糖質制限後にコレステロールさらに上昇、血圧も前から高めだったら?
糖質制限開始後に、コレステロールが、特にLDLが上がってしまう。
そういう方からのご相談を前の記事で紹介しました。
その方には、いろいろ考えた上で、内服中の薬をやめて様子を見てもいいのではないかとお伝えしました。
そうお伝えするには、根拠があったわけで、それを説明しなくてはと思っていました。
すると記事を上げた直後に、別の方から、
糖質制限してコレステロールが高い、特にMEC食中心にしてから高い
というお話をいただきました。
ちょうど、説明すべき内容と重なったので、
コメントへの返信を記事の形で投稿させていただきます。
糖質制限してからLDLが180~200あたりから下がらない
いただいたコメントは以下の通りです。
糖質制限2年目、減量に成功し、血糖値もHbA1cが5%前後と極めて落ち着かれています。
でも・・・
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初めまして。
以前から拝見していましたが、コメントさせていただくのは初めてでちょっと緊張しております。
私は糖質制限2年目、最近は少しmec食も取り入れている2型糖尿病の36歳女性です。
糖尿病は20代前半で診断されたので早15年近くです。
HbA1cが9を越えてしまい、焦って調べて糖質制限に出会い、現在は5前後、体重もかなり大幅に落ちてほぼ標準くらいになりました。
今回コメントさせて頂いたのは、私もLDLコレステロールが高く、医師に毎回言われておりまして、糖質制限では基準値よりもコレステロール値は高めの人
が多いと聞いていましたのであまり気にしないようにしていたのですが、また今回も言われ、せめて160くらいに留めて置けるように...と言われてしまった
ので、心配になってしまったのです。
と言うのも、糖質制限し始めは数値が上がるけど数ヶ月で落ち着く、と言うお話はよく聞くのですが、もう1年4ヶ月継続しているのですが、150くらいに
下がる時もありますが、大抵180~200辺りをウロウロしています。
糖質制限し始める前からコレステロール値は高く、医師から注意はされていました。それ以外にも血圧も高かったです。(今回の診察で血圧も下がってきたの
で降圧剤は中止になりました)
ここ数ヶ月は、HDLコレステロール値も上がってきているのですが、大体LDLばかり高い結果です。
ここ数ヶ月と言うと、mec的な要素を取り入れ始めた辺りからです。
私なりに色々検索してはみたのですが、大体が数ヶ月で落ち着くので心配要らないです、と言うものばかりで答えに辿り着く事が出来ずにご質問させて頂いた
次第です。
かるぴんちょ先生や諸先輩方のご意見を頂戴出来ればと思います。宜しくお願いいたします。
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このお話、前回いただいたお話とは似ているようでちょっと違います。
その点から、考えてみます。
>T子さん
はじめまして。
さっそくですが、T子さんのケースについて考えてみます。
>糖質制限し始めは数値が上がるけど数ヶ月で落ち着く、と言うお話はよく聞くのですが、もう1年4ヶ月継続しているのですが、150くらいに
下がる時もありますが、大抵180~200辺りをウロウロしています。
糖質制限し始める前からコレステロール値は高く、医師から注意はされていました。それ以外にも血圧も高かったです。(今回の診察で血圧も下がってきたの
で降圧剤は中止になりました)
0.2年前から糖質制限でHbA1cは5前後、体重もかなり大幅に落ちてほぼ標準
1.糖質制限を始める前からコレステロールは高かった。
2.現在はLDLが180~200辺り
3.血圧も高かった(ようやく降圧剤中止になった)
まとめると、こういう前提条件がありますね。
さらに、以下のこと
>ここ数ヶ月は、HDLコレステロール値も上がってきているのですが、大体LDLばかり高い結果です。
ここ数ヶ月と言うと、mec的な要素を取り入れ始めた辺りからです。
4.MEC食でかなり飽和脂肪酸中心の食事に切り替えてからますます高い。
まず、以上がT子さんの状況です。
若いころから2型糖尿病を指摘されて脂質も高めだった場合
ちょっと考慮しておかなくてはならないのが、
糖質制限する前からコレステロールが高めであったこと、
血圧が高かったこと(これはいつからかわかりませんが)、
20代前半から2型糖尿病を指摘されていた、
ということです。
体質的に生活習慣病のような症状に陥りやすい方であるように感じられました。
さらに、糖質制限して体重は減ってもコレステロール上昇が止まらない。
総合的に考えてみると、T子さんは体質的(遺伝子配列的に)に
「食事中のコレステロールなどの脂肪の吸収率が高い。」
ということなのではないかと思われます。
糖質制限している人が脂肪を気にせずばんばん食べるのは、
「体内のコレステロールの80~85%は自分の体(肝臓)が合成するものであり、食事からの影響は15~20%程度でしかない。」
という知識を前提にしているからですよね。
しかし、もしも生まれつきの問題で、
食事中の飽和脂肪酸を取り込みやすい消化管粘膜をお持ちの方々がいたとしたら
どうでしょう?
そういう方では食事からもっと高い率で飽和脂肪酸を取り込む可能性がありますよね。
もしかして、T子さんは取り込み効率が良すぎるのかもしれません。
前の記事にさせていただいたYさんからの相談では、
現在服用中の薬の副作用が気になっているのでできればやめたいということ。
Yさんは、処方されたよりも量を減らして、今では勝手に中止しているのに数値が大きく上がらないということ。
だったので、
「しばらくやめてみたらどうでしょう?」
と、言わせていただきました。
Yさんが服用中止されたお薬はどんなものでしょうか?
ゼチーアという、腸管内からのコレステロール吸収を阻害する薬です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%BC%E3%83%81%E3%83%9F%E3%83%96
標的にするのは「小腸コレステロールトランスポーター」という分子で、食物からというよりも、肝臓から腸内に排出された胆汁酸の中のコレステロールを再吸収する役目を持っています。
ゼチーアは、この機能を阻害することで、腸管からのコレステロール吸収を抑えて、血中コレステロールの吸収を抑えます。
さて、ここからは推測でしかありませんが、
もしもT子さんの
「小腸コレステロールトランスポーター」分子の発現量が一般的な人よりも多い。
あるいは、
「小腸コレステロールトランスポーター」の機能がほかの人よりも亢進している。
ということがあった場合には、
平均的な人よりもコレステロールが高くなりやすい体質であると考えられます。
その体質が、20代前半から2型糖尿病のような症状を生み出してしまった、というのは考え得る理由ではあります。
MEC食中心になると、コレステロールはさらに上がりやすい、というのも納得できです。
原因としてはそういう体質(遺伝的背景)があったことが考えられます。
生まれつきコレステロールが上がりやすい体質の場合はどうするの?
もしも飽和脂肪酸を取り込みやすい体質である場合には、どうすればいいのか?
