あるいは理系の糖尿病患者以外の人が読むのはけっこうたいへん。
もちろん、本を読むのが好きな人には、「理解しよう、記憶しよう」と必死にならないで読むのであればとても面白い本だと思う。
(たとえば「指輪物語」を2週間以内に一気読みしたような人なら絶対に楽しめると思う。)
で、バーンスタイン博士がどんな人かを簡単にご紹介。
1946年に12歳で1型糖尿病を発症されている。
それから20年以上、医者の言うことに素直に従うふつうの糖尿病患者だったそうだ。
医者からの指導は「低脂肪・高炭水化物ダイエット(カロリーの45%は炭水化物)」を摂取すること、そして炭水化物(糖質)を摂取して激増した血糖を下げるためのインスリンの注射。
当時のインスリンは力価が低かった(効果が低かった)ために10㏄の注射器で大腿部の皮下にゆっくり大量に注射しなければならなかったとのこと。
この注射により彼の大腿部の皮下組織はぼろぼろになる。
このたいへんな治療を続けた20年の間に彼の糖尿病はどんどん悪化し、合併症もかなり進行した。
糖尿病の合併症とされる高コレステロール血症は、低脂肪食を守ったのにとどまることなく悪化し、眼瞼の脂肪沈着や、交際周囲のリング状の脂肪沈着も見られるようになった。
20~30歳代の間に進行した彼の症状は、腎結石、唾液腺結石、肩関節の拘縮、感覚異常を伴う進行性の足の変形、下肢の脱毛(末梢循環不全による)、夜盲症、微小動脈瘤(眼の周囲の動脈のふくらみ)、黄斑浮腫、初期の白内障、腸骨脛骨靭帯/広靭帯症候群、大量の尿たんぱく、そしてたびたび訪れる低血糖発作などであった。
そんな彼に転機が訪れるのは1969年、血糖測定装置が開発、発売されてその広告を目にしたことによる。
当時の価格で650ドルの装置を(今で言えばいくらだろう?5000ドルぐらいの値段だったんじゃないかと思う。)35歳の彼は手に入れた。
その後、バーンスタイン博士は3年間にわたって血糖値を測定しながらインスリンの量を調節するが、なかなかうまくいかない。
どうしてかといえば、当時、「血糖値を正常に保つことが糖尿病の症状を改善し、合併症からも回復させる」という概念がどこにも存在しなかったからだ。
彼は低糖質食に進みつつあったが、常に血糖値を正常域に保つことが重要であることには気づいていなかったので、基本的にベースラインは高いままで、食前食後の高低差を減らすことぐらいしかやっていなかったからだ。
そんなバーンスタインにもう一つの転機がやってくる。
動物実験の論文で、「血糖値を正常に保つことが糖尿病の症状を改善し、合併症からも回復させる」ことの重要性を説いたものについに出会う。
その論文に興奮して主治医に見せたけれども、主治医は「動物と人間は違う、人間の血糖値を正常化することは不可能。」と、否定しかしなかったらしい。
そして1973年から、彼は彼自身の身体を実験台にして、「血糖値を正常域に保つ」ように食事の糖質量とインスリンを調節し始める。
糖尿病発症後27年、39歳の時からのチャレンジである。
ひたすらさまざまなことにチャレンジしてはうまく血糖値を正常域に保てた方法だけを採用する。
このトライアルで、彼は厳格な糖質制限とインスリンを組み合わせることで、主治医が決めたインスリン投与量を1/3に減らすことに成功する。
ちょうどそのころ牛・豚インスリンではなくて、ヒトインスリン製剤が開発されたことも彼の成果を後押しし、1年後には投与量を1/6にまで減らすことができた。
それだけではない、彼の様々な症状は1年以内にベールをはがすように剥がれ落ちて行った。
何年も続いた全身疲労感と末梢循環不全から解放された。
コレステロール値も中性脂肪値も正常化した。
