糖質は大事な栄養素だからこそ、食べる必要はないのです。
我々の体は様々な物質を栄養成分として利用しています。
それらで体を作ったり、細胞を機能させるエネルギーを得たりします。
だから、絶食したら、やがて、生命活動は停止します。
(・・・ふつうはね。そうでないと主張するインドの聖人もいたりしますが)
で、体のために必要な栄養素、特に重要な栄養素ほど、我々はたいして食べなくて済むのです。
なんでか?
ちょっと考えてみればわかります。
糖質もそういう栄養素の一つです、食べて摂取する必要はないのです。
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糖質って、脳のエネルギーとしてとても重要な栄養成分です。
それはまちがいありません。
ケトン体がいくら代替してくれるといっても、ケトン体が脳をサポートできるのは目いっぱい頑張って30%程度だと言われます。
geturinさんにご指摘いただきましたが、30%程度というのは3日程度の絶食時の話で、40日間の絶食時には(つまり筋肉を使い尽くして筋肉を用いた糖新生ができなくなった状態では)70%近くまでケトン体が利用されるという計算になるようです。この話で言いたかったこととは関係のない話なのですが、正確ではない記載をしてご迷惑をおかけしました。
残りはやはり、血中のブドウ糖が必要なのです。
ブドウ糖が一定濃度存在しないと、脳はうまく機能しませんし、ミトコンドリアを失った赤血球などは全く機能しません。
血糖値が一定以上ないと、脳細胞も働かないし、赤血球も死んでしまいます。
さて、そんなに大事な糖質ですから
「毎食50~60%の糖質を食べないと脳が働かなくなってしまいます、命にかかわります!」
と、京都大学の某先生なんかは筋肉を誇示しながら世界一受けたい授業で熱弁しておられましたね。
んじゃあ、農耕文明が起こる以前の人類は果実の実る秋以外は脳が働かなくてぼーっとしてたでありますかあ?
笑っちゃいますよねえ。
逆なんですよ。
脳や赤血球にとってとても大事な栄養成分だからこそ、
われわれは食べ続けなくても大丈夫なんです。
食事から糖質を摂取しなくても、ほかに食べたたんぱく質や脂肪を使って糖質を生み出せるように、我々の体は設定されています。
大事な栄養素は、そのほとんどを我々が自分自身の体の中で作る仕組みになっているのです。
糖質は、肝臓や腎臓での糖新生というプロセスで作るのです。
でも、糖質だけじゃないですよ、
細胞膜やホルモン産生に必須のコレステロールも、我々の体はその80%を肝臓などで合成します。
(原料は糖質ね)
尿酸だって、ビタミンCを作れなくなった霊長類にとっては、ビタミンCに代わる大事な抗酸化物質ですから、分解されないように維持しています。
(尿酸オキシターゼという尿酸を分解してアラントインにする酵素活性を我々は失っています。)
糖質も、コレステロールも、尿酸も
大事なものは我々の体の中で作られ、適正濃度に維持されるシステムが備わっているのです。
ライオンなどの肉食獣がビタミンCを体内で合成できるように(人間は植物から摂取できます)
線虫などの下等生物がω3脂肪酸を体内で合成できるように(大きな生き物はほかの生き物や腸内細菌から摂取できます)
人間は糖質なんて食べなくても大丈夫なのです。
それを食事から常に摂取しなければならないとしたら、天候不順になるだけで人類は簡単に絶滅です。
「糖質を50%~60%食べないとダメだ!」としたら、こんなに繁栄できてるわけがないでしょ笑)。
そう考えてみれば、糖質を食べないと体に悪いという主張の根拠なんて、きわめて薄弱であることがよくわかります。
でも、糖質必須論を主張する人はこうも言いますよね。
糖質を摂取すると脳が活性化されて元気になるし、脳内でエンドルフィンが出て活発に動ける。
食べないと、低血糖でイライラするし、精神衛生上よくない。
気が付いてくださいな。
それ、麻薬中毒と同じ症状だということに。
糖質を常に摂取することによる中毒状態ですよ、
あなたたち、それをいっしょうけんめいに礼賛してるのよ。
まあ、わかってて、利害関係から主張を取り下げないのかもだけどさあ。
国民はいつまでもおとなしく黙ってないと思うよ。
2015年9月12日 00:15 スポンサードリンク
カルピンチョ先生、
何時もブログ拝読しております。
糖質制限を実践して3年目の者で、BMI32だった体重も勝手に標準値に落着いて、頗る快調です。
初めてコメントをさせて頂きますが、今回の記事も何時もの様に「我が意を得たり」と膝を叩きました。
本来、不足気味になるであろう血糖値を上げるホルモンは複数備えていて、反対に多く摂取してしまった場合(太古の時代はそのような機会は相対的に多くなかった)に下げるホルモンは1種類しか備えていない。
現代人は不必要に、そして多量に糖質を摂取した挙句、グルコーススパイクを慢性的に発生させ、少しずつ、でも確実に身体を蝕む行為を継続させている訳ですよね。
それにも拘らず「和食が無形文化遺産」とか「お米さえ食べていれば健康」とか、国や役所は相変わらずの姿勢。権力や利権を守る為に「文化・伝統」を持ち出すのは常套手段ですよね。
かつて肥満と糖質中毒の禁断症状(?!)が恒常的だった過去をどうやって変えて健康改善したのか、周囲に伝えようとしても、殆ど理解者は出来ません。
「ご飯や麺類食べないなんて我慢出来ない」とか「食費が上がるよ」とかとか、、、(苦笑)。
結局は自分の健康は自分でしか分からないし、自分に合った管理方法を自己学習し実践して行くしかないのですよね。
ダラダラと駄文、失礼致しました。
>さわさん
コメントありがとうございます。
ひさしぶりにちょっとひとこと言ってやれ、とか思ったので、まあ、主張は同じで代わり映えしないのですが、面白く書かせていただいたところにコメント、感謝です。
>糖質制限を実践して3年目の者で、BMI32だった体重も勝手に標準値に落着いて、頗る快調です。
