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標準体重にある人に糖質制限(低糖質)ダイエットは無効なのか?


糖質制限(低糖質)食の意義について、女性で勘違いしている人がある程度の割合でいらっしゃるようなので、書いてみます。


標準体重にある人がそこからさらに絞りたい場合には糖質制限ダイエットは効かないということに対して、体重だけで言えばそうですが。。。

その確認の質問コメントへの私の返信もあっさりしすぎてよくなかったかなと思ったので。



標準体重にある人(女性でBMI18~23、男性でBMI20~25)がさらに体重を絞って細くなりたいという場合、糖質制限食は、体重に関してだけ見れば目的を達することは難しいと思われます。

なぜなら、糖質制限食はその人本来の健康な姿を達成することのできる食事方法ですから、ある程度の期間、実践すれば、その人の標準体重に落ち着くからです。


ただし、最終的な体重は変わりませんが、体型は劇的に変わる可能性があります。


標準体重であっても隠れ肥満の人(体脂肪率の高い人)、とくに内臓脂肪の多い人は糖質制限ダイエットをお勧めします。

たとえば男性で、若い頃と体重は変わらないんだけどお腹がぽこんと出てきたんだよね、手足の筋肉は落ちた感じがするよ、という人にはぜひ試していただきたい。

体型が良くなること間違いなしです。

女性の場合も下腹がポッコリ出ていてローライズやへそ出しの服なんか絶対着られないという人。

これも糖質制限で下腹が引っ込んで見た目がすっきりする可能性が高いのです。



健康にとって問題なのは体重が多いことではなくて、体脂肪、とくに内臓脂肪の多さです。

内臓脂肪が多くなると、それまで炎症を抑える役目をしていたアディポネクチン(門脇先生のグループの研究で機能がよくわかるようになりました。)の分泌が抑制されてしまいます。

肥満した内臓脂肪は逆に、炎症性のサイトカインや、炎症組織に集まるケモカインをどんどん産生するようになり、慢性炎症状態を作り出します。

この状態が全身的なインスリン抵抗性を生み出し、血糖が上がりやすく、肥りやすく、血圧が上がりやすい体質を生み出してしまいます。


糖質制限すると、この内臓脂肪が最初の数週間で劇的に減ります。

それから時間はかかりますが、皮下脂肪も次第に減っていきます。


ですから隠れ肥満で内臓が多い人は、たとえあなたが標準体重であったとしても、糖質制限をやってみてください。

(学生時代と体重は変わらないし顔の見た目も変わらないけど、お腹だけぽこんと出ているあなた、あなたですよ!)

内臓脂肪が減るので、お腹からまずスッキリします。


内臓脂肪が減れば、慢性炎症体質が変わりますので、様々なことに関して調子がよくなり、若返ります。

最終的な体重は現在の隠れ肥満の体重より減るか増えるかわかりませんが、内臓脂肪が減る分、腹囲は確実に細くなります。

メリハリのある引き締まった体型になることは間違いありません。


これはミスコンの指導者たちの多くが糖質制限食を推奨していることからも分かると思います。

今では古典と言ってもいいのですが、「和田式ダイエット」という、1980年代前半に一世を風靡したダイエット方法があります。

ミス日本に選ばれた人たちが実践していたという和田式ダイエット、これも食事は糖質制限が主体です。


50年間変わらず受け継がれてきたミス日本式ダイエット




最後にもう一度書いておきます。

標準体重にある人が、自分のプロポーションには不満で、そこからさらに細身の綺麗な身体になりたいという場合。

糖質制限ダイエットを試してみる価値は十分にあります。

体脂肪率が減り、筋肉比率が高まることでウエストが引き締まり、ゆっくりですが、二の腕のたるみも消えていく可能性が高いのです。

でも、あなたが結果を「体重が減ることだけに求める」のであれば、残念ながら、糖質制限食でそれを達成することは難しいと思います。



糖質制限ダイエット ブログランキングへ


「体重を減らすだけの上っ面のダイエット」

ではなくて、

「健康と引き締まった体を手に入れるためのダイエット」。

それこそが、低糖質ダイエットなのです。


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2012年9月25日 21:56

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コメント(27)

