赤い肉(Red Meat)は控えめに食べる方が良いのか?
日本語には正確な翻訳が存在しないアメリカ英語に「Red Meat」というのがあります。
直訳すれば「赤い肉」なのですが、肉は赤いもんだろ?って思っちゃいますよね。
でも、「Red Meat」(以下はレッド・ミートと書きます)というのは基本的には牛肉と羊肉を指します。
豚肉はレッド・ミートに入らない場合が多いし(境界型ですが)、鶏や七面鳥の肉に至ってはホワイト・ミートと呼ばれます(鴨肉はレッド・ミートに入るようです)。
アメリカではまた、レッド・ミートには「メイン」とか「話の本質」とかいう意味も持たされています。
たとえば、「彼の話にはレッド・ミートがなかったよ。」と言えば、何が言いたいかわからない、もしくは、聴いた人にとってメリットがなかったことを指します。
そのぐらい、レッド・ミートとは食の中心になる食材、メインディッシュに必ず載せられる食材という意味になります。
(これまでの日本人の感覚から行けば「白いご飯」に近いのかもしれませんね。)
それほどポピュラーな食材でありながら、健康の敵となる食材であるとしてやり玉に挙げられる機会が最近増えています。
(これも日本での白いご飯の置かれている現状と似てますね(笑)。)
ベジタリアンの皆さんからはもともと目の敵にされていたレッド・ミートですが、実は食べ過ぎると健康によろしくないというデータがいろんな病気に関して出てきています。
中でも驚きなのは、レッド・ミートを食べることが2型糖尿病の発症因子になる可能性があるという報告がいくつかあることです。
複数の研究データを総合的に統計解析するメタ解析が最近は流行ですが、それらの研究によると、Red Meat、あるいはProcessed Meat(加工肉)を摂取する人は、鶏肉や加工していない肉を摂取する人に比べると糖尿病を発症しやすいというのです。
Red meat consumption and risk of type 2 diabetes: 3 cohorts of US adults and an updated meta-analysis
http://ajcn.nutrition.org/content/94/4/1088.long
Design: We followed 37,083 men in the Health Professionals Follow-Up Study (1986?2006), 79,570 women in the Nurses' Health Study I (1980?2008), and 87,504 women in the Nurses' Health Study II (1991?2005). Diet was assessed by validated food-frequency questionnaires, and data were updated every 4 y. Incident T2D was confirmed by a validated supplementary questionnaire.
Conclusion: Our results suggest that red meat consumption, particularly processed red meat, is associated with an increased risk of T2D.
(例によってハーバード大学の公衆衛生学教室からの論文ってところがいまいちですが)
また、動物性のタンパクをメインで摂取する人は、植物性のタンパクをメインで摂取する人に比べて心筋梗塞などの心血管系の病気を発症しやすいというデータもあります。
ただし、赤身肉や加工肉を一般人の平均摂取量程度摂る場合には、統計学的に有意な悪影響はほとんどない、という解析結果もいくつも出ています。
総合的に判断すると、「赤身肉の加工肉に偏った食べすぎはよくない可能性がある(あったとしても絶対的に高いリスクとは言えない)」というところでしょうか。
Unprocessed red and processed meats and risk of coronary artery disease and type 2 diabetes - an updated review of the evidence.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23001745
The overall findings suggest that neither unprocessed red nor processed meat consumption is beneficial for cardiometabolic health, and that clinical and public health guidance should especially prioritize reducing processed meat consumption.