インスリン注射による大腿部の皮下組織のこぶはなくなった。
瞼の脂肪沈着も消えた。
タンパク尿も改善し、身体に筋肉も戻ってきた。
ここからの彼の行動がまたすごい。
彼は彼自身の発見を他の糖尿病患者みんなに知らせたいと思って医学雑誌に論文を投稿するが、ことごとく掲載を断られ続けた。
それまでに打ち立てられた医学の常識とかけ離れている結果であったためにである。
1977年までに4年かけて、ようやくいくつかの大学研究室と共同研究できるようになるが、それでも学会では異端視扱いされる。
「医者でもないものが何を言うか。」
というものの見方がその根底にあることを感じた彼は、自らが医者になることを決意する。
1977年、彼は自分の仕事をやめて医学部受験に臨み、1979年、45歳の時にアルバート・アインシュタイン医科大学に入学する。
そして1983年には自分の診療所を自宅近くに構え、直接患者に指導しながら、論文を投稿したり本を出版して、糖質制限食を主体とした糖尿病治療方法の普及につとめてきたのである。
現在、バーンスタイン医師は現在、78才。
元気に診療活動と講演活動を続けている。
⇒ Dr. Bernstein's Diabetes Solution. A Complete Guide to Achieving Normal Blood Sugars. Official Web Site
http://www.diabetes-book.com/
1型糖尿病と診断されたのが12歳の時、そして35歳まで医者の言うままの治療を続けて糖尿病合併症はどんどん進行した。
しかし35歳の時に血糖測定装置を手に入れ、その後も様々な論文を読んで考え、自ら試すことで、ついに40歳を目前に究極の治療方法を手に入れる。
それが糖質制限食に最低量のインスリン投与を組み合わせた治療方法である。
バーンスタイン医師の糖尿病の解決―正常血糖値を得るための完全ガイド
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現在、78歳の彼は、40歳以降、糖尿病の諸合併症から完全に解き放たれて、今なお現役の医師として糖尿病患者の治療に貢献している。
糖質制限食の本質は、彼の生きざまにすべて現れていると言っていい。
『バーンスタイン医師の糖尿病の解決』ざっと読んでみました。
歴史を切り開くのはこういう人なのだなと感動しました。
「何かあったらいつでも電話をかけなさい」「遠くから診察に来た人には、その後、Faxでのやりとりを」 患者の立場に立ったドクターですね。
血糖値を計るのに採取するのに、手の甲側の図が出ていました。
以前、カルピンチョ先生が、「手の甲側の方が痛くない」と書いていましたが、私のもらった説明書には、手のひら側しか書いていなかったので、納得です。
バーンスタイン先生は、ご自身の血糖が「常にHbA1c4.5」とのこと。米国値ですね。
P90に、先生の目指す血糖値が、24時間常時、インスリンを使っている人で90。
非使用で、80~85と書いてあります。かなり厳しい目標ですね。
正常な人は、4.2~4.6であり、米国糖尿病学会の7.0以下の目標は、患者をレイプするようなものだ。とも書いてあります。
私は、もしかして、日本糖尿病学会の6.5未満(米国値6.9未満)というのは、現実に達成できている患者が3割程度なので、カロリー制限食と降下薬ではさらに厳しい、5.8未満(米国値6.2未満)という正常域に出来る患者が数%になってしまうので、政治的配慮で定められた数字かなと思います。バーンスタイン先生のように、正常値を最終目標にすべきでしょう。うん。うん。
一気に読むには大変ですが、感動します。
学会の先生たちは読んでいるんですかね?
