糖質制限がヨッパおやじに適している隠れた理由
先日の、唾液腺アミラーゼのコピー数に人種差があるという話から引き続き、唾液腺アミラーゼの分泌がアルコール摂取の影響を受けるかどうか気になったのでちょっと調べてみました。
どうやら、お酒を飲むと唾液分泌も減るし、唾液腺アミラーゼの分泌も減るようです。
一気飲みした急性飲酒でも、慢性の飲酒でも、どちらでも減るようです。
Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod. 2001 Sep;92(3):292-8.
Saliva flow rate, amylase activity, and protein and electrolyte concentrations in saliva after acute alcohol consumption.
Enberg N, Alho H, Loimaranta V, Lenander-Lumikari M.
PMID: 11552146
Am J Gastroenterol. 1992 Mar;87(3):350-4.
Ethanol and human saliva: effect of chronic alcoholism on flow rate, composition, and epidermal growth factor.
Dutta SK, Orestes M, Vengulekur S, Kwo P.
PMID: 1371639
ということで、酒飲みは唾液の中のアミラーゼ分泌量が少ない可能性が高いのです。
酒飲みは「辛党」であって甘いものを好まない、というのは、
「酒飲みは砂糖の甘みを嫌う」、というよりも
「酒飲みはでんぷん質が唾液のアミラーゼで分解されて感じる甘味をあまり感じない」
というのが現実のところなのかもしれないですね。
「お米や小麦粉や芋を食べて感じる甘味が少ない、だから糖質制限にストレスが少ない。」
それがヨッパおやじが糖質制限するの簡単な理由。
逆に、下戸やそれに近い女性が、お米や小麦粉から離れられずに糖質制限するのに苦労する、もうひとつの理由かもしれませんね。
でんぷん質を食べた時に美味しいと感じる味覚にけっこうな開きがあるのかもしれないですねえ。
・・・自分が酒好きでよかったと思う中年オヤジドクターカルピンチョでした(笑)。
スポンサードリンク 2013年4月 5日 19:48 スポンサードリンク
カルピンチョ先生、はじめまして。
愛読者なNsのChieです。
が~~ん(笑)
どうやら、私も“ヨッパおやじ”な人種らしいです。
いやんな事実。
スムーズにストレスフリーではいちゃいました。
ありがとうございました。
確かに、お酒をよく飲むので、お米や小麦粉、それにお砂糖の甘みをあんまり感じてないのかもしれません。砂糖なしのカフェオレのミルクの甘みでも充分に感じます。
一昨日半年以上ぶりにラーメンを食べました。麺は最初の一口二口はもちもちしていて美味しかったのですが(太麺でした(^.^))、あとは強いて食べる気がおこらず8割方残してしまいました。
角煮と卵とスープは美味しくいただきました♪
カルピンチョ先生初めまして。
40代男のPepitoと申します。
軽妙な語り口でいつも楽しく読ませていただいています。
こちらのブログのおかげで、私も糖質制限に目覚めまして、
ゆるやかな糖質制限を始めました。今5ヶ月目くらいです。
しかし、なかなかケトン臭が抜けません。
偶然にも最近「唾液腺」について調べてみたことがあります。
とはいっても唾液腺ホルモンの「パロチン」について検索してたのですが、、
この「パロチン」なる物質にも東大の「権威」が大きく関与しているそうですね。
あるページでは若返りの万能薬のように書かれているのに、
あるページでは、「そんな物は存在しない」と書かれていたり、、、
よくよく読むと東大の大先生の権威を保つために、
日本国内だけで存在するとされ、今なお製剤され、売られているという暗黒物質らしいです。
外国の医学書には一切載っていないとか、、、
一体全体製薬会社は何を作って患者に売りつけているのか???
