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低糖質ダイエットで落ちた体重を低いままに維持する方法


前の記事で糖質制限ダイエットの停滞期について書きました。

およそ半年までは順調に体重が下がっていくけれども、そこから次第に戻っていき、開始からおよそ一年半で落ち着いていく。

最初の半年で下がった減った体重の20~30%程度は戻るようです。

(これはあくまでも平均値ですから個人差はあります。)


更におまけで書きますと、

これは脂肪摂取制限とカロリー制限をしてダイエットに取り組んだ人でも同じタイミングで戻りがあり、減った分の30~40%程度戻ったようです。

しかしもう一つの方法、地中海式ダイエットにすれば、両者の間ぐらいの体重減少があり、リバウンドはごくわずかしかありませんでした。

けっきょく最終的な維持体重(1年半から2年後にかけて)は低糖質ダイエット群とそれほどやせっぷりに変わりはありません。

地中海ダイエットもなかなか良さげですね。



・・・ということはどうすればいいのか?

見えてきた気がしますよね。


理想的なダイエット方法ですが、これらのうち、成績の良い二つの方法のハイブリッドを目指します。


パターンとしては二つですね、一つ目は最初からハイブリッドです。

「低糖質ダイエットを地中海式ダイエットの食事内容をメインに(魚、ナッツ、オリーブオイルを豊富に)実践する、ずっと続ける。」

これができれば、ひょっとして、最も早く体重を減らせるし、その後も低い体重を健康に長期間維持できるのではないかと思われます。


あるいはもうひとつのハイブリッドは、時期をずらして組み合わせるものです。

「最初の半年ぐらいはともかく「低糖質ダイエット」だけ実践して一気に体重を減らすが、半年過ぎたあたりから食事内容は地中海式ダイエットを心がける。」

実際、私はこれに近いです。

タンパク質や脂質を地中海式にすることを心がけながら、低糖質ダイエットを続けています。


もちろん、糖尿病の可能性がない人は徐々に徐々に糖質OKの地中海式に変えていくというのもありかなと思います。

でも、多くの中年男性の場合、半年過ぎても低糖質ダイエットを続けた方がいい気がします。


mediterranean-diet-pyramid.gif

画像はこちらから拝借しました⇒ 地中海式ダイエットについて説明してあった英語のページ

地中海式ダイエットと低糖質ダイエットのハイブリッドって何をどのように食べるんでしょうか?

具体的には、牛肉や羊肉、加工肉、バターやチーズなどを避けて、魚肉、鶏肉、大豆、オリーブオイルなどを中心にタンパク質と脂質を摂取するようにするのです。


その条件で、糖質制限を緩めて糖質を摂取するならカロリー制限します。

(糖質制限を緩くするのであれば、具体的にどのぐらいの比率でを脂質と糖質を摂取するのがよいのかは今後の研究次第だろうなと思います。)

糖質を摂取しないのなら、カロリー制限なしです。

それが、体重を下げるのにも、下げた体重を安定的に長く維持するのにも、効果的なダイエットになるはずです。


実は低脂質ダイエット、低糖質ダイエット、地中海式ダイエットの3群の中で

「糖尿病患者の空腹時血糖が有意に低下していた」

のは地中海食のグループだけということでした。


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おそらくですが、基礎インスリン分泌能が改善するのが地中海式ダイエットの特徴なのだと思われます。

これは魚介類やオリーブオイルを多用する、つまりω3脂肪酸の含有量の多い地中海式食の効用なのだと思われます。

具体的には、ω3脂肪酸による定期的なGPR120の刺激により、インクレチン分泌が盛んになり、「基礎インスリン分泌能」が高まるのではないでしょうか?



私自身、半年過ぎたあたりがちょうど年末年始になったこともあってリバウンドが始まったのですが、その時期に意図的に加工肉や牛肉を避けて、魚介類と鶏肉と豆腐からのタンパク摂取を心がけました。

そうするようになってから、低糖質ダイエット半年後の減量ピークのあたりの体重で推移するようになっています。

まだまだ一年程度の観察なので今後どうなるかはわかりませんが、タンパク質や脂質を何から摂取するのかは大事なように思います。


もちろん、今後、このようなハイブリッドダイエットに関しても大規模集団で長期観察試験がなされて、その結果を待つべきかとは思いますが、待ってられないのが我々のメタボです(笑)。

まずは低糖質ダイエットを実践して、そして、我々自身でも積極的に、「低糖質ダイエットの質」を高めていく上で、「食材は何がいいのか」はきちんと考えてトライしておくべきことだと思います。


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2012年6月 1日 18:38

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コメント(84)

地中海食と糖質制限食のハイブリッド、良さそうですね。
糖質制限食からレッドミートを控えめにすれば自然にそうなりそうな。

こちらの福岡の内科医の方もハイブリッドを推奨してらっしゃるようです。
http://ameblo.jp/jykdkk/

既に御存じでしたら申し訳ありませんが、
かくちゃん先生のところで興味深い記事がありました。
http://ameblo.jp/jykdkk/entry-11797488923.html
山田先生以外にも要職にある(あった)先生方にも波及してきているのですね。心強い事です。

最近、減塩にも気をつけているのですが糖質を制限するより厄介な気がします。
糖質よりも塩分のが習慣性強いんですかね…

こんにちは。実は僕も110kg前後から75まで低炭水化物で落とせたのですが、それ以降は止まったままで悩んでいました。それで色々検索すると、やってもいない癖に「低炭水化物は効かない」とか偉そうに否定する輩もいてイライラする一方、限界を感じもしていました。

そんな中、ここに記載されている地中海式とのハイブリッドという考えには目からウロコでした。非常に参考になります。ありがとうございました

私は地中海式より高N/Cレート式を低糖質法に取り入れて実践しています。
ですから加工肉だけでなく加工品の類は例え糖質を殆ど含まなくてもNGです。当然サプリメントもダメ。
糖質が含まれててもビタミン・ミネラル等栄養素は低GI値の野菜や豆類から摂っています。オリーブオイルは摂取しています。
現在52歳、半年前に糖尿病と診断されてましたが、110kgあった体重は半年で90kgにまで減りました。現在は血糖値もコレステロール値も正常の範囲内です。
但し、体重は現在停滞期のようなので、1週間で1kg程度の戻りはありますが、筋トレや有酸素運動でなんとか極端なリバウンドを食い止めています。
ただ、この状態を維持するのにあまり自信がありません。
何か自分にとって参考にと思いコメントしました。

高N/Cレート式は腸にいいです。最低1日3回は便通になり、その効果で低糖質法程ではありませんが痩せますよ。

オリーブオイルですが

奥山治美さんが書いた本で、「 オリーブオイル・サラダ油は今すぐやめなさい! (綜合ムック) 」というのがあり

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私は、今は、摂取をやめています。

以前の本、「本当は危ない植物油」では、オリーブ油は動物実験で発ガン促進作用があるので、少量にしなさいということでしたが、「今すぐやめなさい」ということになりました。

 カルピンチョ先生は、どう考えられますか ?

オリーブオイルの是非に関しては、私もすごく気になっています。

オリーブオイルそのものに発がん性がある、と主張している先生(MEC食の渡辺先生など)もいらっしゃいますが、それよりもむしろ「日本などで売られているオリーブオイルは、他の植物油を混ぜている偽物だ」という情報が気になります。

こうなるともう、何を信じたらよいやら…で少々混乱しています。

私もどうしたらいいのか答えを知りたいです。

カルピンチョ先生
お久振りです。
オリーブオイルが話題になってますね。
この本はとても参考にになります。
 「エキストラバージンの嘘と真実」トム・ミューラー著 実川元子訳

ワタクシなんちゃってケトン食を開始してはや3年が経過しました。ケトン食で悩ましいのが「どんな脂肪を原料とするか?」です。 ケトン食用のオイルの代表格はココナツオイルで中鎖脂肪酸が多く含まれていて、代謝経路は他の脂肪酸と異なっていて、肝でのケトン体産生が効率よく行われるという特徴ががあります。
ワタクシはあえてオリーブオイルを主食?としています。肉・魚・野菜に思いっきりぶっかけて食しておりますが理由を挙げておきます。

1.正しいエキストラバージンオリーブオイルにはその酸化度が明記されています。ワタクシの場合、0.2%以下を目安にしています。酸化した脂肪がいかに体に悪いかは皆さん経験がおありだと思います(胸焼け・体調不良)
2.オリーブオイルは紀元前数千年前より栽培され食糧・医薬品・潤滑油等様々な用途に使用されていた。特に医療用として何千年にもわたり、その効用の実績があります。バチカンにおいてもその医務室にはオリーブオイルが常備されてるとのことです。 
3.とにかくおいしい!

