極端な炭水化物制限「生命の危険も」...学会警鐘 その科学的考察01
日本糖尿病学会の公式見解として「現在一部で広まっている糖質制限は、糖尿病や合併症の重症度によっては生命の危険さえあり、勧められない」という記事が出ていましたので、前の記事で取り上げました。
ほんとうにそれ、日本糖尿病学会の公式見解で大丈夫ですか?
発表されたそれが科学的に信頼に値する公式見解なのかどうか?
記事(文章)をもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
日本糖尿病学会の公式見解として記載された記事の文章全体は以下の通りです。
「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限は、脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い。
短期的にはケトン血症や脱水、長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険性を高める恐れがある。」
「現在一部で広まっている糖質制限は、糖尿病や合併症の重症度によっては生命の危険さえあり、勧められない。」
まず最初の文章からまいりましょう。
「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限」です。
しばしば引き合いに出していますが、アメリカ糖尿病学会(ADA)は糖質制限ダイエットを認めています。
もちろん、公式見解としては糖質制限ではない食事療法を基本的に勧めていますが、糖質制限食についても2008年から選択肢の一つとして併記しています。
さらに、少なくとも2年間実施するにあたっては安全であると考えられるという公式見解を今年(2012年)になって出しています。
それに対して日本糖尿病学会の今回の公式見解が意味するところは、「糖質60%が摂取すべき糖質量」であり、「40%を切ったら極端な糖質制限」というわけですね。
それは世界的なコンセンサスでしょうか?
ADAが2012年の春に出したメタ解析結果の報告があります。
糖尿病と糖質摂取量を主なキーワードにして検索した論文98本(2001年1月から2010年10月に発行されたものから選択)を比較解析したでは糖質摂取量に関して以下のような分類が標準であるとしています。
There is no consistent definition of "low- (or high-) carbohydrate diets" throughout the literature. Based on the studies in this systematic review, the following definitions are used:
very-low-carbohydrate diet: 21-70 g/day of carbohydrate
moderately low?carbohydrate diet: 30 to <40% of kcal as carbohydrate
moderate-carbohydrate diet: 40-65% of kcal as carbohydrate
high-carbohydrate diet: >65% of kcal as carbohydrate
These definitions are not all-inclusive (e.g., a 100-g/day carbohydrate diet may be <30% kcal), but they represent the typical definitions used by authors, and all published articles fit in one of these categories.
出典はこちら、無料で読めます。
⇒Macronutrients, Food Groups, and Eating Patterns in the Management of Diabetes
A systematic review of the literature, 2010
おおざっぱに翻訳してみたのが以下です。
低炭水化物摂取のコンセンサスの得られた定義はないが、総合的に論文を評価した結果、以下の定義になる。
極端に低い炭水化物摂取とは一日当たり21~70gを指す。
中等度に低い炭水化物摂取とは総摂取カロリーの30~40%を炭水化物で摂取するものである。
中等度の炭水化物摂取とは40~65%のカロリーを炭水化物で摂取するもの。
高炭水化物食とは65%以上の炭水化物摂取を指している。
定義は研究者によって異なるのだが、このようにくくることができる。
と、ADAでは糖質制限食についてこのように定義づけています。
98論文をメタ解析してADAが定義した極端な糖質制限とは「一日当たり21~70gの炭水化物摂取(5~20%相当)」です。
中等度からゆるい糖質制限食を30~40%としています。
日本糖尿病学会の「40%以下は極端な糖質制限である」とする見解とは全然違いますね、どうしてなんでしょう?
ADAのメタ解析の論文では、この直後にもうひとつ面白い文章があります。
Many studies use the term "conventional" or "traditional" macronutrient distribution as a comparison group. Based on studies in this review, these terms refer to an energy contribution from the diet of 55-65% carbohydrate, <30% fat, and 10-20% protein. It should be noted that people with diabetes have been shown to consume an eating pattern that is about 45% of calories from carbohydrate (6-9). The comparison diets referred to as conventional or traditional throughout this review are higher in carbohydrate than those generally consumed by people with diabetes.
多くの研究で「従来通りの」または「伝統的な」食事栄養比率が示されています。それは炭水化物55-60%、脂質30%未満、タンパク質10-20%です。しかし糖尿病患者の炭水化物摂取量は45%前後であるべきことは以前から報告されています(文献6-9)。従来型の、あるいは伝統的な食事として実験対照群に上げられている食事内容は糖尿病の人が本来食べるべき食事に対して「高炭水化物食」です。
現時点でADAの推奨する「糖尿病食」における炭水化物の栄養比率が45%なのです。
炭水化物摂取量45%の根拠となる文献は以下の通りで、いずれも糖尿病や栄養学に関する一流の雑誌に掲載されている論文です。
Diabetes Control and Complications Trial/Epidemiology of Diabetes. Association of diet with glycated hemoglobin during intensive treatment of type 1 diabetes in the Diabetes Control and Complications Trial. Am J Clin Nutr 2009;89:518?524
UK Prospective Diabetes Study Group. UKPDS 18: estimated dietary intake in type 2 diabetic patients randomly allocated to diet, sulphonylurea or insulin therapy. Diabet Med 1996;13:656?662
Look AHEAD Research Group. Action for Health in Diabetes (Look AHEAD) trial: baseline evaluation of selected nutrients and food group intake. J Am Diet Assoc 2009;109:1367?1375
Trends in nutrient intake among adults with diabetes in the United States: 1988-2004. J Am Diet Assoc 2009;109:1173?1178
さて、これに対して日本糖尿病学会は「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える」のは「極端な糖質制限」とおっしゃるわけです。
ADAで糖尿病標準食とすべきとしている炭水化物摂取量は45%ですから、それを5%でも下回ったら「生命の危険さえあり、勧められない」極端な糖質制限食である、というわけです(笑)。
この文章だけで、「日本糖尿病学会の公式見解」とは、ADA(いわば英語圏の糖尿病研究の世界)の見解とは関係のない「日本糖尿病学会独自の見解」であることが推察できます。
日本糖尿病学会が40%以下を極端な糖質制限だと言い張る根拠としては、糖質を55~65%摂取するのが正しい糖尿病食であるとする日本糖尿病学会のスタンスがあるからだと思います。(上の論文解析でADAが否定している比率そのものです。)
その推薦する炭水化物としての摂取カロリーの2/3以下に下げることは危険であるというわけですね。
日本では日本人に向けた独自の食事療法が大事というわけでしょうか。
・・・ぜひ、日本オリジナルの食事療法基準を推し進める根拠となるエビデンスを示していただけたらいいなと思います。
(私は「糖質60%」が正しい糖尿病食であるとする科学的根拠を未だに発見できていないので、それをぜひ教えていただきたいです。)
まさか、「日本人なら伝統食であるコメを食うべきである!」みたいな理屈ではない、と思いたいです。
日本の伝統食と言われる白米中心の食事が庶民のあいだにも広まったのは江戸時代から、それ以前の粗精製の米を食べていた時代も歴史的に見ればせいぜい2000年前の弥生時代からです。
5300年前の人類の遺伝子が現世人類とほとんど変わっていないことを考えると、「日本人は昔からコメを食っているからコメが一番いいんだ。」という素人の反糖質制限の皆さんの声高に叫ばれるお話には何の根拠もないことがよくわかりますから。
あと、もうひとつ、どうにもこの文章の日本語としての問題ですが、
「糖質制限は、脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い。」
・・・いやそれ、当たり前の話ですよ(*^。^*)。
エネルギー比率として糖質を下げれば脂質やたんぱく質の摂取比率が上がるのは当たり前の話ですよ?(●^o^●)
「糖質制限では、結果として脂質やたんぱく質の摂取比率が上がる。」でいいことですよね?
