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HbA1c値の検査を無料で受けられる薬局


糖尿病の管理で何が面倒くさいかといえば自己採血での血糖測定。

それでもずいぶんと機器が進化してきたので痛みが小さくなってきました。

やがては痛みを感じることのない血糖測定装置が普及するのではないかという話もあります。(記事ネタにといくつか資料を集めてみたんですけど、実用化まではもう一息かなあ。)


そして、自分では測れないけれども、定期的に検査して知っておきたいのがHbA1cの値です。

糖質制限してる人も、自分の毎日の努力(辛いのは最初だけだけど)の結果として、糖尿病じゃなくても定期的に測りたくなりますよね。

でも、HbA1cって、基本的には病院を受診してがっつり採血されないと計ってもらえないんですよね。

指先の穿刺では計れないのがこれまでの常識。


それが、ああた!

微量で測定できるんですと!


*****

薬局でカンタン糖尿病検査 指先チクッ、6分で結果

朝日新聞デジタル 5月24日(土)18時14分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140524-00000035-asahi-soci


薬局でカンタン糖尿病検査 指先チクッ、6分で結果

 東京都足立区と徳島県内の薬局20店で、糖尿病の簡易検査を無料で受けられるのを知っていますか――。指先から血をごく微量採り、短時間で済む。2050万人と言われる糖尿病患者とその予備群。病気に気づかない人が多いなか、早期発見・治療につなげようという取り組みだ。


■自分で針刺し採血

 今月、足立区のJR綾瀬駅前の「あやせ薬局本店」。社会人2年目の医療機器メーカー社員福本貴大さん(23)は飛び込みで営業に訪れた。薬剤師の長井彰子さんに糖尿病の簡易検査を受けるよう勧められ、「実家を離れてから暴飲暴食気味なんです」。

 福本さんは長井さんの説明に従って、自分で左手の中指の先に小さな針を刺した。記者も試したが、チクッとする程度だ。

 必要な血液はわずか千分の1ミリリットル。血を細い管で吸い取り、検査装置(幅23センチ、奥行き・高さ27センチ)に入れる。待つこと6分。血液中の「ヘモグロビン(Hb)A1c(エーワンシー)」の値が出る。

以下略


朝日新聞社

*****


と、いうことでYahooニュースを引用してみました。



そういう装置が開発されていたのはどこかで聞いたことがある気がするのですが、それを使って薬局の店頭で測れるようになったというのは寡聞にして知りませんでした。

なんでも、2014年3月31日に臨床検査技師法に基づく告示が改正され、厚生労働省により公布されたとのことで、翌日の4月1日から始まっているそうです。

いろいろまだ制限はついているんですよ。


1.認可された薬局などでの自己採血の測定であること

2.診療の用に供さない生化学的検査であること


なんかめんどくさい(^^;)。

でも、大きな進歩ですよね。

今のところは東京都足立区と徳島県だけというパイロット薬局での実施ですが、指先穿刺だけでHbA1cが計測できるのなら、そんなに楽なことはないです。


・・・って、私のブログみたいな糖質セイゲニストのサイトでみんなが紹介し始めたら、測定に来る人の半分以上が健康な糖質セイゲニストになって、データにバイアスがかかったりして(笑)。



ちなみにこの、薬局店頭で簡単に自己採血でHbA1cを計測するという、日本では画期的な計画を進めてきたのは

糖尿病診断アクセス革命
http://a1c.umin.jp/

というサイトを運営されている方々です。


プロジェクト代表者は

矢作直也先生

筑波大学医学医療系ニュートリゲノミクスリサーチグループ/内分泌代謝・糖尿病内科 准教授です。

内閣府の「規制改革ホットライン」に規制緩和を要請されたそうです。

それなりの地位にある人が働きかけないとなかなか実現しないことだったんでしょうねえ。



これから、こういうプロジェクトがもっとさくさく進む世の中になるといいですね。



*****

読者の皆様へ

糖質制限がうまくいかない人は明らかに一定数存在しますし、その方々の存在を否定するつもりなど毛頭ありません。

人はそれぞれ遺伝子が違い、環境が違い、そのアプローチに挑むときの年齢や健康状態も違うのですから、同じことをしても同じ反応が出ないのは当然のことだと思います。
私も、そのことについては頻繁に言及しています。

しかし一方で、記事一つ一つは、異なる人へ向けての異なるメッセージです。

すなわち、個別記事というものは、どういう人々に何を伝えるか、ターゲットを明快にして書くものだと私は考えています。

したがって、読まれた方の立場次第では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。

その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。

*****


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2014年5月28日 18:54

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コメント(29)

>>指先穿刺だけでHbA1cが計測できるのなら…

並行輸入品のようですがこんなものもあるようです。
(コスト高いようですが)
「ヘモグロビンA1c(HbA1c)測定器 A1Cnow 2回分」
https://bandh-r.org/bandh/7.1/DB-A1CNW

たしかに高いですよねw

血糖値自己測定と数カ月毎の通院検査のコンボですよね、やっぱり。

薬局のHbA1c検査、先日ニュースでもやっていましたが、
現状では糖尿病予備軍や治療放棄したひとを啓発して
通院治療を促すのが主目的のようでした。
糖質制限食で血糖管理している人の自己管理用途は想定していないのでは?とも感じました。
普及とともにこちらでも気兼ねなく使えるようだといいですね。

某クリニック勤務医です.
近隣の薬局に提案したのですが,医師会,薬剤師会の反対!で導入しないと言われました.