脂肪酸について次の本も大変参考になります。少々お高いのが難点ですが・・・
 「そうだったんだ!脂肪酸」伊藤浩監修
循環器系の医師たちのレビューが沢山書かれております。要はエバデールの広告塔のような書籍ですが、それでもかなり勉強になります。この本を購入した理由はワタクシ年に一度脂肪酸4分画を調べてもらっていて、(動脈硬化症の指標(間接的に)でEPA/AA比を確認するためです。ここ数年09~1.1でまず問題ないと考えております)それで実際はどうなんだろうと思ったからです。
それにしてもエバデールの売り上げが落ちてきていることに関して、学会の怪しい匂いがプンプンすると言っている人もいるようです。

この本で驚いた一文をみました。
第2章-1 「脂肪酸の種類を説明しましょう」の項で16P 
・・アラキドン酸からアナンダミドが生成され、中枢神経系の機能維持に関係している。・・・・板倉弘重
「アナンダミド!!」これはカンナビノイドでカンナビノイドについて言及する医師はめったにいないからです。ワタクシ昨年夏より福田一典先生とメールのやりとりで、カンナビノイドについてご教示していただいております。
カルピンチョ先生におかれまして、この(内因性も含めて)カンナビノイドについて何か知見が御座いましたらご教示して頂ければ幸いです。


カルピンチョ先生

「本当は危ない植物油(角川書店)」、「 オリーブオイル・サラダ油は今すぐやめなさい! (綜合ムック) 」を確認しましたが、根拠になる論文としては、ラットの
動物実験だけのようです。

http://carcin.oxfordjournals.org/content/17/6/1291.short  が引用され、さらに「カナダのグループは、オリーブ油の脳出血促進作用を見つけました。私のグループも確認しています」
 「このようなオリーブ油の悪い面は、ちゃんとした論文担っているにもかかわらず、一般の人はほとんどしらされていません」「オリーブ油は健康に良いとするイメージがメディアを席巻しているからです。オリーブ油に力をもつ国際的なグループの力が強大なのです」と書かれています。

●健康に良いと思われる植物性油脂として、ω3群の、シソ油・エゴマ油
【理由】主成分のαーリノレン酸は優先的にエネルギー源として使われ、多く食べても蓄積することがない。安全性は極めて高い。

●健康に良いと思われる植物性油脂として、魚油・バター・ラード・牛脂 としています。

*************************

現在の臨床検査の標準値はすべて糖質60%摂取している人々の平均値から標準偏差二つずらした範囲にある人々の値ですから、糖質制限している人をそのままそれを基にして比較するわけにはいかない
ので、どう考えるか ?
もう少し、調べてみます。

はじめまして。オリーブオイルで盛り上がってらっしゃるところ、おじゃまします。
当方、49歳女、身長163センチ、体重72→67キログラムで現在停滞中です。

33歳でフルタイムの仕事を辞めましてから、どんどん太り
当時より20キロも太ったことと、人間ドックで中性脂肪、悪玉コレステロール値が
共に高く、高脂血症と診断されたため、
栄養士に総カロリーを抑える栄養指導を受けたのですが、
空腹感に耐えて1~2キロ減→風邪をひく→リバウンド を半年繰り返し
血液検査の結果も高脂血症の範囲のまま、「薬を出して中性脂肪を下げるしかないかも」
と言われたため、ダメもとで低糖質ダイエットを試してみました。

主食を豆腐に切り替え、葉物野菜を大量に取り、おやつは無し、
スーパーフィッシュオイルを1日1錠、休日の外食時は麺類も・・・
という緩いものだったのですが、
たった1週間で、血液検査の結果はオール正常値となり、医師も栄養士もびっくり
受診は終了となり、その後開始から3週間でスルスルと5キロ痩せました。
とにかく細くなったのがお腹周りで、ベルト穴3つ分、8センチは減ったと思います。
(腹筋等特別な運動はしていません)
固くパンパンだった皮下脂肪もかなりタプタプと柔らかくなりました。

以前のように空腹感で居ても立っても居られない感じもなく、
これはいける?と思っていたら、4週目からピタリと体重減少が止まってしまいました。
休日空けに500グラムほど体重が増える→平日5日間かけて戻す の繰り返しで
現在2週間と2日が経過しました。

若いころの52キロは無理としても、BMI22となる58キロくらいまで落とせれば
洋服の選択肢も増えるのだけど・・・と思ったのですが、
ちょっとハードルの高い夢になってしまったみたいです。
体重は毎朝起床後用を足した後に計っているのですが、
休みの日に寝だめして、お昼にラーメン一杯食べただけでこんなに増える?という感じ。
休日遊びに出る時は連れがいる事もあり、
常に糖質抜きメニューのある店を指定する事も気が引けますし、
もうしばらく今のまま経過観察するか、ウォーキングなど追加するか思案中です。

先生、さっそくのご返信ありがとうございます。
ご推察の通り、私は肝機能の数値こそまだ正常なものの脂肪肝でもあります。
再来月にまた人間ドックでエコー検査がありますので、成果を期待したいです。

やはり女性の皮下脂肪は手ごわい相手なんですね・・・
実は太り始めたころ、某スーパーモデルのワークアウトのビデオを入手して
45分くらいのコースを毎日こなした事があったんですが、
糖質制限を知らなかったものですから、2ヶ月やって体力向上にはなったものの
体重が微動だにしなくてやめてしまった事がありました。
ダンベルは今も残っているので、再チャレンジしてみます!

RIZAPは様々な有名人がチャレンジしていて、その内容も放送されたりしますが
食事指導や筋トレの他に、
1kmを10分ペースで2時間歩くかなりハードなウォーキングがあったりして
これが皮下脂肪に効いているのかもしれません。
いきなりそのペースで2時間はキツイので徐々に慣らしたいと思います。
詳しいご指導本当にありがとうございます。
今日から寝る前にお尻のトレーニングもやってみます。

カルピンチョ先生

考え方のポイントを丁寧に説明していただき、ありがとうございます。

奥山先生は、本の中で、「リノール酸がよくない」ということを、繰り返し書かれています。

 そして、話を広げてしまいますが、ココナツオイルについても
「ボケ予防効果は期待薄。環境ホルモン作用が心配」
「知っておきたいのは、キャノーラ油と同じく、環境ホルモンのような作用をするという事実。その害を考えたら、おすすめめできる油ではありません」

 と書いています。

 白澤卓二先生が、ココナッツオイルをすすめているのとは、対照的ですね。

あらためて、いろいろ読んで考えて見ます。

諸説あって、考えを整理するのが大変です。

カルピンチョ先生、お忙しい中どうもありがとうございます。
結局、オリーブオイルに関してはいろいろな考えの人がいらっしゃるようですね。

マウスは草食動物でヒトとは違いますし、オリーブオイルを大量に摂取する地域の人たちに癌が多く無いことを考えれば、メリットのほうが大きいと考えたほうが良いかな?と思いました。

オリーブオイルは血糖コントロールに良いという話もありますし。

HDLコレステロールをもう少し増やしたいと思っているので、魚とオリーブオイルの摂取量をもう少し増やしてみます。

>>1kmを10分ペースで2時間歩くかなりハードなウォーキングが

>ありゃ、RIZAPってそうなんですか?


カルピンチョ先生、私が見たのは、キャイ~ンの天野さんの例でした。
http://mikey1111.blog51.fc2.com/blog-entry-291.html

2ヶ月で14.4キロ痩せたそうですが、
食事指導とジムでのトレーニングの他に暇さえあれば腹筋、
そして毎日2時間のウォーキングをしていたみたいです。

お腹以外にもアゴや背中にどっしり皮下脂肪が付いてたみたいですし、
単純計算で毎日1700カロリーくらい余分にエネルギー消費したことになります。

体重70キロの人が大股速歩で2時間歩いた消費カロリーが
体脂肪100グラム分くらいですから、
4割くらいはウォーキングで減ったのではないでしょうか。

私はここまで急激な減量を望んでいるわけではないのですが、よく言われる
「週2回のジム通いと食事指導で」というのは基本部分で、
〇ヶ月間と期限があり、トレーナーさんが付いてくれるため
ハードな減量生活に耐えられるのでは?という感想を持ちました。


そこで、まずは今日の午前中、30分のウォーキングから始めてみました。
糖質制限しているので、お腹がグーと鳴ってはじめて空腹と気付くこの感じ、
やっぱりいいですね。
初潮の来る前、子供のころはこうだったよね、と
40年近く前の感覚が記憶の彼方から甦ったのに驚いています。

カルピンチョ先生、もさです。
 糖質制限開始後、油脂は意識して摂っているので、オイルの話題にはとても興味があります。ご多忙と思いますが、脂質摂取と糖質制限という角度も入れて記事にして頂けると嬉しいです。(ご多忙中お願いばかりで申し訳無いです)