わずかなリスクでも避けたいのであれば、地中海食のような魚介類と鶏肉と豆類からタンパク質を摂取する食生活の方が安心なのかもしれません。
(ただし、糖質制限が基本ですからね、読売新聞の久山町スタディ特集のように「糖質制限隠し」をした情報に惑わされないようにしてください)
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat22/post_128.html
個人的なお勧めは鶏肉、魚、大豆、それにオリーブオイルを中心としたタンパク+油脂摂取(地中海食で勧められている内容に近い)です。
少なくともこれらのタンパク+油脂摂取に悪い効果があると言う人は少ないようですし。
(ダイエットの効果という意味では、短期間はレッド・ミート中心の食生活に軍配が上がる可能性もありますが)。
まあ、最終的には自分の身体で実験するのが一番です。
糖質制限は長期安全性が分からない、とか、安全性が保証されてないからまだまだですね、とか、どうのこうの言う人って、ひたすら
「やらない言い訳」を探しているだけだったりしますから(笑)。
「俺はやればできるんだぜ、でも、うざいからやらねーだけさ、だから俺の真価を認めろよ、ベイビー」
って言ってる若者と同じですな。
他人を見下す若者たち (講談社現代新書)
・・・というわけです。
たしかに欧米と比べて日本の心筋梗塞の低さは魚介類が安く手に入ること、逆に言えば食肉が高すぎるというのはありそうですね。ただ安価な牛肉が輸入されるるようになった80年代後半から狂牛病ショックまで一貫して牛肉消費量は増えてるでしょうから、そのころ育ち盛りの人たちからだんだん変化があるでしょうね。最近の若い人たちの高身長、手足の長さなんかも関係あるのでしょう。
糖質中心の食生活こそ長期安全性はありませんよね、10年後か20年後失明したり、手足を切断する危険性は実証済みですが。単純にいって立証された事実と発病率の上昇が見られるかもしれないというこれからの研究課題を同列に扱っている時点で糖質制限懐疑派というのはバカでしょう。だいたい動脈硬化学会というある病気の専門家ごときが脂質を食べるなとか偉そうに言うのが変です。ラーメンがなかったら生きがいを失う、とか、白いお米中毒なの、といった人々は理解できますが。まあ世の中にはビール中毒なので仕方ない人もいるし・・・
アサヒのかのかハイボールはセブンで148円という値段からすると信じられない美味さですね。どうもアサヒグループは糖質ゼロ商品開発を本気でやるみたいです。スーパードライはビールとして認めない派ですが、こういう商品なら大歓迎です。
SLEEPさん
う~ん、激しいですね(^_^;)。
LDLが高くてHDLが低ければ動脈硬化になりやすく(あるいはなっていて)、冠動脈疾患の発症率が上がるというのは複数の統計報告から事実だと思います。
だから、LDLを上げすぎない、HDLを下げすぎないのがよろしい、というのは正解だと思います。
動脈硬化学会や糖質制限懐疑派のまちがいは、「動物性脂肪を食べ過ぎるからLDLが上がってHDLが下がる」と思い込んでしまったところにあります。
さらに、現実は、「1980年代から先進諸国で脂肪摂取量を減らしてその代わりに糖質摂取量を増やすキャンペーンを開始したらそれと連動して肥満と2型糖尿病と動脈硬化性疾患が増えてきた、LDLは上がってHDLは下がった。」という状況なのに、彼らはその現実には目を向けようとしません。
現実をよく見れば、「糖質摂取過剰こそが動脈硬化の危険因子である」と、先進諸国が国民の健康を犠牲にして人体実験で証明しているのだということに、素人でも気がつきます。
ただ、「インスリンの作用で過剰な糖質が脂質に合成される」、「血中コレステロールの大半は肝臓で合成されるもので、食物から摂取したものがそのまま反映されるわけではない」ということが昔はわかっていなかった(認識されてなかった?)ので、学会の賢い先生たちも間違っちゃったんですね。
でも、その間違いに目をつぶり続けて脂質摂取を悪者扱いして、糖質摂取を進めるのには、「大事な収入につながるメタボの患者の数を減らしたくない」という考えがあるのではないかと疑られてもおかしくない立場に彼らがあることにも、早く気がついて欲しいです。
江部先生がよく書かれているように、集団訴訟につながるかもしれないですよね。
かのかハイボール飲んでみます、今度。
先生、質問させてください。
糖質制限をしていると、たまに足がつることがあるんです。朝方に軽く伸びをしたときなんかに、ふくらはぎがつるんです。
前回もそうだったので制限中の食事内容が関係しているのではないかと思っています。
私の場合は、豚肉が中心で、鳥、卵、チーズ、魚、納豆、おから、豆腐なんかを食べてます。
野菜もたくさん食べねば…とは思っているのですが、足りてないのかなあ…ビタミン・ミネラル不足とか…??
