食物中の炭水化物量を「糖質」と「糖質以外」とに区別する方法
炭水化物と一口で言っても、でんぷんや砂糖などのように分解されて単糖類になる、あるいはそのまま吸収されて栄養として利用され得るものを「糖質」と言います。
これに対して、同じ炭水化物でありながら「食物繊維」は消化されにくくて、カロリーとして計算する必要はほとんどありません。
例外として、食物繊維をたくさん食べて、一日摂取カロリーが少ない人の場合、腸内細菌が食物繊維を速やかに分解するようになるので、カロリーにする能力が高まります。チベットの僧侶たちなんかそうらしいです。
ですが、我々一般人の場合には、「食物繊維」は摂取しても吸収されないエネルギーであると考えておいてよいです。
また、「アルコール」や「糖アルコール」、これらも基本的にはエネルギーとして利用されないか、非常にされにくいものです。
したがって、
「炭水化物の総量」-(「食物繊維の量」+「アルコール系物質の量」)=「糖質の量」
そういう計算式が成り立ちます。
そしてほとんどの食べ物の中には「アルコール系」のものはわずかしか含まれていませんから無視してかまいません。
ということは、食物中の「炭水化物の量」と「食物繊維の量」を知ることができるサイトがあればそこで「糖質の量」を調べることができます。
こちらが便利です。
⇒ 栄養成分ナビ(江崎グリコ)
たとえば、ゆでた大豆、50g中の炭水化物量は4.9gですが、食物繊維が3.4gなので、糖質は1.5gです。
大豆が糖質含有量の少なくて食物繊維の多い優れた食材であることがわかります。
こちらで何度か計算していくうちに、食材の含む糖質の割合がだんだん頭に入ってきますので、野菜のどれとどれを食べたらその日の低糖質制限内で収まるかが分かるようになります。
便利ですから積極的に活用してみてください。
⇒ 低糖質ダイエットの入院治療DVDと食事メニュー
スポンサードリンク 2012年4月23日 15:09 スポンサードリンク
そうめん(乾)、干しうどん(乾)、干し中華めん(乾)の
それぞれの100gあたりの糖類(単糖類+二糖類の合計,g)を教えてください。
初めまして。
しがないパート主婦です。
実は
グリーンスムージーに入れる食材のことを調べていて
先生のHPにたどり着きました。
(読者登録や更新アラートがあればうれしいのですが・・・
もしあれば やり方を教えてくださいね。)
教えていただきたいこと。
グリーンスムージーにはデンプン質(要するに炭水化物)を入れないほうがいいというのは本当なのでしょうか?
グリーンスムージーの生みの親が提唱する
「グリーンスムージーに入れるべきではない食材」は
デンプン質の多いもの。
次のものが公式HPで列挙されています。
右の数字は文科省HPで調べたものです。
http://fooddb.mext.go.jp/
にんじん 9.1
ビーツ 9
ブロッコリーの茎 ?
ブロッコリー 5.2
ズッキーニ 2.8
カリフラワー 5.2
キャベツ 5.2
芽キャベツ 9.9
ナス 5.1
カボチャ 20.6
オクラ 6.6
サヤエンドウ 7.5
トウモロコシ 16.8(生)
トウモロコシ 17.8(缶詰ホールカーネル)
緑豆 2.6
グリーンスムージー公式HPから
避けるべき食材名を
丸写ししているHPやブログを
よく見かけるのですが
その内容から察するに、
きちんと掘り下げて調べてみたとは思えません。
ではバナナは?