 糖質制限リバウンド報告です。アラカン男子やや?アスリート、BMI24で1年半前からいわゆるスーパー糖質制限開始。半年で内臓脂肪消失しBMI21。1年経過でBMI20。学生時代はBMI18だったので、もう少し減るだろうと期待したのですが、それから現在まで半年、BMIはじわじわ上昇して21に達して安定しました。
 安定期の今、仔細に日々変動を観察すると、数十グラムでも糖質を多目に摂ると体重が増えます。私は、丹念に糖質を取り除かないと体重にひびくみたいです。

 糖質を減らすということは脂質をどう摂るかということだと気がつくのに糖質制限開始後半年位掛かりました。良質の蛋白質増やすよりも良質の脂質を増やすほうが、料理も簡単だし懐にもやさしいです。どういう脂質が良いのか調べても色んな意見があるので、トランス脂肪酸とかは別として「様々な種類の脂質を摂ろう」と暫定的に決めました。
 コーヒーにココナッツオイル、サラダにアマニ油、卵料理にバター、ピリ辛和え物にごま油、アイスプラントにオリーブオイル などで楽しんでます。外食では焼き魚を皮まで食べます。焼き鳥はモモと塩カワ、豚肉はヒレよりロースよりバラを選択するので、油脂の摂取割合は随分増えてます。「天才と分裂病の進化論(ホロビン)」を読んだばかりなのでオメガ3系増量中、インカインチオイルも良いですね。

 個人的な体験ですが、糖質と違い、脂質を意識的にかなり増やしても体重には殆ど影響しないようです。経口摂取した脂質って、身体にどの位吸収されてるんでしょうか? 非常に私的ですが、太る最大の経口パラメータは糖質、次はアルコール(で糖新生が止まるから)だって感じてます。脂質は余り関係してないみたいです。人体って謎だらけなんでしょうか。

>もささん
脂質を増やしても体重が増えないとは、なんてうらやましい!
わたしは女性ですが、かなりストイックに糖質制限しても体重がなかなか減らず「もしや脂質が多いのか?」と数日前にふと思い立ち、ただいま実験中です(タンパク質と糖質の摂取量は変えずに、脂質だけをセーブ)


こういうことって個人差もかなりあるのかもしれないですね。

体重に変化があれば、またご報告します!

>なつさん、ぜひ、6月下旬の夏至の日にここで成果を報告してください。


はい!了解しました。(笑)
グーグルマップのルート検索で散歩コースをいくつか検討してみました。
およその距離と時間を次々表示してくれて便利なものですね。
そろそろ梅雨入りですが、悪天候でもなるべく運動量を減らさぬよう
ステッパーでの踏み台昇降運動を考えています。


>なるほど、ホルモンの力、これはすごい話だ。


正確に申しますと、むやみにお腹がすくようになったのは初潮の1年後くらいからでした。
おそらくその頃から排卵のある本当の生理周期が始まったのだと思います。
それまで、どちらかというと痩せぎすな子供だったのに
短期間でドーンと5~6キロ太って標準体重になってしまいました。
9~11号の服を着ていたかったので
(若い女性向けのブティックに13号やLLの服がほとんどなかったため)
その後食事に気を付けましたが、いつもお腹をすかしていました。

10年ほど前に子宮筋腫の手術をした事もあり、
女性ホルモンの量が多く、それが肥満に結び付きやすい体質なのかもしれません。
ただ婦人科に入院中、同じ手術をした方々がみなムッチリ体型というわけでは
なかったですね。
人それぞれ遺伝や生活習慣など様々な要因が重なった上での事なんだろうなと。

>糖質制限とビタミン消費の関係性も答えられないままです。
(5000円自腹でケトン食の本まで買いましたが、書いてありませんでした。)

・・・お手数をかけてすみませんm(..;)m
実のところ、ビタミンB1とB2の違いもろくに知らないままに、ほんの思いつきでコメントいたしまして、誠にご面倒をお掛けしました。
(もしかしたら、糖質を減らして脂質を増やしたら、ビタミンB1の消費は減るけれど、B2の消費は増える、ということもあるのかな)←これも全くの素人考えです。


オリーブオイルの話題で盛り上がっているところで便乗させていただきます。

糖質OFFを始めてから、飛躍的に消費量の増えた食料がツナ缶(笑)。最初は原材料にあまり注意も払わなかったんですが、ツナの油漬の油の種類が気になりだしまして・・・。
油漬タイプはほとんどが大豆油を使っている事に気づき、これはあまり良くないんじゃないかと思い、一時、水煮缶ばかり利用していました。

ある日、スーパーの店頭で、こんな商品を発見→http://www.hko.co.jp/for_consumer_use/2029.html
ツナのオリーブオイル漬けかあ。これはいいんじゃないかな。これ一つで、なんちゃって地中海食(笑)

一般的なツナ缶に比べたら、値段は少し高めですが(使用されているオリーブオイルの品質は問わないこととしますw)何と言っても手軽さがありがたく、もっぱらこれを購入しております。


・・・ところがですね。
ここ数週間、この商品が店頭から消えてしまっているんです(ネットでは購入できるようですが)。以前TVで「くるみは健康によい」という話が流れたあと、くるみが一斉に店頭から消えてしまって困ったことがありますけれど、なにかオリーブオイルに関する噂が流れているのでしょうか?
「TVでオリーブオイルがいいって言っていた」みたいな理由だったら、実に迷惑な話なんですが・・・(-_-;)。

かるぴんちょ先生 もさです。

 お人違いの件、謝って頂いて恐縮してます。全く気にしてません。これだけ沢山の方のコメントに回答した上に、新しいジャンルの記事を起こしたり、大変ですよね。
  
いわずもがな なのですが:
先生のブログのありがたい点は、糖質制限始めて思わしい結果が中々得られなかったり、続けていたら思いがけないことが起きた という報告をコメントすると、先生が専門家として理論的に道筋を考えて下さって、課題解決のヒントが得られるという点です。さらに、似た悩みをお持ちの方や、先生以外の専門家の皆様からも、こうやって解決したよっていうコメントや様々な関連情報を頂けるので、課題解決(=糖質制限継続)モチベーションが上がります。

今後とも、大胆な切り口の記事やコメントをご負担にならない範囲でよろしくお願い致します。

返答が遅くなって失礼いたしました。

もさ様と同じく、あやまって頂いて恐縮です。これだけ多くのコメントがあれば、ごちゃごちゃになっても、愛嬌の範囲内かと思います。

それよりも、思いつきにすぎないコメントに、真剣に答えようとしてくださっている先生に、改めてお礼申し上げます。


>・・・この辺、糖質制限したら人間本来の代謝がどう変わるかはあまり研究されてないことなのです。
というか、これからの科学でしょう。

そういうことなわけですね。ビタミンなどの微量栄養素の必要量についても、結局のところ、糖質60%を摂取しているいわゆる「標準的な」食生活の人々と、糖質を極力採らないことを心掛けている我々と、実際にどのような違いがあるのか、については、今後の研究を待つしかない、というよりも、糖質摂取量が少ない場合の実体験の報告を積み重ねていくことが、まさしく「これからの科学」を構築していく基盤となるのでしょう。


先日夏井DrのHPで、ビタミンCに関連するコメントが掲載されておりました。→http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0602-06:00-4)

>スターチや精製炭水化物の摂取で血糖値が上がると、ビタミンCが体外へ放出されやすくなるばかりでなく、細胞への取り込みも阻害されること(グルコースとビタミンCの構造が似ているため)が示唆されています。2型糖尿病患者の場合、ビタミンCのレベルは普通の人の約3割減、メタボリックシンドロームの場合でも相当な程度下がるそうです。

だとすると、少なくともビタミンCに関しては、糖質摂取量を減らせば「無駄遣い」が減らせる、ということなのでしょうね。「糖質摂取量を減らしたら体調が改善する」ことの理由の一つが、この辺にもあるのではないか、と思われます。

素人ながら、糖質制限に関して考えることが、なにか心躍るような気持ちになるのですが、まさに「これからの科学」という言葉に集約されているような気がするのです。
全く新しい研究分野の最前線に、素人ながら接することの出来る喜び(多少なりともこの分野、ひいては世の中の役に立てるかもしれない)。
先の記事でもDrは

>ありがたいことにこのブログ、コメントの内容がものすごく深いのですよね。
皆さんの知識の集合体になっています。

と書かれていますが、ここにコメントを投稿されている多くの皆様も、「新しい研究分野の最前線に参加している」という感覚を共有されているのではないか、と、勝手に想像しています。

ビタミンCと糖尿病に関しては、かなり興味があります。
私は以前糖尿病と診断されるよりもずっと前から、習慣としてビタミンCのサプリメントを1日あたり1g分ぐらい摂取しておりました。

バーンスタイン先生の本に「1日400mg以上の摂取はかえって良く無い」とあったので現在は1日200mg程度の摂取にとどめています。


かるぴんちょ先生 もさ@北の住人です

かるぴんちょ先生がもさとお間違えになったToshiさんって、ひょっとして私が1年以上前に便秘で悩んでこの↓スレッドに
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat/post_47.html
駆け込んだとき、アドバイス頂いたToshiさん(さん付けで失礼致しまする)ですか? 