それと気になるのが制限が中途半端であることです。
子供が小さいので、子供ぐるみの幼稚園関係のおつきあいや、親戚とのイベント(今時期だとクリスマスや正月の集まりごと)、子供の食べ残しの後始末、日々のおやつへの誘惑…なかなかストイックには制限できないことが多く、中途半端にあれこれ食べてしまっているのがよくないのかなあとも思います。
先生、なぜ足がつるのでしょう?
過去、骨折した際にリハビリを故意に遅らされ、おかげで手首の稼動範囲が狭くなってまして・・・辛らつなことを書くかもしれませんが、医療、製薬関係各位のかたご容赦を。
今度の選挙でも同じ問題だと思うのですが、専門家あるいはメディア報道を善意の目でつい見てしまいがちなのですね。例えば動脈硬化学会が高いコレステロールは血管の梗塞が起き易くなるよとアドバイスすることは全然問題ないでしょう。原因は動物性脂質かもしれないよと付け加えるのもまあ構わない。問題はいきなり血液とって高コレステロールを放置するのはあかんから薬使って下げましょうと有無を言わさずやりだすことです。そりゃこんなことやってれば健康保険は破綻しますよね。糖尿病も同じです、血糖値が高いからお薬だしときます、勝手に食事変えるなよ変えたら死ぬよ、いやカルト教団じゃないんだからさ・・・
前記の骨折の際からああこの人たちは医者でもあり病院経営者でありふつーのサラリーマンと同じなんだな、と当然の事実に気づきました。期待しすぎちゃ可愛そうですが、ミスも無知も我慢できますが嘘だけは顧客たる患者につかないでほしいと思います。
ぐりさん
私も最近、よくつります。
私の場合は、食物繊維とミネラルをたくさん摂取すればつりにくくなります。
肉と酒ばっかりだとよくつりますね、酒量が多くてもやはりつりやすいです。
そもそも足がつるメカニズムにまだ定説がないので正確にはわからないのですが、ひとつの可能性としては、タンパク質分解にミネラルやビタミンBが大量に消費されてしまうために、末梢神経のコントロールが弱くなるというのがあります。
もう一つの可能性は、やはり電解質が足りなくて筋肉そのものが簡単に収縮しやすくなる、という考え方があります。
いずれにせよ、食物繊維を多めにとる、ミネラルを多めにとる、ビタミンB系を多めに摂るのがいいようです。
ということで、食事で気を付けるのであれば、ステーキよりもニラレバ炒め、野菜そのものに力がないことも考えられるので、そこにさらにマルチミネラルのサプリメントも足してみる、お酒は少し減らしてみる、ってところでしょうか。
実験してみてください。
ありがとうございます。
試してみます。
サプリを足してみようかな。
SLEEPさん
自分の利益のために他人に嘘をつくのはビジネスとか医療とかいう以前に、社会に生きる人間として失格だと思います。
ぜったいにしてはならないことです。
でも、「嘘をついている」というよりは、「自分の頭で考えることを放棄している人たちである」
あるいは。「極力、何かあった時の責任を自分以外に押し付けたい人たちである」、という可能性の方が高いのかなと思います。
(だから平気で「嘘」としか思えないことを主張できる。)
具体的に言うと、もしも「学会の推奨する高糖質カロリー制限食」や「学会の推奨する基準のコレステロールを下げる治療」を否定して、良かれと思って「糖質制限」や、「高コレステロール容認」の指導をして、万が一、その患者さんが糖尿病合併症や心血管障害で重症になった時に、「この医者が学会の推奨通りにしなかったから病気が悪化したんだ!」と、モンスターと化した家族や親せきから訴えられたら、医者が訴訟に負ける可能性は現時点では高いと思うのです。
ですから、その可能性から身を守るために、「自分で判断」するのではなくて「偉い学会の先生が決めたことに従う」法を選択している、市中の医者の本質はそんなところじゃないですかね、なんとも情けない話ですけど。
「ひょっとしたら糖質制限の方がいいのかもしれない」と思いながら、何か起こった時の責任を取りたくないわけです。