私の提案する方法は二つです。
1.飽和脂肪酸の摂取量を減らして、不飽和脂肪酸中心の脂質摂取にする
肉やチーズや卵の摂取量を減らして、魚や野菜からの脂肪摂取を中心にするのです。
オリーブオイルやエゴマオイルを積極的に使って見てもいいかと思います。
かなり積極的に、MEC食の食材に含まれる脂質を外した糖質制限食を試みてください(MEC食をやめるということです)。
MEC食材を食べたいときには、その前に食物繊維(葉っぱ野菜など)を積極的に取って、脂肪の吸収をできるだけマイルドにするように試みてください。
それを2~3か月続けてみて、血液検査でLDLが大きく下がるようであれば、私の推測が当たっているということになります。
(ゼチーアのターゲット分子の小腸コレステロールトランスポーターかどうかはわかりませんが、飽和脂肪酸を吸収しやすい体質であるということです。)
もうひとつの方法は
2.ゼチーアを処方してもらって飲んでみる
先に質問のあったYさんもゼチーアが効いていました。
そして、徐々に服用量を減らしてはります。
そして、勝手にやめていても安定しているようです。
ということは、彼女の場合には、
「飽和脂肪酸を吸収しやすい腸内環境を一時的に持っていたがそれが消えた。」
と、考える方が妥当な気がするのです。
この場合、生まれつき持っている体質的な問題ではなくて、
糖質制限のストレスによる一時的な低T3症候群でコレステロールが上がりやすかった
ということに加えて、
その状態では腸内細菌のバランスが飽和脂肪酸を吸収しやすい方向に傾いていた。
という可能性の方が高いのではないかと考えたわけです。
ですから、とりあえずやめてみたらどうでしょう、と、お勧めしてみました。
しかし、T子さんの場合、これまでの長い経過を考えると、一時的な腸内環境ではなくて、体質的に脂肪酸を吸収しやすいということの方が可能性が高いのではないかと。
ですから、ゼチーアはドンピシャな薬なのかもしれません。
LDLの数値が高くて落ちにくい人は、動脈硬化に注意が必要
さて、今回のT子さんも、前回のYさんもLDLコレステロールが高いです。
この場合、どうしても注意しておかねばならないことがあります。
LDL高値が持続する場合には、
「動脈硬化がやや早く進む可能性を否定はできない」
ということです、たとえ糖質制限していても、です。
動脈硬化の進展のメカニズムは、私の理解から非常に単純に言うと、
1.スモールデンスといわれる粒子の小さくて密度の高いコレステロール粒子が血管内壁に潜り込む
2.肥満による慢性炎症や感染症などの、慢性、あるいは急性の炎症により、血管内壁とその周囲でマクロファージなどの貪食細胞が活性化してこれる手ロール粒子などを食べて、死んで脂肪などとなって沈着する
3.1+2の積み重ねで血管の柔軟性がなくなる。
と、考えていただくといいと思います。
(専門家の方、反論があればぜひ詳しく教えてください。)
糖質制限されているので、T子さんもYさんも、2.に関してはけっこう安心していいと思います。
かなり改善されているでしょう。
でも、LDLコレステロールが高いと、上に書いた「ちび悪コレステロール粒子」の数も高くなってしまっている可能性は否めません。
その場合、動脈硬化が進む原因の一つの1.の要因は、既に持ってしまっている可能性があります。
残念ながら、普通の血液検査でわかるLDLコレステロールの値では悪玉粒子がどのぐらいいるかはわかりません。
「Yさんへの返信」である前の記事で書きましたが、そのような
悪玉ちびコレステロール粒子の指標となるアポリポプロテインBの数値。
T子さんも、ぜひ調べてみていただきたいです。
それを指標とした上で、取り組んでいってください。
(アポBが高い状態が続くようであれば、ゼチーアなどの薬の内服も考えてみてください、ということです。)
Yさんもですよ、アポBが数か月も継続して高いようであればゼチーア再開も考えてみてくださいね。
糖質制限食は基本スタイルとして継続を
コレステロールの高いお二人ですが、糖質制限はやめないでほしいです。
体重を標準体重に保ち、食後高血糖も回避することで、
2.の「慢性炎症」の要因はかなり改善します。
(今回、血圧が下がったのもその効果が出てきたのかもしれません。)
それだけはぜひ、守り続けてほしいなと。
最後に
以上の話はコメントから頂いた情報を基に、カルピンチョが知識だけでお答えしました。
私はお二方を診察したわけではありませんし、経過をずっと見ているわけでもありません。
経過をずっと見てくださっている主治医の先生と、しっかり相談されて、
そして自分で判断して方針を選択してくださいね。
選ぶのは自分です。
はじめまして。
いつも参考にさせていただいています。
早速ですが、自己血糖値測定の件です。
早朝血糖値測定は、いつ行うのでしょうか。
江部先生は、午前9時前後・・・。
ある人の見解は、前夜夕食後10時間など・・・。
先生のお考えをお伺いしたく、よろしくお願いいたします。
以上のような事をきちんと診断して、
説明して下さるであろうお医者様のご専門は
何科になるんでしょうか?
「糖質制限をやっていろいろ良くなったけど
思いもよらぬ問題が出た。どうしよう?」
ベストの選択枝は、江部先生か、
かるぴんちょ先生に診て頂くしかないんでしょうね。
うーむ、少し悩ましい問題です。
かるぴんちょ先生がこのブログを末永く
続けて下さる事を祈ります。
>YUTAさん
自分で決めちゃってください。
早朝血糖値測定の目的は、
1.食事性の糖質負荷のない状況を見ること
2.夜間就寝時の糖新生が行われているのかを見ること
などにあります。
YUTAさんが何時ごろから何時ごろまで何時間ぐらい休まれているのかで、測るべき時間は変わります。
9時と江部先生がおっしゃっているのは、そのぐらいの時間の方が確実に毎日起きていて、測れるからだと思います。
夕食後10時間とおっしゃっている方はより厳密です。
私のおすすめは、YUTAさんが毎日きっちり同じ7時ころに起きるのであれば、起きた時間から1時間後の8時、あるいは2時間後の9時、などと自分で決めて毎日同じ時間に計ればいいでしょう。
でも、土日はゆっくり寝るんだよな、というのであれば、目覚めてから1時間後、あるいは2時間後に決めておけば、悩まなくて済むと思いますよ。
でもね、あっさり言っちゃえば、
何月何日は、前の晩の何時に寝て、何時に起きて、何時に計った、ということがきちんと記録できていればいいんですよ。
測った時間によって数値が大きくぶれるようであれば、同じ時間に計ってみよう、という風に自分で考えるようになりますから。
まずは、継続を最優先で。
>おにくやさん
たぶん、何かであっても、調べて自分で考えることが好きな医者なら答えてくれると思いますし、考えることを放棄した医者なら「わかりません。」「知りません。」で、めんどくさそうに片づけるでしょうね。
医者以外の職業の人でもそうではありませんか?
たださっこんクソ忙しいので調べて考える時間
はふつうの人以上にお医者様にはないのでは?
結局、揃えられるデータは自分で揃えて
自分でそれなりに考えろってとこでしょうか?
自分の体なんだから。
で、ふつうの人なりに考えてわからなかったら
こういう場を活用する、と。
でも、大前提として、なんというか
全体としては良い方向にしか向きようがないのが
糖質制限の良いところですよね。
ひとまず、安心して取り組める。
この安心感・信頼感は大きいです。
その信頼性をきちんと科学的・医学的に
立証して下さるかるぴんちょ先生のような方
あってこそですが。
記事にして頂きましてありがとうございます!