昨日のためしてガッテン、
見損ねたのですが、
ネットで読む限り、
炭水化物の取りすぎがアルツハイマー病にも良くない
というお話だったようでした。
ご紹介まで。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120926.html

 和田式ダイエットが低炭水化物ダイエットだとは知りませんでした。この和田式、1960年代の後半~70年代前半にマスコミで話題となりました。適齢期を迎えた団塊の世代の女性の間で、かなり話題となったことを記憶しています

 日本での糖質制限食のルーツといえるのではないでしょうか

案内メールで知ったのですが、
雑誌のターザンが、糖質制限ダイエットの特集号だそうです。
九州ではまだ売ってないので、
またしても、ご紹介まで(^0^;)


『ターザン 2012年10月11日号』
http://www2.e-hon.ne.jp/mail/u/l?p=LH6LGE1bFWIc70Oa0JEkmAZ

今回の特集は、「正しい糖質制限ダイエット」。
カロリー制限、低GIダイエットなどなど、
いろいろ試してきたダイエッターたちが、
にわかに気になりだしているのが糖質制限です。
日本人が大好きな、ご飯やラーメン、そばにうどん。
パンにパスタにピザにビール。
実はこれらすべてがカットの対象なのです。
でも抜いたら食べるものが!脳が働かない!という心配はまったくご無用。
魚、肉、お酒、普段のダイエットなら我慢が必要なものも、
糖質制限なら問題なしありません!その仕組みを詳しく解説します。

  ◇『ターザン』的糖質制限ダイエットルール8か条
  ◇なぜ痩せる? 脳の働きは? 糖質制限のキホンQ&A。
  *初級編
    まずは夕食から。お酒、外食だって、糖質オフの味方!
    ・実践メニュー 夕食を制すれば効果絶大!テーマ別・1週間メニュー。
  *中級編
    野菜、フルーツ、食材のチョイスは、糖質制限のキモ!
    ・実践メニュー 忙しい朝でも用意はカンタン!10分でできる朝食&常備菜。
  *上級編
    悩みの種は昼食。副菜や調味料まで、糖質制限のゴール。
    ・実践メニュー 昼の外食はいっそのことパス!「手作らない弁当」のススメ。
  ◇糖質制限バッシングに提唱者が理論的に答えます!
  ◇体験者の生声公開! 試した実感、続ける工夫。
  ◇糖質制限している人のための運動マニュアル。
  ◇世界の糖質制限ニュース
  ◇糖質制限を持続させたい人の、国内お役立ち情報カタログ。

  …ほか

カルピンチョ先生

またもや1年以上前の記事への質問で恐縮です。(質問自体はこの記事を読んだからというわけではないのですが、内容的に一番合っているかなと。それより最新記事への質問にした方が良いんでしょうか?)

さらに時間が経過して6週目です。体重も体脂肪率もまだ減り続けていますが、5週目後半くらいから内臓脂肪だけではなくやっと皮下脂肪も燃え始めてきたような気がします。それまでもお腹回りの体型変化は明らかでしたが、つまむと皮下脂肪の厚さはあまり変化がないようでした。でも皮下脂肪は取れにくいと伺っていましたので、特に気にせずにいました。現在は皮下脂肪の厚さにも変化が感じられて、そのうち、何十年も世に現れたことがなかった腹筋が、顔を覗かせてくれるかもしれないと期待しています。(笑)

さて今回の質問です。これまでのトータルで身長174cmで体重は67.5から63kgに、体脂肪率も17から12.5%に変化し、大変嬉しいのですが、どこかで体脂肪の量がこれ以上は減らない、減るとしても減らす意味がないレベルになると思います。その後もこれまでと同じ内容かつカロリーの食事を続けた場合、何が起こるのか? 糖新生のために燃やしてきた脂肪の貯蓄が少なくなって、糖新生の原料としてのアミノ酸は引き続き食事で豊富にあるのに、サイクルを回すための燃料の脂肪が少なくては、糖新生したくてもできないような問題がでてこないのかな?と思ったのです。

