Top >> お酒と糖質制限と >>  肝機能が正常だからとお酒を飲みすぎていませんか?

肝機能が正常だからとお酒を飲みすぎていませんか?



メタボな中年男性が糖質制限すると、食後血糖値以外の検査で真っ先によくなるのが肝機能であり、血圧です。

「ALTもASTも正常値の下の方、血圧も20代のころと同じレベル、何にも心配いらないもんね、さあ!のもう!」

と、いうことで毎晩のようにウイスキーや焼酎と言った糖質フリーのお酒を飲まれていることと思います。

よかったですね~♪


・・・ですが、残念ながら、アルコールの飲みすぎはよろしくありません。

糖質を処理するのに比べればましとはいえ、アルコールを分解する作業も肝臓に負担をかけますので、毎晩毎晩浴びるように飲むのはちょっと危険です。

飲みすぎてないかどうかをチェックするのは、やはり肝機能検査が重要です。


ALT(GPT)やAST(GOT)の数値だけでなくて、γーGTについてもチェックしてみてください。

「問題ないよ~、どっちも正常値の真ん中へんかそれ以下さぁ~、さあ、飲もうね~。踊ろうね~、歌おうね~、楽しいさぁ~♪」


・・・ちょっと待ってください。(^_^;)


実はですね、アルコール性肝障害の場合、γーGTだけが上昇してくる傾向があるのです。

ALT(GPT)やAST(GOT)の数値が15前後で上がったり下がったりしながらずっと10台でありながら、γーGTの数値はいったん、20台まで下がっていたのが30台後半までじわっと、ひょっとすると40~50台まで上がってきてたりしませんか?

もちろんそれでも正常値の範囲内なんですが、正常値の範囲内でありながらじわじわとγーGTだけが上昇してきている場合、飲みすぎの可能性があります。


糖質の負荷がなくなったからと言って、毎晩毎晩浴びるように飲んでいては、肝臓は次第に疲れてきます。

検査データが正常範囲内だからと安心するのではなくて、その正常値内でも、変動をよ~く観察してください。

そしてもしも、γーGTだけが上昇しているなあと思ったら、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、飲むペースを見直してみてください。

そうすることで、膵臓だけでなく、肝臓も休み休み働かせて、長く元気に機能させることができます。


酒のみ糖質セイゲニストのみなさん、一度、ここ一年分ぐらいの肝機能の検査データを見直ししてみてくださいね。




・・・カルピンチョのγーGTに、よく見れば少しだけその傾向が見えてきている気がしないでもないことは、ブランコさんにはぜったいに秘密であります。

 (・_・)ノ☆(*__)


スポンサードリンク
2012年12月 3日 12:54

スポンサードリンク

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://xn--oqqx32i2ck.com/mtos/mt-tb.cgi/227

コメント(11)

みなさま、こんにちは。

糖質(出来るだけ)制限1カ月半経過、
ぢわ~っと減る体重・体脂肪をグラフにして
ニヤニヤしながら暮らしております。

糖尿の母にも一食だけゴハンを低糖質パンにすることを勧めてみたら
お医者の言う事以外は耳をかさない母が、最近病院で
「このままでは薬を増やす。食事指導の入院もしてもらう」と脅され(?)、すんなり決行。
二週間でヘモグロビンが8.2から7.0になって大喜びです。
血糖値も晩ごはん前、170から200位あったのが110とか100切ることもあるらしいです。
現状では担当の先生には糖質制限にことはオフレコ。
「お肉も油も食べない」と言って聞かなかった時より、
ふらつきや膝痛もましみたいで、本当に良かったなと思います。

らいちょうメも、忘年会シーズンを前に
太って悩ましい宴会から、今年は飲むの楽しい宴会にウキウキしてます。

お久しぶりです!

今回の記事では「肝臓やお酒」について書かれていたので実にタイムリーだなと思いました!

確かに飲み過ぎは体に良くないのは明白ですね。肝臓に負担がかかる。
アルコールを飲むと糖新生がブロックされるので、体脂肪の燃焼が遮れられるみたいですし ><;だから糖質ゼロのアルコールだから心配ご無用なんて考えはご法度なんですよね・・(最初、自分もそういう考えでした)

余談なんですけど、先日健康診断を受けたら、「GOT=41、GTP=43」という数字でビックリしました!!正常値よりもかなり高くないですか??!!