・・・すばらしい、おめでとうございます。
ほんと、糖質制限って長期にやればやるほど、快調ですよねえ。
私も5年目に入ったところですが、体調もきわめていいし、健康診断結果も尿酸以外は基準値以内です。
私よりも前にスタートした先達はたくさんいるし
「10年、20年の長期安全性は証明されてない!」
と、否定し続ける先生方も、東京オリンピックのころにはきっと黙り込んでるでしょうね
それともあれか、
「30年、40年の安全性は証明されていない!」
って叫び続けてはるかな(笑)
さわさん、ぜひ、楽しく継続されてくださいね。
糖質は大事な栄養素だからこそ、食べる必要はないのですについて誤字?修正のお願い。
糖質制限に対する反論や誹謗中傷に対して、ひとこと言ってやりたいと思っていたところにタイムリーな記事を発見しました。
もしかしたら、以下は変換間違いではないかと思いコメントにてお知らせいたします。
ビタミンCに変わる→ビタミンCに代わる
ホルモン酸性→ホルモン産生
JOJIさん
ありがとうございます。
はい、私の記事は誤字、誤変換だらけです、伝えたいことは伝わるだろうと放置してますが(笑)。
ご指摘の誤変換は誤解を招きますね、訂正します。
先生こんにちは(^-^)。大事な栄養素は身体の中で作られるって、キモですよねー!糖新生できるから、わざわざ糖質を食べなくてもいーじゃーん!って分かってると、大事な付き合い以外は取らなくてすみますから。簡単な事なのに、糖質に囚われていると、それが出来ないって悩ましい?ですよね。単純で簡単な事なのになぁ(゜_゜)
>えび大好きっこさん
そうですよね、毎食毎食、60%の糖質を食べないと脳に悪いって主張する人たちは消えませんねえ。
彼らの脳こそ、糖質づけで認知症目指して突き進んでいるのではないかと思われ。
ま、個人の勝手ですし、糖質ってのは法的に規制されていないドラッグみたいなもんですから、好きにしたらと思いますけどね。
(-人-)なむあみ~
いつも、楽しみに拝読しています。
お忙しかったのだと思いますが、一か月記事の更新がなかったので、心配していました。
ですが、いきなりの勢いのある記事でうれしかったです(pq*´∀゚)
私は今年から糖質制限はじめたんですけど、出会えてよかったと思うと同時に、もっと早く知っていたら…と思えたりします。江部先生のブログなんか拝見するともう2000年初頭にはちゃんと糖質制限食は確立しているのですね。
10年前に知っていればそもそも糖尿発症しなかったんじゃないかと思ったりして。
でも病院に通院して主治医に忠実なばかりに、食事で高血糖、SU剤で低血糖を繰り返し起こしながら通院している患者さんたちが今もたくさんいることをおもえば、取り返しのつかなくなる前でよかったといえるのでしょうか。
信念もって炭水化物60%食べているお医者さんは好きにしたらいいですが、指導されている素直な患者さんを思うと気の毒です。私は糖質制限に出会う前にカロリー制限で筋肉まで痩せてA1cはかえって上がってしまいました。
糖尿病歴の長い友人はすでに炭水化物中毒で自己管理不良の烙印を押され、さらに薬が増えています。
まさに麻薬中毒。
やはりこの国で力を持っているのは砂糖業界と製薬業界なのだと思わずにいられません・・・。
・・・・あ、ちょっと感化されて過激になりました。
お許しください。
「ご指摘の誤変換は誤解を招きますね、訂正します。」
JOJIです。早速のご対応ありがとうございます。
そうなんです。酸性(産生)はすぐに分かったのですが、ビタミンCに変わる(代わる)はえっ!何がビタミンCに変わるの?と何度も読み直しました。
>何度も読み直しました。
どうももうしわけございません。
>mikoさん
コメントありがとうございます。
>いきなりの勢いのある記事でうれしかったです(pq*´∀゚)
・・・ありがとうございます。
夏場はヘタレになりやすいカルピンチョですので、どうぞ生温かく見守ってやってください。
>2000年初頭にはちゃんと糖質制限食は確立しているのですね。 10年前に知っていればそもそも糖尿発症しなかったんじゃないかと思ったりして。
・・・そうですね、私もそのころに一念発起してダイエットした時には睡眠時間を削って歩いて、カロリー制限しておりました(笑)。
筋トレもやっていたのでかなりやせて引き締まったんだけど、ちょっとリバウンドしたらあっという間に肝機能が異常値になりましたからね。
糖質のせいだとそのころから気が付いていれば・・・とは思います。
>糖尿病歴の長い友人はすでに炭水化物中毒で自己管理不良の烙印を押され、さらに薬が増えています。 まさに麻薬中毒。
・・・そうなんですよね。
ただ、医学的知識の十分ある患者さん本人がそれを是としていて、能登先生の論文を引き合いに出して糖質制限を罵ってくる場合、
わたし、もう、説得する気もなくなりました。
とりあえず糖質制限という方法は伝えたので、それを知った上で、自分の信じる道を歩いてくだされ~って感じです。
巨人の星のテーマソングを心の中で歌って差し上げながら、そうですねと相槌を打っております。(笑)
75歳のおばあちゃんですが失礼致します。
7月8日にA1c8,1で糖尿病を告げられ愕然としました。しばしオロオロしているところに先生のブログに巡り合う事ができました。即、糖質制限食を実行、遂に11月2日にはA1c5,5になりました。医師も考え込んでいたようですが質問はありませんでした(笑 当然体重は7キロ減で膝の違和感もなくなりました。鬱の症状も消えて、PCゲームで若い人達と遊んでいます。
人生は人との出会いです。カルピンチョ先生との出会いに焼酎で乾杯です。
本当に有り難うございました。
>思い出の缶詰さん
コメントありがとうございます。
>即、糖質制限食を実行、遂に11月2日にはA1c5,5になりました。医師も考え込んでいたようですが質問はありませんでした(笑
すばらしい!