もし、引き続き糖新生がこれまでと同じくらい活発に起こるのなら、そのエネルギー源となる脂肪は、もはや過剰にあった体脂肪からではなく食事からの脂肪に切り替わるのでしょうか?
仮にそうだとしてもまだ不思議で、これからもこれまでと同じ食事を取るのが大前提の質問ですので、ならばこれまでだって食事からの脂肪が使われても良かったのに、それは肛門から捨てられてしまっていたのでしょうか?つまり、同じ食事(入力)を摂っているのもかかわらず、これまでは体脂肪が減って、これからはあまり減らないとしたら、エネルギー収支のつじつまが合わなくなるような気がします。あり得るとしたら、体脂肪が十分あった時期は食事からの脂肪分はあまり使われずに体外に捨てられ、体脂肪の貯蓄がなくなってきた後は、食事からの脂肪分も体外には捨てられずに燃料として使われるようになる。捨てられなくなった分のエネルギー分だけ体内に留まるので、体重&体脂肪率の減少も以前に比べて少なくなる、というようなことでしょうか?

理系にありがちな長文の質問でスミマセン。いつもカルピンチョ先生の返信を楽しみにしていますので、お手すきの時にでも宜しくお願い致します。

Tak

カルピンチョ先生

ご回答、ありがとうございました。

糖新生のエネルギー源としての脂肪が食事からのものにスイッチするとなると、脂肪も意識して摂取するようにしないといけないのかもしれませんね。糖質制限食を始めてから、当然タンパク質はしっかり食べていますし、食物繊維も取らねばと野菜もきっちり食べているのですが、どうも脂肪の摂り過ぎが万病の元という固定観念が出来上がっているせいか、脂肪はついつい少なめになっているような気がします。もちろん肉を以前より多めに食べている分、自然に脂肪の量も以前よりは多い可能性はあります。

まだ燃料源として使える皮下脂肪の蓄えはあるとは思っていますが、オリーブオイルなどの良質な脂肪は、もう少し意識的に摂るようにしようと思います。

また先日のチョコの話に関連して、たまにはご褒美もなくっちゃねと言うアドバイスを頂き、チョコに限らず、朝に少しだけチーズケーキをつまんでみたりして、ちょっと嬉しい瞬間も持てる余裕ができました。長く続けるためにも、こういうのって、ほんとに大事ですね。ありがとうございました。

カルピンチョ先生

もう少し続きのコメントをさせて下さい。

>糖質制限を続けていると、だんだん、摂取カロリーが減ってくるんですよ。
>でも確かに、体が適正な体重まで減ってくると、今度は、摂取カロリーが少なくてちょうどよい体調へと変化していきます。

まだ始めて6週間しか経っていませんが、既にそんな気がしています。特に感じるのは空腹感の違いです。糖質制限後も時間が経てば空腹は感じるのですが、依然のように、お腹がューッとするような、食べたくて我慢が出来なくなるような空腹感は全くなくなりました。その結果なのかどうか、バカ食いしてしまうこともありません。健康的にと言うか、本来あるべき姿(例えば、お腹が空いていないライオンは獲物に無関心でのんびりしている。)のような、満腹感と空腹感に変化しています。

>カロリーを減らさずに糖質制限しても最初からどんどん痩せていくことを。

この点については、最初の質問が分かりにくかったかもしれませんので、少し補足させて下さい。
基礎代謝分も含めて一日の消費カロリーが仮に2000カロリーだとして、最初の5週間の食事も同じ2000カロリー食べているにもかかわらず、私の場合5週間で4.5kg減でした。入出力がバランスしているのに、4.5kg減ったという理由としてあり得るのは、糖質制限前には必要なかった常時糖新生という追加の作業に必要な、体脂肪を燃料としたエネルギー追加燃焼分だけ、カロリー消費消費が例えば日に200カロリーばかり増えて2200カロリーになり、食事との差のマイナス200カロリーの分が、マイナス4.5㎏となって現れた。
もうひとつあり得るのは、2000カロリー食べたけれど、体内で使われずに毎日200カロリー分だけ肛門その他から捨てられ、その分のマイナス収支が4.5kg減になった、というものです。(両方とも間違っているのかもしれませんが。)

そして今後です。同じ2000カロリーの食事を続けた場合、糖新生のためのエネルギーを得るのに、もう体脂肪を使えないくらい、低体脂肪体になったために、体重減のペースが緩やかになります。簡単のためにもう体重が減らなくなったとします。常時糖新生はこれまで同様に起こっているはずなので、総消費カロリーは依然と同じで、食事も同じなのに、これまで減り続けていた体重が減らなくなる理由がわかりません。

さらに、カルピンチョ先生が仰るように、体が欲する摂取カロリーが減って食事も1800カロリーになったとすると、さらに収支のギャップが広がるのではないかと思います。同じように2000カロリー食べて体重が減らなくなったことが不思議なのに、1800カロリーしか食べないのに、体重が減らないのは、もっと不思議ですよね?