もしそうだったら(違ってたらダブル人違いなので本当にごめんなさい)この場をお借りして

Toshiさん、アラカンもさ@北の住人 です。
教えて頂いた、コーヒーや紅茶にエリスリトール系の甘味料を多目に入れて飲むっていう便秘対策、自己流アレンジして現在も継続中です。毎朝マグカップ2杯分コーヒーを淹れて、ミルク(50g)+ラカントS(ティスプーン2杯)+ココナッツオイル(ティスプーン2杯)を混ぜて飲んでます。おかげ様で快調かつ快腸です。
大変お世話になりました。今後ともよろしくお願い致します。

あっ、またうっかりして名前を書くの忘れました…みさこです。念のため(笑)

ビタミンCに関してもいろいろな意見があるので迷ってしまいます。

少なくとも私の場合、ビタミンC大量摂取しても糖尿病の発症は防げなかったようです。

もさ@北の住人様。

便秘対策、お役に立てたようでよかったです。「適量」がどの程度か、個人差が大きいかもしれませんが、
>コーヒーマグカップ二杯分+ラカントS(ティスプーン2杯)
というあたりが、概ね妥当な割合かもしれませんね。実は私も、「シュガーカットゼロ・スプーン2杯分」あたりで、割と安定した状態がキープできています。

ココナッツオイルはまだ試したことがないのですが、機会があれば「人体実験」を試みてみようかと思います。


自分の体験報告が、他の方にも役に立っていることを知ることができるのは、ほんとうに嬉しいです。(これで2例実例が出来ました。検証例が100集まれば、「統計的有意差」が実証されるわけですw)←そんな単純なもんじゃないだろう(・_・)ノ☆(*__)

失礼いたしました。こちらこそ、今後とも宜しくお願い申し上げます。

バーンスタイン先生の「糖尿病の解決」p67に

「1日400mg以上の量では、ビタミンCは、アンチオキシダントよりもオキシダントになり、神経障害を来する可能性がある。--1日250mg以下に減らすことを強く勧告する」
 と書いてあり、私も気になって、ひめのともみクリニックの私の主治医の先生に聞いてみたのですが、「そういうことはないと思います」との返事でした。

高濃度ビタミンC療法について、さまざまな意見がありますが、
http://www.himeno-clinic.com/tenteki/index.html

自分で考えてみることが大事なんですね・・・

バーンスタイン先生の知識も、時とともに変る部分があると思います。

p153 から、インクレチン類似薬についての好意的な記述がありますが、私は、「どうかな」と思っています。

尊敬してやまないバーンスタイン先生ですが、自分のつたない頭で、全てに対して、距離をとりながら、考え続けようと思います。

すみません。ページは69でした。また、さっそく記事にしていただいて、ありがとうございまず。

かつて、ハーバー ド大の医学部の教授が、学生に、君たちが今、習っていることの半分は、将来、過ちとされるかも知れないといっていました。

科学は、進歩するものと思います。

>長谷川さま
どうもありがとうございます。
私も、バーンスタイン先生の本に書いてあることは大体受け入れていますが、先生のおっしゃることがいつも100%正しいとは思っていないです。

今回のように「どうなのかな?」と迷うこともありますが、結局は自分で判断するしかないですね。


かるぴんちょ先生 もさ@北の住人 です。楽しくためになる記事続々とありがとうございます。
 
いつも 教えてください ばかりで恐縮です。本日は、脂質摂取について素人の私が調べてたらぐるっと回ってこのブログに戻ってきちゃった っていうご報告です。

 脂質を沢山摂っても太らないんですけど? の続編です。実験してるんですが、糖新生を阻害する夜の飲み物を控えると物凄い勢いで体重が減ってしまうので、中々結果は出ません。これ止められないと科学にはならないです笑。

 糖質制限開始直後はお腹が空いて夕食にタンパク質系の主菜をダブルで食べてたんですが、1年半後の今、タンパク質が減って脂質を多くなりました。外食が多いのでやや不正確ですが、三食主菜、さらにバター・MCT・ココナッツ・アマニ油、ナッツ類等補助食品もあわせると、いまや一日脂質150グラム、タンパク質50グラム以上。で、BMI=21。不動。
 旅先で和朝食米飯抜きとかすると、ガス欠的に脂質渇望が生じてたりして、化け猫よろしく油をなめてます(本当です!)。 オカシイんですかね? Yamamoto-maさんのコメントに「オリーブオイルを主食?とする」とあったので、まあ大丈夫だろうと自己責任で思ってます。

 そもそも糖質を減らした分、脂質とタンパク質どっちで補うべきなのか? ウェッブ上で調べました。日本語情報は、最初から「糖質制限は必然的に高タンパク質になります」といった「脂質の摂りすぎは身体に悪い」前提の記述が多いので、英語圏の素人向け情報を探しました。
 「LCHF Protein Fat ratio」で検索したら「Why Low-Carb Diets Must Be High-Fat, Not High-Protein」という、Dr. Barry Grovesのウェッブサイト上にProf. John Yudkinが書いた記事を見つけました。
http://www.second-opinions.co.uk/fat-not-protein.html
 少し古い記事(2005年)ですが、糖質制限を前提に、ケトン体を中心としたヒトのエネルギー源について概要が書いてあります。大変参考になりました。知りたかったこと中心に少し意訳しました。訳出上の間違いあったらご容赦下さい。
・除脂肪体重1キロ当たり毎日1~1.5グラムのタンパク質摂取が筋肉維持に必要である。
・糖質・脂質は水素酸素炭素のみで構成されているが、タンパク質には窒素や他の元素が含まれており過剰摂取は肝臓と腎臓の負担になる
・人によるが、1日65~180グラム程度の糖質摂取にとどめると、体内の脂肪はケトン体に変換され、それまでブドウ糖を使っていた脳や他の細胞のエネルギー源となる
・30年以上糖質制限臨床医を経験しているポーランドのJan Kwasniewski氏のPFC重量比推奨は 糖質1:タンパク質2:脂質3~4  
・この比率をカロリーに置き換えると、糖質から10~15%、タンパク質から20~30%、脂質から60~70%のカロリーを摂取すべき
試算すると、私は脂質を一日150グラム以上摂っても問題ないみたいです。で、タンパク質は50グラム以上は食べるべし。あ、ぎりぎり?

辞書片手に読み終えた後、何気なく「Barry Groves 糖質制限」で検索したら、灯台元暗し、本ブログ内のFoxhoundさんのコメントに私が調べたのとほぼ同じことが日本語で書かれてました。 
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat18/post_179.html#comment-1183
Foxhoundさんが読まれた書物には「本来、身体が求しているのは脂肪分なので、脂肪分だけを摂りなさい」って書いてあるそうです。Foxhoundさん、情報ありがとうございます。大変参考になりました。

先のコメント→http://低糖質.com/review/cat9/post_46.html#comment-2612で、大ボケをやらかしていたことに先ほど気がつきました(_ _;)。

ビタミンCの消費について、軽率にも初めて知ったようなことを書きましたが、Foxhoundさんがすでに(2013年10月20日)、これに関連することを紹介されていたんですね。あ~~恥ずかしい ○| ̄|_。


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Foxhound様。この場をお借りして、失礼をお詫びいたします。
先の私のコメントを目にされましたら、おそらく不愉快に感じられたのではないかと思います。
ましてや、私のコメントは又聞きレベルのものであり、書籍の内容のご紹介であるFoxhound様のコメントとは、内容の重さには雲泥の差があります。

誠に軽率でした。何卒ご容赦ください。
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本当にこのブログ、コメント欄まで含めて、隅から隅まで精読しなければならないことを、改めて痛感いたしました。

もさ@北の住人さん

 初めまして。Foxhoundです。
 私の住んでいるスウェーデンのLCHFだと、食べた脂質を分解燃焼させるには、かなりカロリーが必要だから、余分な体脂肪を減らしたければ怖がらずにどんどんいい脂肪を食べるように勧めています。

 一つだけ訂正ですが「本来、身体が求しているのは脂肪分なので、脂肪分だけを摂りなさい」という引用は、私の2番目のコメントからで、これは例えば頭がケーキやポテトチップスなどを欲しがっていても、実は砂糖+炭水化物+脂肪や、塩+炭水化物+脂肪の組み合わせのうち、本当に体が欲しているのは脂肪だから、惑わされて余計なものを摂らずにそんな時は脂肪だけを食べなさいという意味でした。