そういう、小学生でもわかる話をなぜ、「過剰摂取につながることが多い」みたいな、いかにも「危ないよ!気を付けて!」みたいな話に置き換えるのでしょうか??
扇情的な発言で糖質制限を怖いものであるかのように一般の人の感情を操作しようとしているみたいです。
実際に素人を効果的に脅すことができているみたいです。
⇒糖質制限している国会議員の三原じゅん子さんのブログ
ちょっと痛いです。
たった一つの文章に対してこんだけ長い記事になってしまった(^_^;)。
ぼちぼちとですが、(他の話題の記事を間にはさみながら、)残りの文章に対しては別の記事で、しつこく(笑)、続きます。
糖質制限ダイエット ブログランキングへ
スポンサードリンク 2012年7月29日 17:20 スポンサードリンク
読売のこの記事に関しては、
私自身は素直に(?)そういうものなのか、
と思って、
でも、記事ではよく分からなかったので、
学会のHPまで見に行って、
一般向けの情報に何も無かったので、
????と思ってブログに書いたりしていました。
先生のブログで情報がかなり整理されました。
ありがとうございます。
私は糖尿病では無くて、
単なるダイエッターなのですが、
ダイエット歴25年の実感としては、
朝抜き糖質制限が一番よく痩せます。
栄養学の王道から二重に外れていますネ。
「長続きしない」のが最大の問題です。。。。
ミリエさん
そなんです、あの記事、何も根拠が見当たらないものなんです。大きなメディアを使って学会として勧めないと言いながら、学会のHPではその根拠をきちんと提示しない。
権威のある組織なんだから、そんなやり方をしないで正々堂々と主張すればいいと思うのです。
学会としてパブコメを募集してもいいんじゃないかなと。
糖質制限によるダイエット、ものすごく効果的ですよね。私の場合、肝機能の改善が目覚ましいです。自分でときどき超音波でチェックするのですが(笑)、脂肪肝も消え去りました。
毎晩のようにお酒を飲んでいるのに肝機能は至って正常です。
お酒で肝臓を傷めるのは、原料となる糖質を同時にたくさん摂取する、あるいは「体のため」と思い込まされてお酒を飲むときにご飯や麺類も摂取するからなのだろうなと思えてきました。(笑)
お返事ありがとうございます。
先生の今日の記事と、
今後の展開にもすごく興味があります。
自分のブログにリンクを貼らせて頂きました。
よろしくお願い申し上げます。
低炭水化物ダイエットを続けようと思っても、
ちまたには食べ物が溢れ、
コンビニに行けば簡単にコンビニスイーツが手に入り、
テレビでは絶えずファーストフードの広告が流れ。。。
日本にはお中元お歳暮という美徳でも、
ダイエッターにとっては目に毒なものをもらう風習もあり。。。
と、継続が大変です。
アメリカでは、
ファーストフードが良くないというので、
広告規制をしようとしても、
大企業が巨額の政治献金をしているので、
うまく行かないのだという話を聞いたのは、
確か、
映画「スーパーサイズ・ミー」だったと思います。
私にとっては、
この映画と「シッコ」が、
2大衝撃ドキュメント映画となっています。
そうですね、レストランやコンビニで糖質の入っていない料理やお惣菜を探すのはかなり大変ですよね。徐々に徐々に増えつつあるのですけれども。お中元でもらうもの、確かに困ります。すごく美味しそうな糖質たっぷりの高級冷菓子とかだと特に。涙とよだれを飲みながら、職場でばら撒いております。・・・糖質制限してますからと年賀状とかでせっせと伝えておくというのはいいかもしれないですね(^_^;)。
どちらの映画もダイジェストでしか見ていないのですが、かなり強烈なメッセージを伝えてくれる映画でしたね。時間を作ってフルで見てみたいと思います。
はじめまして。
2か月前に脳梗塞で倒れて、糖尿病と診断されました。幸いろれつ障害や手足の麻痺も8割方回復し、仕事に復帰しております。
この記事、わたしも拝見しました。Dr.江部のブログも拝見してますので、「ああ、名指しで否定にかかってるなぁ」と感じていた次第ですが。
さて、ただいま糖尿病の治療を行なっています。そこでご質問なのですが、私は食品交換表を元に、一日の総摂取量1800kcal22,5単位のうち、11単位分がご飯など穀物類を食べていい量、となっています。
これを単純に22.5単位で割ったものが糖質の割合、としていいのでしょうか?だとすると48%位…。これって高いのか低いのか…。それとも果物なども入るのでしょうか?
お肉や油をしっかり食べられる糖質制限は魅力的なので挑戦してみようか迷ってます。
ヤシロさん
脳梗塞からの回復、おめでとうございます。仕事に復帰できるまでというのも素晴らしいです。
さて、ご質問内容ですが、その計算は正しいとは言いかねます。
食品交換表の1単位というのは80kcalに該当します。
11単位を表1のグループから摂取ということは、880kcalをそこから摂取ということです。
さて、ここからが実はややこしい。
表1に入るもので1単位と言えば次のようなものですよね。
ごはん50g、かゆ110g、食パン30g、ゆでうどん80g、ゆでそば60g、コーンフレーク20g、とうもろこし(生)90g、もち35g、中華めん(生)30g、乾めん20g、じゃがいも110g、さといも140g、さつまいも60g、西洋かぼちゃ90g
これらの食品はそれぞれ糖質を多く含むものですが、タンパク質や脂質もある程度含みますが、食品によって異なります。
例えば食品成分表によれば、
精白米は100gあたり、炭水化物37.1g、タンパク質2.5g、脂質0.3g、水分60.0g
食パンは100gあたり、炭水化物46.7g、タンパク質9.3g、脂質4.4g、水分38.0g
ゆでうどんは100gあたり、炭水化物21.6g、タンパク質2.6g、脂質0.4g、水分75.0g
となりますからそれぞれに、x0.5、x0.3、x0.8をしてみまスト、それぞれの食品の1単位当たりに含まれる炭水化物含有量は
ごはんが18.6g、食パンが14.1g、ゆでうどんが17.3gということになります。
どの食品を摂取するかで炭水化物摂取量はこれだけ変わるのです。
つまり、食品交換表で11単位を摂取するのが糖質量だとどのぐらいになるのかは計算してみないとわかりません。食べたもの、あるいは食べようとするものそれぞれを食品成分表で確認する必要があります。
もともと、食品ごとの成分量を計算しないで済ませようというのが食品交換表の「単位」という考え方なのですね。
ただし、あくまでも「質は大雑把に」考えて、「カロリー計算を最優先」する考え方によるものです。
その意味では栄養の質を重視して糖質制限を進めていかれるのであれば、江部先生の本などに従って考え直された方が良いかと思います。
食品交換表は「時代のあだ花」だったのではないかと、私は思っています。
果物は表2に入ります、こちらも果物によって成分が異なりますので、ご確認ください。
スーパ制限食を始めて1年弱になります。