今日は土曜日で天気がいいので、布団を干しています。(妻にほめられるので・・)
わんわんさん
バーンスタイン医師の糖尿病の解決、読んでくださったんですね、ありがとうございます。
科学的な考察に基づいた丁寧な内容であることと、翻訳文章であることから少しだけ読みづらいのですけれども、それを押して読む価値が高い素晴らしい本です。
江部先生の本は噛み砕いた内容でとてもいいのですけれども噛み砕いたゆえに科学的考察は省いてあります。
それを執拗なまでに丁寧に、でも、医学素人が読んでも分かるように書いてあるのはバーンスタイン先生のこの本だと思います。
わたしも読んでみて知的快感に震えました。この人はすごいなあと、ある意味「良い形で出現したアスペルガー症候群のキャラクター」の典型ではないかと。
バーンスタイン先生の目指している数値目標は、それを達成するのにある程度の努力を必要とするのですが、目指せる人は目指せるに価値ある数値だと思いますし、特に1型糖尿病の人はこれを見習って、追いかけていく価値があると思います。
バーンスタイン先生がそうであったように、自分一人の身体なのではなく、大事に思う人たちに悲しい思いをさせないためにも大事にすべき自分の命であり、守るべき健康だと思うのです。
これは私自身、メールで質問をくださった方からも強く心に刻まれたことであります。
このブログを書いてコメントくださった方、メールくださった方、自分のホームページやブログで触れてくださっている方、そのすべての方々への出会いに感謝します。
⇒わんわんさん、午後から天気は下り坂みたいですからふとんは早めに取り込んでくださいね。
また、おじゃまします。
バーンスタインという名に想いを巡らしました。
レナード・バーンスタイン 指揮者・作曲者(ウエストサイドストーリーほか)
• エルマー・バーンスタイン - アメリカの作曲家。
• ダニエル・バーンスタイン - アメリカのソフトウェア開発者。
• カール・バーンスタイン - ワシントン・ポスト紙の記者。
• リチャード・J・バーンスタイン - アメリカの哲学者
五木寛之著「戒厳令の夜」には4人のパブロが登場する。
それはパブロ・ピカソ(画家)、パブロ・カザルス(チェロ奏者)、パブロ・ネルーザ(詩人)と実在した3人のパブロと架空のもう一人のパブロ。
3人の実在のパブロたちは第二次大戦寸前のヨーロッパのファシズムに抵抗して
それぞれの作品の中にその抵抗と世界平和への意志を刻みこんでいた。
ピカソは大作「 ゲルニカ」を発表し、スペインに帰ることはなかった。
カザルスは当時スペインを統治したフランコ軍事政権を容認する国では一切演奏活動をしなかった。
国連総会で演奏した「鳥の歌」は有名。
『レナードとリチャード 二人のバーンスタイン』
一人は音楽を通じ、世界平和を訴え。一人は医学により人類の幸福をめざした。
誰か書かないかな・・・。
わんわんさん
ヨッパで~す。
いいなあ、バーンスタインいろいろ。
知ってる人もいます。その人たちじゃないけどアメリカ人の学者さん。
さらに飲みに出かけてきます。
ではでは。
『わが道をゆく』ということについて
緒方 洪庵 天然痘治療に貢献し日本の近代医学の祖といわれる。自身も8歳のとき天然痘にかかっている。
天然痘治療については、先達がいるようだ。
緒方 春朔 ジェンナーより6年早く種痘法の実用化に成功した医師として知られる。
http://www.ogata-shunsaku.com/
当時、大変恐ろしい病気として怖がられていた天然痘は、幼少の子供たちが多く罹患し、大変難治で亡くなる者が多かった。免疫を持たない村にひどい天然痘が進入してくると、その八割の人びとが天然痘に罹り、罹った者の三割が死亡したという。たとえ一命を取り留めたとしても顔面にあばたが残って醜くなってしまう。痘瘡、疱瘡とも呼ばれていたが、対症的な治療法しか無く患者を隔離することが最善の対策であった。
春朔は、天然痘が流行して多くの子供たちが亡くなっていくのに遭遇し、何とかならないものかと考え思案する日々を悶々と過ごしていた。