私は幼い頃から肥満で、母も2型糖尿病、叔母も2型糖尿病の、所謂糖尿病家系の模範のような感じです。
血圧も学生の頃から高かったと記憶しています。
糖質制限を始める前の方が、今よりコレステロールも高かったです。(大抵200オーバー)
mecを始めてから上がってきたのは所謂善玉の方で、悪玉は大差なしです。
医師からは善玉も上がってきたからバランスは良くなってきたけどもう少し減らしたいね、と言われました。
もっと厳しく制限(脂質抑えめ)にしたら善玉の数値がかなり低くなってしまっていました。(40以下)
その時は闇雲に脂質を抑えてしまっていたので、体調を壊してmec的な脂質を増やして様子を見ている感じです。
先日けい動脈エコー検査をしてもらったので、次回診察の時に結果を聞きますが、ちょっとドキドキしますね…。
今回の降圧剤中止で、糖尿病関連の投薬は全て中止になったので、コレステロールも毎回毎回医師に言われる事なので、そこも対処して何も言わせないようにしたいですw
糖質制限に否定的ではないのですが、やっぱり炭水化物摂った方が…と口にする医師なので…。
>何月何日は、前の晩の何時に寝て、
何時に起きて、何時に計った、ということが
記録できていればいいんですよ。
本当に勉強になります。
自分で試行錯誤できるのが糖質制限の面白さですが
自分でデータを揃える際に
ちょっとした疑問がいくらでも出てくる。
このへんの事をきちっと専門家が整理して
くださるだけで、精神衛生上?ホント楽になります。
うーむ特定個人の具体例でも、ほかの人間に
とっても本当に役立つ情報満載です。
でも、こんなにタダで勉強させてもらっても
いいのか?とちょっと思ったり・・・
>おにくやさん
> 結局、揃えられるデータは自分で揃えて 自分でそれなりに考えろってとこでしょうか? 自分の体なんだから。
・・・はい、それがいいと思います。
1990年代前半に「患者様と呼べ!」という本が出ましたよね。
石坂啓さんがイラストを描かれていた本。
あそこで日本の医者のパターナリズムは崩壊したと思います。
医者は偉そうにふるまわないようにお客様として患者さんを扱え、
ということはつまり、どんな医療を受けるかの責任も患者さんに移ったんだと思います、あのころに。
権利と責任は表裏一体ですから。
がんの患者さんにがんであることをはっきり告げるようになったのもあの頃ですよね。
がんであることをひた隠しにして医師と家族で患者さんを不安にさせないようにしていた、パターナリスムの医療が中心であった昭和が完全に終わりを告げたあの時代。
あれ以降20年、患者さんたちは自分で考えるべき医療の現場に立っているのだと思います。
>T子さん
私勘違いしていました、MEC食で上昇していたのは善玉(ということはつまりHDL?)コレステロールだけなんですね。
LDLコレステロールは変わらない、と。
そう考えると、MEC食をやめる必要はないかもしれないですね。
誤解して失礼しました、継時的な数値の変化を書いていただければ間違えなかったんですけどね、表現だけから誤解しちゃって失礼しました。←弁解(;'∀')
まあ、でも、この記事が役にたつ人もいるでしょうということで。
数値が徐々に落ち着いていけばいいですね。
>おにくやさん
コメントいただくのはありがたいのですが、この前に頂いた分(あるお医者さんの話)、あれは個人のプライバシーにかかわることなので公開はなしにさせていただきます。
ご了承くださいませ。
それと、お肉屋さんのコメントのペースが速いので、ほかの方のコメントがあっという間に最新のコメントのタブから消えてしまいます。
最新のコメントの表示数を10から20に変更しました。
ですが、いただいたコメントを、時間通りには表示せず、調整してほかの方のコメントを優先的に表示する場合も出てくるかと思いますが、ご了承くださいませ。
コメントいただくことはほんとにありがたいことです。
恐れ入ります。
とんでもないです、私の方こそわかりづらかったみたいで失礼致しました。
実際、悪玉コレステロール(LDL)が高いのは事実なので、とても参考になります!
お肉類のアブラやバターをちょっと減らして、魚類を積極的に摂ってみようかなと思います。
またお聞きしたい事があったらコメントさせて頂けたらと思います。
よろしくお願いします!
先生、こんばんは。
返信のあまりの速さに・・・。
ありがとうございます。
このブログは、糖尿病患者にとっては最高ブログですね。
お父様は、産婦人科ようですね。
実は、実弟は産婦人科医です。
少し酔った勢いで欠かせていただきますと・・・。
確かに身内に医者がいると助かりますけど。
専門外だと全く当てにならないというか。
(すみません)
かわいそうな側面もあります。
出身大学が違うだけでメスのもち方が違うとか、難癖をつかられるのもしばしばのようです。
医師の資格をもって入るが所詮、サラリーマンですからね?
自分が糖質制限は必要と思ってもそう簡単には実践できないでしょう。
産婦人科医を震撼させた大野先生事件は、本当に許せません。
警察・検察のやり方はひどすぎます。
こんなことをやられては、産婦人科医を志す医師が少なくなるのもうなずけます。
さて、小生の話ですが、体重が全く落ちません。
174センチ、95キロ。
なぜか?
やっぱり酒の飲みすぎなんでしょう。
発泡酒500ml×2は飲んでました。
焼酎(25C°)のゼロコーラ割は、酔うまで。
翌朝、黒いウ〇チが出たり^^;;
朝は、抜いて、昼、夜は、血糖値測定器ではかる限り、
180mg/dlは、超えていないんですが。
カロリーの多いとは思いません。
先生のブログを読んで、酒のせいだろう、とのことは察しておりますので。
ちょくちょくお邪魔させていただきます。
よろしくお願い致します。
本日は、質問ではございませんので、飛ばしてください。
>YUTAさん
あの返信は全くたまたまで、ほかのコメントへの返信をしているときにコメントいただいたのでそうなっただけです。
忙しいときは数日放置してますのでよろしく。
>体重が全く落ちません。 174センチ、95キロ。 なぜか?
> 朝は、抜いて、昼、夜は、血糖値測定器ではかる限り、 180mg/dlは、超えていないんですが。
・・・糖質制限がうまくできていれば食後も食前と変わらない血糖値で120以下に収まっていると思います。
カロリーもほとんど気にしません(自然に適度なカロリーに収まります。)
糖質制限できていないのかもしれないですね?
発泡酒500mlx2というのは糖質ゼロの銘柄でしょうか?
そうでなければけっこうな量の糖質を摂取していたことになります。
>焼酎(25C°)のゼロコーラ割は、酔うまで。
・・・飲みすぎですw
私も糖質制限前からコレステロールは 高めでした。若い頃からコレステロールはいつも200は越えてました。
30代の頃 コレステロール240位で 3年程 スタチン製剤を飲んでいました。今思うと 恐ろしいです。
糖質制限直前はLDL 159 HDL 93 中性脂肪39です。体型は昔から 標準体重は越えたことはありません。
糖質制限は止めるつもりは 全くありません。食後高血糖の症状で苦しみましたから...