 確かに一般的な日本の食事だと動物性たんぱく質の量が少ないから、MECのような考えを進めることも大事なのでしょうけれど、スウェーデンでは単に肉を食べるというだけではなくて、どんな環境で何を食べて育った肉や卵を食べるか、というところにシフトしてきています。

 もともと酪農に適した土地で、乳製品が栄養源として伝統的にフル活用されている国なのと、最近では農業庁が持続可能な農業/酪農業の一環として、牧草で産業動物を育てるように推進しているので、太陽を浴びて健康なお肉を食べる機会には恵まれていると思います。ただし、豚肉で有名なデンマークや熱帯雨林を開拓して大規模畜産業をしている南米など、バタリー産業がメインの国から安い食肉が輸入されているので、こちらの畜産農家はいいことをしているのに経営が難しいようです。

 放牧期間(4〜5ヶ月)は法律で決められているので、よく運動して赤身の多い硬い肉(香りが強くて味も濃い)になります。美味しく食べるためにLCHFではフレーバーバターを工夫する人が多いです。柔らかくしたバターに、ニンニクと刻んだパセリ、チリフレーク、アンチョビなどを混ぜたり、ホースラディッシュとサワークリームをステーキなどにのせて、サンドライドトマトやベーコンと炒めた葉野菜、キノコ類などを付け合せにしたりで、脂質を増やしています。

 ムサカのように揚げたナスの薄切りとミートソース、水切りしたヨーグルトを重ねて、最後にチーズを振りかけて焼いたものに、オリーブオイルをたっぷりかけても美味しいですよね。最近はスロークッカーがヨーロッパで流行りなので、ブイヨンやシチューも弱火でコトコト煮込んで、安くて硬い部位を料理することが見直されてきています。

 デザートを食べる時は、ベリーに生クリームを添えたり、ダークチョコレートのムースを作ったりもできるから、ギスギスした食生活をしている感覚の人は少ないと思います。間食でスライスチーズにバターの薄切りを挟んだり、サンドウィッチの中身だけ(きゅうり、ハム、チーズ、バターなど)を食べることもありますよ。

 美味しく料理するために、鋳物のフライパン、グリルパン、煮込み鍋にこだわる人がいたり、安くて簡単にできるから自分で背脂からラードを作って、揚げカスはスナック菓子として食べたり、それなりに時間があるからできることですが、やるからには楽しんでいる人たちも多いです。(私もラードを作って調理に使っています。)

 ダイエットドクターのサイトだと、とにかくお腹が空いたらちゃんとした食事を作って食べて、ちょこちょこ間食するのは控えること。食事で満足しなければ、もう少し脂肪類を足すように勧めています。もちろん1日の必要カロリー限度内で。

 日本では低糖質が食品メーカーなどの新しい市場になっていますが、もともと人口の少ない国で、取り寄せやコンビニ文化が発達していないのと、できるだけ自分で原料のわかるものを食べたほうがいいというのがLCHFの考え方です。こちらではスマートフォンのアプリで炭水化物が100g中5%以下の食品が一覧表になったものや、食品栄養管理表、ネットでは、原材料名とグラムやカップ量と数を書いたら、合計のカロリーや脂質などの摂取g数、カロリーの割合が出るとても便利なサイトもあります。レシピサイトやLCHFブロガーがたくさんレシピも紹介しています。

 お国柄の違いなどいろいろあるでしょうけれど、脂質をうまく料理に取り入れた献立も慣れればすぐに思いつくので、楽しく続けています。

 最後になりましたが、カルピンチョ先生が八面六臂の活躍でブログの運営をなさっているから、私たち読者が少しでも本や論文を紹介できたり、経験談を交換することでお役に立てればいいことだと思います。
 


カルピンチョ先生、なつです。お久しぶりです。
夏至の日がやってまいりましたので、まずはご報告から・・・糖質制限に加え
一日往復10kmを100分で歩くウォーキングを続けたところ、
体重は再び減り始めました。

5月28日 67.7キロ → 6月22日 65.0キロ

4週間弱で2.7キロ減ですから、まずまず良いペースかなと。
BMI指数が24台となり、ひとまず「肥満」の範疇を抜け出しました。

私の場合、やはり糖質制限下で空腹感をコントロールできたのが大きかったと思います。
今まで糖質制限無しでステッパーや筋トレをやっても、運動した分だけ
気持ちよくお腹がすいてしまって全然減量になりませんでしたが、
今回は食欲にこれといった変化がありません。

相変わらず、休日はお昼が鴨汁蕎麦になってしまったり、ウォーキングに
出られない日があったりと、緩い感じでやっていますが、
多少の変動はあってもジワジワ体重は減っていくようになりました。

それから、ご飯やパンの代わりに毎度豆腐というのにも飽きてきたので、
おからとラカントを使用したスコーンやクッキーを作り気分転換しています。
水分を吸収してお腹が膨れますし、お通じの調子も大変良いです。

このスタイルでどこまでやれるかわかりませんが、行ける所まで行って見ます。
こちらでご相談させていただいて本当に良かったです。ありがとうございます。

カルピンチョ先生、もさ@北の住人です。 

匿名投稿 やってしまいました! 失礼しました・・・

バター50グラム以上毎日摂って数ヶ月で髪の毛がふさふさ という琥珀さんのコメント拝見しました。糖質制限者の脂肪摂取ってますます奥が深そうなので、もう少し実験しつつ調べてみます。

このブログにコメントされる糖質制限で苦労されつつも続けておられる皆様のデータとそれらに関する議論を辿っているのですが(以下素人妄想です) 
第1期:ケトン体が使えるようになるまで 
第2期:内臓脂肪が燃焼しているとき 
第3期:燃やす内臓脂肪が無くなった後 
といった感じで体の中の何かが変化しているように感じてます。私自身は第3期と思っているのですが、まだまだ皮下脂肪はたっぷりありますので試行錯誤は続きます。(BMI=21ですが、体脂肪率は15%以上あります)ひょっとしたら、皮下脂肪も無くなった後の第4期というのもあるのかも。

上手く行っているヒトの情報だけでは、ここまで議論は深まらないです、ホントに素晴らしい情報いつもありがとうございます。

補足です。

脂質を燃焼してエネルギーを産生する際には、脂肪酸の燃焼の場であるミトコンドリアに運ばなければなりません。
それを担っているのがL-カルニチンで、加齢に伴いその産生が減少してくるようです。
糖質から脂質の代謝に切り替える場合、L-カルニチンのことも考慮しておいた方がいいかもしれませんね。
色々サプリもあるようですが、私の場合は週2回は羊の肉を100g程摂取するようにしてます。

Foxhoundさん もさ@北の住人です。
はじめまして、よろしくお願い致します。

スウェーデンの食とLCHFに関する情報詳細ありがとうございます。スウェーデンは糖質制限先進国というのは、カルピンチョ先生のこの記事
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat16/41.html
で少しだけ存じていたのですが、スウェーデンではいまや、LCHFは単なる低糖質高脂肪というだけでなく、環境を含めた地域社会重視の生活スタイル全般という概念に繋がってるんですね。日本の「里山・地産地消」に近い、時間と空間の豊かな広がりを感じさせられるお話です。
 NZ産のグラスフェッド牛が近所のスーパーでも手に入るようになったので、我流ですが塩麹で2時間ぐらい漬けてソテーしたりして楽しんでます。味が濃い肉にはフレーバーバターがおすすめ っていうお話参考にさせて下さい。チーズにバターを挟んで食べるってのも手軽で美味しそうですね。早速やってみます。
教えて頂いたレシピを参考にしつつ油脂が豊富なスウェーデン風?料理にもいろいろ挑戦したいです。(日本にはスウェーデン料理店って極少ないようです・・・残念)

「脂肪分だけ摂りなさい」というのは「炭水化物と脂肪の組み合わせが食べたくなったとき、炭水化物は避けて脂肪のみにしなさい」という意味ですよ という、私の早合点を訂正して頂いてのご教示も重ねてありがとうございます。了解しました。

以下脂質優先とは別の話題ですが、人間の身体って不思議!ていうお話です。既引用ですが、13年12月のFoxhoundさんのコメント
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat18/post_179.html#comment-1183
での野菜スープのお話を読んでびっくりしました。私は、糖質制限開始後数ヶ月間、ブイヨンと鶏もも肉・ベーコン少々、トマト・芽キャベツなどを煮込んだスープを頻繁に作ってました。丁度寒い季節で、何日も継ぎ足しながら楽しめる野菜スープを重宝してたのですが、あのころ何故「それまで一度も作ったことが無い」野菜スープを突然作りはじめたのか? 身体がそれを欲する理由がFoxhoundさんのコメントにあったんです。ヒトの身体って、必要な食物が自動的に割り出せる精密機械かも と感じてます。
いま、脂質優先になりはじめているのも、自分の身体が自然に導いてくれているんだ と考えてます。思い込みはいけないと思うので、様々な立場の情報に接しつつ、自分の食事は自分で決められたら嬉しいです。