熟しているものではほとんどゼロになるけれど、
もともとは炭水化物(でんぷん)が多い食材。
でも積極的に利用されている・・・。
気になり始めたが最後、
突き詰めて調べていくうち
疑問が完結しなくなってしまいました。
ブログにアップする予定の記事をしたためていたのですが、
執筆(?)がストップしてしまいました。
嘘は書きたくないので。
私の見解はこうです。
ブログに載せる記事として執筆したものなのですが。
**********
フルーツには酵素がたっぷり含まれていて
消化がよく、胃腸に負担がかかりません。
これに対して、
デンプン質は消化に時間がかかります。
消化にかかる時間が大きく異なる
これらの食べ物が
胃の中で一緒になると、
フルーツの持つ消化酵素の働きが
デンプン質によって妨げられてしまい、
消化不良を引き起こすのです。
そして、十分に消化されなかった食べ物は
腸内で悪玉菌のエサになってしまいます。
グリーンスムージーを飲み始めてから
おなかの調子が悪くなった・・・という悩みを
知恵袋などでたまに目にしますが、
自己流で好きなものを組み合わせた結果、
野菜とフルーツの取り合わせを
失敗してしまった
残念な例ではないかと思うのです。
**********
先生のHPを読ませていただいて、
ハッとしました。
炭水化物の中で
消化しにくいのはデンプンではなく
食物繊維。
そう言われてみれば。
ちょっと調べればすぐ判ること・・・。
なので、私の見解の
「デンプンは消化に時間がかかる」
を訂正しなければならないと思っています。
ということは
グリーンスムージー公式サイトの記述にも
大きな間違いがあるということになります。
グリーンスムージーに入れる食材として
避けるべきなのは
デンプン質の多いものではなく
むしろ食物繊維の多いもの。
要するに「グリーン」自体がどうなのか?
ということにもなってきますよね。
先生の書いておられる主旨とは
かけ離れているかもしれませんが
お分かりになることがあれば
教えていただけると
大変ありがたいです。
お忙しいところ恐縮ですが
どうぞよろしくお願いいたします。
できれば直接お返事いただければ大変助かります。
>ののじさん
質問ありがとうございます。
グリーンスムージーを摂取することの目的がよくわからないので、答がずれてしまうかもですが。
1.グリーンスムージーを摂取する目的がダイエットにある場合
糖質(でんぷんと果糖など)を多く含む素材は入れないようにしましょう。
「果糖は食後高血糖を招かないから大丈夫!」
とおっしゃる先生もお見かけしますが、食べた直後には血糖値を上げないだけの話、最終的にはブドウ糖に転換して利用しますので果物や甘みの強い野菜はデブの元です。
でんぷんも果糖もぜんぶ、避けましょう。
果実や甘みの強い野菜を避けても、野菜の葉緑体のところに光合成でできた糖類は溜まっているはずですから、それで十分です。
2.グリーンスムージーを飲む目的がビタミン、ミネラル、酵素?をとることにある場合。
酵素が体にいいと言われますが、酵素ってその触媒する反応次第で野菜の中にも軽く数百種類ぐらいあるはずで、植物のどの酵素がどう人間の体にいいというのか、きちんと科学的に説明されているものを読んだことがないのですが(^^;)・・・。
まあ、いろんな酵素を摂りたいというのであれば素材の種類はある程度まで増やしたほうがいいのかな、と。ビタミン、ミネラル類もそうですね。キュウリみたいにビタミンCを不安定にさせる素材もありますからそういうのを選ぶときには考えて、ということなのでしょうけど。
3.グリーンスムージーを飲む目的が食物繊維を摂取することにある場合
食物繊維は、普通の人はほとんど消化吸収できません。(その分解に優れている腸内細菌を持つ人を除いて)
だからこそ、消化できないからこそ、腸にいいわけです、それがそのまま余分なものを吸収して運子として流れて出ていってくれるから。
4.でんぷん質は消化しにくいのか?
穀物などのでんぷん質はそのままだと消化しにくいです。芋や栗やトウモロコシもそうですね。
(だから米も小麦も芋も栗もトウモロコシも加熱調理して食べるわけです。)
では、野菜や果物のそれはどうなのか?
果物の場合、完熟したものではでんぷんの多くが果糖に分解されているので問題ないですよね。
青い果実のでんぷん質の部分はどうかというと、基本的には、消化しにくいはずです。
(芋やトウモロコシを加熱不十分でたくさん食べると消化不良で下痢するでしょ?)
野菜のでんぷん質はどうなのか?
葉緑体の部分に蓄えられているのは野菜たちが自分自身利用しやすい、ブドウ糖の連鎖の短い糖類の場合が多いはずですし、量も大したことないから問題ないはずです。
というか、少なくともサラダにして食べる野菜のでんぷん質がグリーンスムージーにしたら問題になる、ということは考える必要ないと思います。
ブログ記事のリンクからグリコのサイトなど、ご覧になりましたか?
あるいは、検索するか、知恵袋で訪ねてみてくださいね、すみませんが、私は正確に覚えておりません。