主治医にどうやってアポBをお願いしようか思案中です。
クレストールをすすめられていたのにゼチーアを無理矢理お願いしたもんですから(^-^;
数値は下がったので 納得してもらえましたが(*_*)
主治医は糖質制限に理解があり 江部先生の事もご存知なのですが 素人の側からあれこれお願いするのは なかなかハードルか高いものです。
ブログの中の先生に診察してもらえたら いいのになぁ~といつも思います。
定期的な検査は 今度スマホでドックが個人でも申込みてきる
ようになったら 活用したいと思ってます。
また長くなりました。先生のブログは本当にわかりやすいです。これからもよろしくお願いしますm(__)m
>山口さん
若いころからコレステロールが高めだったら、なんらかの遺伝背景があるのかもしれないですね。
ゼチーアを飲みだしてからふくらはぎに痛みがあるのですよね?それを伝えられてはいかがでしょうか?
そうすればゼチーアもやめましょうかということになると思います。
ゼチーアはスタチンとは全く作用点が異なる薬ですから、メカニズムはさっぱりわかりませんが、添付文書には「海外では横紋筋融解症の報告がある」と記載されていますので、筋肉に何らかの副作用が出ているのではないかと疑うことはできます。
その副作用を持って服用をやめさせてもらって、そして経過観察する、LDLが上がってくるようであればアポBをお願いする、ということでいかがでしょうか?
実際のところ、危惧されているとおりに「ネットにこう書いてあったからこれが気になってこうしたい」と、頻繁に言ってくる患者さんのことを、「めんどくさいなあ、この患者。」と現場の医者が感じてしまうのは仕方のないことだと思います。
たとえば、お嫁さんが来て、料理を教えてあげたら「クックパッドにはこう書いてあった、それと違いますよ。」とか言われたら、めんどくさい嫁だなあと思いますよね。(笑)
私は情報を提供するだけです、ほどほどで上手に付き合ってください。
カルピンチョ先生
度々 お返事ありがとうございます。
主治医とも上手にお付き合いしていきます。
コレステロールの問題、難しいです!
動脈硬化関連の説が独り歩きしてるようで、何か違和感を感じております。(スタチンなんてものがあるから)無理やり下げることもないだろうに・・・
正直私も時々200超えがありますが、特に症状はありませんので気にしないようにしてます。(ストレスの方が怖い)
「日本脂質栄養学会」と「動脈硬化学会」の論争も決着ついていないようですし・・・(笑)
http://jsln.umin.jp/guideline/index.html
それよりなによりコレステロールの重要性がもっと認識されてもいいような気がしますね。
例えば神経細胞との関連でこんなのがあります。
「脳の発達には脳内コレステロール合成が欠かせないことを発見」
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2007/pr20070613_2/pr20070613_2.html
ここでいつも問題になさっています「基準値」なんてものは一個人にとってなんの意味を持たない、と考えます。(但し600とか800とかまで上昇する家族性は除く)
私の主治医の説では急激な変化がない場合、気にしなくていい、ということです。
話が変わって、当然脂質異常症の診断が下されておりまして、シメシメ「フェノフイブラート」の処方の権利があるわけで、こんな記事を読むと これもいいかな?などとメトホルミン同様もくろんでおります。(メトホルミン、いまだに実現しておりません)笑
「 フェノフィブラートの抗がん作用(その1):PPARとカンナビノイド受容体の相互作用」
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/fdd720fdbaee433d5ea9df962df38374
ここでもチラット「カンナビノイド」のPRをしてみたりして・・・
>Yamamoto_maさん
おや、まだメトグルコ計画は稼働していなかったのですねw
糖質制限だけで調子がいいから、ま、いっか、って感じになっちゃいますよね。
> 正直私も時々200超えがありますが、特に症状はありませんので気にしないようにしてます。(ストレスの方が怖い)
・・・そうですね。
記事の中にも書きましたが、悪玉コレステロールがある程度増えたとしても、慢性炎症が惹起されていなければ動脈硬化は起こらないはずです。
マクロファージが沈着物を食べて初めて動脈硬化が起こるはずですからね。(少なくとも動物実験ではそうです。)
だから、糖質制限がきっちりできていて、血圧が上がる傾向がないのであればほぼ心配いらないかと思っています。
>「基準値」なんてものは一個人にとってなんの意味を持たない、と考えます。(但し600とか800とかまで上昇する家族性は除く)
・・・数値で悩むのはばかばかしいと私も思います。
でも、悪いものが増えているかどうかを測る方法が確立されているのであれば、測っておいて、それも判断の材料にして、どうするかを自分で決めるということは重要だと思います。
この600とか800という数値には根拠はありますか?あれば教えていただきたいと思います。
カンナビノイド、これもけっきょくは石油コングロマリットが化学繊維やプラスチックを普及させるために世界中の麻産業を叩き潰した結果、我々人類が知っていたはずの素晴らしい植物の利用方法を失ったがために忘れ去られている物質ですよね。
ここにも思い切り、巨大資本の陰謀が渦巻いてるみたいです。
大麻(おおあさ)の復権、アメリカでは始まっているようですね。
日本も進駐軍の制定したわけのわからない法律をやめて、石油産業の担っている部分の一部を、大麻の繊維に戻すことを真剣に考えていいのではないでしょうか?
産業用にはカンナビノイド成分のものすごく少ない品種で。
医薬用のカンナビノイドの濃度の高い分は限定して栽培するという前提で、です。
カルピンチョ先生
>この600とか800という数値には根拠はありますか?
申し訳ありません。間違っていました。中性脂肪の値だったと思います。
主治医を変える前の内分泌科・糖尿病専門医に中性脂肪の値が高い!と指摘され、家族性について質問した時家族性の患者のデータを見せて頂いたのですが(おいおいいいのかよ?)、その時の数値でした。
スタチンを勧められて主治医を変えるという決断をしました。
糖質制限・なんちゃってケトン食に対して猛反対されたのも理由の一つでもあります。
大麻の文化が抹殺されてもう70年近くたちました。
確かにアメリカでは23の州とワシントンDCにおいて医療大麻は合法化されています。何十種類もの難病に対して医療大麻の処方で劇的な効果があることが報告されています。(具体例は省略します)日本ではいまだに違法行為(医療目的の大麻の使用)になってます。大麻の医療目的には合法化しましょうという活動家もいますが医療大麻についてまだまだ知られておりません。
林家こんぺい師匠の多発性硬化症にはうってつけの治療法なのですが残念です。
先に紹介した福田一典先生ですが、昨年ひょんなことでカンナビノイド・医療大麻についての質問をメールしたところ、「医師免許の剥奪が怖いので考えてない」とのご返事でした。
そこで、「CBD(カンナビジオール)オイルが合法的に輸入可能です」と連絡したところ俄然張り切りなされて、多量の書籍と論文を読みあさりしたようです。現在は、これから医療大麻について啓蒙活動が必要だと仰っておりまして、内緒ですが、早ければ年内中に医療大麻についての書籍をリリースする予定となってます。
火付け役となった私も責任を感じて超微力ながらも今後啓蒙活動には協力していこうと考えております。そんなわけで、ここのブログにもカンナビノイドの文字をちらつかせたわけです。
カルピンチョ先生におかれまして、この文字が目障りのようでしたらコメントの削除をして下さいませ。
Yamamoto_maさん
あ、中性脂肪ですか。それにしてもすごい値ですね(;^ω^)。
モルヒネが医療用に使われていながら、カンナビノイドが禁止されているのは不思議といえば不思議です。
でも、PubMedでReviewを探してみてみたら、ふらつきとかめまいとかいろいろ、コントロールには慎重を期すべきところがありますね。
慎重に、でも、むやみに目をつぶるのではなくて再評価を進めるべきでしょうね。
乱用されないための法整備は厳格にした上で、ですが。
ご無沙汰しております。
CBDオイルの話題が出ているので、コメント入れさせていただきました。
これ、最近1ヶ月試してみました。初めはどんなものだろうとちょっと心配でしたが、実際はワインひとすすりほどの影響もなく。
やはりアルコールの方が断然悪いと思いました。
服用している間、とても調子よかったです。想像するところではケトジェニックダイエットでかなり高値を維持している場合と似ているのではないでしょうか?