コメント頂いたダイエットドクターのサイトって、ひょっとしてスウェーデンの医師 Dr. Andreas Eenfeldtの サイトでしょうか? 平易な英語ありがたく、LCHF情報も豊富なので少しづつ読み進めてるサイトです。

 最後に、ご存知かも知れませんが、日本語の食材サイト情報です。slism というサイトが、日本国内で日常的に手に入る食材とその量を入力するとPFC等を計算してくれます。スマホからアクセスすると台所で使えるので便利です。ご参考まで。

体重の減り方。
メタボでランニングを始めて70Kまで落ちて糖質制限を始めて65Kまで落ちて一日一食にして63Kまで落ちて体脂肪も5%まで落ちました。ランニングは月間400KM位走っても70Kまでしか、落ちなかったのがあれよあれよと落ちました。一日一食では多少糖質取っても太りません。釜池さんも言っている様に仮想の空腹が昼過ぎに有る時は有りますが、夜の本当の空腹とは違います。本当の空腹では南雲さんが言うようにお腹が鳴ります。
なので第4期かもしれません。土日30K,40K走って一日一食でも人間普通に生活でき特に貧血を起こすことなく、買物して風呂入って夕食食べて寝てます。夕食の一食は前よりも少し大目程度ですので、一日のトータルの食は減ったと思います。
一日一食は無理していると思われるかもしれませんが、それの方が体調が良いと感じているからです。その効果で花粉症も直りました。釜池さんや甲田さん、石原さん、南雲さんなどが有名です。
人それぞれですがご参考に。

もさ@北の住人さん

 グラスフェッドの牛肉は美味しいですよね。塩麹で漬けたステーキ、いいですね!グラスフェッドにはもったいないですが、ギリシャかどこかの料理で、すりおろした玉ねぎ、にんにく、パセリとオリーブオイル(と、もしかしたらレモン汁)にお肉を最低丸一日漬けておいて、マリネを落としてからさっと塩を振って焼くというのもあります。本当はラム肉のぶつ切りを串焼きにするみたいだけれど、牛や豚肉でもおすすめです。

 ちなみに、魚も素材の味にこだわらなくていいような切り身なら、グラタン皿に炒めた野菜などを敷いて、その上に塩胡椒した切り身を乗せて、上に全卵とクリームか牛乳を混ぜたキッシュのような液とか、マヨネーズなどをかけてグラタン風に焼いても、腹持ちのいい食事になりますよ。マヨネーズは瓶に全卵と油や調味料を入れて、バーミックスで混ぜたらすぐに大量に作れます。ヨーロッパ料理の方が炭水化物をレシピから削りやすい気がします。

 放牧の場合、一つのパドックの牧草で養える家畜の数がバタリー飼育よりずっと少ないから、予防目的で与える抗生物質の量も少なくてすむみたいですね。草がなんども生えるように家畜をローテーションさせないといけないので、幾つも空のパドックが必要だったりして、カルピンチョ先生がおっしゃるように、土地がないとできないことが難点ですが。こちらでは自治体が文化景観の保護で町の外側にパドックを持っていたり、ちょっとした土地を放牧に貸し出して、夏のあいだ家畜に草刈りしてもらうこともあります。

 もうご存知かもしれませんが、ハワード・F・ライマン『まだ、肉を食べているのですか』(2002)と、エリック・シュローサー『ファストフードが世界を食いつくす』(2001)が、とても面白かったです。

 ライマンは代々続く畜産農家の出身で、この著者が一家で初めて60年代に近代的な家畜の管理を取り入れたそうです。要するにバタリー飼育なのですが、それが畜産業をどう変えて、今の精肉業界がどういう状況なのかという話になっています。著者は一連の経験でベジタリアンになってしまったので、いかに環境にも家畜にも負担の少ない畜産業を取り戻すかという展開ではないのが残念ですが、よく言われる、1950、60年代に化学肥料が一般化するまでは、すべてオーガニック農産物だったという話と同じで、生産者側の視点で畜産業の工業化を辿れます。

 シュローサーの本はかなり話題になりましたが、某ファーストフード企業がアメリカやそれ以外の国の農産、畜産業に与えたインパクトや、どういう加工方法で消費者を取り込んでいったかということを、ナゲットやポテトのような商品ごとに書いていて面白いですよ。地産地消とは正反対で、グローバル企業について考えさせられました。

 『アメリカの肥満率を押し上げたNIHの国家的プログラムNCEP』という記事にある、お肉やさんのコメントで、アメリカテネシー州で低所得者層の子どもたちに、給食が出ない夏休み期間中、15分で食べられる昼食を配給してまわるバスの記事が紹介されていました。これも上の話とつながるところがあって切ないです。

http://低糖質.com/review/cat22/nihncep.html#comment-2638

 もささんも野菜スープを作っていらっしゃったんですね。私も糖質制限を始めてすぐの冬にガラスープを作っていました。これが春になったせいか、体のバランスが落ち着いたのか、ラードを料理に使い始めたからか、何ヶ月かしたら急にブームが去ったので、体ってよくできているなと思います。同じ頃に、子どもの頃から鮫肌だった上腕が滑らかになったり、全体的にしっとりした肌になったから、もしかすると、身体中の細胞に脂が行きわたったのかもしれません。ラードの使用量も落ち着いたらガクンと減りましたよ。

 おっしゃる通り、ダイエットドクターはアンドレアス・エンフェルトです。コメント欄にたくさんアドバイスが載っていて、LCHFの食べ方が軌道に乗るまで助かりました。日本の低糖質メニューだと脂質不足で冬を乗り切れないので。

 スウェーデンで秋の終わりから糖質制限をするのは、エネルギーになるものがいきなりなくなるので、結構な自殺行為でしたが、LCHFのサイトでもっと脂肪を摂っていいと読んで試したら、燃料源の切り替えがなんとなく移行した頃から、ちゃんと体が温まるようになりました。こちらでは、一週間で500gパックのバターを使い切る人も珍しくないみたいです。バターの消費量が、この10年くらいでスウェーデンでは飛躍的に伸びて、最近はマーガリンの1kgパックが時々クーポンの景品になったりしています。

 slismのカロリー計算はスウェーデンのものと似ていて、使いやすそうですね。さっそく日本の家族にすすめます。ありがとうございます。

もささん

先ほどもささんのコメントに返信した時に、すっかり返信ボタンを押し忘れました。どれだけ違いがあるかわかりませんが、すみません。

カルピンチョ先生

>日本の場合は酪農するには農地面積が狭すぎるので、一次生産物である穀物を直接食べないと、人口を養えないので、スウェーデンスタイルの糖質制限はなかなか難しいのかなと。

 私もそう思います。さらに、これは倫理とか構造的な話になってしまうのでしょうけれど、その国の土地面積や地形などの制限の中で、持続可能な農業がどうすれば成り立つのか、そのシステムで養えるのはどれくらいの数の人なのかという命題に行きつきますよね。EUでは持続可能な漁業認定マークのようなものができて、危機リストの魚かどうか消費者がチェックできるようになったり、少しずつ取り組みは始まっていますが、色々な意味で転換期に差し掛かっているのかなと思います。

 先日、犬と原っぱを散歩していて気づきましたが、その辺に生えている雑草のほとんどが牧草か薬草で、やはり酪農業はお家芸だなと実感しました。昔から北国は栄養源の選択肢が少なくて乳製品は欠かせない食材なので、スウェーデン人はずば抜けて乳糖耐性が高いそうです。

 以前に帰省した時コストコに行きました。よく探したら国産のお肉がそこそこの値段になっていたり、レンガのようなサイズのナチュラルチーズやバターが割と安価で見つかったので、お肉は1日に必要なタンパク質のグラム数に合わせて大雑把に分けて冷凍したり、チーズはチーズスライサーで毎回スライスして食べました。さすがにナチュラルチーズのハードチーズで乳脂肪分が30%以上のものや、ヨーグルトで10%以上のものはなかった気がしますが、なかなか重宝しましたよ。

 原料名と栄養一覧表を食品ごとに見る癖が付いていると、環境が変わった時に役に立つものだと思いました。(LCHF初級編では、とにかく炭水化物が100g中5g以下の食品を組み合わせれば、とりあえずセーフゾーンで料理できるという法則?があります。それで5%以下食品リストというアプリも無料ダウンロードできるんです。)

 このブログを読んでいらっしゃる方は、皆さん研究熱心で工夫しながら糖質制限を続けていらっしゃるから、美味しかったレシピや手軽に作れるものなど、どこかに書き込めたら面白いかと思います。

