Top >> 低糖質ダイエットの具体例 >>  ゆるい糖質制限をしていてだんだん太ってきたらどうするか?

ゆるい糖質制限をしていてだんだん太ってきたらどうするか?


糖質制限を始める理由は人さまざまですが、大きく分けると二つです。


1.健康になりたい

健康診断で血糖値が高い、高血圧である、中性脂肪が高い、肝機能が悪い、脂肪肝があるなどの異常を指摘されて、それを改善するための日常生活の改善に取り組む場合。

2.痩せて美しく(格好良く)なりたい

ともかく太ってみた目が悪いのがいやだ、去年まで着ていたお気に入りの服が入らなくなった、同窓会や友人の結婚式などまでにやせて昔の体型に近づけておきたい、という場合。


この二つは取り組むモチベーションが違いますよね。

着地点も、似ているようで違います。




スポンサードリンク



<健康を目指すのか、見た目綺麗(自分が思うところの)を目指すのか>


1の人たちは基本的には健康になればよいです。

多少、小太りであっても元気で活動的であれば気になりません。


2の人たちはスリムで美しい体をキープすることが最大の目的です。

健康診断では基準値内の数値であっても、体が元気でも、それだけでは困るのです。


モデルさんのような体型が理想だったりしますが、そうでなくても10代、20代のころのようなしなやかで細い体を望むわけです。

自分が望む体型になり、それがキープできなければ意味がないのです。

つまり2の人たちの方がゴールも遠いですし、そこに居続けることに努力も必要になってきます。


けっきょく、

1の健康になりたいグループと、

2の美しさを保ちたいグループとでは、

やるべきことは当然変わってくるわけです。


・・・特に、最初の半年あるいは1年が過ぎてからの過ごし方が変わってきます。



<人間の体は「環境に適応する能力」が高い>


ある程度のスパンで糖質制限をやってみたあなたならよくおわかりですよね。

糖質制限をして、ぐんぐん体重が減っていくのは最初のうちだけです。

しばらくすると(2~3か月)、体重が減らなくなり、停滞します。

・・・これが第一段階の停滞期ですね。


ここであきらめずにしつこく糖質制限を続けていると、体重が再び減ってきますが、じわじわです。

そしてこの第二段階の体重の減りも、やがて停滞します。

半年から一年程度で停滞がやってきます。

・・・ここが第二段階の停滞期です。


停滞するだけでなく、体重が増え始めてしまうことがあります(全員ではありません)。


これはどうしてかというと、その食生活に体が慣れてしまうことによります。

毎日キチンと食事を摂取していると、定期的に摂取する糖質制限食に対して体が順応します。

そして、あなたの心が、ではなくて、あなたの体が理想とするセットポイントまで体脂肪を増やすように働きかけ始めるのです。


どうしてそうなってしまうのでしょうか?


<糖質摂れたらサバイバルダンス!>


人類の歴史を考えていただければわかりますが、現代の日本のように一日三食食べるという豊かな食生活を誰もが送れるようになったのはほんのここ100年ほどのことです。

明治時代に軍隊が若ものを徴兵するために用いた宣伝が、

「毎日六合の白米が食べられます。」

であったことを見て見れば明らかですね。


それ以前の人類に取って、日々の食料を調達することはけっこう大変なことだったのです。

日本において稲の効率的な農耕が始まったのは3000年前で、効率がさらに上がり、国民全員に穀物が多少なりとも行きわたるようになったのは江戸時代以降であるとされます。

でも、明治時代になっても、毎日たっぷりのコメを安心して食べることができたのは一部の人でしかありませんでした。


ましてや、農耕以前の狩猟採集生活時代の人類は、数十万年の間、常に飢餓と向き合ってきました。

何日も食べ物が入らないのは当たり前の日々が続いていました。

そんな、飢餓に対応するために我々人類が身につけた能力は何だったのでしょうか?