だからYamamoto_maさまには必要はないでしょう。
私にも今は特に必要なものではないですが、色々なところに効果が得られることが認知されて欲しいと思っています。そしていずれはTHCを含む、本当に鎮痛に効く医療大麻が認可される日が来ることを夢見ています。
ルバーブ様
>Yamamoto_maさまには必要はないでしょう
いえいえ、やはり実験が必要ですので、昨年秋に一か月テストしましたよ。
製品はBB社製 500mg タイプでした。どこも不調ではなかったのですが、服用中の体感の感想を申し上げますと、「交感神経の活性の抑制」or 「副交感神経の活性」と言ったフワーとした感覚でした。私にとって中枢神経系に反応するように思われました。私が使用したCBDオイルにほんの微量のTHC(0.32mg/g)も含まれていたのですが、CBDの影響なのかTHCの影響なのか不明です。
あっても悪くないだろう!と思い、常備薬替わりに今年の春3個購入し、今冷蔵庫の中で寝かせております。家族も含めて何か不調が起きた時、試してみようと思っています。
購入先では入荷後即完売となり、現在では予約制をとってるようです。難病に苦しむ方々が利用しているようで、私など購入して申し訳ないような気がしました。
メーカーの成分分析表を下記に記しておきます。
基材としてヘンプシードオイル(イスラエル産)を使用しています。
Test Weight % Conc. Limit
CBD-V 0.06 % 0.56 mg/g N/A
CBD-A CBG CBD 1.06 % 10.56 mg/g N/A
THC-V CBN THC 0.03 % 0.32 mg/g N/A
CBC 0.04 % 0.39 mg/g N/A
THC-A Max THC 0.03 % 0.32 mg/g N/A
Max CBD 1.06 % 10.56 mg/g N/A
Total Active 1.18 % 11.83 mg/g N/A
Total 1.18 % 11.83 mg/g N/A
All
カルピンチョ先生
>でも、PubMedでReviewを探してみてみたら
でも、こういうところでのReviewも見てくださいませ。
「Society of Cannabis Clinicians 」
http://cannabisclinicians.org/
>ルバーブさん
おひさしぶりです、ニュージーランドはけっこう寒くなってきたころでしょうね。
>最近1ヶ月試してみました。初めはどんなものだろうとちょっと心配でしたが、実際はワインひとすすりほどの影響もなく。 やはりアルコールの方が断然悪いと思いました。
・・・ありゃ、そうなんですか?
神経系への影響が大したことない?
逆にそれだと癌性疼痛の除去効果とかはどうなんだろう?
>いずれはTHCを含む、本当に鎮痛に効く医療大麻が認可される日が来ることを
・・・なるほど、わたしが読んだReviewではTHCを含むのが前提だったように思います。
モルヒネよりもTHCが効くという痛みもあるでしょうから、医療用として使えるようになる日が来ると本当にいいですね。
>Yamamoto_maさん
>こういうところでのReviewも見てくださいませ。 「Society of Cannabis Clinicians 」 http://cannabisclinicians.org/
ありがとうございます、もう少し後で見させていただきますね。
糖質制限は私自身がやって納得しているので様々なリソースから情報を引っ張ってきますが、カンナビノイドに関しては経験がないので、最初はPubMedを閲覧して査読された論文を中心に情報を集めるのが公平かなと思っていますので、できれば知識が増えてから査読の入らない情報に関わりたいなと思っています。
そうしないと、バイアスがかかっちゃうかもなので(;^ω^)
実は1ヶ月あまり日本におりまして、昨日戻って来たところです。CBDオイルはNZでは違法なので、合法な日本で試用した次第です。
私の場合使う前から肩甲骨のあたりが痛かったのですが、これには効きませんでした。利用して3週間後位に痛みがすっと消えましたが、効いたのか、自然に治るものだったのか、永遠の謎です。
1日の許容量は45mlなので、Yamamoto_maさまの場合はその倍だったのかも?たぶん同じブランドのものです。
ある肺がん末期の方が同じものを試されて、量が多すぎたのか、すごく眠くなり、起きていられず、それなのに痛みは消えず、辛い思いをされたというブログ記事があります。使用法などまだまだ模索中ですので、合法サプリメントとはいえ、重症な方では、やはり慎重な扱いが必須だと思います。
>ルバーブさん
あ、そうなんですか、失礼しました。気候の変動での体調変化にご注意ください。
>CBDオイルはNZでは違法なので、合法な日本で試用した次第です。
・・・ありゃま。そうなんですね。どの国がどんな薬に厳しいかはそれぞれけっこうずれますよね。
でも、肩の痛みが消えたのなら何よりです。(その症状に対しては日本の生活が合ってるのかもですね)
>使用法などまだまだ模索中ですので、合法サプリメントとはいえ、重症な方では、やはり慎重な扱いが必須だと思います。
・・・そうですね、使用目的によるかと思います。たばこやアルコールと比較すると医療用CBDの方がいろいろと副作用も少ないという報告はあるものの、使用経験のない人にたばこやアルコールを摂取させたときにおこるような体へのストレスはあり得ると思ったら、末期の方に安易には使えないですね。
よく調べてみたいと思います。
ここではあまり深く突っ込みませんけどね。
これ関連用語が頻発するとGoogleの検索結果からこのサイト自体が削除される場合がありますから。
カルピンチョ先生
はじめまして。いつも有難く勉強させていただいてます。48歳のてに子です。T子さん、Yさんの記事、とても興味深く読ませていただきました。
昨年の6月の健康診断でHbA1cが6になり、緩やかな糖質制限から始めて徐々にスーパーへ移行、今年の6月14日頃からMEC食も取り入れました。糖質制限を始めてからも、主食はすぐに断ち切れたものの、甘味依存だけはなかなか克服することができずにいつも代替食を欲していました。
それがMECを取り入れたことで最近少し落ち着いてきたと感じています。体調の良い変化は糖質制限を始めてすぐに実感することができ、とても満足しています。今日はこの暑さの中、屋外でテニスをしましたが、昨夏とは異なり、バテ知らずで自分でもびっくりするくらいでした。暑さの中でも代謝と心身の安定を感じ、嬉しくなりました。
ところが先日6月26日に受けた健康診断で、HbA1cは5.3に改善されたものの、総コレステロールはなんと391!!(昨年191)、LDL271(昨年107)、HDL109(昨年79)、中性脂肪は36(昨年60)でした。血圧は以前から低めで105前後。今回も変わりません。他の数値も全て正常です。(オプション調べてもらったアディポネクチンは15.3、FT4は1.08)
このLDLはしばらくしたら落ち着いてくる、という範疇の数値でしょうか?