先生のこの書き込みで『まさか、「日本人なら伝統食であるコメを食うべきである!」みたいな理屈ではない、と思いたいです。』の文言を見て3月18日の糖尿病学会の提言を思い出しました。どこかに似た記述があったと思い、提言を読み返してみると『現時点では日本人がこれまで 培ってきた伝統的な食文化を基軸にして、かつ現在の食生活の変化にも柔軟に対応していくことが重要である。』との記述を見て思わず笑ってしましました。
先生のこの書き込みは昨年7月頃に書かれたと思いますのでその指摘の鋭さに思わず拍手したくなりました。
これからも私の様に医学的な知識を持たない者にも解りやすい情報を色々と提供していただければと思います。励みになります。
sugさん
もう一年になるんですね、継続しているということはsugさんも体調がよいということで、何よりです。
きちんと糖質制限していれば何も不安なことないですもんね、ダブルバーガー食べてコーラを飲んで糖質制限だと言ってる頭のおかしな人たちはともかくとして(笑)。
穀物を口に入れて咀嚼する。
アミラーゼで分解された瞬間から脳へと刺激が伝わり、脳内麻薬が分泌されるようです。
血糖値が上昇すると脳内麻薬分泌はさらに上昇する。
毎日、ほかほかの白い米を食べることがやめられないという人、そして日本人だからそれが当然だという人たちは、一種の麻薬中毒であり、そしてそれを容認する人たちであるともいえます。
私はそこから抜け出せてほんとうによかったと思っています。
ぜひこれからも続けましょう。
たまに食べて遊んでみるのはありとして(笑)。
コメント有り難うございます。
>体調がよいということで、何よりです。
始める前は一抹の不安もありました。が、この1年弱全く問題ありません。正常上限を超えた生活習慣病関連の数値が以前は5~7個位ありました。始めて4ヶ月で殆どの数値が正常範囲に入りました。ただ空腹血糖値は118~138を行ったり来たりしてます。
先日(18日)の定期健診では、空腹血糖値と尿素窒素、HDL、ケトン体が正常上限を超えてました。
HbA1cは5.0(JDS)~5.4辺りです。HbA1cが下がったのは勿論嬉しいですが、γ-GTPが大幅に下がったのも快感です。150~200あったのが直後から今も22前後です。糖質ZEROの発泡酒と芋焼酎は毎日飲んでます(^^)v
HbA1cが下がったら山田先生の言われる1日120g位に増やそうと当初は思っていました。今はずーとスーパ制限食を続けるつもりです。その理由はHbA1cや他の数値以外にもおきた体の変化です。
はっきりしているのは
・頭皮に1cm弱のふけの固まりが出来続けていたが、出来なくなった
・歯磨きして歯茎から血がでなくなった
・冬は太ももが乾燥肌でお風呂に入るときなど痒くてたまらなかったが今年はなかった。
・おしっこの色がうすくなった(前は濃い黄色)
主観的なものとしては(文末に『ような気がする』を付けてもらえば)
・髪の毛が太くなった、色が濃くなった
・手の甲がしっとりしてきた。
・今年の花粉症は軽かった(薬を飲む量が平年の1/3程度ですんだ)
・熟睡感がちがう
・いらいら感、漠然とした不安感が無くなった
・二日酔いが軽くなった
この年(61)でこれらの変化が起こること自体に新鮮さを感じています。それ故、とても糖質制限を緩める気にはなれません。
また、今後一番期待しているのは『認知症』の予防効果です。学説的にはまだ証明されてないのかも知れませんが、九大の小澤未央先生が発表された久山町研究などを興味を持ってみています。詳しい内容は理解できない部分もありますが大意は掴めます。自分がなったことを認識できない病気のようですが、認知症だけは夫婦ともども何とか避けたいと思っています。
sugさん
素晴らしい効果の数々、実感できているということで、おめでとうございます。
やってみればわかる糖質制限。
ほんとに、いったいこれまでの人生はなんだったんだとあきれるほどに体調が変わりますよね。
わたしも、若さを取り戻せたとほんとに思っています。
その効果を体で知りながら、糖質制限を続けられない人もいますよね。
そういう方々に聞いてみると、「やせた」「肝機能はよくなった」というメリットは感じつつも、「ご飯や麺やお菓子を食べ、ビールやコーラを飲んで得られる快感」の方に強い魅力を感じるとのことです。
40代前半以下の若くて元気な人に多い気がします。
こういう人たちは、でも、きっと、50代になってから糖質制限の世界に戻ってくると私は予測しています。
若さを失って初めて、糖質制限のメリットの大きさに気が付くはずですから(笑)。
その意味では50過ぎてからの糖質制限との出会いに感謝すべきかなと思います。
49歳男性です。
半年前に、高血圧症と糖尿病予備軍(食後1時間血糖値200空腹時、30分 2時間値 ヘモグロビンA1Cは正常)
身長177cm 体重80kでしたので、炭水化物を抜き野菜中心の食生活に変えました。
(ワインはボトル1本週5日は飲んでいます。)
3か月で体重が68kまで落ち血圧も正常に成りましたが
食後1時間血糖値は200のままです。
食事30分以内に20分程度の運動を実施すれば120程度までは落ちますが、仕事柄 毎回3食後に運動するのは不可能です。
主治医から、運動ができない時のみアルファーグルコシターゼ阻害剤の服用を進められ実施しています。
長くなりましたが、そこで質問ですが
アメリカ糖尿病協会から 1食最低45gの炭水化物は摂取した方が良いと発表されたと聞きましたが本当でしょうか?またご飯100g=炭水化物37.1gとも聞きましたが、本当でしょうか?
教えてください。
49歳男性さん
何回返信してもコメントが消えてしまいます。
簡単に書きますね。
まずはダイエット成功、おめでとうございます。
Q) 炭水化物を抜き野菜中心の食生活に変えました。
A) 野菜中心で炭水化物を下げるというのはものすごく難しいと思うのですが、どのような食事内容でしょうか?
Q) 主治医から、運動ができない時のみアルファーグルコシターゼ阻害剤の服用を進められ実施しています。
A) 主治医はあなたが糖質摂取していると考えていますね、これは腸での糖質吸収を妨げる薬です。
Q) アメリカ糖尿病協会から 1食最低45gの炭水化物は摂取した方が良いと発表されたと聞きましたが本当でしょうか?
A) 一日の最低必要量が135gだというのは10年ぐらい前に発表されましたが、2013年の発表では「さいていひつようりょうとかさいてきなすうちというのはそんざいしない。」
という見解を発表しています。
Q) ご飯100g=炭水化物37.1gとも聞きましたが、本当でしょうか?
A) ほんとうです、科学技術庁資源調査会編 「五訂日本 食品標準成分表」でご自分の目で確認されるのが良いです。
出張中でチェックできませんでした。
返信遅れて申し訳ありませんでした。
A) 野菜中心で炭水化物を下げるというのはものすごく難しいと思うのですが、どのような食事内容でしょうか?