>でも、おいしい肉とバターが容易に手に入る国、ちょっと羨ましいです。

 こちらは野菜を育てられる時期が限られているので、葉野菜を年中食べられる日本が羨ましいです。冬の間は温室育ちで味のないものを敢えて食べるか、夏のうちに冷凍しておくか、野菜は諦めていつもより多めにレバーを食べるしかないですから。そしてLCHFに限らず、ビタミンDのカプセルを定期的に摂らないと、日照不足の冬鬱で頭も体も動きが鈍くなってきます。最初に糖質制限をある人に教えていただいたのも冬鬱予防だったので、あのアドヴァイスは本当にありがたかったです。

 ところで、

>日本の糖質制限を大きく引っ張っていけるのは大豆と魚と、できればもう少し健康に飼育された鶏とその卵になっていくのではないかなと思っています。

 まさに日本の代表的食材なのですが、最近大豆はヨーロッパというか欧米で疑問視されていますよね。発酵させた大豆(味噌や納豆)以外は、ホルモンバランスに関わることだったか、単に小麦やコーンと同じでアレルギーの原因になるとか消化が悪いということだったか、よく覚えていませんが、実際のところ大豆の扱いはどういう位置にあるのでしょうか?私はアレルギーではありませんが、味噌以外の大豆製品とは相性が悪いです。

 それはともかく、スウェーデンのダイエットドクター・サイトは、確かにインタビューに字幕をつけたり、各国の学会に参加したりで、それなりに人件費などがかかるのもわかるのですが、去年から有料会員サイトを別に分けてしまって、ちょっと残念なことになってしまいました。本人も今年の初めに地域医療の内科医を辞職して、自分の企業に仕事を絞っています。そういう中で、全体に公開の形で、内容の深いブログ記事とコメントを提供してくださって、カルピンチョ先生どうもありがとうございます。

乳糖耐性の問題、ホント日本では大きいです。「牛乳飲んで~ハラくだす」という人が少なからずいる一方で、平気な人は紙パック全部飲んでも平気というのはアジアの中でも日本特有の現象です。

ただ、ハラくだす人でもヨーグルトやチーズなら平気な筈ですが、アレルギーに対する意識が強いですからね、今は。

おかげで?成城石井みたいな高級チーズが、処分系のディスカウンターではg/100円で売っているという実に不思議な国です。これだとヨーロッパよりも安い。

それにしても、同じ容量・価格のヨーグルトでも「脂肪分ゼロ」を平行陳列しないと、売行が3割は落ちる国って日本だけではなかろうか。たんぱく質はアレルギー、脂質はダイエットがらみがあるので、全面に出せない事情があるにしても、です。

だったらアレルギーほぼフリーのポークを売れえ!となるんですが、これはこれで業界が売る気ないもんなぁ。いかんせん原価比率がとてもつなく高いので。

Yamamoto-maさん もさ@北の住人です。

この補足、もさ宛と判断してご返信差し上げております。
Yamamoto-maさんのコメントの一部を我田引水しており失礼しました。脂質の種類ではなく、脂質代謝のためには何は必要か? という切り口からの情報、ありがとうございます。
L-カルニチン、知りませんでした。勉強が足りません。「加齢に伴い減少」おお、アラカンおっさんなので大変ありがたいアドバイスです。
偶然ですが、ラムチョップの骨と肉の間に包丁を入れて、塩コショウしローズマリー載せて、魚焼器にアルミホイル敷いてグリルして食べるのが週末の楽しみになっています。これも、身体の欲しがるものを自動センサーが脳に伝えるヒトの身体の不思議かも知れません。アルミホイルに溜まった熱々の羊油を肉にかけて赤ワインと一緒に流し込むと至福です。
MクリニックのI先生とのやり取り、楽しく読ませて頂いております。もさのご提供できる情報など些細なものなのですが、今後とも情報交換よろしくお願い致します。

おにくやさん

 初めまして。

 日本の糖質制限とスウェーデンのLCHFの食べ方の違いや実際的な考えを書くと、スウェーデンが得意な酪農畜産業の良さなどが前面に押し出されますが、実際に食品を管轄している食品庁は未だに低カロリー低脂肪路線を進んでいます。キーマークという健康に貢献する食品の推奨マークも、記憶ではスウェーデンのこの機関が世界に先駆けて生み出したみたいです。糖分たっぷりでも低脂肪基準以内だとパッケージにキーマークがつくので、もういい加減に見直すべきじゃないかと批判している人も少なくありません。

 学校給食の栄養ガイドラインもここが作るので、未だにマーガリンの使用が義務付けられていて、子供のためにバターを各家庭が持たせることは禁止だという話も聞きました。こちらの乳製品は、牛乳の乳脂肪が4.5%, 3.0%, 1,5%, 0,5%というふうに分かれていて、サワークリームなどもスタンダードは34%ですが、ハーフだと15%、ミニになると5%などというものもあります。ラクトースフリーの製品も同じ展開で揃っています。

 LCHFで最初に読んだのは、食品の味わい成分は基本的に脂肪か糖分が主なので、低脂肪商品は味わいを補うために糖分がスタンダードよりもずっと高くなっているということでした。なので、LCHFで食事を組み立てる時はライトやハーフのような低脂肪商品を選ばないようにするそうです。普通のヨーグルトも乳糖が多いから、脂肪分10%以上のギリシャヨーグルトを使う人が多いですし、牛乳も同じ理由で生クリームに切り替えて少なめに使う人が最近は多いと思います。

 下のリンクで、スウェーデンのダイエットドクターがどんな食品を選ぶかのアドヴァイスをしています。スウェーデン語ですが、大手のハイパーマートで実際の商品を見られるので違いが面白いかもしれません。

Kostdoktorn handlar LCHF-mat
https://www.youtube.com/watch?v=H0cjeqs8SZU

 ただ、LCHFを実践している人の中には、石器時代食のパレオを取り入れているグループもあって、その考えでは根菜や蜂蜜は使えるけれど、農耕の発達とともに生まれた酪農製品は使いません。パレオでなくても、LCHFに慣れた人は乳製品断ちを一定期間続けたり、脂肪の燃焼が使えて1日2食で調子がいいという人は、16:8という1日のうち16時間はココナッツオイルなどをエネルギー補給に口にする以外は、大きな食事をしない(つまり、残りの8時間のあいだ2食で過ごす)食べ方を取り入れたりもしているみたいです。(LCHFと16:8の組み合わせが、スウェーデンのサイトでは一番健康的な減量に効くと言われています。)

 1960, 70年代頃までのスウェーデンの子どもたちは、「土曜のおやつ」といって甘いお菓子を土曜日にしか食べさせてもらえなかったそうです。今ではスーパーのレジ前の壁に上のほうまで量り売りのグミやキャンディーが並んでいて、レジ待ちの人が大人も子どもも袋にいっぱい甘いものを買っています。

 どんな食材で糖質制限を組み立てるかはその人の体質や住んでいる土地によるでしょうけれど、これだけ糖質が溢れていると、砂糖やコーンシロップなどに嗜好品として課税しても、おかしくない時代だなと思います。

カルピンチョ先生

 お返事ありがとうございます。

 大豆の件、承知しました。私が消化できないほうの50%に入っていたんですね・・・。ヨーロッパ系の人だと20-30%なら、英語系の本をメインに読んでいて大豆を疑問視する記述が多いのもわかった気がします。虫はまだハードルが高いなあ。

 酪農は植生が気候に合っているのと同時に、地形も向いているんだと思います。スウェーデンは高い山自体がほとんどなくて、全体的になだらかだから、囲いを作って犬を使って牛や羊を次々に移動させたり、村はずれで豚を飼ったりが容易だったのかもしれません。「肉食の思想」が手に入るなら、ぜひ探して読もうと思います。

 日本は山地が70%を占めているとかで、熊笹が茂った傾斜のきつい山肌を開墾して牧草を育てるのは大変な作業だろうと思います。その山の水をうまくコントロールして棚田を作ったり、平地に水田が広がって、遠くに採集用の里山があってというのが、日本の地形に適したスタイルなのかもしれないですね。

 後で自分のコメントを読んでいて気づきましたが、あのエネルギーの塊のような食事は北欧の冬だからこそ必要で、暖かい時期はそこまですごい食事は私もしていません。カプレーゼで満足だったり、体が調節しているみたいです。なので、皆さんがおっしゃるように、その環境と体調に適した食事を、自分で体の声を聞きながら調節するのが一番ですね。

 食事の違いは別として、糖質制限を実践するために使えるヒントはたくさんあるので、うまくLCHFグループなどとも情報を共有できると本当は理想的ですよね。

 カルピンチョ先生に、これ以上ご負担をかけるわけにはいかないので、何かいい方法があるといいですね。(ダイエットドクターサイトは、ご兄弟がプロのIT関係者でウェブの管理をしていたり、掲示板は別に何人か管理者がいたから、当時はボランティアだけれど成り立っていたのだと思います。)・・・スウェーデンとアメリカでは糖質制限クルーズというのを、船中泊、毎食糖質制限食、各種講演会つきという豪華内容で開いて、毎年満員盛況らしいから、クルーズならぬ週末リトリート開催で資金集めを、なんてまだ先の話でしょうか。
 

>・・この表現は間違いではないかと思われます、

むふふふ・・・科学者のかるぴんちょ先生から
突っ込まれると思ってました。

かなり前、リサーチの仕事で某多○籍巨大企業の
「各国別苦情一覧」みたいな原データを
見せてもらった事があるのです。

+各国の乳業協会組合に来る苦情を合わせると
「牛乳飲んでハラ壊した」は
東南アジア・東アジア・西アジア全部合せても
日本が突出してるんですよ。

たぶん雪印が飛んだ時に参入をもくろんでいた
んだと思います。けど私が上げたデータのせいか?
結局オジャンになってしまいました。

「飲みすぎるとおなかをくだす可能性があります」
って容器に入れときゃどって事ないですよ
なんて言ったせいかな?