私の仮説としては、上述の理由2に関連して、体脂肪が有り余っているうちは肛門から捨てられていた脂肪相当のカロリーが、利用できる体脂肪の減少によって捨てられなくなり、有効に利用されるようになった。その分ネットのカロリー摂取量は増えるので、体重も減らなくなった、というものです。


まあ、数字を並べてどうのこうのと、考えることではないのでしょうけれど、理論に納得して糖質制限を始めた身としては、やっぱり、この点についてもスッキリしたいなあと、思うのです。どうなんでしょうね、この不思議。不思議じゃありませんか?

Tak

カルピンチョ先生

追加のコメントにも返信下さりありがとうございました。
食材のカロリー値も、確かに食べた分だけ全部吸収されるわけではないし、標準カロリーという考え方も、一律に万人に当てはまるものではないのですね。これでスッキリです。
現状維持するために必要十分なという意味の標準カロリーも、私の体質が変われば当然変化するものだというのも、まったく納得です。

あれこれと湧き上がってくる疑問を、自分なりに考えてみてもすぐ行き詰ってしまいがちですが、その質問にすぐに答えて下さる先生がいらして、会話ができるのがとっても楽しいです。
次女の受験(今日明日が国立前期です。)が一区切りついたところで、彼女もカミサンも早速糖質セイゲニストの仲間入りをしたいようです。目の前で私の体にこれだけの変化が出ているの見て、半分は「本当に体に悪くないのか」の心配、そしてもう半分は、羨ましくて仕方がないようです。
Tak


はい、私も共通一次元年世代です。当日は大雪でした。今年の雪で受験生が困っているニュースなどを見て、懐かしく思い出していました。会場の横浜国大への徒歩がそれはそれは大変だったこと。カルピンチョ先生とは、どこかで遭遇していたかもしれませんねぇ。

カロリー理論ですね…

まー「理論」って言葉自体が「限られた条件や考え方の上で理論モデルを作って考えていくとある現象に一定の説明ができる」ってだけの話でそれが絶対だなんてダレも証明してないことなんですよね…
だから、なんか極端な条件を出して◯◯理論ではどう説明できますか?なんて愚問が良く見られるわけで…

そもそも、物理量の次元が違う物を等式で結ぶという発想がカロリー理論ではまかり通っているというのが物理学的に。また化学的にも異質だと思います。

確かにエネルギーと質量は高エネルギー物理学上はE=mC^2で結ばれる方程式があって、宇宙全体で見ればエネルギーと質量は氷水のようにどこからが水でどこまでが氷かわからないゆらぎのような関係と言っても、化学反応ベースの人間や動物の体重ではなくて核反応で生きているような生物を相手にするべき理論だと思います…

「ゴジラのダイエットを議論したいのか?」って思いますよw

スーパー糖質制限を始めて、早くも一月

体水分量は53%→%57.2%
体脂肪率は23.7%→17.9%
筋肉量は47.0Kg→48.55Kg
BMI 24.2→22.9
そして体重は65.9Kg→62.25Kgと好調です。

なんてーか、不可能と言われている、体重の減少と筋肉の増加が同時に実現できてるってすごいな…^^;

血糖値も112mg/dlと安定しています。(しかも薬なしで!)


問題は、高尿酸値血症のリスクですね…

こちらについては今のところ私は意図的に水をたくさんとって頻尿状態を作り出すしかないように思いますがどうでしょうか?
色々、調べてみますよ高尿酸値血症に対してアルカリ食とかプリン体摂取を控えるって…あまり、意味が無いみたいですしね…