天然痘は一度罹ると二度と罹らないことが知られていた。春朔は、中国の医書『醫宗金鑑』に載っていた旱苗種法という種痘の方法で、健康な人にごく軽い天然痘に罹らせておいて、その後に天然の天然痘に罹らないようにする方法を研究し、筑前秋月で天然痘の予防法、すなわち種痘を試み日本で初めて成功した。ジェンナーの牛痘種痘法成功の六年前のことである。
しかし、天然痘は恐ろしい病気であったので、人々は病気が自分に感染したら危ないと、患者から遠ざかり近づかない。そのような時代に、天然痘の患者のかさぶたを取り、これを健康人の身体に入れ込むという医療行為はなかなか受け入れられものではない。医者は危険と考え恐ろしくて誰も試みようとはしなかった。またそのような医療行為を受けようとする者も、受けさせる者もいなかったであろう。
この人痘種痘法は、天文学における「天動説」から「地動説」へのコペルニクス的転回以上の発想の転換でなかなか受け入れられるものではなかった。
* ***********************
歴史は、このようにして進むのでしょう。
ときには、歴史に埋もれてしまう人も・・・。
わんわん・・・専門は社会福祉です。
わんわんさん
おお、面白いエピソードをありがとうございます。
種痘に関しては江戸時代後期には予防法として実施されていたという話をどこかで読んだ気がするのですが、それがジェンナーのものが伝わったのか緒方春朔のものなのか、気になります。調べてみよう。
そしてそれが中国の医書にすでに記載されていたというのもすごいですね。
中国が焚書坑儒から文化大革命にいたるような、前の支配者の作った文献を全部燃やしたり思想を叩き潰したり内容を改ざんしたりするような傾向を持っていなければ、今頃、尊敬される世界のリーダーになっていたのかもしれませんね。
(18~19世紀ぐらいまでは他の国もそれはありましたが。)
初めまして!
7年前に1型糖尿病を発症、その時に読んだ「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」を今でも血糖値コントロールの「バイブル」として何度も何度も読み直し実践しています。
本当にこの本は素晴らしいですね。もっともっと日本の医療関係者の間に広まっていけばいいのに、と思います。(あまり広がらないのが不思議でしょうがありません・・・)
これからも是非この本を日本に広めて下さい。私も忠実な「実践者」として発信して行きたいと思います!!
IDDMランナーさん
コメントありがとうございます。
1型糖尿病の患者さん自身がバーンスタイン医師の本に従って糖質制限を実践している、そしてその効果を体を持って確認している。
それも7年も前から、その生き証人からのコメントですね。
糖質制限は正しく理解して実践すれば、ケトアシドーシスや低血糖症状が危惧される1型糖尿病の患者さんにおいても問題なく実践できるということの証明です。
山田先生が危惧される「ケトーシスを誘導する危険性をおかしてはならない」というラインも、実践者の存在の前には「杞憂」のように思えてしまいます。
ぜひこれからも情報発信の程宜しくお願い致します。
ごぶさたしています。
バーンスタイン先生の本。ただいま、読むのが7回目になりました。
読んでいて、理解できる部分がふえてきました。
読めば読むほどですね・・・。
ところて゜身長172cmで体重が80Kg
2か月停滞しています。
摂取 1400カロリーです
倹約遺伝子があり、基礎代謝が低いようです。
おなかには、つまめるような脂肪があります。
筋トレすればいいと言う仲間もいますが、
糖質をさらに減らして、ケトン食は、減量に使えますか?
わんわんさん
バーンスタイン先生の本はほんとうに深いです。
深すぎてわかりにくい部分、確かにあります。
アミリンの話なんかも、日本では発売されていないだけに最初は???でしたし。
私は180㎝で82kgです。
ぎりぎりですが、標準体重の範囲外。
血糖だけでなく、血圧や肝機能が問題ないので気にしていません。
コレステロールも240~250ですが、L/H比率も2を下回っているので気にしていません。
無理に痩せなくてもいいのではないでしょうか?