その主治医の先生の困惑の姿も目に浮かんで面白い!( ´∀` )
さらに、体重減で膝の違和感も鬱も消えて、とは言うことなしですねえ。
私のブログの存在価値もあるというもので、感謝です。
乾杯!\(^o^)/
かるぴんちょ先生、はじめてメールします。
学生の頃でしょうか、論文で「タンパク節約効果」ということを読んだことがあるように記憶しています。タンパク質だけを食べても、同化できず、同化するためには適切な非タンパクカロリーが必要であるというものだったと思います。
少し調べますと、食事ができず点滴だけで乗り切る場合でも、アミノ酸だけでなく、必ずブドウ糖や脂肪を一緒に点滴していて、非タンパクカロリーと窒素量の割合が重要なのですね。
脂肪の点滴もあるようですが、メインはブドウ糖が使われていると知りました。
先生にお聞きしたいことは、
1)糖質制限の場合、肉や魚からタンパク質を摂ることに加え、脂肪からカロリーを摂ることを意識することは重要でしょうか?
2)アミノ酸と脂肪だけの点滴も可能なのでしょうか?脂肪を点滴するのは、食べ物から摂る場合と違って、あまりにも非生理的な感じもします。
先生のコメントをいただければ幸いです。また、先生のブログの更新を楽しみにしています。
>じょんさん
誤解されているのではないかと思いますが、血液内に一定濃度のブドウ糖が存在することは生命維持の上で非常に重要です。(われわれは糖質制限しても糖新生して自分の体内でブドウ糖を作り出しています。)
絶食状態が長く続き、かつ自力栄養摂取ができない状態の方であれば輸液(点滴)内にブドウ糖を入れるのは適切なことです。
何度も書き続けていることですが、改めて書きます。
1.適切な濃度の血糖値が保たれることはとても重要です。
2.食事から糖質を摂取しなくても、その血糖値を保つように我々の体はできています。
3.現代人は食事から糖質を摂取しすぎです。
4.過剰な糖質摂取は肝機能障害、内臓脂肪の肥大、インスリン抵抗性の増大などのさまざまな生活習慣病発生の原因となります。
5.だから、糖質制限食の方が体に良いです。
しかし、輸液ということになるとまた話が別です。
過剰なブドウ糖負荷はよくありませんが、全身状態が非常に悪い患者さんにブドウ糖輸液を施行することは合理的です。
なぜなら、アミノ酸を原料とし、脂肪をエネルギーとして糖新生でブドウ糖を合成するのには体力を使うからです。
ブドウ糖を輸液すればその分の体力を温存できます。
で、ご質問への答えですが
1)タンパク質を摂ることに加え、脂肪からカロリーを摂ることを意識することは重要でしょうか?
・・・とても重要です、糖質制限の場合、摂取エネルギーの半分以上は脂肪から摂取するつもりでいてください。ケトン食、という言葉を調べてみてください。
2)アミノ酸と脂肪だけの点滴も可能なのでしょうか?
・・・様々な輸液が開発されていますが、輸液を入れる場合、その患者さんは何らかの疾患状態にあるわけで、医者はそれを考えて輸液成分を組みあわせています。
脂肪の輸液についてはこちらなど参照ください。
http://www.otsukakj.jp/med_nutrition/products/lipid/section_1_1.html
先生、コメントありがとうございます。
点滴の場合は、食べることができない患者さんに行うものであるので、適切量のブドウ糖が重要であることがわかりました。
点滴では、水分、電解質、アミノ酸、ブドウ糖、脂肪、ビタミン、微量元素を患者の状態に応じて考えるのですね。ブドウ糖が多すぎると問題になることがあり、脂肪と組み合わせれことも重要とわかりました。
私は糖質制限をはじめて、まだ1年にもなりませんが、これからもバランスを考えて継続したいと思います。
ありがとうございました。
かるぴんちょ先生
小生62歳、主食抜きの低糖類食を2011年中頃から実行しています。
1年もしないうちに、体重67キロ→55キロとなり、周りから痩せすぎと言われてしまいました。
で、最近は昼だけ十六穀米をお握り半個ほど食べています。
現在、体重57キロ 体脂肪18%~20% BMI18~20 腹囲80㎝弱でズボンはどれもブカブカ(タニタ体重計の示す体年齢は43歳で実年齢より20も少ない)
空腹時血糖100未満 同βヒドロキシ酪酸0.5~1.5mmol/L(いずれも簡易検査器による)
で、そこそこ脂肪燃焼体質にはなっているようです。
糖尿病でもないのに「低糖類食」を実行し続けているのは、生きていれば20年後の「健やかな老い」を期待してのことです。
さて、
> ケトン体がいくら代替してくれるといっても、ケトン体が脳をサポートできるのは目いっぱい頑張って30%程度だと言われます。
とありますが、福田一典先生は近著で「絶食時にはケトン体が脳のエネルギーの60%を担っている」と記しておられます。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4800308895/ref=oh_aui_detailpage_o05_s00?ie=UTF8&psc=1