さらに書けば、糖質制限で何か起こる可能性は非常に低いと私は思っていますが、ゼロではありません。
数万人に一人の割合で存在する、脂肪酸代謝に先天的な問題がある方の場合、糖質制限は危険な食事になる可能性があります。
ほとんどのケースでは子供のころに絶食時の体調不良などで疾患や体質が発覚するので、そういう方々が糖質制限をする可能性は非常に低いのですが、小さいころからずっと糖質をたっぷり食べて過ごしてきたために患者であることが気づかれない大人の患者さんがいるという可能性がゼロではありません。
そういう人がもしも運悪く自己免疫疾患である1型糖尿病になって、糖質制限すると糖新生できなくてぶっ倒れる可能性があります(もちろん、そういう人は糖質制限するとすぐに体調が悪くなるので、糖尿病になっても糖質制限したいと思わないはずですが、「糖質制限が万病を治す」と思い込んでいると危険なわけです)。
100万人に、あるいは1000万人に1人ぐらいはそういう、レアケースの複合が起こる可能性があることを完全には否定できません。
(もちろん、それを持って「だから糖質制限は危険だ!誰がその素因を持っているかわからない以上、全員に禁忌だ!」と言うべきではないと私は思いますけどね。))
ここまで書いてきてお分かりいただけるかと思うのですが(ってすごくわかりにくいですね、すみません。)、学会のえらいさんも、それまでの常識(とされてきたこと)に反するような基準を決めて、もしもそれに対して1000万人に1人起こるような例外の人のケースに訴えられたら困る(実際にその人にとっては危険な治療であるわけですし)、だから、自分たちが責任者の間は前任者の意見をそのまま採用して時間が過ぎるのを待とう、そう思っての態度だと思われます、基本的には。
「糖質制限」という新しい概念への転換者になりたくないのですよ。
ヒーローになる可能性をとるよりも「つつがなく継承して受け渡すふつうの人」として過ごす方を取りたいのでしょう。
これは「いじめ」に対する学校の先生の態度や、「お役所仕事」に対する官僚や役人の態度と同じですよね。(そういう責任逃れな人々をどんどん増やしている原因の一つはモンスター〇〇の増加ですが、まあ、それは置いておいて。。。)
いやいや、あるいは「何大臣でもいいから入閣の順番が回ってくるのを待って、年功序列で回ってきたら期間中はつつがなくやりとげて名刺の肩書にしたい」昔のタイプの先生方と同じですかね?
(首相からの指名の電話を待っていたある代議士の方が「それで私は何大臣ですか?防衛大臣ですか!ありがとうございます。」と答えたのを見て暗澹たる気持ちになったことがあります。就任後間もなくの防衛に対するとんちんかんな素人発現連発の舌禍で辞職されましたが。)
病気について実はよく知らない人たちが年功序列で学会のえらいさんになってる・・・いやいや、まさか。(・_・;)
ま、いずれにせよ、きわめて日本的なところではないのかなと。
その意味ではSLEEPさんのおっしゃる通りに、そういう医者は「医は仁術」とは考えていない、「飯の種の職業」でしかないという対応をしている、それはまちがいないですね、残念ながら。
・・・んで、けっきょくは、何が正しくて何が間違いかを、われわれは我々自身で見極める知識と判断力を育てるしかないかなと思うのです。
他人任せにしないで自分の身体は自分で守る。
そのための参考意見をウェブという玉石混合の情報の海の中から拾い上げるチャンスを我々は手にしています。
判断するのはあくまでも自分。
医療者が言うことは信頼性の高めな参考意見ですが、間違いも含まれうると思って対峙することです。
ウェブに書いてあることも、医者が書いていたとしても、簡単に信じてはなりません(爆)。
私自身、自分の判断でできるだけ中立に書きたいと思っていますが、間違いを書くこともありえます。誤字、脱字はしょっちゅうですし(笑)。
ですから、私としてもできるだけエビデンスをつけて情報を提供して、最終的にはみなさんに自己責任で決めていただきたいと思います。
ほんとにSLEEPさんの言いたいことはよくわかるつもりです。
情けないと思います。