に関してですが、
kame)
●レンジで温野菜を作る容器(横25cm縦10cm高さ8cm)一杯の温野菜(主にキャベツか白菜)
●豆腐半町
●納豆1パック
●ゆで卵
を朝、昼、晩 これしか食べません。
週のうち2回程度の夕食は、外食をします。
(日々の食事制限のリバウンドをなくすため)
お酒も飲み、肉、魚はもちろん、炭水化物も取ります。
かなり無茶苦茶しています。
あと、週1回程度の昼食が、得意先との会食になる時が有りますので、その時は、コース料理、お任せ料理(もちろん炭水化物は入っています)を食べています。
A) 主治医はあなたが糖質摂取していると考えていますね、これは腸での糖質吸収を妨げる薬です。
kame)
上記の基本的な食事(炭水化物なし、野菜中心)をしても、1時後の食後血糖は200ですがアルファーグルコシターゼを服用すると正常値です。
A) 一日の最低必要量が135gだというのは10年ぐらい前に発表されましたが、2013年の発表では「さいていひつようりょうとかさいてきなすうちというのはそんざいしない。」
という見解を発表しています。
kame)
ネット等で炭水化物を全く取らないと脳や骨へ悪影響とか動脈硬化が起こるとか言われていますが、結局は炭水化物取らなくても体には影響はないのですか?
それとも、多少は取った方が良いのでしょうか?
食後血糖が高い事を考慮してアドバイスお願いします。
一度、書き込みしたのですが反映されないので再度記入します。
食事内容ですが、
●野菜(レンジで温野菜にして食べています。キャベツなら4分の1、白菜なら6分の1 程度。食事の最初に食べます。かなり満腹感を得られます。)
●豆腐半町
●納豆1パック
●ゆで卵
それを毎食食べています。
ストレス解消に 週2回程度 夕食を外食にして、好きなものをかなり食べています。(お酒もかなり飲みます)
週に1回程度 昼に得意先と会食をします。
(定食)
ですので、炭水化物を取るのは、週3食程度です。
アルファーグルコシターゼ服用ですが、食後運動できない時に飲むと1時間血糖値は正常になります。
飲まないと200は上がります。
最後に、炭水化物を1日135g取り出したのですが(お米で)、ネット等で骨、動脈硬化等、炭水化物を取らないと悪影響等の見出しが有りますが
影響はないと理解して宜しいのでしょうか?
kameさん
最初にお伝えしておきますが、kameさんのそれは糖質制限ではないです。
かなり厳しいカロリー制限、一般的に知られている言葉でいえばキャベツダイエットで、さらに脂肪摂取などを制限したものです。
糖質制限をされるつもりであるならば間違ってますよ。
野菜や豆腐、納豆などの100gあたりの糖質含有量は
キャベツ 4.9g
充填豆腐 2.5~3.0g
納豆 12.0~12.5g(食物繊維を差し引いても9~10g)
キャベツを250~300g摂取されているものと考えますと、12~15gの糖質を含みます。カロリーは57~69kcal
豆腐半丁が140~150gですから、ここで3.5~4.5gの糖質摂取、カロリーは78~84kcal
納豆が50gとしても5~6gの糖質摂取、カロリーは100kcal
ゆで卵は糖質を含みません、L玉だとして90kcal程度。
毎食時、およそ320~350kcalのカロリーと、20~25g程度の糖質を摂取されていることになりますね。
つまり、毎日60~75gの糖質を摂取していますので、カロリーの中に占める糖質の割合は25%程度ですね。
「一日960~1050kcalの厳しいカロリー制限+少し緩めの糖質制限」
をされていることになります。
おっと、ワインをほぼ毎日飲むということでしたね。
ボトル一本が550kcalですが、アルコールは栄養として利用できるカロリーとは計算しないので、11~14%として実質はほぼ糖質のカロリーだけです。
糖質は赤ワインだとしてボトル1本で8g~10g程度含まれます。
とすると32~40kcal程度でしょうか。
一日の摂取カロリーは992~1090kcalですね。
そして、一日の糖質摂取量は68~85g、糖質から摂取しているカロリーは272~340kcalです。
カロリー比における糖質摂取率は30%弱ということで、ワインを飲むときには30%を超えていますね。
・・・これは糖質制限食とは言えないです。
「厳しいカロリー制限食+中等度の糖質摂取食」
です。
さて、このような食事内容なのに毎食後に血糖値が200を超えるからαグルコシダーゼ阻害剤を飲んでいるとおっしゃる。
このような食事の後にさらに糖質摂取が半分程度ブロックされるとすると、一日のカロリー摂取量は900kcal程度になります。
これは身長が177㎝の男性としては栄養失調になるようなカロリー制限状態です。
痩せますけど、それは命を削るダイエットであり、危険ですよ。
何度も書きますが、あなたがやってるのは糖質制限食ではなくて、
「カロリー制限+中等度糖質摂取食」です。
しかもものすごく栄養が偏っています、卵に含まれる以外に脂質がほとんどない。
「脂質も制限しなければならない」
などと思われているのでしたら勘違いですよ。
糖質制限の本を読めば書いてあるはずです。
糖質制限しているときに、摂取カロリーは標準カロリーは摂るように。
そして、何よりも脂質をたっぷりとるように。
中年男性の最も長寿となる体重範囲がBMI22~25とされます。
あなたの身長が177㎝ですから、69㎏~78㎏ぐらいの体重が健康体重です(現在68㎏ということで、それ以上痩せる必要はありません)。
運動もされているということなので、体重あたり30~35kcal摂取するとしたら、一日当たりに摂取すべきカロリー量は2070kcal~2730kcalです。
25kcalと計算しても最低量で1700kcalは摂取してほしい。
実践してほしいのは、野菜だけでなく肉、魚、乳製品、卵、豆腐などをしっかり摂取して、摂取カロリーの40~50%程度は脂質から、30~40%はたんぱく質から、10~20%を炭水化物からにする食生活です。
現在のキャベツダイエットに、肉、魚、卵、乳製品などを1000kcalほど足してください。
それが正しい糖質制限食です。
それをやっていれば体重も増えませんし、食後血糖値は上がらなくなると思います。
最後にもう一度書きます。
あなたは糖質制限をしていません。
あなたのやっているのは
厳しいカロリー制限(極端な脂質制限)+中等度の糖質摂取
です。
その上、そのストレスを解消するために定期的に暴飲暴食している?
めちゃくちゃです。
残念ながら、血糖値が上がるのもうなずけます。
糖質制限食をきちんと学んでから取り組んでみてください。
kameさん
外国からのスパムコメントも多いので、承認制にしています。
すぐに反映されないのはご了承ください。
1回目、2回目のコメント投稿では書いてなかった内容を3回目の投稿の最後で追記されましたね。
私は2月15日にあなたから頂いた最初のコメントに答えたはずです。
最新(2013年10月)のアメリカ糖尿病学会の公式声明では
「毎日摂取すべき糖質量など決まっていない。」
とされていて、一日135g必要などと書いていたのは10年ほどの声明であると。
人の書いてること読んでますか?????
読んでも誰かに聞いたことの方を信じて、こちらの書くことなんか信じてないでしょ(笑)。
さて、
もともとのキャベツダイエットに加えてご飯からの糖質も取り出したんですね。
もともと、総カロリーの30%程度を糖質から摂取されていた所に追加されたので、かなり糖質摂取率が高くなっていると思われます。
炭水化物をお米から135g摂りだしたということで、逆算するとご飯を365gほど食べ始められたんですね。
あなたの摂取しているカロリーは600kcalほど追加されたので1600~1700kcal/日になりました。
日本糖尿病学会の推薦する糖尿病の人向けのカロリー制限量ですね。
その中で、総カロリー数に占める糖質摂取率は780~840kcalですから、約50%の糖質摂取です。
これも日本糖尿病学会の推薦する糖質摂取比率です。
あなたは最初から糖質制限をしていません。
さらに、現在あなたのやっているのは日本糖尿病学会の推薦する「高糖質カロリー制限食」です。
断じて糖質制限ではありません。
糖質制限について書かれた本を最初から最後まできちんと読んだことありますか?
