オリーブオイルは発ガン促進作用がある危険なオイルなのか?
糖質制限ではなくて、オリーブオイルの危険性に関する記事です。
しばらく前に、このブログの以前からの読者の長谷川さんから以下のようなコメントをいただきました。
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オリーブオイルですが
奥山治美さんが書いた本で、「 オリーブオイル・サラダ油は今すぐやめなさい! (綜合ムック) 」というのがあり
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私は、今は、摂取をやめています。
以前の本、「本当は危ない植物油」では、オリーブ油は動物実験で発ガン促進作用があるので、少量にしなさいということでしたが、「今すぐやめなさい」ということになりました。
カルピンチョ先生は、どう考えられますか ?
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私はこの本を読んでいませんでした。
その一方で、
地中海の人にがんが少ないという理由の一つがオリーブオイルの摂取が多いところににある
という話は昔から聞いていたのでびっくりしました。
オリーブオイルに発がん促進作用がある、などという話は聞いたことがありませんでした。
そこで、根拠となる論文を長谷川さんに教えていただき、読んでみました。
奥山先生の本で言及されている「オリーブオイルは発がん促進作用がある」という話の根拠となった論文は以下のものです。
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Carcinogenesis. 1996 Jun;17(6):1291-6.
エゴマオイルによるazoxymethane誘導性のラットの大腸の異常な陰窩(ACF)形成の抑制
Suppressing effect of perilla oil on azoxymethane-induced foci of colonic aberrant crypts in rats.
Onogi N1, Okuno M, Komaki C, Moriwaki H, Kawamori T, Tanaka T, Mori H, Muto Y.
Author information
Abstract
我々はn-3多価不飽和脂肪酸とα-リノレン酸を多く含むエゴマ油がazoxymethane (AOM)によって誘導されるcolonic aberrant crypt foci (ACF)形成に及ぼす影響をオスのF344ラットで検討した。動物たちは皮下注射で三週間にわたって毎週AOMを投与(15 mg/kg body weight)され、ACF誘導が試みられた。ラットたちが食べたのは12%オリーブオイル、12%サフラワーオイル、12%エゴマ油、6%エゴマ油と6%オリーブオイル、あるいは3%エゴマ油と9%オリーブオイルであり、5週間にわたって、AOM投与の1週間前から食べさせられ続けた。すべてのラットが最後のAOM投与から2週間後に安楽死させられた。食事の消費量と体重増加はすべてのグループで同等であった。ACF形成頻度は12%エゴマ油投与群で12%オリーブオイル投与群よりも12%サフラワーオイル投与群よりも著しく低かった。エゴマオイルによる抑制効果は濃度依存的で、エゴマオイル12%群、エゴマオイル6%群、エゴマオイル3%群のACF形成数はコントロールの12%オリーブオイル投与群のそれぞれ、20.7、40.7、そして47.4%であった。エゴマ油群では大腸粘膜でのrasの発現やAgNORs count (細胞増殖のバイオマーカー)もオリーブオイル群やサフラワーオイル群に比べて著しく低かった。エゴマオイル投与ラットの結腸粘膜の膜リン脂質のn-3多価不飽和脂肪酸の著名な上昇とPGE2レベルの現象が観察された。これらの結果は、エゴマオイルは少量であってもACF形成を抑えることを示唆しており、したがって結腸癌発生をその初期に予防する物質である可能性がある。
We have investigated the modulatory effect of dietary perilla oil which is rich in the n-3 polyunsaturated fatty acid, alpha-linolenic acid, on the development of azoxymethane (AOM)-induced colonic aberrant crypt foci (ACF) in male F344 rats. Animals were given three weekly subcutaneous injections of AOM (15 mg/kg body weight) to induce ACE. The rats were fed a basal diet containing either 12% olive oil, 12% safflower oil, 12% perilla oil, 6% perilla oil plus 6% olive oil, or 3% perilla oil plus 9% olive oil for 5 weeks, starting 1 week before the first dosing of AOM. All rats were sacrificed 2 weeks after the last AOM injection. The amount of food consumed and body weight gain were identical among every dietary group. The frequency of ACF was significantly lower in the rats fed 12% perilla oil than in those fed 12% olive oil or 12% safflower oil (P < 0.01 and P < 0.05, respectively). The suppressive effect of perilla oil was dose-dependent, as the number of ACF was 20.7, 40.7 and 47.4% of those of the 12% olive oil-fed controls in rats fed 12% perilla oil, 6% perilla oil plus 6% olive oil and 3% perilla oil plus 9% olive oil, respectively. Perilla oil significantly reduced ras expression as well as the AgNORs count (cell proliferation biomarkers) in the colonic mucosa, as compared with olive oil or safflower oil (P < 0.01, respectively). Marked increases in n-3 polyunsaturated fatty acids in membrane phospholipid fractions and decreased PGE2 levels were observed in colonic mucosa of perilla oil-fed rats. These results suggest that perilla oil, even in small amounts, suppresses the development of aberrant crypt foci, and is therefore a possible preventive agent in the early stage of colon carcinogenesis.