ケトン体をバリバリ作ってメラメラ燃やすぞー!(笑)
有酸素運動をすればするほど体脂肪がなくなっていく快感!!
素晴らしいですねw

ちなみに、僕は摂取する脂質の量よりも、バランスが大事だと思います。

「バター」「オリーブオイル」「白ごま油」「菜種油」など、数種類の脂質を2つずつブレンドして毎食楽しんでます。

カルビンチョ先生こんばんわ、お返事有り難うございます。

体重、体脂肪共に現在、順調に低下中で(61.6Kg/16.8%)、筋肉量はますます増加中です。
尿酸値は7.2とギリギリです…orz
発作はまだ起きていません。

肥満の炎症物質が減っていけば大丈夫かなと信じて生きていきます。
まぁ、でも、水を飲んでいると、その分の尿の排出で、もしかしたら、ダイエット効果があるかもしれませんw

理由は下記参照ってことで…

糖質の吸収と脂肪の吸収には差があるという話やカロリーの吸収率についての変化の話についても、少し思い当たる点があります。

私は職業柄「高気圧潜水生理学」という分野にほんの少しだけ明るいのですが…(だから、糖尿病の自力治療は命題でしたw)

人間の細胞というのは案外「怠け者」で、酸素の吸収については、細胞自らが酸素を積極的に自分に引き入れるポンプのような構造(GLUT4のような)は持っていないそうです。
もっとシンプルに細胞内の「酸素分圧」と血液(とヘモグロビン)の酸素分圧の差を利用して、自分が使った酸素は勝手に血液から飛び込んでくるように仕向けているというのが細胞単位でのガス交換の仕組みになっているというが私の理解です。

栄養素に関しても、脂肪やミネラル、電解質、アミノ酸といった栄養素も基本的にはこの酸素分圧に相当するのは【浸透圧】かなと考えます。

筋肉のカタボリックやアナボリック。
骨芽細胞と破骨細胞のバランス。
脂肪細胞の脂肪収支。
高値血症の仕組み
尿糖が180mg/Dl以上で検出される理由。

などなど様々な人体の新陳代謝のバランスの取り方が【浸透圧】を利用して細胞自体はその出入りにあまり積極的に行動していないとかんがえると何となく理解できるような気がします。

例外はブドウ糖だけかなと…
インシュリンというホルモンの追加分泌がどれだけ細胞に負担を強いているのかがそれだけで理解できる気がします^^;
まぁ、ホルモンというのは結構色んな種類が合って、それぞれ、細胞の機能に指令を出すようなものみたいですけど…。

門脈静脈には比較的強い血流があるので、単純に【浸透圧】だけでなく、ベルヌーイの定理にしたがって「陰圧」になるので血管内の糖質に対する吸収力は更に強化されるようにできているのかなと考えます。(血液中の糖質自体の浸透圧よりも、この陰圧の方が吸収率に関与する?)

脂質はネッツからの静的な吸収ということで、その主役は腸壁細胞が能動的に頑張ってるわけではなく、むしろ、腸壁細胞はとことん怠けて、【浸透圧の差】だけで吸収してるのではないかなと考えました。

つまり、血液中の中性脂肪や、脂肪酸の濃度次第で、その吸収効率は刻々と変化するのではないかとイメージしました。

逆に脂質の制限は、いわゆる停滞期に近づくほど絞るのが重要になるのではないか?と考えました。

所詮は素人の浅い考えですけど…

カルピンチョ先生

はじめまして。
かなり昔のスレッドにコメント申し訳ございません。
私は57歳女性です。股関節を痛め体重が165センチに対し70キロを超えてしまったため、両股関節を人工関節に置換した後、このままではいけないと思い、一昨年10月より糖質制限に取り組み、1年後に20キロ減の52~51キロまで減量に成功しました。その後ゆるやかな糖質制限(山田先生のロカボに沿った制限)にゆるめて11月、12月と昨年一杯までは体重を維持していたのですが、今年に入ってからじわじわと増えてしまい今では朝53キロ台、寝る前54キロになってしまいました。体脂肪率も20パーセントになっていたのが、今では24パーセントに増えてしまい、これはリバウンドなのか、標準体重になったため揺り戻しみたいな現象になってしまったのかと悩んでおります。食事は1日130グラム以下の糖質には抑えている(一応100グラムを超えないようにしているつもり)ですが、もう一度スーパー気味の制限に戻すべきなのでしょうか。個人的には52キロ台は若い頃のベスト体重で、体も軽いのでこれ以上増やしたくないと思っています。また、年齢的なものかもしれませんが、下腹がポッコリ出ている体型がずっと改善されず、そこが不満というのもあります。
運動は、股関節のこともあり毎日2~4キロほどのウォーキング程度です。
なお、私は関節リウマチを患っており、糖質制限は炎症体質を改善するというスレッドもあったと思いますので、今後も糖質制限は続けるつもりですが、ゆるやかなものにしていきたいという気持ちはあります。