お酒は週に3日程度(適量)、運動、食事、睡眠は気を使っているので問題はないと思いますが、これはどのようなメカニズムで高値になってしまうのでしょうか?

江部先生には「それくらいの数値は運動や風邪でいくらでもなる」とブログにてコメントをいただいたのですが、未だに不安を払拭しきれてないので、根本的な原因が知りたいです。
もしご存じであればご回答いただければと思います。

先生 こんにちは。γ-GTP、取り上げてくださってありがとうございます。気になっていたんです。やはり上がってくるんですね。(^^;  我が家の糖尿人は、糖質制限食2ヶ月でいろんな数値が劇的に改善しました。
が、γ-GTPだけ69⇒100に上がったんです(><)糖質制限以前はもっと高値だったため、禁酒日週2設定してやっと69に下がったところでした。その後糖質制限開始して、蒸留酒ならOKということと、数値が下がったところだったので調子にのって毎日飲んでます。ワイン2~3杯、ウイスキーのダブル1杯くらいといったところしょうか。確実に以前より量も増えてます。元々そんなに飲む人ではなかったので、彼にしたらすごい量です。糖尿病になって急にγーGTPが上がったので投薬のせいもあると思っていたのですが、糖質制限開始以降、お薬はアクトス中止になりメトグルコのみ。に、なってもこの数値。やはりアルコール性のものですよね。
今夜から減酒して頂くことにします。ホントは禁酒日週1設定のほうが効果あるのでしょうけど・・・それはかわいそうかな。(^^; 

こんにちは、ドク・カルピンチョさん

先日、会社の健康診断がありました。HbA1c またまた下がってました。
HbA1c(NGSP) が、2012/5 9.1、2012/6 8.4、2012/8 7.2、
2012/10 6.5、2012/11 5.6 でした。

最近のある日の食事はこんな感じです。
朝なし、昼はコンビニで、おでん(卵、白滝、厚揚げ、大根)、
サラダ(キャベツと人参少々)&ドレッシング、鶏から揚げ

夜、韓国居酒屋で、ナムルの盛り合わせ(ワラビ、もやし、ほうれん草)、
冷しトマト、ホルモン野菜炒め
別の店で、魚の煮つけ、里芋の煮っ転がし ←ちょっと怖い

お酒、確かに飲みすぎです。
γ-GTP が 290でした。まえは500くらいだったので下がったといえば下がったかも・・・これは脂肪肝の影響ですよね。
そういえば、前回、中性脂肪が 648 でびっくりしてたら、今回は 70 でまたびっくりです。
病院によって誤差があったりするのでしょうか???

プチ情報です。
http://www.nhk.or.jp/kenko/drq/
NHKのステラを見ていたら、
12月8日 Eテレ 夜8時放送の
「ここが聞きたい! 名医にQ」のテレビ欄に、
-糖質制限食の効果は?-
という文言がありました。
番組詳細や、
番組HPには書いてないのですが、
どういう取り上げ方をされるのか、
ちょっと興味ありです。

糖質制限して4ヶ月、ようやく検査を受けてきました。
アルコール摂取量が増えているので、この記事をふと思い出しました。
γ-GTPはいつも3桁(230ということも)ありましたので、ちょっとびっくりです。検査前日も、ウイスキーを飲んでいます。
尿酸値は薬が無くなって1年以上で、やはり下がらないものだと思いました。
結石ができやすいので、薬を飲むようにと処方されました。
25年以上も飲み続けていましたので仕方ないですね。。。
エコーで、左腎臓に結石が2個ほど映りました。

13:30頃採血、採尿
空腹時血糖 131mg/dl
HbA1c(ngsp) 5.3%

尿色調 COLORLES
尿比重 1.010
尿PH 5.5
尿糖(濃度) NORMAL mg/dl
尿タンパク -
尿潜血 -
尿中ケトン体 +2
尿中ケトン体(濃度) 40mg/dl
尿中ウロビリノーゲン(濃度) NORMAL mg/dl
尿中ビリルビン -
尿中白血球(濃度) NEG. Leu/ul
尿中亜硝酸塩 -
赤血球 1-5/H
白血球 1-5/H

