肉を食べるのと豆腐を食べるのでダイエット効果に違いがあるのか?
先日の記事に端を発した調べものの続きです。
⇒調べものの元となったのはコメントから始まったこの記事
豚肉や牛肉、あるいはソーセージなどの動物の肉を食べるのと、豆腐や小麦グルテンなどの植物性たんぱくを食べるのと。
その二つのタンパク質の摂取の仕方によってダイエット効果に差があるのかどうか?
これは、調べた限り、やっぱりよくわかりません(^_^;)。
でもね、これらの食品に含まれているアミノ酸の成分比率には明らかに差があります。
どうやら肉には豊富だけれども豆腐にはあまり含まれていないというアミノ酸が何種類かあるようです。
アミノ酸はケトンに変換できるケト原性アミノ酸と、糖新生に利用できる糖原性アミノ酸とに分けられます。
食品成分表で調べた結果、
ヒトにおけるケト原性アミノ酸である、ロイシン(Leu)、リジン(Lys)。
糖原性アミノ酸である、メチオニン(Met)、スレオニン(Thr)、トリプトファン(Trp)、バリン(Val)、ヒスチジン(His)、アラニン(Ala)、グリシン(Gly)
これらのアミノ酸の比率は、肉類の方が大豆類よりも高くなるようです。
で、この差が痩せる痩せないに関係するのか?なのですが。
もしも肉でケト原性のアミノ酸の比率が一方的に高くて糖原性のアミノ酸の比率が低ければ、アミノ酸による糖新生は相対的に植物性の方が高くなる、それならインスリンが分泌される量は植物性たんぱくを主体にした方が高くなる可能性があるな、と思ったのですが。
ケト原性のアミノ酸は確かに肉で高いのだけれども、糖原性のものも一部が明らかに肉で高いわけです。
他にも、肉ではDNAからタンパクが翻訳されるときの最初に重要なメチオニン比率が高いとか、セロトニンの原料となるトリプトファン比率が高いとか、ひょっとして基礎代謝の亢進に影響を与える影響の元となるものもあるかなとは思うのですが。
・・・複合的すぎてよくわかりません。(^_^;)
やっぱり、ここは「肉食的糖質制限生活」と、「大豆食的糖質制限生活」の二つをRCTで見なきゃわかんないです。 ゞ(^_^;)こらこら
でもまあ、簡単なのは自分で実験してみることですね。
もしもこの問題に興味をお持ちでしたら、肉中心とか大豆中心とか、自分の糖質制限のタンパク摂取弦がどちらかに偏っているなあと思う人は、今から一か月、全く逆のタンパク源を食べる生活をしてみてください。
あるいは、バランスよく食べていた人はどっちかに偏った生活をやってみてください。
そしたら、どっちが痩せるかよくわかると思います。
ケースバイケースだったりするかもですし、脂肪の摂取量や質の問題もまた考えなくてはなりませんが・・・。
私もちょっとできないか考えてみます。
ほとんど外食だから難しいんだけどねえ。。。
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赤い肉(Red Meat)の話はまた後程です。
この問題に関係する話なのですが、まあ、一か月やそこら実験したところで問題になる内容ではないでしょう。
スポンサードリンク 2012年9月23日 23:43 スポンサードリンク
おはようございます。先日ダイエットの件で質問させて頂いたものです。
いつもより良い情報ありがとうございます。 実はプロテインスコア100のソイプロテインを毎日2回飲んでいます。もしかしたらこのことも体重減少に関係しているかと考えさせられました。すこし見直して食生活を調整してみようと思いました。
何か変化がありましたらコメントさせてください。
おはようございます。
ありがとうございます、何かありましたら教えてくださいね。
でも、無理はしないでください。(*^_^*)
こんにちは!
大豆類と肉類の比較の調査、どうもありがとうございます。
大豆の方が糖新生の数値は大きくなるのですね。このことからあまり大差というか、糖質さえ控えれば痩せる仕組みは変わらないと思うのですが、不思議でしょうがありません><
あと、気になったのは、カナダの水は硬水ですので消化状況なんかも、もしかしたら関係があるかもしれませんね。
とりあえずは自身でもう1度、脂質中心の食事に戻し、実験してみようかなと思っています。
エンゲル係数が上がりそうですが、頑張ります!!笑
コバさん
なんか出ましたら是非また教えてください。
硬水・・・考えるのはやめておきます。(笑)
疑問点はとりあえず一つずつ潰していかないときりがないですからね。
もしも複合要因であった場合はさらにきりがないのですけど(爆)。
こんにちわ。過去記事へのコメント申し訳ありません。
糖質制限について検索してたどり着きました。
どの記事のとても分かりやすく、かつ面白く、楽しく学ばせていただいております。ありがとうございます。
この記事の内容もとっても興味深いです。
糖質制限と言っても個人でけっこう成果に差があるようですし、そのあたりの秘密がこのバランスにもあるのかもしれませんね。
動物性と植物性ではアミノ酸だけでなく含まれる脂肪酸の種類も違いますよね。
そういうこととは関係なくラットの実験と同じように人間も脂質が多い方が痩せるのでしょうか。(ラットの実験はなんの油だったのだろうとか気になります。αリノレン酸や中鎖脂肪酸は太りにくいとか聞きますし)
体重以外に体組織はどうなんでしょう。
タンパク質が多い方が骨、筋肉が多くなるから体重が重いのか、脂肪や水分で体重が増えているのか。とかそのあたりも気になります。
う~ん。人間の体って本当に面白いですね。
私も自分の体でいろいろ実験してみたいと思います(笑)
これからもブログ楽しみにしています(^^)/でわ
ジユージンさん
コメントありがとうございます、過去記事へのコメントも大歓迎です、いろんな意見をみんなの知識として共有できれば役に立ちますし、私も考えるネタが増えます。(笑)
マウスの実験の脂肪はなんと「ラード+バター」です。
食事のカロリーの80%をラードとバターで摂るってのも極端な実験ですよね(^_^;)。
ほんとうはもっと細かく設定して実験するべきなのでしょうけれども、続報に期待です。
ジユージンさんの実験結果もまた教えてくださいね(*^_^*)。
レスありがとうございます!
ラットの実験はラードとバターですか~
ラットは雑食とはいえ、普段はラードやバターあまり食べてなさそうですよね。うさぎのコレステロール実験と同じようなことになってたりしないんでしょうかね~
体重についてはもうひとつ塩分との関係を考えます。
私もお味噌汁が大好きなのですが、1日に2杯以上飲むと(とくに人口出汁使用のもの)顕著に小の出が悪くなり、体重が増加します。人間の体の60~70%は水分とのことで、ダイエットですぐに減るのもほとんどが水分ですよね。
脂肪細胞の中身は脂肪じゃなくて水分なんじゃないかなんて考えたりします。
代謝についてもっと勉強すればいいと思うんですが
頭悪いので難しい資料は見てもフリーズしちゃって(笑)
先生これからもわかりやすくいろいろ教えてください!
お忙しいと思うので返答は不要です。また何かあったら
コメントします♪
それでは~
ありがとうございます。
うん、普通のネズミさんたちはラードやバターを食べる機会はほとんどないでしょうね。
まあ、雑食性の生き物は実はどんな食べ物にでも対応できる身体を持ってはいるのでしょう。
けれども、「本来の主食ではないものを大量に毎日食べ続ければ対応の限界を超える」わけで、それが現代人では「糖質主体食と糖尿病」という形で出現しているわけですよね。