また、直近のブログでは、「アストロサイトの脂肪酸代謝→乳酸産生→神経細胞の取込み」、結果として「脂肪酸が脳のエネルギーの20%を占めている」とも書かれています。
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/7634bfe66659ff3a39447037734fa346
かるぴんちょ先生の「ケトン体の脳のエネルギー寄与率30%限界説」の出所を教えて頂けませんでしょうか。
>geturinさん
出所はハーパーだったかホワイトだったかの生化学のテキストです。
教科書の記述ですから、発行よりも10年から20年ほど前に発表された理論で学会のコンセンサスが得られているものになると思います。
参考にしたのは2000年前後の版だったと思うので、1980年から1990年ころの論文を基にしての記述だと思います。
最新の教科書や論文は見ておりません、丸善にでも行って、確認してから再度ご連絡いたしますね。
福田先生の著書の中に絶食時に60%、常態でも20%と断言する根拠となった論文が引用されていればその出典を教えていただければ幸いです。
(掲載雑誌、発行年度、筆頭著者、できればタイトルなど)
ちなみに
わたしはできるだけニュートラルなことを書きたいと思うので、最新の一つの論文だけに記載されていることは、引用したとしても出典を明らかにして書きたいと思っています。
ですから、私が出典をきちんと記載していない内容は教科書的なものが多いはずです。(絶対的な自信はありません)
>geturinさん
ご紹介いただいた福田一典先生のブログ記事には情報の出所が記載されていません。
私にそれを求めるのであれば、geturinさん、少なくとも福田先生の著書に記載されているという60%の根拠となる情報の出所をコメントで教えてくださいね。
お忙しい中、早速のお返事ありがとうございます。
仰せの通り、福田先生のブログ記事および著書では、該当情報の出典は明記されておりません。
「アストロサイトは脂肪酸を取込んで代謝できるので、脂肪酸が脳のエネルギーの20%を占めている」の部分は、『脳とグリア細胞』(2010)に拠ったと思われるのですが・・・・
同先生サイトがコメントoffなので、クリニックに問い合わせをしておりますが、お返事いただけるかどうか定かではありません。
(両先生に問い合わせをしておりますので、かるぴんちょ先生に錯誤があると、思っている訳ではないことをご理解くださいますよう。)
かるぴんちょ 先生
福田先生から回答をいただきました。
・絶食時のケトン体の脳のエネルギー利用率は60%
・1970年代から教科書レベルの常識である
出典は以下
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM197003192821209
・論文は多数あるし、最近の論文でもこの論文を引用している。
とのことでした。
ケイヒル博士については、数年前の釜池先生のブログでハーモニカドクター=松澤氏とのやりとりを見聞きした覚えがあります。
それが、下記にほぼ再録されていました(釜池先生と松澤先生のブログは閉鎖されています)。
釜池先生と「ハーモニカドクター」こと松澤健夫先生との往復メール
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=55
福田先生の引用明記の工藤佳久氏の『脳とグリア細胞』は近日中に入手できますので、それから記載を確認してみます。
ただ、絶食中のエネルギー基質の大半がBOHBだとしても、グリセリンやアミノ酸から合成(新生)された「糖」は、神経組織に消費されないのか、ということと、そうであればカウントはどうなるのか(その新生糖の由来というか起源をどうカウントするのか、少し混乱してしいます)。
追加です。
ジョージ・ケイヒル物語②
http://bbs11.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=ppkorori&mode=view&no=56
今はネットを去られた釜池先生の毒舌と困惑されている松澤先生の対比が印象的ではあります。
>geturinさん
大き目の本屋さんまで行ってデブリン、ハーパー、レーニンジャーなどの生化学の教科書を5~6冊見たのですが、絶食時の脳のケトン隊の利用率を書いてあるものがありませんでした。
あとはストライヤーあたりですが、探してみます、なかなか本屋さんまで行って調べる時間が取れないのでしばらくお待ちください。
> ・絶食時のケトン体の脳のエネルギー利用率は60% ・1970年代から教科書レベルの常識である 出典は以下 http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM197003192821209 ・論文は多数あるし、最近の論文でもこの論文を引用している。
・・・そうですか、それはどうも。
60%か30%かってgeturinさんにとってどのぐらい重要な問題なんですか?