カルピンチョ先生

こんなに早くご返事をいただけるとは、ご多忙なのにありがとうございます。
今朝また体重が増えていて、食事は変わらないのに何故…とがっかりしていましたが、

>THE OBESITY CODEという本になぜそうなるのかが

そうなのですか!それは興味深いです。落とした体重を維持するにはどうしたら良いかというのは、常に悩みどころです。
過去にはカロリー制限での減量にも成功していましたが、結局現実的ではない食事内容が維持できずリバウンドを2回しました。
糖質制限はその点無理なく続けられると喜んでいたのに謎の体重増加。しかし理由があるのですね。

制限をゆるめにしたことで当然糖質摂取量が増えたわけですし、断食とまでいかなくてもまた摂取量を少し減らして様子を見つつ、ブログをお待ち致しております。

カルピンチョ先生

私は、60歳目前の年齢に来ている中年男性です。半年ほど前にお葬式に行くのに、黒服のズボンがとてもきつくなっていたので、何とかしなくちゃと思って糖質制限を始めました。

当時の私は、身長178cm、体重74kgでしたのでBMI=23.4で肥満とは言えない程度なのですが、まさに「若い頃と体重は変わらないんだけどお腹がぽこんと出てきたんだよね、手足の筋肉は落ちた感じがするよ」状態だったのです。

ご飯や麺類・イモ類は採らないものの、毎晩のようにビールを飲んでますので、かなり緩い制限だと思っています。それでも3カ月ちょっとの継続で、体重が5kg、ウエストも6cm減りました

減量としては、こんなものだと考えていますので、筋肉量減少防止のため、軽い筋トレと大豆プロテイン摂取をしながら緩く続けて行こうと思います。

ところで、糖質制限のページを見ていると、よく「チートデイ」という単語が出てきます。一週間に一度は、糖質も含めてバカ食いしたほうが、むしろ体重が減るということらしいのですが、どう思われますか?理由としては、「低糖質を続けると、低糖質でもその中で貯金をしなくちゃならないと体が思っちゃうので、体重減少が止まるのだから、時々バカ食いすることで、貯金しなくて大丈夫だよって騙すことが大事」ってことらしいです。

カルピンチョ先生

早速のご回答ありがとうございます。週末断食は効きそうですね。今度元気のある時に試してみたいと思います。

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(全角の@を半角の@に変えてください。)

私のブログをまったく読まずに一方的に質問を投げかけるのはおやめください。 いただく質問の答えは、ブログ内の記事、あるいはコメントでのやり取りに記載されている場合が多いと思います。 量が多くて読むの大変だから、ということであれば、知恵袋などの質問サイトをご利用なさってはいかがでしょうか。 また、コメントへの返信やメールへの返信は「無償の善意の第三者」としてやり取りさせていただいているつもりです。 自分の家臣に問いただす殿様みたいな非常識な投げかけは、ときに無視しますので、あしからずです。 コメントやメールには医学的に間違いないようにお答えしたいと思いますし、急に忙しくなって対応できないこともありますので時間がかかる場合があります、ご了承ください。


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糖質制限がうまくいかない人は明らかに一定数存在しますし、その方々の存在を否定するつもりなど毛頭ありません。
人はそれぞれ遺伝子が違い、環境が違い、そのアプローチに挑むときの年齢や健康状態も違うのですから、同じことをしても同じ反応が出ないのは当然のことだと思います。 私も、そのことについては頻繁に言及しています。

しかし一方で、記事一つ一つは、異なる人へ向けての異なるメッセージです。
すなわち、個別記事というものは、どういう人々に何を伝えるか、ターゲットを明快にして書くものだと私は考えています。
そういうところでいちいち、しかし、例外はあります、とか言って全ての人に配慮した注釈を付けると、読む側もメッセージがなんなのかわからなくなります。

したがって、読まれた方の立場次第では、その記事では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。
その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

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