もっとも、おかしかったのは、ハーフだか
クォーターのマネージャーが

「では弊社は日本でフルーツ牛乳を訴求するぞ!」

とか言ってましたけどね。一応「あの~
メイトーさんのブランド力をなめないほうが…」
と言っておきましたが。

>私もここはここで、別に収入を考えて動かないと、そろそろ限界でもあります。

無料のウェッブ媒体で、ていねいな解説、
しかもリサーチ付きで回答されている
現役お医者様はかるぴんちょ先生だけでしょう。

煽りなし・自分が関わる機関・商品に誘導なし。

すごいと思います。

「糖質制限健康相談・国民生活センター版」です。

う~む現実的には、制作費を出してくれるトコを
探してかるぴんちょ先生はキーボード打たない+
バイトさんに週1まとめて口述筆記とかかなぁ?

社会保障費を考えたら「糖質制限相談外来」が
診療科目に加わるのが一番良いのですが。

介護よぼう?でしたっけ?お年寄りなら予防でも
公費が使えるようになりましたよね?

それと同じで中高年にも公費で病気予防の指導が
受けられるようになったらいいのに。

「糖質制限は明らかに科学的に正しい健康管理法」
なんですから、国民全員の健康寿命の延長に寄与
すると思うのです。老若男女子供関わらず。

>アメリカでは船中泊、毎食糖質制限食、講演会
つきという豪華内容で開いて、毎年満員盛況らしい

これ、富裕層の間ではもう定番みたいですよ。

あと島丸ごと会員制リゾートみたいなプライベート
クラブがありますでしょ。ああいう所に常駐してる
シェフに日本の関連書籍を送った事があります。

彼らに言わせると、西洋料理で糖質制限というと
19世紀のフレンチっぽくなりがちだから、
日本の糖質制限料理はとても参考になるそうです。

あちらの普及ぶりを聞いていると、日本の場合、
まだ「ちょうストイック」「特定教祖崇拝型」
に留まっている感がしないでもありません。

「富裕層の優雅なライフスタイル」にはなってない。

願わくば、日本が誇る社会保険制度?に
ちゃんと組み込んでもらいたいものです。

誰でも金かけずに健康になれる方法なんですから。

おーなるほど、科学として論理的に考えると
そうなる訳ですね。

「あってる・まちがってる」の厳格さを追求する
あたり、さすがお医者さまだと思います。

しかし「牛乳飲んではら壊すのは当たり前」と
考えられているフシがあるのは、あんまし衛生的
ではない国では、あたっているのではなかろうか。

そこを「きちんと衛生管理を徹底した食料品」
に持っていくのが巨大企業のねらい目といった
ところでしょうかね。

もさ@北の住人 さん どーも!です。

カルニチンについて調子に乗って自分なりに詳しくまとめてみようかな?などと思ってましたが、・・・ここにある程度、まとめていたので紹介します。

厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』 「統合医療」情報発信サイト Information site for evidence-based Japanese Integrative Medicine(eJIM)

「カルニチン」
http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/02.html

お上のサイトですが、どこまで〇〇できるの?も考慮しておいて下さいませ。しかしまあまあニュートラルな立場で記事にしていると思います。

この記事で気になるのが、「カルニチンを過剰摂取した場合の健康上のリスクは?」のところで、以前ここのブログでも話題になった「赤肉」の害についての記載もあります。

次回、がんとの関係について詳しく考察したものを予定してます。

みさこさん もさ@北の住人です。
 コメント頂いた脂肪摂取とタンパク質摂取の割合に関する実験ですが、脂肪を毎日150グラムぐらい摂っても体重に変化無いです(n=1)。Foxhoundさんに教えて頂いたCBCサンドイッチ(仮称)が美味しいです。スライスチーズを折りたたんで、間に某社の10グラムごとに切れてるバターを挟むだけ。糖質制限生活で糖質に敏感になったのか、昼食後の眠気が気になりはじめてたのですが、CBCサンドを朝食に加えてから眠気を感じにくくなりました。ヒトの身体って不思議ですね。
 みさこさんのブログ、時々拝見してます。食事の記録だけでなく、糖質制限に関する時事的話題も豊富だしイラストも楽しいです。いつも更新ありがとうございます。食事のPFC重量が記録されてる!とびっくりしてたのですが、やっぱり計算大変ですよね。素人の私の実験結果だけでは判断できないですが、他に制限すべき栄養素が無いのであれば、糖質カウントだけで十分かも? と感じてます。
 米国砂糖業界の歴史、ブログでのご紹介ありがとうございます(私がお礼言って良いんですよね笑、カルピンチョ先生?)。この話って実は、脂肪を経口摂取しても肥満には結びつかない っていうエビデンスです。拙いですが調べ物これからも継続しますので、よろしくお願いします。

お久しぶりです。なつです。
7月10日に人間ドックがあり、結果が返送されてきましたので、ご報告を・・・


体重61.7キロ、中性脂肪やコレステロール関係は全て正常の範囲、
血圧もここ数年130前後あったものが116に下がっていました。
また、10数年来ずっと脂肪肝だったのが、「脂肪」が無くなってました!
先生の書かれていた通り、糖質制限でまず内臓脂肪からなくなっていったんですね。
体脂肪は39%→30%まで落ちましたが、まだ多いので
ウォーキングがんばります。
この季節は熱中症が怖いので、早朝と夕方に分割したり、
時間が取れない日はショートコースだったりしますが
今日の体重は60.8キロでした。
おかげ様で不可能に思えていた58キロが見えてきた気がします。


看護師の問診や医師の診察でも
「食事療法と運動の成果が確実に出てますね。今後も続けてくださいね!」
と言われました。
(それが糖質制限だとは言いませんでしたが・・・)
お肉料理+野菜、卵料理+野菜の食事も取り入れまして、
不自由を感じずに続けられています。
その前にやっていた「総カロリー制限のつらさ+成果なし」の頃を思えば、
「あー、早くこうすれば良かったんだ」という気持ちでいっぱいです。

だいぶご無沙汰しておりました。なつです。
糖質制限+途中からウォーキングの生活を始めて6ヶ月余り、10月末に
20キロの減量となり、ついに30歳のころの体重を取り戻し、
体重52キロ、体脂肪率22%となりました。
(体重計は途中で体組成計に買い替えました)


以前「行ける所まで行って見ます」と書きましたが、
これ以上痩せてしまうと、ガリガリになってしまいそうなので
こちらの記事を参考に体重維持モードにしていきたいと思います。
これからの年末年始、気を引き締めて・・・


数カ月ぶりに会う人ごとに仰天され、質問攻めにされるたび
糖質制限の話をしています。(向き不向きがあるという話含め)
ネットで糖質制限されてる方のコミュニティを色々のぞいてみるのですが
最初の2週間がけっこうきつかったという体験談を多く見ますね。
私はそういう事がなかったので、よほど合っていたのだと思います。


何が良かったのかわかりませんが
二の腕の赤いブツブツが無くなったり、
サウナに行った時の頭痛が無くなったり、うれしいおまけもありました。

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carpincho3

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人はそれぞれ遺伝子が違い、環境が違い、そのアプローチに挑むときの年齢や健康状態も違うのですから、同じことをしても同じ反応が出ないのは当然のことだと思います。 私も、そのことについては頻繁に言及しています。

しかし一方で、記事一つ一つは、異なる人へ向けての異なるメッセージです。
すなわち、個別記事というものは、どういう人々に何を伝えるか、ターゲットを明快にして書くものだと私は考えています。
そういうところでいちいち、しかし、例外はあります、とか言って全ての人に配慮した注釈を付けると、読む側もメッセージがなんなのかわからなくなります。

したがって、読まれた方の立場次第では、その記事では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。
その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。

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