PMID:
8681445
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この論文は無料で公開されていますから、だれでも読むことができます。
http://carcin.oxfordjournals.org/content/17/6/1291.long
結果には、以下の図のように、オリーブオイルを投与した場合に、発がん物質を投与した際に形成される前癌病変であるACFの数が一番多かった、それはエゴマオイルよりもサフラワーオイルよりも多かった、というものが示されています。
この図から、三つのオイルの中ではオリーブオイルを食べさせた時に一番前癌病変の数は多いということは明らかです。
ただし、この論文では、オイルを混ぜていない普通の餌を投与した時のACFの形成数が掲載されていません。
普通のえさを食べた時に比べて、オリーブオイルを食べた時に前癌病変が増えるのか増えないのかという実験結果がどこにも記載されていないのです。
したがって、この論文からは、「オリーブオイルを食べることががん発生を促進する」ということを言えません。
さらに、この論文のDiscussion部分を読んでみますと、オリーブオイルに関する記述がありました。
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予期しなかったことに、ACFの発生はオリーブオイルのグループで最も数が多かった。その結果は三回の独立した実験でも同じであった(データは掲載していない)。疫学的な研究は、オリーブオイルの消費量が多い地区で大腸がんによる死亡率が低いことを報告している(文献30,31)。しかしながら、動物実験ではオレイン酸の効果はあまり明白ではない、過去の報告でもオレイン酸が豊富な(油脂量の40%)パームヤシ油を食べさせたラットでの結腸腫瘍発生率はサフラワーオイルを食べさせたのと変わらなかったとしている(文献10)。また、今回の研究の結果は導入段階のものであり、サフラワーオイルががん発生に及ぼす効果はこんな初期段階には発揮されない可能性がある。実際に、オリーブオイル投与はn-6多価不飽和脂肪酸リッチなコーンオイルを投与した場合よりもACF形成を増強することが報告されている(文献32)。一つの可能性としてオリーブオイルは肝臓で癌原性物質を活性化するのかもしれない(文献33)。大腸ACF形成に関してオレイン酸とリノール酸がどのような影響を及ぼすかについてはさらにる研究が必要であろう。
Unexpectedly, the development of ACF was highest in the olive oil group, and the results were reproducible in three independent experiments (data not shown). Epidemiologic studies have indicated a low mortality from colon cancer in the area where a large amount of olive oil is consumed (30, 31). However, the effect of oleic acid is not so obvious in animal experiment, as a previous study reported a similar incidence of colon tumors in rats fed diets supplemented either with palm oil, rich in oleic acid (40% of total fatty acids) or with safflower oil (10). Moreover, the results in the present study were obtained in the initiation phase, therefore the tumor promoting effect of safflower oil might not be exerted in such an early phase of caricinogenesis. In fact, the development of aberrant crypt foci has also been reported to be enhanced by the supplementation with olive oil as compared to the supplementation with corn oil which is rich in n-6 PUFAs (32). One possible mechanism is that olive oil may positively influence carcinogen activation in the liver (33). Further studies will be needed to clarify the effect of oleic acid and linoleic acid on the development of colonic ACF.