足立区も徳島の薬局も
タダではないようです.
ワンコイン程度?らしいのです.

高校生の娘のことで、メールしたチョコです。

返事遅くなりましたが、カルピンチョ先生とSatyさんから
返信いただき、とても嬉しかったです。

糖質制限をしていると、友人と会食するとき、デザートなどを食べないのは理解してもらえるのですが、炭水化物(ご飯、パンなど)を全く食べないとなると、物凄い勢いで、体に絶対悪いと声高に言われて、気分は最低になってしまいます。
友人は、ふたりとも、かなりお腹がでて、高血圧の薬を飲んでいるのに。私は、お腹がすっきりしていて、薬も飲んでいません。炭水化物、糖分をなくせば、良くなるのにと思っていても
とても言えません。

試しもしないで、ダメと思っていて、人にまで、干渉するのは
マインドコントロールなんでしょうか?

自分が信じて、自分が責任をとって、するのは当たり前だと
思うのですが、なかなかいろいろと雑音がありますね。

いろんな人の雑音がありますが、ぜひブログを発信続けてください。

物凄く参考になります。

健康法は、自分が選び、自分が責任をもつもので、発信している人を非難したりするのは、間違っています。

受験生ブログを見ているのですが、そこでも、ブドウ糖が癌の
えさになっているという記事がでていました。
大腸がんで手術したあと、アイスクリームを食べている人が
多く、その人はほぼまた再発していたということです。
糖分と冷たさがダブルパンチみたいです。

私は気晴らしにアイスを食べたいときにはコレ食べてます。

グリコの「カロリーコントロールアイス」シリーズ
http://www.glico.co.jp/ice/ice/cc_ice/cc_ice2.html

カロリーコントロールという名前ですが糖質も抑え気味だし、
甘味料も砂糖より血糖値あがりにくいものを使用しています。
そのへんのコンビニやスーパーで気軽に買えるのも良いです。

チョコちゃんさん、はじめまして!
その友達は、きっと、チョコチャンさんがスリムなので、羨ましいんだと、思いますよ!
私の友達も、太目なので、やはりその様なことを言いますが、
この前、はじめて、一所に、外食した時、 やせ過ぎなんだから~、いっぱい食べなさい!  なんて言うので、 お言葉に甘えて、ご飯はいつでも食べれるので、せっかくなので、お肉沢山、いただきます・・・  なんて言って、       高いステーキ、2皿注文しちゃいました!
そしたら、 なんでそんなに食べて、その体型、たもてるの?
と聞いてきたので、 見てのとうりです。肉食なので、ご飯より肉なんです。
と答えてたら
そんなに食べていいなら私もやるわ!といって始めたみたいです。

カルビンチョ先生、
アイスクリームですか?
卵、冷凍すると、甘くないですが、半解凍で、黄身が、アイスクリームっぽくなるので、いつも食べてますが?
(好みの問題もあるので)
最近、暑いので2~~3個、かじりながら食べちゃいます。

それと、カッテージチーズって、ダメだったんですね?私も、知りませんでした。


暑くなってきたら、かき氷にカロリーゼロの液体甘味料をかければ最強ですかね。
香り付けにブランデーとかちょっと垂らしたりw

とか思ってたらこんな記事がありました。
頓知みたいで面白いですね。

>>「氷を食べて痩せる、「熱量」ダイエット」
http://wired.jp/2014/06/08/eating-ice/

カルピンチョ先生御疲れ様です。

先の「匿名」投稿は私でした。
名前欄を書き忘れていたようで、失礼いたしました。

粉末の甘味料は熱をくわえない調理だと溶けづらい性質との事で、
常温以下の時には液体のが向いているそうです。
(溶け残るとシャリシャリした感触が舌に残ります)

カロリーゼロの液体甘味料は開封すると約半月ぐらいで使いきるよう書いてあり、
結構使いづらかったのですが、
先日、コーヒー、紅茶用の使い切りミニカップに入った製品をスーパーで見つけました。
これなら慌てて使わなくてすむし、安価ですので気楽に使えます。

同様にミニカップ入りのコーヒークリーム(無糖質のもの)と併用すれば
「練乳がけのかき氷」もどきができそうです。

ポッカレモンと併用すればレモンシロップ味とか、妄想が広がりますw

家庭用のかき氷機とか2千円前後からありますし…

かき氷機
イオンやホ-ムセンタ-で500円前後のものも♪
何年も使えます。

>>近くのスーパーにあるかな?