ともかく、出典を調べてみるまでしばらくお待ちください。
>geturinさん
図書館にも本屋さんにもいけない時間帯なので、検索してみたらこういう記載がありました。
生化学を勉強中だという方のはてなブログで、詳しく見ておられます。
-----------
次に、ストライヤーの生化学を見てみましょう。
飢餓のおよそ3日後には、大量のアセト酢酸とD-3-ヒドロキシ酪酸(ケトン体)が肝臓で作られる。(略)この時点で脳はかなりの量のアセト酢酸をグルコースの代わりに消費し始める。飢餓の3日後には脳のエネルギー必要量の約1/3はケトン体で賄われるようになる。(p863)
このように、エネルギー源をケトン体に切り替えることによって、筋肉のたんぱく質が糖新生に使われてしまうのを防ぐのだそうです。その結果、飢餓の初期(3日目)には、筋肉のたんぱく分解量が1日あたり75gだったところを、40日後には、1日あたり20gで済むようになるのだそうです。
また、脳でエネルギー源として使われるケトン体は、絶食3日目で50g、40日目で100gとあります。3日目で脳のエネルギー要求の約1/3をケトン体でまかなうとありましたので、40日目にはその倍、約2/3をまかなっているといえるのでしょう。
このような記述は、カラー生化学でも、ヴォートの生化学でも出てきます。
http://d.hatena.ne.jp/kuiiji_harris/20120116/1326717679
kuiiji_harris
栄養学の勉強中。
-----------
これを読んでみて、どうやら私の読み方が浅かったか十分に見ていなかったようですね。
私の30%程度という認識はたぶん、このストライヤーの生化学の記述を見た記憶によるものです。
ところがこれは3日程度の軽い絶食時の数値で、40日などの長期の絶食時には70%にまで達するようです。
ということで、複数の教科書を読んで比較していなかった私の不注意であったと思われます。
もうしわけありません。
geturinさん、ご指摘ありがとうございました。
この記事で言いたかったのは糖質は大事な栄養分だから糖新生というシステムが体に備わっていて必死で食べる必要はないんだよ、ということで、
そこに深く確認しないで30%という数値を持ってきたことでこのように混乱を招くお話となりました、私の浅はかさがもたらした結果です。
誠に申し訳ありませんでした。
難しいですねえ、正確に記事を書くのって。
追記です。
上に紹介したkuiiji harrisさんの記事のひとつ前の記事にも絶食時の脳のケトン体の利用率に関する記述が教科書によってどのように異なるかの記述がありました。
http://d.hatena.ne.jp/kuiiji_harris/20111229/1325130592
私が大学で使ったのはハーパーの生化学でした、医者になってから買い直したのはストライヤーの生化学、それも地方の医学部在籍中の息子に数年前に渡してしまって手元になくて、
う~ん、リッピンコットとガイトンの生理学を買って読み直してみるかな・・・。
geturinさん
OwenがCahillについて回想しながら絶食時の代謝について書いたPDFを見つけました。
http://www.coconutketones.com/pdfs/owens_ketones_as_fuel_for_brain_during_starvation_2005.pdf
ここに研究の詳細は書かれていますね。
勉強になりました。
・・・宗田先生の本をもう一度きちんと読まなくちゃ(;´・ω・)。
カルピンチョ先生
お久しぶりです(といっても確か2度目)、モリモトです。横から失礼いたします。
geturinさん
飢餓時、糖新生由来のグルコースをどう考えるかという問題に関してです。
オーエン・ケーヒルらのケトン体研究は、脳に入り込む動脈と出て行く静脈に直接カテーテルを入れて血液サンプルをとっています。
また水・塩・ビタミン類だけの41日間の断食です。
Brain Metabolism during Fasting 1967
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC292907/pdf/jcinvest00272-0077.pdf
Citation Classicになる画期的論文です。
よって測定されたグルコースは、初期のわずかな期間を除けば、糖新生由来のものと考えられます。ただこれは高度な肥満BMI40を超える3名が対象者。
カルピンチョ先生が貼られた
http://d.hatena.ne.jp/kuiiji_harris/20120116/1326717679で、
kuiiji_harrisさんは、飢餓時・脳のエネルギー利用に関し
>脳のエネルギーの70%ほどをまかなうようになる、と書かれています。残りの30%のうちの、20%はグルコース、10%はアミノ酸*2です。
>*2:この記述がじつはよくわからない。アミノ酸からの糖新生でできたグルコース、という認識でよいの?
と困惑を示し、ある方が最近コメントをつけられています。アミノ酸→糖新生だと。
しかし、kuiiji_harrisさんの困惑は、そうではなく、おそらくアミノ酸の記載だと思います。
細かな事に拘ると、このアミノ酸をどう評価するかによって、脳のBOHB利用割合も変わってきます。そして当の研究者たちオーエン・ケーヒルらも、その時々の論文で、このアミノ酸の扱い方が違います。
67年論文では測定誤差が大きく議論から外し、たとえばカルピンチョ先生が挙げられたオーエンの2005論文でも図2の説明で、そのような記述が見られます。
ケーヒル・オーエンの
Some Observations on Carbohydrate Metabolism in Man(1968)では
上記67年論文をふまえ、正常体重の男性6名対象8日断食のデータをとり、67年論文のデータを「平均的な人間」の数値として補正:計算の詳細は理解が届きません
゚(゚´Д`゚)゚
脳エネルギー源のうちケトン体は
朝食前(12時間の空腹)で約10%がケトン体
断食8日目 :66~77%、
断食40日目:83~88% という数値を出しています。
アミノ酸測定誤差問題には触れていません。
釜池先生と松澤先生のやり取りで出てくるケーヒル晩年の
FUELMETABOLISM IN STARVATION 2006
http://www.med.upenn.edu/timm/documents/ReviewArticleTIMM2008-9Lazar-1.pdfでは、オーエンのアミノ酸問題注付文献を挙げながらも、そのことに触れない図を出しています。ただ図の解説では、
人間の脳細胞は限りなくグルコースなしでやっていけることを、多くの研究が示唆している。しかし実験上の困難さと倫理的問題から、その極限を明らかにすることは難しい
と述べています。
何かの参考になればと思い、長々と書いてしまいました。失礼します。
書き忘れていたことなど
geturin様
その節は、助け舟など出して頂き有難う御座いました。ワタシは何とか生きています。
カルピンチョ先生
>う~ん、リッピンコットとガイトンの生理学を買って読み直してみるかな・・・。
リッピンコットって、図版クレジットなど皆無に近く?著作権問題ヤバクないのですか??