私は元々BMI的に問題はないのですが(BMIは20.8から19.9になりました)、体脂肪は多めです(昨年28.5%から今回は25.2%に改善)。下半身に肉が付き、お腹もぽっこりしていたのが糖質制限を始めてすぐに-3キロ、特にお腹はすっきりしました。
そこから体重減少はほとんどなく、1~2キロ戻ったり減ったりを繰り返しながら、MECを始めてすぐに、下っ腹が糖質制限を始める前よりもぽっこりと出てきました!体重は大きく変わらないのに、下腹部に集中的についてきている感じです。MECをされている方のブログを見ると、一度膨らんでからくびれる、脂肪が筋肉に置き換わるという体験が多く語られていて、そんなものかしら??と、体調もいいし念願の甘味依存からも自然に離脱できそうなので様子をみていました。
MECを取り入れてから健康診断までは12日間しか経っていないので、LDLの急激な上昇との関連はわかりません。ただ、MEC食を取り入れてたことで、脂質摂取が大幅に増えたのは間違いありません。40年以上かけて染みついた脂肪=悪=肥満というヘルシー信仰のため、これまで控えに控えてきたバター、生クリーム、マヨネーズといった脂肪をMEC食材にプラスして食べられるのが嬉しくて嬉しくて、ものすごく食べてました・・・
やはり一度アポBを調べてもらうのが一番でしょうか?動脈硬化
にならないために、MEC食材及び脂肪摂取を控えるべきでしょうか?
長々と大変失礼いたしました。糖質制限でこんなにもLDLが上昇するとは!今日届いた結果を見て、居ても立っても居られず、コメントを差し上げます。
カルピンチョ先生のご意見をいただけたら幸いです。お忙しい中恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
>てに子さん
はじめまして
MEC食が体に合うようですね、良かったです。
さて、この数値ですが、、、
>このLDLはしばらくしたら落ち着いてくる、という範疇の数値でしょうか?
・・・わかりません(^▽^;)
>MECを始めてすぐに、下っ腹が糖質制限を始める前よりもぽっこりと出てきました!体重は大きく変わらないのに、下腹部に集中的についてきている感じです。
・・・そんなにすぐにですか?
>MEC食を取り入れてたことで、脂質摂取が大幅に増えたのは間違いありません。・・・これまで控えに控えてきたバター、生クリーム、マヨネーズといった脂肪をMEC食材にプラスして食べられるのが嬉しくて嬉しくて、ものすごく食べてました・・・
・・・なるほど(; ・`д・´)
えっとですね、詳細な検査データをいただきましたが、う~ん。
生理は順調ですか?
実は最近もメールで質問があってやり取りしたところですが、エストロゲン分泌が下がると、コレステロールがぐい~ん!と上がることがあります。
更年期前後はその影響が半端なく強いです。
ひょっとしたら卵巣がこの周期はお休みしていたのかな?
それなら一時的にコレステロールが上がるのもしかたないかな。
とも思います。(勝手に決めつけてごめんなさい)
基礎体温を付けられていたらある程度分かるのですが。
あとね、たぶん、
脂肪の食べすぎ
というのはあるように思います。
MEC食を始めたばっかりですから、どのぐらいが自分にとってのベストなのかは自分の体調を見ながら探し出していくしかないんですよね。
この記事にも書いていますが、
体調がよくて血圧が正常値内で安定していれば、とりあえずはよいです。
血圧と、できれば基礎体温はこれから記録していってみてください。
そのほかに、何をどのぐらい食べたか、ウエスト回り、お腹ポッコリ回り、太腿回りなどを毎日計測すると、自分にとってベストな種類や量というのに到達できると思います。
もともとBMIが安全範囲のど真ん中にいらっしゃるので、多少の数値のぶれは気にしなくていいんじゃないでしょうか?
だんだん、ベストに近づいていくと思います。
糖質制限を始めた時も、安定するのに2~3か月はかかったでしょう?
ぼちぼちで。
(医療機関はすぐにやいのやいの言ってくると思いますけどw)
脂肪摂取はちょっこし減らして
血圧を定期的に測って
基礎体温もつけてみて
ぼちぼちやってみてください。
カルピンチョ先生
早速にご丁寧なお返事をいただきまして、ありがとうございます。ネット上に自分の文章が公開されたり、またそれに対して親身なお返事をいただくということが生まれて初めての経験なので、本当に有難いやら嬉しいやらで胸がいっぱいです。
更年期・・・そうでした!まさにその時期を迎えようとしています。
若い頃から生理はいたって順調です。ここ10年程は周期が段々と短く、量も少なくなってきてはいます。それが今年の2月から3月にかけて一度乱れ、周期が半分以下になり婦人科を受診しました。その時は卵巣に水もたまっていて、がん検査もしましたが異常はなく、一月後には正常の大きさに戻っていました。
貧血も見つかり、鉄剤を4週間服用しました。元々母譲りの貧血持ちで、毎年健診では10.5前後がほとんどです。今年は鉄剤服用のお陰で(MEC食も?)12.8もありました。
余談になりますが、この鉄剤を服用してから、血糖値が明らかに低く安定するようになりました。婦人科で処方された鉄剤服用後は、市販のヘム鉄というサプリメントを摂取しています。
今年の3月からSMBGをしています。実は健康診断では以前からHbA1cが高値でした。健診結果を見ると2006年からずっと5.3か5.4(JDS値)で*が付いてます。貧血を除き他の数値に異常はなかったのでさほど気にしていませんでした。それが昨年6.0にジャンプアップして今日に至ります。その間の血色素量もずっと低く、11あれば良い方で、毎年*付です。
もちろん今回のHbA1cが改善したのは糖質制限の賜物だと思います。ただ、実際に毎日測定してみて、服用中からはっきりと変化があり、下がっているのを実感したので、私の貧血と血糖値、HbA1cの値には関連があるように思えてなりません。本当のところはどうなのでしょうか?
