ダイエット外来の減量ノート
糖質制限食とはどのようなものか?
それを実践するには具体的にはどうすればいいのか?
江部先生の著作をはじめとして、既にたくさんの本が出版されているのですが、逆にそれで混乱している人も少なくないと思います。
あるいは、その説明の仕方が自分に向いているかどうかでピンとこない人もいるだろうし。
そんなあなたに新しい一冊です。
【送料無料】記入式ダイエット外来の減量ノート [ 今西康次 ]
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今西先生のこの本は、項目数も絞られていて、一つ一つの項目が見開きで読めるようになっています。
非常にシンプルで理解しやすい。
・・・私のこの「やたらに文章が多くてときどきマニアックな科学読み物になる変なブログ」とはまったく異なる読みやすい内容です(笑)。
個別ページも、例えばこんな感じです。
糖質中毒に関して、私はヘラー夫妻のホームページを読んで関連文献を読んで、いろいろネットサーフィンしてまとめきれずに挫折しておりますが、さらっと説明してくれています。
実践する人からしたら、これでいいんですよね。
また、この本のいいところは、直接本に記録を書き込めるようになっていることです。
スマホを使い慣れている人はそちらのアプリ群でいいのですけれども、なかなかそれが使いこなせないという方にはとてもお勧め。
また、直接書くという行為は、モチベーションを維持するのにけっこう有用な行為でもあります。
ということで、最近出版された本のご紹介でした。
良かったら紹介してくださいと、出版社さんからいただきましたが、本当に良い内容なので紹介します。
こちらはAmazonのリンクです。
記入式ダイエット外来の減量ノート―糖質制限実践マニュアル
よろしかったら覗いてみてください。
たぶん、医学的な話を聞くと眠くなるという方や、年配の方にやさしい本です。
ちなみに、出版社の方の話では、カルピンチョのブログ内容はマニアックすぎて本には向かないそうです・・・(/_;)
はじめまして。
いつも楽しみに拝見しております。
減量ノート、こんなのが欲しいと思っておりました。さっそく購入してみようと思います。
初めまして。糖質制限を始めて約9ヶ月程の56歳、男性です。いつも理論的・実証的な記事を興味深く拝見さていただいております。
20代の頃は痩せぎすだったのが次第に体重が増え、50代初めには77㎏(身長171cm、BMI26.3、腹囲88cm)になっていました。もともと筋肉量が少なく、華奢な体格(貧相、とも言いますね)だったので、数値以上に質の悪い肥満傾向だったと思われます。これはさすがにまずいと思い、カロリーを控えるなど試みましたが、さほど効果はありませんでした。
昨年夏、偶然糖質制限を知り、夕食の主食を抜くあたりから始め、徐々にスーパーに移行しました。効果はまさに劇的なものでした。現在の体重は59㎏、腹囲は80cmほどに減少しています。
体重減少のほかに気がついた変化としては、
①以前は歯を磨くと歯茎からひどく出血していたのが、いつのまにか出血しなくなっていた。また、歯磨き時にはしばしばひどい吐き気を覚えていたが、糖質を減らしてからは、吐き気がなくなった。
②以前はよく下痢をしていたのが、糖質制限を始めてからは、ほとんど下痢をしていない。ただ、一度ひどい便秘を経験した。
③剃刀負けしなくなった。
④寒さに弱くなった?。この冬、10代以来久方ぶりに手足の指にしもやけができた。糖質制限をすると血行がよくなるといいますが、私の場合は(これが一時的なものかどうかわかりませんが)逆の傾向が出ているようです。あるいは単に栄養素が偏っているのかもしれませんが。
糖質制限で困ったこととしては・・・エンゲル係数の増大ですね。澱粉質中心の食事がいかに安上がりか、改めて痛感します。貧困層が肥満に起因する各種疾病に苦しめられる、ということが、本当に重大な社会問題になるのではないか、と空恐ろしい予感もします(私自身、所得のレベルで言えば「低所得」の層に属しますので)。糖質制限への反発は、単に一学会のメンツといった要素ばかりではなく、もっと社会的な問題に起因しているようにも思われるのです(私自身は歴史を多少かじった文系人間なので歴史的・文化的側面も気になるところです)。
改めまして、有意義な情報を提供してくださっているDr.カルピンチョ先生に感謝いたします。お忙しいことと存じますが、これからも多くの人たちに役立つ記事を発表してくださいますようお願い申し上げます。
まるみさん
初めまして、ご愛読ありがとうございます。
減量ノート、ほんとにいいですよ、余白もそこそこあるので、日記代わりにいろんなことを記録し続けるというのもいいかもです。
Toshiさん
はじめまして
糖質制限開始後9か月で77kgから59kgへの18kgの減量、すばらしいですね。
最初は夕食の主食抜きだけからのスタートというあたりもいい感じです。
歯磨き時の出血低減やかみそり負けしないことは、糖質代謝と重層扁平上皮組織との関連性をなにやら考えさせてくれますね。夏井先生のサイトに記録されていることと併せて考えると興味深いです。
糖質制限したことによるしもやけ、冷えも、しばしば話題になりますね。
これもひょっとしたら皮脂の分泌低下(適正化)などとの関連性があるのかな?