素人の感想ですが。。。
連続コメント御許しください。
嗚呼、ああ~~、単細胞ニンゲンの悲しみ。。。
ひとつ書くと、あとは忘れてしまってます(ヽ´ω`)トホホ・・。
リッピンコット、著作権問題が核心ではなく、その記述・図版の根拠・原典です。
ケトン体問題しか見ていないので全体は判断できませんが、ケトン体問題に限定して言えば、リッピンコットの生化学2008年第4版で突然、第3版までなかった奇妙な図が登場します。原典を明らかにせずに。。。
マクガバンレポート3000頁デマにせよ、人体60兆細胞説にせよ、尤もらしい数字は要注意ですね。
ネットで少しみると、リッピンコットは分かりやすい図版で定評の生化学・医学系教科書だそうで。
その図を覚えるだけで代謝の学習は半分以上が完了すると言ってもよい。非常に良い図である。章末には章のまとめが記載されており、章初めの図と合わせると随分と効率のよい学習を実現させてくれる。
http://www.gaksyu.com/kiso/rippin.html
「医学生の教科書」から
「その図を覚えるだけで」・・・
その図が怪しいのです、このケトン体問題では。
kuiiji harrisさんはそれで満足しておられるのですが。
>モリモトさん
コメント詳細にありがとうございます。
>オーエン・ケーヒルらのケトン体研究は、脳に入り込む動脈と出て行く静脈に直接カテーテルを入れて血液サンプルをとっています。 また水・塩・ビタミン類だけの41日間の断食です。
・・・今だったらまずできない研究ですよね。
まあ、日本では1960年代であってもできなかったかだろうなとは思いますが。
今日、図書館でストライヤーの生化学を見てきました。
いやああああ、私の記憶がいい加減だっただけで、思い切り書いてありました。
反省を込めて記事で書きます。(;^ω^)
かるぴんちょ 先生
kuiiji harris氏の「栄養学のメモと活用」のブログは、Kuiiji氏が、モリモトさんの著書『「食育」批判序説』を批評しておられてたので、その関連で見ておりました(ちょうどモリモトさんがコメントにお出ましでビックリしましたが)。
モリモトさんは、その著書でもケトン体(釜池流では短鎖脂肪酸とすべきなのでしょう)の脳での利用実態について文献調べをしておられ、その後も先のコメントにあるように、この点を細かく追いかけておられるようですね。
「60%か30%かってgeturinさんにとってどのぐらい重要な問題なんですか?」について。
山田悟先生の日経メディカルでの最近の記事(「運動前には糖質をたっぷり摂れ」は嘘だった)で、ナルホドと思ったのです。
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2016/0322500506/
エリート級のウルトラランナー(100キロマラソンなどの一流選手)で、普段からケトン食の人と、糖質たっぷりでカーボーロードもするような人とを、運動負荷をかけて比較した研究です。
1.運動中もリカバー時も脂肪の消費に明らかな差がある
2.糖質たっぷりでカーボーロードもするような人では、エリート級のウルトラランナーのような運動量(とそのように適応した筋群)の負荷後でさえ、彼らの常食に近いエイド食後には、高血糖とそれに対応した少なくないインスリン分泌がある
既に記しましたが、小生、糖類低摂取を心がける食事で5年経過しています。で、最近簡易測定器を追加購入してBOHBを計っていますと、低糖を心がけている小生は空腹時に1mmol/Lをゆうゆう達成するのですが、それなりにご飯を食べている家人は、1~2食抜きの空腹時でさえ0.3mmmol/Lをなかなか上回らないのでした。
それで、先のエリートランナーの脂肪燃焼のパターンとも併せて、脂肪燃焼回路の発動には「馴化」があるのではないか、と思われたわけです。
それで、私の空腹時血糖90前後は、脳のエネルギー消費の寄与はどの程度あるのか、それが知りたいのでした。
(それと、福田先生が特に推奨されている「短鎖脂肪酸」=βヒドロキシ酪酸=BOHBの抗認知症効果を期待してもいるのですが・・・ 家系的に認知症リスクが高いのでは、という危惧もあるもので。)
この件とは離れるかも知れませんが、ヒトが最低必要とする血糖値はどの程度なのでしょう(労作量に依存するのは当然として)。
江部先生はご自身の絶食時に血糖30mg/dl台でも低血糖症状はなかったと書かれています、インシュリン自己注射を打っている患者で40台のことはザラで、その時は飴を口にして注射は控える、という人がいます。
食事による糖類摂取が限りなく少なくとも、糖新生によって血糖は維持されるわけでしょうが、これで維持される最低量、という意味です。江部先生流のスーパー制限でも90前後のようですが、これは糖新生によるのでしょうね。
モリモト さん
いやあビックリでした。
釜池先生がネット離脱されて以来「目標・PinPinKorori。」も覗かなくなっていました。
モリモトさんの御著も読みました(もう3年あまりにもなりました)。「福地氏の林竹二氏批判」をメモした記憶があります。おっと、かるぴんちょ先生のブログで書くようなことではありませんね、ゴメンなさい。思いがけぬ邂逅?ということで、お許しを。
恐怖のアルコール その1 (酢を昼間から飲んでいた酒豪のクラスメートの謎がようやく解けた)
http://blog.livedoor.jp/beziehungswahn/archives/28140763.html
「アルコールを飲み続けると、脳の神経細胞はアルコールの代謝産物である酢酸ばかりをエネルギー源として利用するように変化してしまう」
深酒・大酒飲みで、肴の摂取が少ない(特に糖類摂取が少ない)人は、酢酸(短鎖脂肪酸ですね)が脳のエネルギー源になる、という話です。
面白いというか興味深い話でクリップしてました。
例の福田先生は、「ケトン食サプリメント」として中鎖脂肪酸(ココナッツオイルやMCTオイル)の摂取を勧めておられますが、「酢酸」類も有りなのでしょうかね。
>geturinさん
>恐怖のアルコール その1 (酢を昼間から飲んでいた酒豪のクラスメートの謎がようやく解けた)
このことについては年末にコメントでいただいてこのブログでもしばらく話題にしておりました。
実際、私はワインビネガーの炭酸割りをいただいております。
>geturinさん
ぜんぶに応えているには時間がないので一部分だけ。
>この件とは離れるかも知れませんが、ヒトが最低必要とする血糖値はどの程度なのでしょう(労作量に依存するのは当然として)。 江部先生はご自身の絶食時に血糖30mg/dl台でも低血糖症状はなかったと書かれています、インシュリン自己注射を打っている患者で40台のことはザラで、その時は飴を口にして注射は控える、という人がいます。
・・・ストライヤーの生化学を読んでいます。記事を用意していますが、夜中にしか対応できないので、それの862ページに
「飢餓状態にあっても血糖値は約2.2mM(40mgdl-1)以上に維持しなければならない。」
という記述があります。
これの元の文献はまだ確認できていませんが、教科書的には40をリミットと考えているようです。
でも、どんな数値にも個人差はあると思います。
ケトン体の利用率が高くて低血糖になれている人では問題ないのでしょうね。
いくつでなければならないのか?