すみません。話を戻します。
生理の前にむくみ、乳腺の張り、眠気、食欲増進という人並みのPMSもあります。ところが最近このPMSが生理の前に限ったことではなくなってきました。短めの生理終了後、まだ4~5日しかたっていないのにすぐにむくみが出たりしています。しばらくむくみが続くと、ある時急に尿の量が増え、みるみる体重は減り、お腹も少し小さくなります。
以前から女性の体はホルモンに支配されてるな~と常々感じていましたが、逆にホルモンのお陰で何かと予測がついて良かったかもしれません。最近は症状の出る時期がバラバラで次の生理日の予測の精度も落ち(更年期前までは排卵日がわかり、生理開始日も9割方的中していました)、いよいよ本格的な更年期に差し掛かっている気がします。
しかも、むくんでいる時期がとても長いのです(だからお腹も常にぽっこり?)。尿が良く出て、体が軽く、すっきりしてるなと感じる時は一月に10日もないと思います。ホルモンの乱れをはっきりと自覚しています。
だからカルピンチョ先生からアドバイスをいただいた基礎体温なんですね。不調の裏付けが取れそうです。
昔々に数回測って以来で、なんだかがぜん楽しみになってきました。自分の体の仕組みを知ることはとても興味深く、この歳になっても新鮮です。それはSMBGを始めた時にも感じました。
基礎体温とぽっこりお腹を計測し、血圧に留意して、野菜を先に食べ、ちょっこし脂肪も減らしながらMECも十分に味わって、楽しみながらぼちぼちやってみます。
最後にもう一つだけ教えてください。高LDLの記憶、というのはないんですよね?(^^ゞ
また是非結果をご報告させてください。
糖質制限に出会えたこと、カルピンチョ先生のブログに巡り合えたことを心から感謝しています。ありがとうございます。
>てに子さん
じぶんでいろいろやってみるヒントになったなら良かったです。
ぜひ、基礎体温測定とSMBGを続けて、いろいろ考えて遊んでみてください。
お腹のサイズとかは2週間ぐらい測ってみたら、測らなくても大まかわかるようになってくると思いますので、しばらくしたら手抜きでたまに測るのでいいと思います。
>余談になりますが、この鉄剤を服用してから、血糖値が明らかに低く安定するようになりました。婦人科で処方された鉄剤服用後は、市販のヘム鉄というサプリメントを摂取しています。
・・・この鉄剤の問題、面白いですね。
しかし、鉄欠乏性貧血の人の赤血球系の造血が回復すると血糖値維持において何が起こるのか?
あまり考えていなかったので科学的に答えるような知識がありません。
腎臓での糖新生への影響まで含めて複数の要因が考えられますし、文献などを当たりながら考えてみたいと思います。
また後ほどにゆるゆると返信させていただきます。
数か月のつもりでお待ちください。(;´・ω・)
>最後にもう一つだけ教えてください。高LDLの記憶、というのはないんですよね?
・・・「高LDLの記憶」とおっしゃっているのがどういう概念を指しておられるのかわかりません。
「高血糖の記憶」というのは提唱されている人はいます。
http://www.maruishi-pharm.co.jp/med2/files/anesth/book/50/8.pdf?1373525712
よろしければどういう意味で「高LDLの記憶」という言葉を使われているのか教えていただけますか?
また、状況報告お待ちしてます。
・・・もう少し話題があちこちに飛ばない感じで書いていただく方が助かりますw
ご無沙汰しています。コレステロールの話題なのでご意見を伺いたいのです。
妊娠すると必ずコレステロールが上昇します。妊娠後期には1.5倍くらいになって280くらいの方もよく見かけます。この理由はあまりはっきりしたものがないのです。
多くは、胎児はブドウ糖で生きているとなっていますし、母親が胎児にブドウ糖を供給するために自身は脂質を使うためという説明も見たことがあります。
カルピンチョ先生にお聞きした卵の話から行くとわかりやすいと思います。
卵の黄身はたぶんグラム当たりのコレステロール量は食品のなかで最高濃度です。今まで1日1個しか食べてはいけないという栄養指導もこの4月から撤廃されました。
さてこの卵のコレステロールは、ヒトの食料のためなのでしょうか?そんなわけないですね。
もちろんヒナのためのエネルギーと脳神経はじめとした細胞の原料なのだと思います。
ヒトの胎児がケトン体を大量に利用していることがわかると、この母親の高コレステロール血症の意味が理解できた気がします。ヒナと同じく母体のコレステロールが高いのは、母親の皮下脂肪も含めて、脂質栄養が胎児のためにあるものなのではないでしょうか。
さて、産婦人科学会も動脈硬化学会も、妊婦のコレステロールが高いからと言って心筋梗塞を起こすとか危険だとか言ってスタチンを飲むべきだと言いません。ノーマークです。この理由もよくわかりません。
こういうことを見ていますと、コレステロールが上がるといけないとか、特に女性ホルモンがたくさん作られている女性にコレステロールを下げる薬を出すことに、本当に意味がないことが明白な気がします。
カルピンチョ先生
まとまりのないコメントでご迷惑をおかけしました。お返事をいただけたことがうれしくて、一気に気持ちが溢れてしまいました。
糖質制限を続ける中で、いろいろ湧いてきた疑問や変化を誰にも伝えずにいたので、カルピンチョ先生に甘えてしまいました。申し訳ありません。夜中に書いたラブレターみたいでお恥ずかしいです(思いが溢れすぎて、朝起きて読むと赤面するのに似ています)。これからはお聞きしたいことを絞り込んで書きます。
高LDLの記憶について。
高血糖の記憶は江部先生の本で読みました。今現在正常値でも、過去の数値が記憶として残り、影響するなんて怖いなと思いました。
私の高LDLも、様子を見ながら気長に取り組んでいこうと思ったので、その場合、長く高LDLにさらされた血管はその記憶を留めて後々悪さをしないのかな?とふと思ったのでお聞きしました。高血糖の記憶という言葉を意識して書きました。わかりづらくてすみません。少し高めというレベルではないので、心配になりました。
貧血と血糖値について。
こちらもありがとうございます。ゆるゆるとお待ちしています。
>M先生
ごぶさたしています、コメントありがとうございます(*´▽`*)
>妊娠すると必ずコレステロールが上昇します。妊娠後期には1.5倍くらいになって280くらいの方もよく見かけます。この理由はあまりはっきりしたものがないのです。
・・・そっか、そうだったけど妊娠中だから特例、と、よく考えてなかった気がする、と思って文献を当たってみました。
おっしゃる通り、妊娠第三期など260ぐらいが平均です。
妊娠糖尿病と健康なコントロールを比べた論文などで見ると、報告によっては健康な妊婦さんの方がむしろ高いぐらいですね。
妊娠中のデフォルトがそれで、前半も決して低くはないので、と考えると妊娠するたびに高い血清コレステロール値に何か月間もさらされている(さらされているという表現は動脈硬化学会よりですね^^)わけですよね。
すなわち、子どもをたくさん産んでた昔だと、トータルすると人生における高コレステロールの時間は非常に長い、6~7年分は高コレステロールだったでしょう。
それなのに、子どもをたくさん産んだ女性が動脈硬化に陥りやすいという話はないですよね。
これ、てに子さんへの回答にもなります、ありがとうございます。
とか考えると、ついこないだまで
「老若男女、どんな人でも220を超えるコレステロールは薬で下げなければ!低ければ低いほどいい!」
と、わめき散らしていた某学会なんぞ、ほんとに愚の骨頂ですね。
>てに子さん
いえいえ、せっかく詳しいコメントいただいているのに、ケチをつけてすみません。
気になることがあったらいつでもご遠慮なくコメントください。
ぼちぼち回答しますのでw
>長く高LDLにさらされた血管はその記憶を留めて後々悪さをしないのかな?とふと思ったのでお聞きしました。
・・・なるほど、てに子さんの独創の言葉だったのですね。
了解しました。
どこかに主張している医療関係者がいるのかと思って検索しましたがわからなかったので(;^ω^)
長くLDLにさらされて悪さをしないのか?