TP(総蛋白) 7.9g/dl
アルブミン 5.0g/dl
A/G 1.72
TTT 0.9単位
ZTT 3.5単位
GOT 29U/I
GPT 28U/I
LDH 229U/I
AL-P 274U/I
LAP 68U/I
γ-GTP 52U/I
コリンエステラーゼ 389U/I
総コレステロール 244mg/dl
HDLコレステロール 60mg/dl
LDL-コレステロール定量 144mg/dl
TG(中性脂肪) 98mg/dl
総ビリルビン 0.66mg/dl
直接ビリルビン 0.20mg/dl
間接ビリルビン 0.46mg/dl
BUN(尿素窒素) 12.8mg/dl
UA(尿酸) 9.9mg/dl
クレアチニン 0.72mg/dl
Na 142mEq/I
K 4.9mEq/I
CI 104mEq/I
WBC(白血球) 10400/μl
RBC(赤血球) 480万/μl
Hb(ヘモグロビン) 16.2g/dl
Ht(ヘマトクリット) 47.8%
MCV 100fl
MCH 33.8pg
MCHC 33.9%
血小板数(Plt) 23.5万/μl
血液像
好塩基球(Bas) 0.2%
好酸球(Eos) 0.6%
好中球(Neut) 69.5%
リンパ球(Lym) 24.0%
単球(Mon) 5.7%
総数 100.0

コメントする

(お気軽にコメントして下さい☆丁寧にお答えします。コメントは承認されるまでは表示れませんが今しばらくお待ち下さい。)

お酒と糖質制限と

関連エントリー

糖質制限アスリートが酒に弱い理由 Fat adaptation
糖質制限者が酒を飲むと低血糖になる?
酒とコアラの日々
糖質制限すると酒に弱くなる件について
糖質制限がヨッパおやじに適している隠れた理由
糖質制限と寝酒
肝機能が正常だからとお酒を飲みすぎていませんか?
20代の大学生の頃よりも50代の今の方が肝機能が良い
ハイボールダイエットで糖質制限してみます?
弱った肝機能を維持するために毎日お酒を勧めますか?
ハイボールならいくら飲んでも大丈夫なのか?
夜中にどうしてもお腹が空いた時にどうすればいいか?
アルコールを飲んでもよいダイエット方法


プロフィール

carpincho3

50代の男性医師です。低糖質ダイエットを実践してその効果に驚き、このサイトを作りました。

連絡先はこちら↓
carpincho3blanco3@gmail.com 
(全角の@を半角の@に変えてください。)

私のブログをまったく読まずに一方的に質問を投げかけるのはおやめください。 いただく質問の答えは、ブログ内の記事、あるいはコメントでのやり取りに記載されている場合が多いと思います。 量が多くて読むの大変だから、ということであれば、知恵袋などの質問サイトをご利用なさってはいかがでしょうか。 また、コメントへの返信やメールへの返信は「無償の善意の第三者」としてやり取りさせていただいているつもりです。 自分の家臣に問いただす殿様みたいな非常識な投げかけは、ときに無視しますので、あしからずです。 コメントやメールには医学的に間違いないようにお答えしたいと思いますし、急に忙しくなって対応できないこともありますので時間がかかる場合があります、ご了承ください。


サイト内検索

当サイト内の記事を検索が出来ます。

記事総数: 283
コメント総数: 2822
スポンサードリンク
糖質制限関連おすすめ書籍
ウェブページ
リンク
読者の皆様へ

糖質制限がうまくいかない人は明らかに一定数存在しますし、その方々の存在を否定するつもりなど毛頭ありません。
人はそれぞれ遺伝子が違い、環境が違い、そのアプローチに挑むときの年齢や健康状態も違うのですから、同じことをしても同じ反応が出ないのは当然のことだと思います。 私も、そのことについては頻繁に言及しています。

しかし一方で、記事一つ一つは、異なる人へ向けての異なるメッセージです。
すなわち、個別記事というものは、どういう人々に何を伝えるか、ターゲットを明快にして書くものだと私は考えています。
そういうところでいちいち、しかし、例外はあります、とか言って全ての人に配慮した注釈を付けると、読む側もメッセージがなんなのかわからなくなります。

したがって、読まれた方の立場次第では、その記事では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。
その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。

ぽっちゃりも糖質も菊芋におまかせ ↑宣伝ヽ(´▽`)/
スポンサードリンク