私が購入したのは「くらしモア・ノンカロリーシロップ」
(守山乳業)5mlパック x 20個入り、約200円でした。
近所の「クリエイト」というドラッグストアの
コーヒー紅茶用シロップ&クリーム売場で購入しました。
「フジ・スーパー」でも取り扱いあるようです。

(主成分エリスリトールで、清涼飲料同様に
「カロリーゼロ表示なら糖質ゼロに準じる」
と認識しています)

同様のものは、カップ印、ネスレ、メロディアン、
などいろいろなメーカーから出ているようです。
アマゾンなどでも購入できますが送料かかると割高なので
近所のスーパー、ドラッグストアの
コーヒー紅茶関連の売り場が良いかと。

>>私自身、甘味料は最近はほとんど使ってないです。

うちでもたまにアクセント的に使うくらいなので、
瓶入りを半月で使いきらなくてはいけないのがイヤで
液体甘味料は一度使ったきりでした。

使い切りポーションパックなら長期保存できますので
必要以上に使う事も無く便利です。

パッケージにもアイスコーヒーだけでなくお料理にもどうぞ!と書いてありましたよ。

こんにちは
糖質制限歴7ヶ月目の40代男です。BMIは悲願だった22に達し、体調は絶好調です。

カルピンチョ先生の”糖質制限のことを調べていくうちに”の記事を読んで、ふと思ったのですが、公に糖質制限を薦めている方々は糖質制限が普及して困る人々から何らかの脅迫とか受けてないのでしょうか?

このトビラの情報提供を参考にして、
私もタダで血糖値を計ってもらいました。

まだやってると思いますが、薬剤師の方が店舗に
いて、ある程度手が空いている時間でないとダメ
なので、足立区で計る方は、実施している薬局に
事前に連絡する事をお勧めします。

似たようなのでは、5000円ぐらいかかりますが、
製薬会社各社がやっている「自己健康診断キット」
なるものがあり、忙しい人間には便利です。

あとは江部先生が紹介されていた、どこでも
売っている試験紙で、食後30分~2時間の尿糖の
具合を細かくチェックする。これなら1500円
ぐらいで出来るので、お買い得。

この辺りは、本当に科学技術の進歩と
情報通信の発展に感謝です。取りたい時刻に
データが取れるので、江部先生が重要だと
お考えの「食後血糖値」をきちんと取る事が
できます。

かるぴんちょ先生申し訳ありません。
「3ヶ月前の情報」を追記していませんでした。

という訳で、このトビラをご覧になった方は
よくご確認の上、薬局に行ってみて下さい。

糖尿病aicを計る器具はあるのでしょうか。あったら今直ぐ手にいれたい、教えて下さい。

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朝日新聞に糖質制限を5年続けると命が危ないって出てたよ(笑)。
クローズアップ現代の「糖尿病を手術で治す」の番組の問題と対策


プロフィール

carpincho3

50代の男性医師です。低糖質ダイエットを実践してその効果に驚き、このサイトを作りました。

連絡先はこちら↓
carpincho3blanco3@gmail.com 
(全角の@を半角の@に変えてください。)

私のブログをまったく読まずに一方的に質問を投げかけるのはおやめください。 いただく質問の答えは、ブログ内の記事、あるいはコメントでのやり取りに記載されている場合が多いと思います。 量が多くて読むの大変だから、ということであれば、知恵袋などの質問サイトをご利用なさってはいかがでしょうか。 また、コメントへの返信やメールへの返信は「無償の善意の第三者」としてやり取りさせていただいているつもりです。 自分の家臣に問いただす殿様みたいな非常識な投げかけは、ときに無視しますので、あしからずです。 コメントやメールには医学的に間違いないようにお答えしたいと思いますし、急に忙しくなって対応できないこともありますので時間がかかる場合があります、ご了承ください。


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糖質制限がうまくいかない人は明らかに一定数存在しますし、その方々の存在を否定するつもりなど毛頭ありません。
人はそれぞれ遺伝子が違い、環境が違い、そのアプローチに挑むときの年齢や健康状態も違うのですから、同じことをしても同じ反応が出ないのは当然のことだと思います。 私も、そのことについては頻繁に言及しています。

しかし一方で、記事一つ一つは、異なる人へ向けての異なるメッセージです。
すなわち、個別記事というものは、どういう人々に何を伝えるか、ターゲットを明快にして書くものだと私は考えています。
そういうところでいちいち、しかし、例外はあります、とか言って全ての人に配慮した注釈を付けると、読む側もメッセージがなんなのかわからなくなります。

したがって、読まれた方の立場次第では、その記事では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。
その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。

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