でも、「確信犯的にわかっていて嘘をついている」と彼らは思っていないのではないかとも思いました。
現実にやっていることはそれに等しいと思いますけどね。
・・・とても長くなりました、歯切れが悪くてすみません。
わたしも以前はよく足を攣りました。
糖質オフ生活を始めてからだいぶ攣らなくなりましたが、その後NHKの「ためしてガッテン」でつま先を伸ばして「伸び」をすると攣りやすいという放送を見てから、布団の中で「伸び」をしたくなったら、かかとを突き出してつま先は脛側に倒すようにしました。これで、ほとんど足を攣ることはなくなりました。
カルビンチョ先生様
こんばんは。9月ごろダイエットのことでコメントさせていただいたものです。先生のブログ楽しく拝見させていただき勉強させていただいています。
そして患者の目線に立った先生のお考えがいつも伝わってくるこのブログに感謝しております。ありがとうございます。
今日は一つ質問があります。
最近の爆弾低気圧のせいか、または更年期のためか、体重減少かよくわかりませんが冷えが酷くなっています。そして冷えが原因なのか便秘もあります。また9月のときも質問させていただいたのですが体重がそのときとほとんど変わらず63キロのままです。(身長157です)冷えで代謝が悪くなりなかなかダイエットできないのかなと勝手に思っています。
カルビンチョ先生、糖質制限と冷えは何か関係がありますか? なにか参考になるお考えがありましたらおしえていただければと思います。よろしくお願いします。
はい、ぜひ試してみてください、私も少し英語文献を調べてみます。
かんなさん
そうですね、姿勢は大事ですよね、軽い心がけで起こりにくくなりますよね、ありがとうございます。
あと、寝ている時にふくらはぎがつったら立ち上がって、アキレス腱を伸ばすようにつった方の足を少し後ろに出して足の裏をぺったり床につけて立っていると治りますよね。
逆に向こうずねの側がつったら、あるいは両方つったら、私の場合は直立します。
一番困るのは前側の脇腹と背中がつった時かなあ。
どうせえっちゅーねん!って一人で突っ込んでます(^。^)。
中年オバタリアンさん
おひさしぶりです。過分にありがとうございます。照れます。
さて、体の冷えですが、私自身は糖質制限して特に冷えを感じてはいません。
毛髪や肌の調子はすこぶる良いので、末梢の循環は良くなっているのかと思っていますし、そういう方は多いようです。
基礎代謝は上がるケースが多いように感じていますので、糖質制限のせいではないのではないかと思います。
ただし、体重は変わらなくても糖質制限すれば内臓脂肪だけでなく皮下脂肪も減りますから、その分の保熱能力は下がりますよね、それで体感温度は低くなる可能性はあります。
また、肝機能などを見るに、慢性炎症状態が改善されているので、それまで継続していた無駄な発熱(慢性的なわずかな微熱)は消えているかもしれません、少し体温のベースラインが下がっているかもしれませんね。
私も糖質制限の前後で基礎体温を測っておくべきだったかなと思いました(男といえども体調管理には重要なファクターですからね)。
というところで、中年オバタリアンさんは基礎体温は計測されていらっしゃいますか?
更年期ということで生理も乱れがちかもしれませんが、しばらく測って見られてはいかがでしょうか。
女性の場合、卵胞期(整理から排卵まで)と黄体期(排卵から生理まで)では0.3℃ほど体温が変わりますよね。黄体期が高めです。
更年期になって、黄体期の期間が少なくなれば、どうしても体温は低めの期間が長くなります。
また、更年期になると黄体ホルモンの量も低めになるので、体温が高い時期の体温もやや低くなったり安定しなかったりします。
そういうことがひょっとしたら体調に影響を呼ぼしているかもしれません、女の人ってけっこうホルモンの変動に強く体調を左右されますので。
できれば基礎体温をつけてみてください。
それを2~3周期見てみてから、もしもかかりつけの産婦人科があるのであればホルモン補充療法も相談されてみてはいかがでしょうか?