学会の面子ではなくて社会的な問題。
そうですよね、現在の農水大臣の林芳正氏は、農水大臣就任前は糖質制限でスリムになって頭の回転も復活した切れ者の政治家ですが(自民党の総裁選にも立候補されてましたね)、農水相に就任後は「糖質制限で痩せて元気になった」ことを言わないようにさせられているという話が。
・・・というレベルを超えた話のようですね。
歴史的な側面。
日本の歴史が残っているのは古事記の世界あたりからで、そのときには米は権力者にとってはとても重要な意味を持つ作物として位置づけられていたでしょうしね。
でも、米の重要性を引き上げたのは秀吉の太閤検地による米の貨幣化なのかもしれませんね。
欧米におけるレッド・ミートと同じですよね、食料エネルギーの中心となる食べ物であると同時に、政治や経済の中心単位でもあるのですよね、日本における米は。
と、よく知らない分野にあれこれ考察が飛び散るときりがないので控えておきます(^_^;)
丁寧なご返信、ありがとうございます。
以前の記事にもあったと思いますが、糖質を減らすと、まず内臓脂肪から減少する、とういうことは自分の実感として確かなことだと思います。改めて考えれば、18㎏の体脂肪・・・。どこかのラーメン屋の厨房で、一斗缶のラードが、どん!と置いてあったのを思い出しました。あのくらいの脂身が腹の中に納まっていたのか、と(笑)。
一方で皮下脂肪はほとんど減っていないみたいです。減量によって寒さを感じる理由として、皮下脂肪の減少を指摘する意見もあるようですが、私の場合は当てはまらないようです。もしかして、身体が省エネモードに変化している、とか。それで思い出したのですが、朝起きた直後、強い空腹感を覚えることが時々あるのですが、動き始めるとまもなく空腹感が収まります。もしかして、睡眠中には糖新生を最小限に抑え、活動を開始すると供に糖新生が活発になるような「省エネシステム」が働いているのではないか。まあ、あくまで、素人の妄想ですが。
体温の変化も確認したらよかったかもしれません(体温計が手元にないので確認できません。あしからず)。先生も以前コメントされていましたが、糖質制限を実行する方、特にこれから試みようとする方は、体重や血液データなどとともに、体温の変化もチェックされると、今後の有用なデータ蓄積に資することができるかもしれませんね。
食事内容が大幅に変わるのですから、人それぞれにいろいろな体調変化が生ずると思います。好ましい変化も、好ましくない変化もあるはずです。今、糖質制限という新しい領域においては、基礎データの蓄積(こんな不具合が生じた、というような報告も含めて)が、重要かと思います。まあ、私の報告などはほんの参考程度かとは思いますが、多少なりともお役にたてれば幸いです。
あと、気になることとしては、体重(腹囲)はこのあたりで安定するのか、あるいははまだ減少するのか、またはリバウンドするのか。なにしろ以前のメタボっていた頃の衣類(ことにズボン)が見事にサイズが合わなくなり、買い換えるにしても、タイミングを掴みかねているのです。いやあ、こんなに急激に痩せるとは想像していませんでしたから。貧乏人にとっては痛い出費です。(と言いつつ、内心面白がっていたりします)
Toshiさん
18kgの脂肪、たしかに一斗缶のラードと同じと考えるとおそろしいですよね。
新幹線とかに乗っていて観察すると、肥っている人は甘い飲み物や甘いお菓子、お酒ならビールを飲んでる率がかなり高いです。
「そんなん飲み食いするからその体型になるんやで。」
と、声なき声を飛ばすんですが、全く伝わらないですね(笑)。
暁現象というのがあります。
それと、早朝高血圧という現象もあります。
どちらかというと、朝からすぐに活動できるように明け方寝ている体が準備している現象だったりするのです。
朝起きてすぐ空腹のときは、寝不足か寝過ぎの時が、私の場合は多いです。
まあ、でも、その人その人でしょうから何とも言えませんけど。
あと、私の場合、9か月から1年ぐらいたってから皮下脂肪が減った実感が出てきました。
6か月目が体重は底だったのに、皮はたるんでました、それがなんとか引き始末のにさらに半年かかるようです、これも個人差はあるでしょうけれども、大体、体重が下がってプラトーに達したころまでにかかった時間の倍ぐらい経過するとたるんだ川が引き締まって皮下脂肪も減ってきているのに気付く、と考えていたらいいかもです。
科学的根拠なしの個人的経験への感想です(笑)。