という数値の場合、「95%の人にとっては」、と、考えておいた方がいいかと。
4~5%の人は基準外でも健康でおかしくはないかと。
かるぴんちょ先生
「恐怖のアルコール」の件、知ったかぶりで大変失礼いたしました。
先生のブログのコメ欄を見直して、「不活動による相対的なエネルギー過剰状態」を強調される王城さんのブログを興味深く拝見しました。
確かに「糖毒派」と「カロリー過剰派」という「原理」に拘る人たちは居て、いわば「政治」の世界ではありますね。
ところで、ごくごく初歩的なのですが、低炭水化物、糖質制限、低糖質、このような単細胞な言説が、一面的であることで混乱している、のではないかと愚考しています。
低糖質炭水化物食、という概念がありえるか、と考えてみましたが??でした。
①食材の組成、②精製加工法、③調理法、④食べ方(加温の有無、食べ合わせ、食べる順序)などの要因が重なって、Ⅰ.食後の高血糖=糖類吸収の問題、Ⅱ.腸内細菌の活動性or短鎖脂肪酸産生能、Ⅲ.インスリン分泌のレベル、Ⅳ.エネルギー収支などが決定づけられる、と考えられますが、「糖質制限」食や「低糖質」食では、せいぜい加工法までしか定義できていない、そう思われるのです。
例えば、人参を加熱調理して温かい状態で食するのと、生を塩もみしてマリネで食する場合では、人参の糖質が「糖類化」して吸収される度合いは全く異なるはずであり、カロテノイドの摂取が役に立つと考えれば、人参は大いに適量に生に近い状態で摂取すべきであるのでは、と私は考えてそれなりに好物として食べています。
(ローカーボ教?やケトン食推奨本では、人参は×食材らしいですが。)
「不活動による相対的なエネルギー過剰状態」は、その通りであって、同時に糖類摂取容易な食事実態(文明の性でもありましょう)、を問題とすべきなのではないかと考えています。
(モリモトさんも言及されている、加熱調理の問題、容易な加温技術、これが消化吸収を容易にする食材加工技術に囲まれている我々文明人の業なのではないかと考えますが如何でしょう。)
長くなってすみません。
>geturinさん
なんかこのブログのタイトルを真っ向から否定するようなお話ですね。
>ところで、ごくごく初歩的なのですが、低炭水化物、糖質制限、低糖質、このような単細胞な言説が、一面的であることで混乱している、のではないかと愚考しています。
・・・そうですね、「低炭水化物」というと、「食物繊維は大事だ」と真顔でたしなめる人もいたりしますので、少なくともそれは使うべきではないと思います。
「糖質制限」、これは日本糖尿病学会の推奨する「カロリー制限」を揶揄する意味がこもった言葉だと思いますし、その意味で糖尿病の患者さんに考えていただく上でわかりやすい言葉だと思います。
「制限」という響きがややネガティブな印象を与えるのは確かです。
ということで、私個人的には、いちばん無難な「低糖質」が好みです。
で、これらは「単細胞な言説」というご意見ですが、私は、キャッチフレーズは短くシンプルであるべきだと思いますので、とっかかりとしてはどれもありかなとは思います。
>「糖質制限」食や「低糖質」食では、せいぜい加工法までしか定義できていない、そう思われるのです。 例えば、人参を加熱調理して温かい状態で食するのと、生を塩もみしてマリネで食する場合では、人参の糖質が「糖類化」して吸収される度合いは・・・
・・・geturinさんが詳しい知識を前提にいろいろ考察を語りたいという気持ちはわかりますが、知識の豊富な人がいきなり詳細を丁寧に説明しても、知識のない人は「めんどくさそうだからかかわるのはやめよう」と思って、引くだけかと。
まあ、だからマニアックな人の多いここでコメントされているのでしょうけれども(;^ω^)。
野球ファンのおっさん同士で甲子園の帰りに最寄り駅の焼き鳥屋で飲みながら今日の試合の戦術と戦略について熱く語らうのは楽しいかもですが、その時にたまたま隣にいた野球のことを知らない若いカップルに、9回表の二死満塁の時に三振を取ったバッテリーの投球の組み立てがどのようにすごかったかを説明しても引かれるだけかなあと。
誰に向けて語るか、なんですけど、難しいことをシンプルにわかりやすく伝えることは大事だと思いますので、私は基本的には「低糖質」という言葉をこれからもブログタイトルから外すつもりはありません。(^^)/
かるぴんちょ 先生
釈迦に説法で申し訳ありませんでした。
先生の「低糖質」を否定するなど、素人の分際で恐れ多いことです。
この先生も「低糖質食」が、しっくり、とのことで本も書かれています(整形外科医で釜池先生の大学の同級生らしい)。
http://blogs.yahoo.co.jp/tmizuo3333/9797623.html
買って読みました。
ご自身の糖尿病体験と「低糖質食」の実践の記録が、諧謔を込めて記されています(最近は、「薬あり」で「美食」にも傾いておられるようですが)。
これまた既出かも知れませんが、レジスタントスターチや腸内細菌のことが気になっています。
http://allabout.co.jp/gm/gc/407450/