肥っていくのは問題ありますけど。
さして気にしておりません。
カルピンチョ先生
私が、一年前に書いたコメントですが゜・・
* * * * * *
バーンスタイン先生は、ご自身の血糖が「常にHbA1c4.5」とのこと。米国値ですね。
P90に、先生の目指す血糖値が、24時間常時、インスリンを使っている人で90。
非使用で、80~85と書いてあります。かなり厳しい目標ですね。
正常な人は、4.2~4.6であり、米国糖尿病学会の7.0以下の目標は、患者をレイプするようなものだ。とも書いてあります。
****************
最近、私と妻の、食後血糖値(約1時間後)を図るとなんと、80から90なのです。
私も妻も、肉・魚などもりもり食べており、
私の摂取カロリーは、2000kcalを超えていると思います。
体重は、75kgから80kgに戻りましたが
だがしゅうさんのブログにコメントしましたが、元気そのものです。
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-86.html
Hab1cも、5.0(NGSP)です
糖質制限がなかなかうまくいかない方がいらっしゃるようですが、人間の個体差が大きいのでしょうかね。
私の場合、自転車通勤で、毎日、片道20分くらい自転車を飛ばして、はあはあいって有酸素呼吸をしています。
うまくいかない方は、運動療法は、どの程度やられているのでしょう?
わんわんさん
山田悟先生がMTProに寄稿されていましたが、私もバーンスタイン先生は特殊なタイプだと思います。
性格分類すれば徹底的なアナライザーですね、みんなが彼のようにできるわけではない。
その意味では、糖質制限の幅も人それぞれでいいように思います。
長谷川さんはうまくいっていて素晴らしいです、そういう人は似型糖尿病やその予備軍の中年男性には本当に多い。
でも、私もここでいろいろと可能性を書いていますが、糖質制限があまり得意ではない体質(遺伝子配列)の人ってある程度の率でいるのではないかと思います。
そこに女性であるとか年齢(生理がきちんとある生殖期にある方々では糖質を食べた時の快感が大きい)とか、そういう要素も加わるわけで。
難しい面はありますよね。
「バーンスタイン医師の糖尿病の解決 第4版日本語版」が近日発売!
De.カルピンチョ先生
投稿名「ゲール」と言う者です。
さて、記事で紹介されました「バーンスタイン医師の糖尿病の解決 第3版」ですが、現在発売元の金芳堂HPでは「現在改訂中につき品切れ」となっていました。そこで、第4版日本語版の出版予定を聞いてみました。
以前、2014年4月に発行元のメディカルトリビューン社の出版部の担当者に聞いたときは、「日本語版の訳者兼監修者をお願いしているとところです」とのことでした。また、時間がかかっているのは、「翻訳の他に、米国と日本の事情の違いを欄外に訳者注として加筆する原稿を依頼しているため」とのことでした。
本日、今度は発売社の金芳堂に電話してみたところ、「まだ、正式なページ数や発売日は決まっていない」とのことでした。しかし、「5月中旬から下旬の出版を予定しています」とのことでした。(ですが、あくまでも予定。重大な責任が生じているため、軽々に日にちは言えないとのこと)」
アマゾンで予約したいと伝えましたが、「アマゾン取扱はしていない」とのことでした。
しかし、金芳堂書籍販売店
http://www.kinpodo-pub.co.jp/general/bookstore.html
に「予約してもらえれば、入手を約束する」
とのことでした。
そこで販売店に事情を説明して予約をお願いしたところ、1冊確保してもらえました。
第4版、第3版から書き加えられた部分はもちろんのこと、「第4版日本語版の訳者あとがき」にも、大変期待しております。
Dr.カルピンチョ先生
投稿名ゲールです。
さて、「バーンスタイン医師の糖尿病の解決日本語第四版」の詳細情報です。
訳者・総索引・割愛される章について、発行元の(株)メディカルトリビューン社ホームページから、WEB問合をしたところ、報道課よりメールにてご回答いただきました。
転送許可をいただきましたので、転送します。
以下、転送です。
……………………………………………………………………………….