それは、体脂肪を蓄えることです。

ふだんから体脂肪を蓄えていくことで、飢餓の時にそれをエネルギーとして生きるという術を身につけたのです。

食料が十分に手に入らない状況下に置いてほど、たまに手に入った食料を脂肪として蓄えることにエネルギーを注いだのです。

サバイバルのためにとても重要な能力です。


現代の日本人は糖質摂取過剰で肥満している人が多いので、糖質制限することで痩せることができます。

しかし、低糖質食をしばらく続けていると、今度はそれに体が対応して、その中で体脂肪を増やす方向へと体質(遺伝子の、という意味ではなくて後天的な変化です)が変わっていってしまうのです。

きっちり糖質制限しても、半年から一年すると体重減は停滞し、体重増加に向かいはじめるのは、その能力が発揮されるからです。


逆に言えば、そうやって再び体重が増えたとしても、それが標準体重の範囲内であれば、それはあなたがサバイバルするための健康体重であるとも言えます。

それはそれで受け入れることができれば一番良いのです。


でも

「サバイバルなんてどうでもいい、私はもっと痩せてそれをキープしたいのよ。」

という方々は納得できませんよね。

ではどうすればいいのか?


・・・長くなったので、次の記事へ 


おい! (; ・`д・´)

2017年3月 9日 07:47

スポンサードリンク

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://xn--oqqx32i2ck.com/mtos/mt-tb.cgi/381

コメントする

(お気軽にコメントして下さい☆丁寧にお答えします。コメントは承認されるまでは表示れませんが今しばらくお待ち下さい。)

低糖質ダイエットの具体例

関連エントリー

健康体重なんてどうでもいいから美容体重をキープしたい場合
ゆるい糖質制限をしていてだんだん太ってきたらどうするか?
糖質制限を続けていると次第に体調が悪く・・・?
低糖質な外食は、日高屋や王将でいただきます
豆腐とオリーブオイルの連発はそのうち飽きます。
糖質制限食の長期的安全性の具体例かも~和田式ダイエット~
糖質制限ダイエット開始後一年、最近、リバってるんですけど・・・?
低糖質ダイエットの成功例:開始前後の画像
低糖質(糖質制限)ダイエットの簡単な実践方法 外食で
豆腐干糸は豆腐麺だからマーボー豆腐のソースに絡めて汁なし担担麺風にしてみた♪
低糖質ダイエットで落ちた体重を低いままに維持する方法
糖質制限ダイエットの停滞期はいつごろなのか?
糖質制限ダイエットでは食べる時間は大事ですか?
低糖質食(糖質制限)であればカロリー制限は必要ない?
万人受けする和食の味付けの持つ危険性
単身赴任オヤジの低糖質超お手軽メニュー ツナとうふ
カレーは専門店のカレーなら食べてもいいんです。
お菓子をたまにつまむ程度なら問題ない?


プロフィール

carpincho3

50代の男性医師です。低糖質ダイエットを実践してその効果に驚き、このサイトを作りました。

連絡先はこちら↓
carpincho3blanco3@gmail.com 
(全角の@を半角の@に変えてください。)

私のブログをまったく読まずに一方的に質問を投げかけるのはおやめください。 いただく質問の答えは、ブログ内の記事、あるいはコメントでのやり取りに記載されている場合が多いと思います。 量が多くて読むの大変だから、ということであれば、知恵袋などの質問サイトをご利用なさってはいかがでしょうか。 また、コメントへの返信やメールへの返信は「無償の善意の第三者」としてやり取りさせていただいているつもりです。 自分の家臣に問いただす殿様みたいな非常識な投げかけは、ときに無視しますので、あしからずです。 コメントやメールには医学的に間違いないようにお答えしたいと思いますし、急に忙しくなって対応できないこともありますので時間がかかる場合があります、ご了承ください。


サイト内検索

当サイト内の記事を検索が出来ます。

記事総数: 305
コメント総数: 3532
スポンサードリンク
最近のコメント
糖質制限関連おすすめ書籍
ウェブページ
リンク
読者の皆様へ

糖質制限がうまくいかない人は明らかに一定数存在しますし、その方々の存在を否定するつもりなど毛頭ありません。
人はそれぞれ遺伝子が違い、環境が違い、そのアプローチに挑むときの年齢や健康状態も違うのですから、同じことをしても同じ反応が出ないのは当然のことだと思います。 私も、そのことについては頻繁に言及しています。

しかし一方で、記事一つ一つは、異なる人へ向けての異なるメッセージです。
すなわち、個別記事というものは、どういう人々に何を伝えるか、ターゲットを明快にして書くものだと私は考えています。
そういうところでいちいち、しかし、例外はあります、とか言って全ての人に配慮した注釈を付けると、読む側もメッセージがなんなのかわからなくなります。

したがって、読まれた方の立場次第では、その記事では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。
その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。

ぽっちゃりも糖質も菊芋におまかせ ↑宣伝ヽ(´▽`)/
スポンサードリンク