ご教示ありがとうございました。
暁現象と睡眠時間の過多の影響、これには考えが及びませんでした。早朝時の一時的な血糖上昇と、それに対するインスリン分泌ですか。その結果としての血糖値の下降による空腹感(この理解でよろしいでしょうか)。なるほど、です。
糖質オフ(そこそこルーズ)と地中海食(もどき)、これからも継続します。まだまだ知るべきことは多い、と感じています。これからも先生のブログで学ばせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
Toshiさん
いろいろ考えて自分の身体で実験できるのが食事療法の楽しいところですよね。
楽しみながら健康な体を手に入れる。
私も毎日お勉強です(^_^;)。
カルピンチョさま
糖質制限をしてからぐっすりと寝れるのは血糖値安定が寄与してるのでしょうね。また反対に職場で糖質たっぷりの食事をした後寝てる人はけっこう苦しそうな顔や体を掻いてみたりとどうもあんまり理想的な睡眠ではないような。
睡眠というのは傷つき消耗した全身をリフレッシュするためでしょう。一番体重が軽いですね。逆に言えばタンパク質と脂肪というリフレッシュのための原料が充分でなければ・・・
日本の農業についてですが、本当は農家だって稲作なんてやめたいんですよ。ただどうにもならない、なにせ農地を自由に売買することすらできない仕組みです。身分制をやってるのと同じです。戦後の農地解放が大成功したとかいうのは今の糖尿病学会と同じでファンタジーです。大土地所有を企業がやるか地方貴族や名士が個人でやるかというただそれだけの話ですから。資本主義社会というのはやる気のない人が淘汰されないと成り立ちません。日本の農業が先進国最低なのは理由があるのです。
SLEEPさん
20年以上前ですが、東ヨーロッパからの留学生の方とお話しする機会があり、その時に彼が強調されていたのは、「日本こそが、社会主義が目指していた理想の社会だと思う、差別がない、みんな平等、みんな豊か。」ということでした。
軍事費をアメリカに負担してもらったという側面もありますが、貧富の差の少ない社会を作るということに昭和の時代は成功したのかもしれませんし、その第一歩は農地改革だったのだろうなと思います。
でも、それが競争力のある資本主義社会ではないことは明らかで、ほぼ社会主義に近かったんだなと思います。
東側諸国が1960年代ぐらいまでは勢いがあったけど、その後どんどん衰えて行って、1980年代に内部から崩壊せざるを得なかったように、過去の蓄えを食いつぶしたところで社会主義が崩壊するのは歴史を見ていると明らかですよね。
日本はすべての分野において、本当の資本主義社会にこれから入っていくのだろうと思います、格差があまりにも大きくならないようにする調整は必要なものの、富める者と貧しいものの差は開いていく。
そんな中で日本の農業もまた二極化するしかないと思います。
いかにオンリーワンを目指していくかですよね。
カルピンチョさま
社会主義というのは1930~1980年代まで日本およびヨーロッパで大流行しました。農地解放というのはGHQに来た本国左遷組のニューディーラーと社会主義官僚の結託の結果です。かつての通産省官僚たちも自動車産業は多すぎてまずい3つに絞るべきだと発言して本田宗一郎「二輪で成功した俺たちにへいこらしてた分際で四輪には来るなとはどういう了見だ」と激怒させました。こういう自由競争否定をやるとしばらくは失業も倒産もなく良く見えるんですが、諸外国の発展についていけず駄目になります。要は日本は農業だけ社会主義だということです。
案外知られていませんが社会主義者台頭の昭和初期まで日本は10%の経済成長です。そしてその後社会主義官僚が軍部初めほぼすべてのお役所でいばりだしてだめになります。ゼロ戦の後継機がついぞ現れなかったのはそのためです。そして戦後も1960年代に入って自民党が社会主義政策をやめるまで停滞は続いてます。国鉄、NTT、郵便局賛否両論ありましたが民営化するたび日本の景気は良くなってますよね。次はNHK?それとも農業や医療の株式会社参入でしょうか。
SLEEPさん
なるほど、SLEEPさんの常識では昭和の日本は「社会主義に近い資本主義」ではなくて「ほぼ社会主義」だったのですね。だからいくつもの分野で硬直してしまった。