(私のブログの記事もちゃんと読んでますか?)
本やブログを読んだのに、あえてその食事をしているとしたら、読んでも理解できていなかった、ということだと思います。
ぜひ、もう一度よく読んでみてください。
糖質制限ではキャベツダイエットなんて誰も勧めていませんよ。
前のコメントでも書きましたが、最初に実践されていたキャベツダイエットに肉や魚などの糖質をほとんど含まない食品を1000kcalほど追加するならOKです。
(その場合もちろんご飯は一切食べないでください。)
さて、今後あなたが現在の食事(キャベツダイエット+ワイン+ご飯365g摂取)を続けてしまった場合ですが。
そんな高糖質な食事をしてたら、食後高血糖は免れようがありません。
血糖を下げる薬も飲み続けるしかないと思います。
それでも食後高血糖はある程度起こっていますので、血管は徐々に徐々に傷んでいきます。
そして、徐々に動脈硬化は進んでいくものと思われます。
残念ながら、あなたが今されている食事は、徐々に末梢血管障害が進んでもおかしくない内容です。
正しく糖質制限すればそこから解き放たれて健康になれるのに、まことに残念です。
せめて、定期的な暴飲暴食だけはおやめになられるように、進言しておきます。
糖質を一日30gしかとらなくても、なにも問題はないと思います。
しかし、十分量の脂肪とたんぱく質を摂らないのは危険です、そのこと、心にとめておいてください。
カルピンチョ先生
長い引用とコメントで、失礼いたします。
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誰でも読むことが出来る
「糖尿病リソースガイド」2014年1月24日 から
http://dm-rg.net/news/2014/01/014367.html
米国糖尿病学会が新しい臨床ガイドラインを発表 患者中心の医療へ
米国糖尿病学会(ADA)は「2014年版 糖尿病臨床ガイドライン」(2014 Clinical Practice Recommendation)を、「Diabetes Care」1月号補足号に発表した。
「個々の患者に合わせた最適な治療」を強調
ADAは糖尿病診療に関するエビデンスに基づいたガイドラインを毎年発表している。今回の改訂では「個々の患者に合わせた最適な治療」の必要性を強調している。
今回の改訂で追加されたのは以下の3点――
・糖尿病神経障害の治療において、さまざまな選択の中から最適な治療薬を選び処方することを奨励した。
・食事療法を最適化するために、管理栄養士を交えた療養指導チームを作ることを奨励した。
・妊娠糖尿病(GDM)に対し、2つのタイプのスクリーニング検査を設けた。
「個々の患者に合わせて糖尿病の治療を最適化することはいっそうに重要になっている」と、ADAの専門診療委員会のリチャード グラント氏は話す。
「基礎となるエビデンスが集積されるにつれ、全ての患者に適合する共通する解決策を見出すよりも、むしろ個々の患者のニーズを満たすサポートが必要なことが明らかになってきた」(グラント氏)。
例えば、多くの糖尿病患者が、しびれや疼痛、知覚異常をともなう神経障害を発症しているが、全ての患者に同じように効く薬は存在しない。医師は、個々の糖尿病患者のコンディションに合わせて、どの薬がもっとも効果があるかを注意深く試しながら、最適な治療法を探しだす必要がある。
「糖尿病の治療では、治療内容を決定するときに、もっと患者によく理解してもらい治療に参加してもらう必要がある。そうすることで、医師はより副作用の少ない、最適な治療を行えるようになる」と、グラント氏は強調する。
個々の患者のニーズに配慮した食事療法を模索
食事療法においても同じことがいえる。「すべての患者に共通する画一的な食事療法よりも、個々の患者のニーズに配慮した方法を模索している」と、栄養ステートメント設置委員会のパティ アーバンスキー氏は話す。
「低炭水化物ダイエットや低脂肪ダイエットなど、さまざま食事スタイルがあるが、どれも一長一短がある。確かなことは、糖尿病療養に栄養士が参加し専門的なアドバイスをすることで、HbA1cが最大で、1型糖尿病患者では1%、1型糖尿病患者では2%、それぞれ低下したという報告があることだ」(アーバンスキー氏)。
「糖尿病患者にとって、糖尿病の食事療法を管理栄養士とともに進めることが重要であることを示すエビデンスがある」としている。
妊娠糖尿病(GDM)のスクリーニングと診断については、国際糖尿病・妊娠学会(IADPSG)が示した、妊娠24~28週での75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)による「ワンステップ方式」が従来は示されていた。
それに加え、米国立衛生研究所(NIH)が示したもうひとつの検査法は、非空腹時の50g glucose load test(GLT)行い、閾値に達した女性には空腹時100gOGTTを行うというものだ。妊娠糖尿病の診断にはこれらの「ツーステップ方式」が採用された。
その他にも、次のことが追加された――
・糖尿病患者の1日の塩分(ナトリウム)摂取量を5.8g(2,300mg)未満を抑えることが勧められる。これは糖尿病を発症していない健常者にも勧められることだが、塩分制限は糖尿病や高血圧患者ではとりわけ必要だ。
・糖尿病の診断では、約3ヵ月の平均血糖値をあらわすHbA1cが重要であることを明確にした。HbA1cは空腹時でなくとも検査ができ、全ての患者に適用される。
・入院患者の糖尿病管理の際には、定期的にインスリン投与量の調節を行う「責任インスリン方式」を実施し、ある時点の高血糖に対しインスリン投与量を決定する「スライディングスケール方式」を推奨しない。
Executive Summary: Standards of Medical Care in Diabetes―2014(Diabetes Care. January 2014; vol.37 no.Supplement1 S5-S13)
米国糖尿病学会(ADA)「2014年版 糖尿病臨床ガイドライン」 主な内容(1)
糖尿病の検査
・2型糖尿病と糖尿病予備群(prediabetes)を判定するために、体格指数(BMI)が25以上の過体重や肥満の人は検査を受けるのが望ましい。糖尿病のリスク要因をひとつ以上もっている成人は全ての年齢で、リスクのない人でも年齢が45歳以上であれば検査が考慮される。(グレードB)
・糖尿病の診断はHbA1c、空腹時血糖値、75gブドウ糖負荷試験(OGTT)の2時間値で行う。(グレードB)
1型糖尿病の検査と診断
・1型糖尿病患者の血縁者に対するスクリーニング検査を行うことで、1型糖尿病の早期診断が可能になる。(グレードE)
妊娠糖尿病の検査と診断
・妊娠糖尿病(GDM)の検査は妊娠24週~28週に行う。(グレードA)
・妊娠糖尿病の既往歴をもつ女性は2型糖尿病を発症するリスクが高いので、少なくとも3年ごとに糖尿病と糖尿病前症のためのスクリーニング検査を行う。(グレードB)
・インスリン頻回注射(MDI)を行う患者やインスリンポンプで治療を行う患者は、運動の前後、就寝前、食事の前後、運転時など、低血糖が疑われる時間帯に血糖自己測定(SMBG)を行う。(グレードB)
糖尿病の治療の目的
・血糖コントロールの目標ではHbA1c値を重視する。HbA1c7%未満を維持していれば、細小血管症の発症を予防できる。(グレードB)