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ここで記載されている内容で、
「オリーブオイルが動物実験でがん発生を促進する」
ということが記載されているかというと、どこにも記載されていません。
書いてあるのは以下のことです。
1.オリーブオイル同様にオレイン酸豊富なパームオイルを食べさせたラットでの結腸腫瘍発生数はサフラワーオイルを食べさせた場合と同等であったという報告がある。
2.サフラワーオイルががん発生に寄与するのは初期段階ではないかもしれない。
3.オリーブオイルを投与したラットの方がコーンオイルを投与したラットよりもたくさんACFができたという報告がある。
4.オリーブオイルは発がん物質を肝臓で活性化しているのかもしれない。
という、過去の論文の引用や推測がなされているだけです。
けっきょく、この論文には
「今回の実験設定では、サフラワーオイルやエゴマオイルを与えた場合に比べればオリーブオイルを与えた場合の方が前癌病変の発生数が多かった。」
ということしか書かれてないのです。
「オリーブオイルを食べると前癌病変発生が(食べないよりも)促進される」
ということを証明するようなエビデンスは、一つも書かれてません。
さて、それでは引用されている文献を実際に確認してみたらどうなのでしょうか?
読んでみたら実はそういうことが書いてあるのでしょうか?
このうちの一つ、文献32を見てみましょう。
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Cancer Detect Prev. 1995;19(4):308-15.
食餌中の脂肪とazoxymethaneが大腸がん発生の初期段階に及ぼす様々な影響:ACFおよび増殖指標の列挙
Varying effect of dietary lipids and azoxymethane on early stages of colon carcinogenesis: enumeration of aberrant crypt foci and proliferative indices.
Bird RP1, Lafave LM.
Author information
Abstract
動物モデルは、結腸癌の病因と予防における食事療法の役割を研究するために広く使用されてきた。いくつかの実験変数は、疾患の変調と結果に影響を与えることが認識されている。我々の目的は、発癌物質の投与量と栄養因子の間の相互作用は存在するかどうかを、異常陰窩の病巣(ACF)を生物学的エンドポイントとして使用して、決定することだった。雄のSprague-Dawleyラットは低または高用量のアゾキシメタン(AOM、5mgまたは20㎎/kgの皮下注射)または生理食塩水(0.2ミリリットル/動物皮下)を注射され、1週間後にランダムに4つの食餌群に割り当てられた(N = 8/グループ)。食餌は脂肪の種類(コーンやオリーブオイル)と脂肪のレベルで:ノーマル(5グラム/ 100グラム)コーンやオリーブオイル(COまたはOO)、または高レベル(23.5グラム/ 100グラム)コーンやオリーブオイル( HCOまたはHOO)に分けられた。8週間の食餌処置の後、動物は、コルヒチン(1mg / kg)を注射された。 2時間半後に、それらは殺され、それらの結腸は、ACF、陰窩/フォーカス(陰窩多重度)の数、およびACFの大きさだけでなく、metaphaseの細胞の数および陰窩セクション内の位置を評価された。 AOMの低用量は、AOMの高用量がよりも陰窩多重度が高く、少数のACFを誘発した。食物脂肪は、AOMの用量に応じて、ACFにさまざまな効果を発揮した。低用量AOM群では、両方のCO食餌はOOの食餌に比べてACFの成長増強効果を発揮した。(要旨を250語でカット)
Animal models have been used extensively to study the role of diet in the etiology and prevention of colon cancer. It is recognized that several experimental variables affect disease modulation and outcome. Our objective was to determine whether an interaction between the dose of carcinogen used and dietary factors exist, using aberrant crypt foci (ACF) as a biological end point. Sprague-Dawley male rats were injected with a low or a high dose of