http://www.kawasaki-m.ac.jp/soc/mw/journal/jp/2011-j20-2/391-396_nagano.pdf
http://ci.nii.ac.jp/els/110006978482.pdf?id=ART0008888191&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1459235101&cp=
こんなのもありました。
https://medley.life/news/item/56d6901b2389037d008b789f
糖質食材でも、(加工や調理や食べ方で)難消化性にして糖類吸収を少なく抑える、という食べ方などもアリ、というようなことを、考え、実行し、言いたかった訳です。
それと、これも既出かも知れませんが、江戸時代の農民の食事の資料をみると、糖質食材ばかりですが、加工精製度が低いこと、食事時には「冷や飯」的なこと(保温やレンジ加温はつい最近の習慣)、そして当然ですが労作量が大きいこと、などで、高血糖になる余地は無かったのでしょうね。
http://homepage2.nifty.com/history-nanokaichiba/edosyoku1.html
モリモトさんとのやり取りでも話題なったことですが、米、砂糖の消費量は減っている(パンは増えている)のに、糖尿病(予備軍含め)が増えていのは、「液糖・異性化糖」の製造消費の増大(特に加工食品・外食食材で消費)が米砂糖の消費量減を埋める以上の糖尿増加要因になっているのではないか、どうなのでしょう。
人様のブログで長々と書き連ねて相済みませんでした。今後は控えますね。
>geturinさん
いえいえ、からんでしまってすみません。
なにがいいのか、結局は一人一人が試行錯誤しながら自分にとってのベストを探すしかないと、自分でやってみて、そしてこのブログをきっかけにいろんな人の意見を聴いて、そして調べてみて思うようになりました。
ひとりひとり、同じことをやっても反応は全く異なることはしばしばありますからね。
めんどくさいけど、自分に向き合うという機会だと思って、そして自分で実験してみることの面白さを多くの人が感じてくれたらいいなと思う日々であります。
素人がこういう話題に口を挟むのは場違いだと思いますが、
geturinさんのコメント
>例の福田先生は、「ケトン食サプリメント」として中鎖脂肪酸(ココナッツオイルやMCTオイル)の摂取を勧めておられますが、「酢酸」類も有りなのでしょうかね。
について一言。
中鎖脂肪酸からケトン体が作られ、脳に栄養的に効果がある(認知症の改善など)のに対して、酢酸が直接脳のエネルギーに使われるのが、脳に良いことなのかどうか、とても興味があります。
http://healthinasecond.com/in-ketosis-vs-keto-adapted/
上記に、アルコールが入ると、ケトン産生は一時的にストップすると書かれているので、認知症予防のためなら、アルコールは控えめが良いですよね?
見当はずれなコメントならお許しください。
>ルバーブさん
コメントありがとうございます。
ここのくだりでしょうか?
It’s also important to note that your body burns whatever fuel is available – glucose, FFA (free fatty acids), ketones, alcohol. Whatever there is more of is what it burns more (which is why alcohol “pauses” ketosis, your body will burn up the alcohol first).
一時的にケトン産生をストップする、というよりはアルコールがあればまずそれをエネルギーとして使うから肝臓でケトン産生しなくてよくなる、というニュアンスでしょうか。
アルコールをエネルギーとして利用すればオキサロ酢酸の余裕も生まれるということになるのかな。
はて、考える(というか調べる)時間をください。
私自身、実践していて思うのですが、アルコール摂取を控える(というか適量摂取にして過剰摂取を避ける)方がよいのは間違いないことだと思います。
糖質制限していれば深酒してもALTなどの肝機能の数値は悪くなりませんが、明らかに鏡を見た感じの加齢感が増します。←非科学的なインプレッションを大事にするかるぴんちょ
ただ単に年を取っているだけかもですけど・・・(ノД`)・゜・。
早速に見ていただいてありがとうございます。
アルコールはエンプティーカロリーと言われますが、ケトーシス下ではカロリーになるのかな、というのもとても気になりました。
先生の非科学的インプレッションの加齢感ですが、お疲れの面も大いにあると思います。先生の人間味溢れるコメントには多くのファンがいます。早く今のお疲れの環境が改善されることを願っています。そしてくれぐれもご自愛くださいませ。
>ルバーブさん
ありがとうございます。
今日から勤務が変わりますので体調を崩さないようにマイペースで活動を開始しようと思います。