繰り返しですが、糖質制限そのものが原因で冷え性になる可能性は低いと思います。
皮下脂肪が減って、女性ホルモンも不安定になっているところの影響の方が大きいのではないでしょうか?
こんにちは。
はじめまして。3児の母で30代後半になったばかりの専業主婦です。
カルビンチョ先生にお伺いしたいことがあります。
ここ最近私も「糖質制限」というものを知り、只今スタンダードを実践しています。
「糖質制限」ホントに素晴らしいですよね!
私は、けして太ってもいないですし、糖尿病でもありません。
ですが、以前の私は太っていたこともあり、今までに色んなダイエットを経験し(リバウンドも・・笑)今に至ります。
産後もやはり体型戻しは気になるところ・・それまでは食べる量を減らす・肉類は控える等・・いわゆるヘルシーな食生活で、バター・マヨネーズ・揚げ物なんて・・な感じでした。
それがこの「糖質制限」!私にしたら神”的存在といっても過言じゃないぐらいです。
糖質制限を始めて2週間足らずで体重1.5㎏・体脂肪3%ぐらいポンと落ちました。
現在(今朝)150㎝・38.3㎏・15.1%です。
こんな私の場合プチでキープするほうが良いのでしょうか?
それまでの食べる量を減らす食生活で筋力がだいぶ落ちました。
私としては、筋力・代謝を上げリバウンドしらずの元気な体にしたいと思っております。
糖質制限のおかげで痩せてても下腹ポッコリ幼児体型だったのが一気にスッキリなくなりました。
長文になりましたこと心から御詫び申し上げます。
カルビンチョ先生のこちらのブログを楽しく感謝でいっぱいな思いで拝見し勉強させていただいております。
ありがとうございます。
カルビンチョ先生様
早速のご返答ありがとうございます。
基礎体温つけてみたいと思います。
ご指導、ご提案ありがございました。これからも先生のブログを参考にしながら健康増進に努めてまいりたいと思います。
最後にこの事お伝えしたいと思いました。
というのも以前どちらの記事か忘れましたが先生の研修医時代の教授先生のお言葉にいたく感激しました。患者さんを診るときは、自分の大切な人、家族、恋人と思いなさいという言葉です。(確か関西弁でしたね。)わたしも実は大学病院に救急で入り入院させていただいて今はこのように糖質制限に出会って、冷えるとかいろいろありますが命を永らえています。大学病院の若い先生たちがカルビンチョ先生の教授先生のような精神態度で治療にあたってくださったと思うと涙ぼろぼろでした。
これからも患者目線に立った先生のブログ楽しみにしています。
ありがとうございました。
カルピンチョ先生
言いにくいことをはっきりおっしゃっていただいてありがとうございました。
いまは少数でも糖質オフは実践したひとのクチコミで大きな流れになると信じています。
ランラン♪さん
コメントありがとうございます。
>糖質制限を始めて2週間足らずで体重1.5㎏・体脂肪3%ぐらいポンと落ちました。 現在(今朝)150㎝・38.3㎏・15.1%です。 ・・・ 糖質制限のおかげで痩せてても下腹ポッコリ幼児体型だったのが一気にスッキリなくなりました。
素晴らしいではないですか。
もともと太っていたわけではないけれども、脂肪、とくに内臓脂肪が落ちるという糖質制限のメリットをみごとに享受されていますね。
おめでとうございます。
>こんな私の場合プチでキープするほうが良いのでしょうか? それまでの食べる量を減らす食生活で筋力がだいぶ落ちました。 私としては、筋力・代謝を上げリバウンドしらずの元気な体にしたいと思っております。
プチでもスタンダードでもスーパーでも、やってみて調子が良いのが一番だと思います。
個人的なお勧めは、30代の女性ならばスタンダードですね。
男性ならスーパーですが、女性の場合はスーパーは継続するのに男性よりも強い意志を必要とするかもしれませんので、調子よく行けているのであればスタンダードでいいと思います。
基本的にはずっと続けても問題のない食事方法だと思っています。
また、格闘技や瞬発力と強じんな筋肉が要求されるような激しい動きの球技の選手以外は、糖質制限がスポーツの妨げになることはなさそうですから、糖質制限のまま、運動を取り入れていけば筋肉質でリバウンド知らずの身体ができると思いますよ、がんばってください、ぜひ。
ほんとにおめでとうございます。
中年オバタリアンさん
基礎体温、ぜひつけてみてください。
変動結果について疑問点があれば遠慮せずお尋ねください。
わかる範囲でお答えさせていただきます。
教授の言葉、あれは本当にいい言葉をもらったと思っています。
そう思えば自分がしんどいときでもシャキッともうひと踏ん張りできますからね。
もちろん、医者に限らず、人と接するときの一期一会の考え方に通じるものなのかと思います。
それを具体的に言い表す言葉だと思います。常に実践できてる自信はありませんけど(^_^;)
(意外に近しい人に対して、甘えによりそれが実践できないことが多かったりして反省の日々です。)
中年オバタリアンさんが入院された時の若い先生たち、きっと懸命に治療に関わってくださったのでしょうね
もしも機会があれば、いつか、その救急病棟宛にはがきや手紙など書いてさしあげていただけませんか?