azoxymethane (AOM, 5 mg or 20 mg per kg s.c.) or saline (0.2 ml/animal s.c.), and randomly allocated to four diet groups (N = 8/group) 1 week later. Diets varied with respect to type of fat (corn or olive oil) and levels of fat: normal (5 g/100 g) corn or olive oil (CO or OO), or high (23.5 g/100g) corn or olive oil (HCO or HOO). After 8 weeks of dietary treatment animals were injected with colchicine (1 mg/kg). Two and a half hours later they were killed and their colons assessed for number of ACF, number of crypt/focus (crypt multiplicity), and the size of ACF as well as the number of cells in metaphase and their location in the crypt section. The low dose of AOM induced fewer ACF and ACF with higher crypt multiplicity than did the high dose of AOM. Dietary fats exerted a variable effect on ACF, depending on the dose of AOM. In low-dose AOM groups, both CO diets exerted a growth-enhancing effect on ACF compared with OO diets.(ABSTRACT TRUNCATED AT 250 WORDS)
PMID:
7553672
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要旨が長すぎるのでカットされて最後まで読めません。(^^;)
しかし、途中まで読む限りでは、
「低用量のazoxymethane(発がん物質)投与では、コーンオイル投与群の方がオリーブオイル投与群よりもたくさんACFができた。」
と書いてあります。
この要旨にはさらに、
「食物脂肪は、AOMの用量に応じて、ACFにさまざまな効果を発揮した(発がん物質の投与量によってACF形成のオイルへの反応性は変わった。)」
と書いてあること、
そしてOnogiの論文には
「オリーブオイルを投与したラットの方がコーンオイルを投与したラットよりもたくさんACFができたという報告がある(文献32)。」
と引用してあることからすると、
「発がん物質を大量に投与した場合にはオリーブオイル投与群の方がコーンオイル投与群よりもたくさんACFができた。」
という結果が書いてあるものだと推測します。
つまり、ここから見えることは
「発がん物質をたくさん投与した場合には、オリーブオイルを投与した群の方がコーンオイルを投与した群よりも前癌病変がたくさんできやすい。」
という事実はありそうだということです。
(じっさい、だからこそ、Onogiらは「オリーブオイルは発がん物質を肝臓で活性化しているのかもしれない。」という議論につなげているのだと思われます。)
でも、普通に生活している人、あるいはラットがオリーブオイルを食べない場合に比べてオリーブオイルを食べた方が癌ができやすい、というエビデンスはどこにも記載されていません。
ですから、わたしには、この論文をエビデンスとして
「オリーブ油は動物実験で発ガン促進作用がある」
という文章を生み出すのは、正しい行為ではないように思われました。
したがって、
オリーブオイルを食べてはいけない、と、私は思いません。
(発がん物質azoxymethaneを高濃度に投与されている方がもしもいらっしゃった場合には、その方がもしもオイルを摂取するなら、オリーブオイルではなくてコーンオイルやサフラワーオイルを選ぶべきだろう、もっといいのはエゴマオイルだろう、という意見であれば賛同します。予期せずazoxymethaneのような発がん物質に暴露されていた人にとっては素晴らしい研究であるとも言えます。)
もちろん、さまざまなオイルに様々な効果があることは否定しません。
ω3脂肪酸が炎症やアレルギー抑制に効果を発揮していることも否定しません。
それらの情報に関して、奥山先生の本は大変参考になるように思われます。