パロチンの発見が1944年で、いまだにその「権威」が失われていない事を考えると、
東大様が糖質制限を認める日はくるのでしょうか、、、
東大に生息する実験動物だけが特別で、唾液腺からホルモンを分泌するのなら
東大に生息する実験動物だけは、糖質制限すると唾液腺から毒を出すのかもしれませんね。
Chieさん
ヨッパおやじ仲間ですね(笑)、はじめまして。
甘いもの食べて不健康であるよりも蒸留酒飲んでヨッパの方が人間として好ましいように思います、良かったんじゃないでしょうか(笑)。
オブセッションさん
ラーメン行きましたか♪
私も一か月に一回、ラーメン食べにラーメン屋に行くのですが、飲める店なので、最近はおつまみにチャーシューと煮卵だけ出してもらって、飲むだけで帰ることもあります(笑)。
だんだん糖質の味が遠い日の記憶に変わりつつあります。
松田聖子さんのスウィート・メモリーをBGMにサントリーのハイボールでも飲みますw
Pepitoさん
はじめまして。
糖質制限5か月目ですか。苦も無く続けられているようでよかったです。
パロチン。
・・・聞いたことあるけど、けっこう昔?
そう思って調べてみたらこういう宣伝ページ発見。
http://page.freett.com/alcheringa/studies/K12LOG/T_SEIYAKUKOUKOKU.HTM
そうそう、そうだ、パロチン錠、宣伝広告がありました、昔。
調べてみたけれども、牛の唾液腺の抽出物であって遺伝子配列が特定されているわけでもないものなんですね。
1980年代ぐらいを最後に論文報告がほとんど消えていて、IFを見るとこういう評価になっていました。
http://www.aska-pharma.co.jp/upload/save_file/if_parotin_tab_201003_11.pdf
1.一般薬理
循環器系では血管拡張傾向を認めるが、心臓、血圧、毛細血管透過性には影響を及ぼさない。自律神経系では平滑筋収縮作用、胃液分泌促進作用を認めるが、唾液分泌量には影響を及ぼさない。呼吸器系、中枢神経系、血液凝固系等に対してはほとんど影響を認めない。
・・・中略・・・
11.再審査結果,再評価結果公表年月日及びその内容
再評価
結果通知日:1990年3月7日
再評価結果:効能効果のうち、「胃下垂症、筋無力症、歯槽膿漏症、腰痛、変形性関節症」については、提出された資料からは有効性が確認できなかったため削除した。また、「指掌角皮症、更年期障害諸症(老人性白内障)」については、それぞれ「進行性指掌角皮症、初期老人性白内障」に改めた。
うんうん、思い出した思い出した、1960年代はバス停のベンチの背もたれにも名前が書いてあったほど大々的に売られていた薬でしたね。
なつかしい~(笑)。
横からすみません。
>Pepitoさん
ケトン臭は酸なので、クエン酸(梅干しなど)、ビタミンC、マグネシウム
それと、一日2リットルの水を摂るとケトン臭はしなくなります。
ナオハナさん
ありがとうございます♪
クエン酸!
尿酸値が高い私は糖質制限前からウラリットを毎日飲んでましたから、それでケトン臭があまりしなかったのかもです。(自分では飲みすぎたときしか気になったことがないです^^)
そうなんですか。
わたしも水たくさん飲んでるからかな。
家内に聞いても?て感じで。
それから 尿酸については
「ビールをやめなくても痛風は治る」
の著者、納先生にお会いしてきました。
尿酸クリアランス検査(1時間法)受けてきて
わたしは産生過剰型でした。
で、今飲んでるザイロリックでいいんだそうです。
尿酸の話が出たのでついでに報告。
toさん
私はユリノームを最初から処方されました。
そのときは、尿中の尿酸・クレアチニン比からすると排泄低下型なのでユリノームでいいのだな、そういう判断なんだなと思いつつ、
(江部先生のブログで説明されてます。→ http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1461.html)
その後はずっと、尿中の尿酸・クレアチニン比は産生過剰型の比率でした。
おそらく、それは排泄を亢進させるユリノームを飲んでるからだろうなと思っていました。
ところが、いちど忙しくて受診をサポって二週間ほど休薬状態で検査したら、それでも産生過剰型の比率でした。
それで主治医(整形外科医)にそのことを訊ねたら、なんのことか理解できないみたいで(知らないで検査だけしとったんかい!)、突っ込むのやめました。
で、自分で勝手に処方を半量に減薬してユリノームを継続しています。
(それでも4~5ですからそれで十分かと)
・・・納先生のところは遠くてよう行きませんが、きちんと調べてみたいところです。
納先生との記念写真と
産生過剰型だと判定された私のシートを
先生にメールで送ってみましたので
見てみてください笑)
toさん
みました!
納先生もtoさんもいい笑顔ですよ~。
なるほど、判定はこうやるのですね。
関東で探してみます。