「救急病棟の若い先生たち、看護師さんたちへ」という宛名でいいと思います。
入院された当時の若い先生たちの目には入らなくても、今、病棟で働いている若い人たちの目には入ると思います。
(きっと看護師長さんがナースステーションに掲示してくれるのではないかと)
患者さんが感謝の念を持ち続けてくださっていることは励みになると思います。疲れ果てている医療スタッフたちに、患者さんからの感謝の言葉ほどやる気を奮い立たせる言葉はありません。
ずうずうしいお願いで申し訳ありませんが、もしも気が向かれましたら、よろしくお願いします。
かんなさん
ありがとうございます。
このブログも一つの口コミの場として、糖質オフが認知されて広まればいいと本当に思います。
このブログにコメントをくださる方たちだけでも、糖質制限の効果は実に人それぞれですよね、劇的に痩せる方もいれば、なかなか痩せない方もいる。
でも、継続することでなんらかの健康上のメリットを得られている方が圧倒的に多いのが分かります。
江部先生のブログや夏井先生のホームページがまさしくその先駆者ですが、たくさんの症例報告やたくさんの感想や意見がこうした口コミの場に集まっていくことで、きっと、糖質制限は生活習慣病治療の上での重要な食事療法であると認知されるようになると思っています。
今後も楽しく、低糖質ライフを送りたいですね、いっしょに頑張ってまいりましょう♪
こんにちは。
カルピンチョ先生、お忙しい中、早々の親切丁寧な御返事をして下さいまして、心から嬉しく感謝の気持ちがいっぱいで溢れております。
ホントにありがとうございます。
まさか・・カルピンチョ先生に褒められるとは思っていなかったのでもうホントに嬉しくて!(笑)心ドキドキはずんでいます。ありがとうございます。
了解いたしました(笑)
体調の良い方で選択・・御返事にも書いて下さっていたスタンダードでいこうかとおもいます。
というのも「糖質制限」して体調がすこぶる良好で!
まず肌の調子がぐんとよくなりました。髪も張りが出てきたように感じます。サラサラです。以前はボーとして午前中はエンジンかからず体も重く感じていたのですが、今はスッキリ朝からテンポ良く動けるのには驚きです。
まだ始めたばかりの初心者ですのでカルピンチョ先生のこちらのブログで学びながら、楽しく実践していきたいと思います。
心の中の不安が解消されました。
笹原いずみさん
いえいえ、ほんとに私も嬉しいんです、痩せたとか、薬が減ったとか、体調が良くなったという報告を伺うと、このブログを作って書いていてよかったなと思います。
ほんとにいろんな人からいろんな効果を伺います。
同じような食事をしたからといって、決して同じような結果が出るわけではない、そのことをほんとうにたくさん聞かせていただいて、気づいたことを教えていただけると嬉しいです。
私自身だけでなく、このブログを読んでくださる人たちの参考になりますからね。
ぜひ、このまま糖質オフライフを楽しまれてください♪