でも、わたしはオリーブオイル、これまで通りに普通に食べます。
長谷川さんからの質問、
「 カルピンチョ先生は、どう考えられますか ?」
への回答は、以上です。
おかげさまで、実験的大腸がんの研究について詳しくなりました(笑)。
カルピンチョ先生
ご多忙の中を調べて、ご考察いただきありがとうございます。
英文は読みにくくて、何が書いてあるのかな ?? と言う感じでした。
聖路加病院の日野原先生は、毎朝オリーブオイルを少量のんでいらっしゃるということですし、「害があるのかな ?」と思っていました。
大量に飲み続ければ、よくないこともあるかも知れません。
エゴマ油・シソ油のほうが、よりよい油のようです。
神経質になりすぎるほうが、メンタルに良くないですね。
遺伝子組み換えで有名なモンサント社が、すでに日本に支社があることを最近知りました。http://www.monsanto.co.jp/
なるべく、自然なものを食べたいですね。
カルピンチョ先生
本当に、短期間でコメントをいただきありがとうございました。さすがです・・・
>長谷川さん
本を売るためには過激なタイトルを付けることも戦略の一つであるかと思います。
出版社側からの提案だったのかもしれません。
ですが、それまでの常識をひっくり返すようなことを主張するのであれば、それなりのエビデンスを提示すべきだと思うのですよね。
糖質制限してブログを書いている人は自分の体がエビデンスですけどw
>遺伝子組み換えで有名なモンサント社が、すでに日本に支社があることを最近知りました。http://www.monsanto.co.jp/ なるべく、自然なものを食べたいですね。
・・・最近出た論文で、現在世界中で栽培されているサツマイモのゲノムにはプラスミドによるAgrobacteriumという病原菌の遺伝子の挿入があり、それは1万年ほど前にAgrobacteriumがサツマイモ原種に感染した際にそれが持っていたプラスミドから起こった出来事であると推測されることが書かれていました。
The genome of cultivated sweet potato contains Agrobacterium T-DNAs with expressed genes: An example of a naturally transgenic food crop
http://www.pnas.org/content/early/2015/04/14/1419685112.full.pdf
そしてその組み込まれた細菌の遺伝子は栽培されているサツマイモで発現し、機能していると考えられるということです
つまり、プラスミドによる異種生物間での遺伝子組み換えという行為そのものは自然の世界で起こっている出来事であり、我々はそれを食べるという行為を数千年にわたって繰り返していたことになります。
現在も遺伝子組み換えサツマイモを世界中の人が食べ続けているのです。
(糖質制限者はサツマイモは食べませんがw)
つまり
「遺伝子組み換えという技術そのものに危険性がある」
と考えるべきではないと思っています。
もちろん、動物や人間の遺伝子を植物に組み込むということは自然ではなかなか起こりにくいことだと思いますから、それには非常に慎重になるべきだと思うのです。
ですが、近い植物同士、あるいは植物の常在菌の持つ遺伝子と植物との間での遺伝子組み換えは自然に起こりうることなのです。
今年の2月に植物油講演会なるものに参加してみました。
脂質栄養学の観点から「これまでの常識に疑問符が投げかけられている現状についての説明」と銘打って行われました。
イスラエルでの糖質制限(高脂肪食として説明)、低脂肪食、地中海食の各ダイエットを比較したグラムも用いてました。
脂肪の摂取についての論文では体重が増加したのも、減少したものも、また動脈硬化についても良かったり、悪かったりがあるので「はっきりとは言えないが、同一カロリーであれば脂質の含有量が多いほど減量が期待出る」と発言しておられました。動脈硬化とかにはあまり触れられなかったような、できなかったような???
最終的には脂質摂取についての研究はこれから始まる段階で、現時点ではいろいろな脂質をほどほどに食べること・・・と締めくくられました。
講習会自体は面白かったのですが、栄養摂取基準も目標だし積極的に食べろって言えないけど、悪者じゃないんじゃない?てかそうでしょう!って感じの内容だなっと。
>糖尿人の息子さん
なるほど、あの論文の糖質制限群を高脂肪食群として紹介されたわけですか。
低糖質であることを説明しなかったのだとしたら、ずっこいすり替えですね(笑)。
>最終的には脂質摂取についての研究はこれから始まる段階で、
詳細にはそうでしょうねえ。
ω3脂肪酸関係の細かい分子の区別の仕方と言ったら、分析技術の発達とともに気が狂いそうになるほど次々と発見報告されてますからね。
今は全体像がまだまともに見えてないのが脂肪酸の世界だと思います。