・血糖コントロール目標は、患者の年齢や合併症などに応じて設定する。重症低血糖が頻発するなど治療強化が困難な患者では、HbA1c8%未満を目標とする。(グレードB)
1型糖尿病のインスリン療法
・1型糖尿病患者は、1日3~4回のインスリン頻回注射(MDI)、あるいは持続皮下インスリン注入(CSII)を必要とする。(グレードA)
・1型糖尿病患者は、低血糖のリスクを減らすためインスリンアナログ製剤を使う。(グレードA)
2型糖尿病の薬物療法
・メトホルミンは2型糖尿病の血糖降下薬の第1選択となる。メトホルミンは体重増加を抑制し、低血糖のリスクが低く、血糖降下作用に関しても用量依存性が明らかだ。(グレードA)
・経口薬による薬物療法を初めて3ヵ月が経過した時点で、血糖コントロールを達成できない場合は、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬、インスリンなどの2剤併用を考慮する。(グレードA)
・2型糖尿病が進展した患者では、多くの場合で最終的にはインスリン療法を始めるのが適切。(グレードA)
糖尿病の食事療法
・食事療法(MNT)は、1型糖尿病と2型糖尿病を含む、すべての糖尿病患者に推奨される。(グレードA)
・糖尿病や糖尿病前症の患者は、食事療法に精通した登録栄養士によって、個々の患者に最適化された食事指導を受けるべきだ。(グレードA)
・食事療法はHbA1cを改善し、医療コストの削減につながる。食事指導には医療保険が適用されるべきだ。
・2型糖尿病の患者や肥満、過体重の患者は、食事療法によりエネルギー摂取量を減らし、体重減少を促すことことが必要。(グレードA)
・肥満を予防し、適正体重を維持することで、多くの場合で血糖値や血圧、脂質値が改善する。体重をコントロールするために、食事療法や運動療法に関するカウンセリングが勧められる。(グレードA)
炭水化物の摂取
・食事の炭水化物の摂取量を管理することは、血糖コントロールを改善する有効な戦略となる。(グレードB)
・炭水化物は野菜、果物、全粒粉、豆類、乳製粉などに含まれる。炭水化物量に加え、脂質、ナトリウム(塩分)を適切に管理することが食事療法の目的となる。(グレードB)
・炭水化物が同量であれば、食品を代えても血糖値への影響は変わらない。食事全体のエネルギー摂取量を管理し、過剰摂取を避けることが求められる。(グレードA)
・糖尿病の人は、体重増加や心血管疾患の悪化を防ぐために、高カロリーの糖質や甘味料を制限するべきだ。それらには果糖コーンシロップや精製白糖なども含まれる。(グレードB)
脂質の摂取
・糖尿病患者にとって理想的な脂質の摂取量を示したエビデンスはない。脂質の摂取については、個々の患者に合わせて指導されるべきだ。脂質は量よりも質が重要となることもある。(グレードC)
・不飽和脂肪酸の多くとる地中海式食事法が、2型糖尿病患者の血糖コントロールを改善し、心血管疾患のリスクを下げるという研究が報告されている。脂質を抑え糖質の多い食事パターンが勧められる。(グレードB)
・魚に含まれるn-3系脂肪酸(EPAとDHA)や、植物油に含まれるα-リノレン酸(ALA)に、心臓病の予防効果があると報告されている。これらは糖尿病の人にも勧められる。(グレードB)
次は...糖尿病のセルフマネージメント教育、運動と身体活動、低血糖の予防、
高血圧の治療、心理・社会的なケア、糖尿病腎症、糖尿病網膜症 など
米国糖尿病学会(ADA)「2014年版 糖尿病臨床ガイドライン」 主な内容(2)
食事療法(サプリメント)
・ビタミンE・Cやカロテンといった抗酸化物質のサプリメントの長期の安全性と効果は確かめられていない。これらのサプリメントを糖尿病患者には推奨しない。(グレードA)
・n-3系脂肪酸(EPAとDHA)のサプリメントが心血管疾患の予防に効果的というエビデンスはないので、糖尿病患者には勧めない。(グレードA)
塩分(ナトリウム)
・1日の塩分(ナトリウム)量を5.8g(2,300mg)未満に抑えることが勧められる。塩分摂取量を減らすことは、糖尿病と高血圧の治療でも重要となる。(グレードB)
2型糖尿病の予防
・将来に2型糖尿病を発症するリスクが高い人には、生活スタイルの変更が勧められる。食事を管理しカロリーと脂質を抑えて、体重の7%を減らすことと、週に150分の中強度の運動を続けると、糖尿病の発症を抑えられる。(グレードA)
糖尿病のセルフマネージメント教育
・糖尿病を自己管理が必要な病気だ。全ての患者は、糖尿病のセルフマネージメントに関するサポート(DSMS)を受けられるようにすべきだ。(グレードB)
運動と身体活動
・糖尿病の人は、最大心拍数の70%くらいの中強度の有酸素運動(エアロビクス)を週に150分以上行うようアドバイスすることが必要。運動は週に3日以上行い、運動をしない日が2日以上続かないよう指導する。(グレードA)
・危険が伴わない場合は、筋肉に負荷をかけて行うレジスタンス運動を、週に2回取り入れることを勧める。(グレードA)
心理・社会的なケア
・糖尿病患者ではうつの発症が増えるので、糖尿病の治療には患者の心理的・社会的な状況に配慮したアセスメントを含めることが大切。医療者は、患者の治療にともなう苦痛や不安、認知障害、摂食障害など、心理的・社会的な問題にも耳を傾ける必要がある。(グレードB)
低血糖の予防
・インスリン療法を行っている糖尿病患者では、無自覚性低血糖や重症低血糖が起こることがある。そうした患者では低血糖を防ぐために、血糖コントロールを緩めるなどの対策が必要になることがある。(グレードA)
・低血糖への対策としては、意識がある患者に対しては、ブドウ糖(15~20g)やブドウ糖を含む食品を摂取させるのが望ましい。約15分後に血糖自己測定を行い、低血糖が持続するようであれば、同じ量を摂取させる。(グレードE)
高血圧の治療
・糖尿病患者の血圧コントロール目標は、収縮期血圧(最高血圧)が120mmHg未満、拡張期血圧(最低血圧)が80mmHg未満とする。血圧値を定期検診で検査し、高血圧が判明した場合は、別の日に患者が家庭で血圧を測定できるようにする。(グレードB)
・血圧値が140/80のmmHgを超えている場合は、生活スタイルを改善することに加え、降圧薬による治療を開始する。(グレードB)
・過体重や肥満の患者には体重減少を指導する。塩分(ナトリウム)の摂取量を減らし、野菜などのカリウム摂取量を増やす、アルコール摂取量を減らす、運動を行うことなどを指導する。(グレードB)
・薬剤を使用する場合、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)を用いる。単剤で効果が不十分であれば、多剤をつかう。(グレードC)
脂質異常症の治療
・糖尿病患者に脂質異常症が合併した場合、心血管疾患のリスクがさらに高まる。糖尿病患者には脂質の検査を年に1回以上行う。(グレードB)
・食事では飽和脂肪酸・トランス脂肪酸・コレステロールの摂取を減らし、n-3脂肪酸・食物繊維・植物性脂質を摂取しを摂取するよう指導する。(グレードA)
・治療目標は、心血管疾患(CVD)がない場合はLDLコレステロール 100mg未満、ある場合は70mg未満。高LDLコレステロールに対する第一選択薬はスタチン系薬剤。(グレードB)