このたびはお問い合わせをありがとうございます。
ご連絡が遅くなり、たいへん申し訳ございません。
お問い合わせの内容につきまして、回答させていただきます。
1.訳者(監修者)は誰か
総合病院南生協病院名誉院長 柴田寿彦先生です。
(名古屋にある総合病院です)
2.総索引はついているのか
日本語版の総索引はつけさせていただきました(原著のものではありません)。
3.割愛される章と付録は第3版と同じか
(第3章、第5章、第23章、第25章、付録B、付録C)
書籍としては、「患者14人のBefore and After」「第25章」「付録B」「付録C」を割愛いたしましたが、PDFによりWEBからダウンロードできる形で翻訳版をご用意致しました。
以上です。
今後ともよろしくお願い致します。
*********************
株式会社メディカルトリビューン
報道部報道課
*********************
…………………………………………………………………………
転送メール以上
>ゲールさん
ご紹介ありがとうございました。
気になりつつ、まだ手に入れておりません。
比較して読んでみたいですね。
「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」日本語版 第3版と第4版の翻訳文の比較
Dr.カルピンチョ先生、お忙しいところ、お返事ありがとうございます。「第4版日本語版翻訳者のあとがき」を読みました。翻訳者の柴田先生は、「本書は専門家でなくても十分読んでいただける書物ですので、それを念頭に置いて翻訳しました」とのことです。
単語の訳から第3版とは違います。たとえば3版4章p.75(4版6章p.66)の「Strange Biology」のところ、
(英単語:第3版 → 第4版)
Strange:奇妙な → 不可解な
affect:影響を及ぼすことがある → 影響を与える
phenomena peculiar :奇妙な生物学 → 特有の現象
you:あなたが → 患者が
respond:反応しない → ならない
等となっており、第3版とは読んだ印象がずいぶん違いました。あと、第3版で「~である」の語尾が、第4版では全て「~です・ます」になっています。
個人的には、第4版日本語版には日本語索引(五十音+アルファベット表記)がついていますので、重宝しています。 以上報告まで。
ゲールさん
コメントありがとうございます。
なるほど、すごく翻訳がこなれている印象ですね。
第3版は直訳に近い、元の英語が想像できそうな翻訳で、これはこれで私は慣れているのですが(その方が英語で論文書くときに便利だし)、第4版はちょっとエレガントな感じですね。
・・・あれ?ゲールさん、英語版も読みこんでおられますか?ひょっとして!?
Dr. カルピンチョ先生
※以下、第3版日本語版、第4版日本語版を、以下それぞれ「訳書3版」、「訳書4版」と略します。漢字7文字がクドいと感じましたので(^^;)
コメントありがとうございます。「訳書3版」と「訳書4版」は別の作品と感じました。「訳書4版」はyouを「患者」と訳しており、患者の家族等の非糖尿人にも読者層を広げたい意図があると想像します。一方、「訳書3版」はyouを「あなた」と訳していましたので、読者にとっては、バーンスタイン先生から”直接語りかけられている感じ”がありました。
さて、私自身ですが、原書は3・4版を購入したものの、英語は全然読み込めてはいません(^^;)。「訳書4版」の出版前、新たに記述が加えられていないかと「訳書3版」と原書4版を少し比較してみた程度です。「訳書4版」には、原書4版から割愛されたところは全て電子ファイルで提供されています。そのため、「訳書4版」購入後は、原書4版をほとんど読んでいませんm(_ _)m
P.S. 先のコメントで、「訳書第4版はアマゾン取扱はしていない」等と書いていますが、情報が間違っていました。現在では、楽天ブックスでもAmazonでも、第4版日本語版は普通に購入出来ます。 (以前の情報は正確には『発売日前のAmazon予約はしていない』という意味だったようです)
ゲールさん
ありがとうございます。
>「訳書4版」はyouを「患者」と訳しており、患者の家族等の非糖尿人にも読者層を広げたい意図があると想像します。一方、「訳書3版」はyouを「あなた」と訳していましたので、読者にとっては、バーンスタイン先生から”直接語りかけられている感じ”がありました。
・・・なるほど、メディカルトリビューン社の編集の方の方針が反映されているのですね。
どちらも読んでみるのは楽しそうです。
>原書は3・4版を購入したものの、英語は全然読み込めてはいません(^^;)。
・・・すばらしい。購入して比較に取り組むだけで素晴らしいです。
私も読めてない英語の論文はハードディスクをものすごくたくさん占拠していますw
アマゾンでも取り扱いしているのですね。
そろそろ読んでみようかな。