アバウトなことしか言えない。
だから、摂取はほぼ個人の判断。
動物実験よりは昔からみんなが気付いてるような疫学的な話を優先で考えたらいいのかなと思います。
かるぴんちょ先生、こんにちは。えび大好きっ子と申します。はじめまして(^ー^)ノ
いつも楽しみに読んでます。私もオリーブ油を使ってるので、今回の記事は興味深く、また、何処までが真実なのか?と思って読みました。テレビの健康法番組でエゴマ油を取りあげたら、次の日からエゴマ油が売り切れになりました。私はスーパーで働いてるのでお客様から、何で無いのよー!ってクレームが…(>_
>えび大好きっ子さん
はじめまして
>テレビの健康法番組でエゴマ油を取りあげたら、次の日からエゴマ油が売り切れに
・・・なるほど。(;^ω^)
テレビの一言の効果は大きいですねえ。
私のこの記事は一般の人は読むのがつらいでしょうけど、読んでくださってありがとうございます。
エゴマ油がよいことは否定しないものの、オリーブオイルを悪者だと決めつける理由が私も知りたくて、よく読んでみたものの、という感じでした。
オリーブオイル、使い続けます。
理想の脂は「新鮮な野生動物の脂肪」なんでしょうけどね。
お返事ありがとうございます(^-^)かるぴんちょ先生のブログ、内容がとても濃くて好きです。普段はスーパー糖質制限で、出勤のお昼だけお弁当ですが、ご飯は少量でオカズは山盛りww 脂質も多めだからみんなに、カロリーありすぎだねー!って言われてますw 脂質を少し多めにしたら痩せ始めました(^^)v これからもかるぴんちょ先生のブログ、楽しみにしてます。
こんにちは。
この記事を読んでいて、オリーブオイルそのものには、何も問題がないらしいことが分かって、安心しました。
とすると、糖質制限をするしないに関わらず、一市民が、オリーブオイルを使用するのに問題なのは、エキストラバージンオリーブオイルの嘘と真実、に書かれていた、偽物の存在だけが問題なのかな、と感じてしまいました。
でも、おいしいか、すごくおいしい、の2つの味覚しかない私には、味での見分けが出来るはずもなく、もちろん、価格でも、高価だから本物、な訳でもないでしょうから、何とかマイスターのように、偽物を見分ける事は不可能なんでしょうね。
また、モンサントの不自然な食べ物、という映画を見たことがあるのですが、その時より感じている、世界を牛耳るアグリビジネスの獰猛さ・貪欲さには、恐ろしさを感じてしまいます。
先生が指摘されている通り、各々の技術に問題があるのではなく、私思うに、その技術をどう使うかを決定している人間に問題アリ、なんでしょうね。
この種の話は、本ブログの趣旨とは、ちょいと、ずれているかもしれませんね、ごめんなさいです。
>えび大好きっ子さん
ありがとうございます、励みになります。
>ご飯は少量でオカズは山盛りww 脂質も多めだからみんなに、カロリーありすぎだねー!って言われてますw
・・・そうですね、知らない人には理解できないですよね。
私も職員食堂で
「メインディッシュ二つ+野菜スープ」
みたいなお昼ご飯を食べていると、食べすぎじゃないですかといわれますが、ニヤリとしておきます。
あれ?なんか俺の方が間違ってるの?と、感じ取ってくれる人と、
自信ありげに自分のトレイの鯖の塩焼きと中盛り白ご飯とみそ汁と里芋の煮っ転がしを見せてくれるような勘違いした人とに分かれますw
>よっちゃんさん
オリーブオイルに関してはあくまでも私の意見だということで。
毎日コップ一杯飲むようなことをしなければ害はないと思います。
(ギリシャの生産地の人は毎朝30~50ml飲むという人もいて、総じて健康みたいですけどね。)
「おいしい食材をできるだけ幅広く、味の好みで適量食べる、ただし糖質摂取量だけは控えめに」
という感じがやっぱり一番いいのかなと思います。
アンチ糖質制限の人が言うように「バランスよく食べる」のが一番安全性が高い気がしますね。
糖質は毒ですが。
>モンサントの不自然な食べ物、という映画を見たことがあるのですが
・・・巨大企業にどす黒い戦略があるかもしれないことは否定しません。
ただ、「遺伝子組み換えは不自然だから危険だ!」という考え方だけは訂正したくなるのです。
おっしゃるとおりに、どう使うかの問題です。
なんだかバイクの問題とも似ていますよね。
1980年代に暴走族の問題から「三ない運動」というのが全国の高校で(地方が中心かな?)展開されました。
高校生にオートバイや自動車を「運転させない」「買わせない」「免許を取らせない」。
これによって高校生が不良になるのを防止できるという理論。
正しい乗り方を教えるのではなくて、ともかく否定する、遠ざけることで、何とか解決しようとする態度。
現代で言えばドローンの問題ともかぶってきます。
賢く使えば有用なものを、負の側面だけで身動きできないように閉ざしてしまうのは自爆攻撃的でナンセンスだと思ってしまいます。
悪賢く使う連中をどう排除していくかは難しい問題ですけどね。。。