糖尿病腎症
・糖尿病腎症を発症リスクを下げ、進行を抑えるために、血糖コントロールと血圧コントロールの最適化が必要。(グレードA)
・糖尿病を発症して5年以上が経過する1型糖尿病患者と全ての糖尿病患者は、アルブミン尿検査を年1回以上受けるべきだ。(グレードB)
・アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が、糸球体濾過率(GFR)の上昇を抑え、尿タンパクの増加を抑制する。(グレードA)
・糖尿病腎症の所見のない糖尿病患者では、最適な血糖コントロール、あるいは、心血管疾患リスクの改善のための理想的な蛋白質摂取量に関しては、推奨するに足る十分なエビデンスはない。目標は個別に行われるべきだ。(グレードC)
糖尿病網膜症
・糖尿病網膜症を発症リスクを下げ、進行を抑えるために、血糖コントロールと血圧コントロールの最適化が必要。(グレードA)
・糖尿病を発症して5年以上が経過する1型糖尿病患者と全ての糖尿病患者は、眼の検査を既往歴のない場合は2年に1回以上、既往歴のある場合は毎年受けるべきだ。(グレードB)
・非増殖糖尿病網膜症(NPDR)、増殖糖尿病網膜症(PDR)を発症している患者は、眼科医の治療が必要となる。(グレードA)
・適切な時期にレーザー光凝固術治療を行うことで失明を予防できる。(グレードA)
神経障害
・糖尿病を発症して5年以上が経過する1型糖尿病患者と全ての糖尿病患者は、糖尿病性末梢神経障害(DPN)の検査を年1回以上受けるべきだ。(グレードB)
フットケア
・糖尿病患者は、年に1回以上はフットケアを受け、足病変について診断を受けるべき。足病変の診断は視診、足脈拍の試験、防御感覚喪失(LOPS)(10gモノフィラメントと、128Hzの音叉を用いた振動覚、針による痛覚、アキレス腱反射、振動覚閾値のうちどれかひとつをテストする)によって行われる。(グレードB)
・全ての糖尿病患者に、一般的なフットケアに関する教育を提供する。(グレードB)
Clinical Practice Recommendations - American Diabetes Association
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アメリカのガイドライン 長谷川のコメント
● 個々の患者のニーズに配慮した食事療法を模索
・食事の炭水化物の摂取量を管理することは、血糖コントロールを改善する有効な戦略となる。(グレードB)
・炭水化物は野菜、果物、全粒粉、豆類、乳製粉などに含まれる。炭水化物量に加え、脂質、ナトリウム(塩分)を適切に管理することが食事療法の目的となる。(グレードB)
・炭水化物が同量であれば、食品を代えても血糖値への影響は変わらない。食事全体のエネルギー摂取量を管理し、過剰摂取を避けることが求められる。(グレードA)
【日本の糖尿病専門医は、この論文を読んでいるのでしょうか?】
● 糖尿病の診断では、約3ヵ月の平均血糖値をあらわすHbA1cが重要であることを明確にした。
【食後血糖値が大事ですね。良質でないHbA1cもありますから】
● 糖尿病の治療の目的
・血糖コントロールの目標ではHbA1c値を重視する。HbA1c7%未満を維持していれば、細小血管症の発症を予防できる。(グレードB)
・血糖コントロール目標は、患者の年齢や合併症などに応じて設定する。重症低血糖が頻発するなど治療強化が困難な患者では、HbA1c8%未満を目標とする。(グレードB)
【糖質制限をしていれば、バーンスタイン先生のように、
『正常値』を目標にしていいですね】
● 塩分(ナトリウム)
・1日の塩分(ナトリウム)量を5.8g(2,300mg)未満に抑えることが勧められる。塩分摂取量を減らすことは、糖尿病と高血圧の治療でも重要となる。(グレードB)
【塩分より、糖質を抑えることだと考えます】
● 脂質異常症の治療
・糖尿病患者に脂質異常症が合併した場合、心血管疾患のリスクがさらに高まる。糖尿病患者には脂質の検査を年に1回以上行う。(グレードB)
・食事では飽和脂肪酸・トランス脂肪酸・コレステロールの摂取を減らし、n-3脂肪酸・食物繊維・植物性脂質を摂取しを摂取するよう指導する。(グレードA)
・治療目標は、心血管疾患(CVD)がない場合はLDLコレステロール 100mg未満、ある場合は70mg未満。高LDLコレステロールに対する第一選択薬はスタチン系薬剤。(グレードB)
【江部先生もコメントしていますが、スタチン剤を使用して、無理にLDLを下げない方がいいですね。日本脂質栄養学会もそのように声明を発表しています】
● 米国糖尿病学会(ADA)「2014年版 糖尿病臨床ガイドライン」
食事療法(サプリメント)
・ビタミンE・Cやカロテンといった抗酸化物質のサプリメントの長期の安全性と効果は確かめられていない。これらのサプリメントを糖尿病患者には推奨しない。(グレードA)
・n-3系脂肪酸(EPAとDHA)のサプリメントが心血管疾患の予防に効果的というエビデンスはないので、糖尿病患者には勧めない。(グレードA)
【これについては、勉強中です。良く分かりません。魚が良いようですね】
・魚に含まれるn-3系脂肪酸(EPAとDHA)や、植物油に含まれるα-リノレン酸(ALA)に、心臓病の予防効果があると報告されている。これらは糖尿病の人にも勧められる。(グレードB)
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アメリカのガイドライン、日本糖尿病学会のガイドラインより、はるかにまともですね。
長谷川さん
資料をありがとうございます。
>「個々の患者に合わせて糖尿病の治療を最適化することはいっそうに重要になっている」と、ADAの専門診療委員会のリチャード グラント氏は話す。 「基礎となるエビデンスが集積されるにつれ、全ての患者に適合する共通する解決策を見出すよりも、むしろ個々の患者のニーズを満たすサポートが必要なことが明らかになってきた」(グラント氏)。
>「糖尿病の治療では、治療内容を決定するときに、もっと患者によく理解してもらい治療に参加してもらう必要がある。そうすることで、医師はより副作用の少ない、最適な治療を行えるようになる」と、グラント氏は強調する。
>個々の患者のニーズに配慮した食事療法を模索 食事療法においても同じことがいえる。「すべての患者に共通する画一的な食事療法よりも、個々の患者のニーズに配慮した方法を模索している」と、栄養ステートメント設置委員会のパティ アーバンスキー氏は話す。
>「低炭水化物ダイエットや低脂肪ダイエットなど、さまざま食事スタイルがあるが、どれも一長一短がある。確かなことは、糖尿病療養に栄養士が参加し専門的なアドバイスをすることで、HbA1cが最大で、1型糖尿病患者では1%、1型糖尿病患者では2%、それぞれ低下したという報告があることだ」(アーバンスキー氏)。
>「糖尿病患者にとって、糖尿病の食事療法を管理栄養士とともに進めることが重要であることを示すエビデンスがある」としている。
>アメリカのガイドライン、日本糖尿病学会のガイドラインより、はるかにまともですね。
・・・はい、nohara akemiさんがふんぞり返ることはないと思います(笑)。
1000Kカロリー追加は1日ですか?1回ですか?