日本は江戸時代から続くモノづくりの文化的な遺産(技術だけでなく人を育てるという面でも)があったことと、世界の富を集めるアメリカの傘の下にあったこととで大成功を覚めたものの、それは次につながる成功ではなかったということですよね。
資本主義の社会ではすべての分野が競争して常に成長し続けていかなくてはならない。
医療や農業に関してもそうですね、競争して大きく利益を獲得する分野を育てていくことは産業の成長と継続のために必ずやらなければならないことです。
ただ、どちらも公共性という面では国民に安く提供されるべき部分は国が押さえておくことは大事だと思います。
農業も医療も、二極化するべきなんだと思います。
公務員、もしくはみなし公務員のようなポジションにおいて国がサポートする最低保障レベルのサービスを提供する農業、医療。
需要に応じて自由な価格で競争できる農業、医療。
・・・でも、どう分けるかが問題ですね。
言うは易し。行うは難し。
齲歯治療のように機能的な健康回復のための医療行為であれば保険診療適応範囲を切り分けることは可能ですが、命の線引きにつながることは難しいです。
カルピンチョさま
最近の傾向ですが江戸時代というのはけっこう暗黒時代だったという説がありますね、なにせ薩摩と長州の石高で言えば幕府の十分の一程度の二つの国が外国と交易し真剣に改革に取り組んだらあっという間に終わってしまうわけですから。
ドラマ「ER」シリーズに出てくるDrコーディーは公的医療の破綻したイギリスから舞台になるシカゴに来たと言う設定ですね。反対にアメリカの一般家庭の破産の原因のトップは医療費だとか聞くと日本の制度はかなりうまいこと行ってる方かなと思います。 麻生財務相のだらしない生活をしてる連中の医療費を何で払わなきゃいかんというのもごもっともですが、いきなりの盲腸で数百万円払えと言われたら困りますよね。
一方で農業ですが国の根幹とか阿呆なこと言わずに、たかが食品製造業の一部に過ぎないという認識から始めた方がいいですね。
SLEEPさん (さまはやめてくだされ(^_^;))
医療費が高いから給料を上げるわけにはいかん、ということで公的な医療機関の医者の給料は、私が知ってる限りこの40年ぐらいほとんど据え置きか、下がってるんじゃないかと思います。民間も右に倣え、というかさらに低いかもですね。(研修医とかのほぼ無給で無休の奴隷たちの給与だけは人並みにあげられましたが)そして、病院の多くも経営はギリギリの状態です。
では、この半世紀ほどでべらぼうに跳ね上がった医療費は一体どこに消えているのか?
その辺をつまびらかにしていくことで医療費を削るために本当は何をするべきなのか、明確になっていくように思えます。
本当に農業が国の根幹だというのであれば、稲作は完全に国家で管理して、米は人数あたりの配給制にするのはどうでしょう。そこまでしたらTPP参加の諸外国も米にだけは手を出さないでしょう。
私も手を出さないで、袋のまま生ゴミに出しちゃいますけどw
こちらのページでこの本の事を知り、
お取り寄せして拝読致しました。
見開き2ページに一つの項目で、
とても読みやすく分かりやすいと思いました。
ご紹介ありがとうございました
さて。
ダイエットしていて
私の身体に起こる不思議現象その2
(前回のは、ダイエット臭の話でしたが)
それは、
「ダイエット中はよく眠る」
という事です。
普通、
ダイエット中はおなかが空いて眠れない、
とか、
おなかが空いて朝早く目が覚める、
とかいう話を聞きますが、
私はまるっきり逆で、
ダイエット中は、睡眠時間を確保しないと
身体が保ちません。
成長ホルモンは夜中に出るという話ですが、
十分睡眠をとって、
身体を改変させているとうことなのだろうか、と、
漠然と考えています。
毎回エビデンスも何も無い、変なコメントで申し訳ありません......
ミリエさん
お買い上げありがとうございます。
Amazonで紹介しているので私にも3%(30円)の紹介料が入ります。
てへヽ(^o^)丿
でも本当にわかりやすい本ですよね。
作者の今西先生、ときどきこのブログにもコメントくださっているので、もしも質問があればこちらにコメントされたら答えてくださるかもです。
(今西先生、勝手に振ってすみません^^)
睡眠は、糖質制限はじめると熟睡できるようになるのはけっこう皆さんそう言われますね、他のダイエットはわかりませんが、三度の食事で糖質を食べるというのは実は人間の日周期リズムをぐちゃぐちゃにする元凶だったのかもしれませんね。