魚、肉 何g取れば良いでしょうか?
大体の目安を教えていただければ幸いです。
何度も申し訳ありません。
1日当たりですよ、トータルで2000kcalくらいがいいと思います。
魚、肉、種類によって変わりますから、ご自分で調べてお決めください。
だいたいの目安と言われても、たんぱく質+脂質の割合で100~250gと変わります(脂質含有量次第です)。
すぐには覚えきれませんが、栄養成分表示表などを見ながら取り組んでいくうちに覚えていきます。
ぜひ、ご自分で調べながら取り組まれてください。
早速、実施してみます。
ありがとうございました。
また、実施しながら疑問がでれば、色々教えてください。
長谷川さん
>・n-3系脂肪酸(EPAとDHA)のサプリメントが心血管疾患の予防に効果的というエビデンスはないので、糖尿病患者には勧めない。(グレードA)
>【これについては、勉強中です。良く分かりません。魚が良いようですね】
少し前、脂肪酸4分画EPA/AA比の検査を受けました。
私の場合、脂肪の摂取量はかなり多めですので、脂肪の質に関して神経質になっておりまして、EPA/AA比は以前から気になっておりました。
下記に凄く分かりやすい説明がありますので、ご参照してみてくださいませ。(製薬会社の画像ではありますが・・)
http://www.mochida.co.jp/dis/medicaldomain/circulatory/epadel/movie/movie05_4.html#main
脂質栄養学会と動脈硬化学会とのバトル、この辺が落とし処かな?などと妄想しております。
kameさん
はい、できるだけ自分で調べて計算しながら食べてみてください。
2週間も頑張れば、どんな食べ物にどのぐらい糖質が含まれるのかわかってくると思います。
わからなければ「その食べ物の名前、糖質含有量、100g」などで検索すればおおむね出てきますから、検索も駆使されてください。
がんばって。
Yamamotoさん
情報ありがとうございます。
探したら、こんなサイトもありました。
http://www.kensin-kensa.com/archives/cat14/epaaa/
動脈硬化の指標 EPA/AA比EPA/AA比 は、血液中の脂肪酸の エイコサペンタエン酸(EPA)と アラキドン酸(AA)の割合を示しています。EPA は動脈硬化を抑制しますが、 AA は炎症を引き起こし、動脈硬化を促進するように働きます。 動脈硬化性疾患の患者では、この EPA/AA比 が低いことが報告されています。
急性心筋梗塞(AMI)では、冠動脈粥状硬化症の進展と不安定プラークの破裂が重要なプロセスとなります。AMI患者を対象に、血液中の脂肪酸と冠動脈プラーク、石灰化の関連について検討した研究(三豊スタディ)で AMI 患者における血中の EPA 濃度は有意に低く、血中 EPA/AA比 は有意に低いという結果が得られています。また、AMI患者において血中 EPA/AA比 と冠動脈プラークに相関関係があることが示唆され、血中のEPA濃度が低いと、動脈硬化が進展していることが推定されます。
冠動脈疾患既往のある症例のEPA/AA比と冠動脈イベント発症率は、主要な冠動脈イベント、不安定狭心症においてEPA/AA比が高いほどリスクが低い傾向がみられ、突然心臓死または致死性/非致死性心筋梗塞ではEPA/AA比が低い群に比べてイベント発症リスクは有意に42%低下したとの報告もあります。
エイコサペンタエン酸(EPA:Eicosa Pentaenoic Acid)は、魚類、海藻類、プランクトンなどに多く含まれる不飽和脂肪酸で、その構造は、20の炭素に5つの二重結合を有し、末端のメチル基より3番目の炭素に二重結合があることから、n-3系不飽和脂肪酸とよばれています。
血中脂肪酸4分画
検査方法: Gas-chromatograph法
検査材料:血清またはヘパリン血漿
基準値:単位(μg/ml)
DHLA (ジホモ-γ-リノレン酸)10.9~43.5
AA (アラキドン酸)85.1~207.8
EPA (エイコサペンタエン酸)11.6~107.2
DHA (ドコサヘキサエン酸)48.6~152.4
EPA/AA比 0.11~0.50
・EPA/AA比の減少する疾患
心筋梗塞などの血栓性疾患
・EPA/AA比の上昇する疾患(イヌイットの疫学調査により報告されている)
出血性疾患
管理人さま
2月22日に返信頂いた内容ですが「現在の食事に肉魚などを1000Kcal追加する事でOK」との内容ですが、現在の食事内容で食後1時間血糖が180 食事すぐに10分程度の運動(早歩き程度)をすると110まで落ちます。
(ヘモグロビンA1Cは正常で空腹時血糖も正常、2時間値血糖も正常です)
肉魚を1000kcal増やす事で、食後の運動をしなくても食後血糖値は正常に成りますか?
それとも、運動は必要ですか?
KAMEさん
そんなの、その人次第ですよ、わたしにはわかりません(笑)。
あなたの質問は
「オンザロックをシングル1杯なら酔わないとのことですが、私はビールを2杯飲むと酔います、それでもチェイサーはなしでオンザロックを飲んでも私は酔わないでしょうか?それとも、酔うからチェイサー飲むべきでしょうか?」
と聞いてるようなものです。
ばかげた質問です。
あなたが自分でやって確かめる以外に答なんてありません。
6ヶ月前から糖質制限をしています。
健康診断で食後の血糖が200を超えている事が発覚して実施中です。
ヘモグロビンA1Cは4.8ですので、インスリンが遅れて出ているとの医師の見解です。
体重は8キロ落ちて血圧も正常になり、スタイルも良くなり、風邪もひかなくなり、花粉症も今年は不思議と軽かったので、良いこと尽くめと思っていいました。
炭水化物を取らないときは、血糖値80~90で、お米、麺類を食べた時は血糖値200まで上がるので、どうしても食べなくてはいけない時にベイスン0.2mgを服用していました。(頓服的に)そうすると血糖値170程度まで落ちるので、血管イベントが発生すると言われている180以下にはなるので安心していましたが、最近ベイスンを服用していても、米、麺類を食べると200を超えます。
糖質制限をしているので体が糖に対して感受性が強くなり少しの量で血糖値が上がると言う事は無いのでしょうか?
そして、もう一つ質問ですが
夕食後の2時間の血糖が72~79です。
低血糖は70以下と聞いていますが、簡易血糖測定器は10%の誤差が有ると聞いていますので低血糖状態ではないかと思います。
低血糖も血管イベントを起こすとの事ですが、この程度なら問題ないのでしょうか?
夕食は糖質を取った方が良いのでしょうか?
以下 日々の食事メニューを記入しておきます。
朝は ゆで卵2個 レタス150g 健康食品のプロテン (糖 質0) マルチビタミン(A、B、C、D、E、K、 鉄)
昼週4 肉か魚かどちらかを150g レタス50g 白菜200g 豆腐半丁 こんなやく50g
昼週3 定食 魚か肉の定食でお米150g もしくは ラーメンかそばかうどん
夜 肉か魚かどちらかを150g レタス50g 白菜200g 豆腐半丁 こんなやく50g
ビール糖質0 350mlを2本 焼酎甲 150ccを毎晩飲んでいます。
キョンさん
長い返信になったので記事にさせていただきました、ご確認ください。