ということですが、これは、
血管内皮で炎症が起こりやすい状態になっていなければ大丈夫
だと私は思っています。
どういうことかというと、LDLが酸化LDLになって血管内皮に固着したのをマクロファージが食べて泡沫化して炎症性サイトカインを出して、というのが動脈硬化のプロセスだとすると、
マクロファージが炎症性サイトカインを出さない(炎症状態にあると認識しない)だけで病的な変化は起こりにくいと思うからです。
実際、動物実験レベルですが、高脂血症で動脈硬化が起こるマウスのマクロファージの機能を抑えるだけで動脈硬化が起こらなくなることが示されています。
高血糖の記憶というのは、AGEによる障害ですが、あれらは炎症を惹起する物質です。
それに対して、LDLそのものは炎症を惹起する物質ではない。
内臓性肥満で慢性炎症状態にあるような人ならばマクロファージは常に炎症寄りに活性化していますから、高LDLが引き金になりえます。
ですが、食後高血糖がなくて内臓肥満のない、すなわちAGEによる血管内皮への炎症スタートの引鉄が引かれていない、そしてマクロファージが恒常的に炎症寄りになっていない人では、
コレステロールが高かろうとLDLが高かろうと炎症はなかなか始まらないと思うのです。
その証拠は、産婦人科のM先生からのコメントにありますね。
健康な妊婦さんのコレステロール値は妊娠末期に260~280ぐらいあります。
でも、妊娠したから数か月間の高LDLの影響で動脈硬化が起こった、
なんて話はないですよね。
・・・文中に、起こると起こらなくなるの間違いがあって訂正しました(;^ω^)
>てに子さんに返信した自分への返信
てに子さんが言うところの
>余談になりますが、この鉄剤を服用してから、血糖値が明らかに低く安定するようになりました。婦人科で処方された鉄剤服用後は、市販のヘム鉄というサプリメントを摂取しています。
という話が、「血糖値ではなくてHbA1cの数値を指してのこと」であれば、そりゃあ、貧血が改善すればHbの産生量も正常化するからHbA1cの数値にも影響出るでしょ?
と思って検索してみたらありますね。
HbA1cの数値を計測する場合、鉄欠乏性貧血があると影響があるから、それを補正してから計測すべきである、という論文が昔から。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25997055
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24518549
ただ、「HbA1cの数値だけでなく、空腹時血糖も安定している」ということであるならば、単に貧血が安定してヘモグロビンの産生が安定したことが影響している、とはいえないのですが。
>てに子さん
ということで、どっちでしょうか?
「血糖値が安定しました」
というのは「空腹時血糖とHbA1cが安定した」ということなのか「HbA1cの数値だけで安定したと考えた」のか?
かるぴんちょ先生
いつも高コレステロール値をたたき出している小生も参加。
>妊娠すると必ずコレステロールが上昇します。
これ、知りませんでした。勉強になりました。ありがとう御座います。
>女性にコレステロールを下げる薬を出すことに、本当に意味がないことが明白な気がします。
「日本脂質栄養学会」の主張と同じですね。
世界中で女性にスタチンを処方しているのは日本だけだと言ってます。
また、コレステロールは冤罪で、悪者扱いはよしましょう!とも言ってます。
では何故コレステロール値が高くなるのか?と聞かれても分かりません。ただ、カラダが欲してるだけでしょう。という解釈で済ませております。
コレステロール値の測定自体無意味なのかもしれませんね。
早く酸化コレステロールが測定出来るようになるといいですね。
>世界中で女性にスタチンを処方しているのは日本だけ
うそ、うそ、うそ、そんなことありませんよ。私はNZ在住で、糖尿ではありませんが、血液検査をすると、高いから服用せよと脅迫され、逃げるのがたいへんです。
またカナダ糖尿病協会のガイドラインでは40歳以上の糖尿病患者に全員(男だけとはどこにも書かれていません)服用すべき、です。下記ご参考に。
http://kaigyoi.blogspot.co.nz/2013/04/4055.html
カルピンチョ先生
早々にお返事、ありがとうございます。
血糖値が安定しました、というのは空腹時血糖値と食前、食後血糖値の全てです。
これまで健診で空腹時血糖値が高かったことはありませんでした。ところがいざSMBGを始めてみると、3ケタのことがほとんどでとても驚きました。家庭用の測定器は高めに出る、とどこかで読んだのでそんなものかなと思っていました。
食後血糖値については、この頃はまだ糖質量を気にしながらもちょこちょこ食べていました。食べた分だけはそれなりに上がっていましたし、この量でなぜここまで上がる?ということもよくありました。一日に8~10回は測定し、おおざっぱですが2ケタになることはほぼありませんでした。
鉄剤を飲み始めて15日経ったところでチップが切れてしまい、測定ができなくなりました。そして8日後、測定を再開してまた驚きました。
空腹時が2ケタになり、80台になることも。食前も2ケタになりました。食後も全体的に低めで(平均110前後)、2ケタも見られるようになり、想定外のことはほとんどなくなりました。
何より目を見張ったのは、さらりとした目の覚めるような鮮血でした。それまでは黒っぽくどろりとしていました・・・これは私の主観的な印象でしかありませんが、確かにそう感じました。
チップが切れてしまう、というアクシデントがなければ、こんなにはっきりと変化に気づくことはなかったかもしれません。
食事は毎日違い色々なので、正確に比べることは難しいです。知らないうちに少しずつ糖質量が減り、当然のなりゆきだったのかもしれませんが、食事記録を見る限りでは、この短期間にそれほど劇的な変化があったようには思えないのです。
・・・これが血糖値が安定した、と感じた理由です。医学的に何の根拠もないことかもしれません。それなのにお忙しいカルピンチョ先生を煩わせてしまい申し訳なく思います。
高コレステロールの時間が非常に長かった子供をたくさん産んだ女性が動脈硬化に陥りやすいという話はない、というコメントを読ませていただき、安心できました。
カルピンチョ先生、M先生、ありがとうございます。
>てに子さん
詳しくありがとうございます。
劇的な変化があったのですね。
>一日に8~10回は測定し、おおざっぱですが2ケタになることはほぼありませんでした。 鉄剤を飲み始めて15日経ったところでチップが切れてしまい、測定ができなくなりました。そして8日後、測定を再開してまた驚きました。 空腹時が2ケタになり、80台になることも。食前も2ケタになりました。
数値上の変化だけではなくて目視による観測
>何より目を見張ったのは、さらりとした目の覚めるような鮮血でした。それまでは黒っぽくどろりとしていました
これも大きいですね。
鉄剤内服が赤血球の寿命を大きく変えて、さらには血液の全体的な状態にも大きな影響を与えた。
それが血糖値の変化としても顕れたのは間違いないようです。
お恥ずかしい話で、無知だったのでこのお話にはびっくりです。
江部先生の記事にこのようなものがありました。(2014年です)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3114.html
「鉄欠乏性貧血の場合、鉄不足で貧血のときは、代償性に赤血球の寿命が延びるので、HbA1cは寿命が延びた分蓄積して、高値にシフトします。
鉄剤投与を開始して、鉄欠乏性貧血が回復している時期は、幼弱赤血球が増えて、赤血球の寿命が短くなり、HbA1cは低値となります。」
その一方で、こういう記述もありました。(2008年です)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-323.html
「さて、鉄欠乏性貧血、溶血性貧血、、腎性貧血など赤血球の寿命が短縮するような病態のときは、HbA1cの生産量がその分蓄積されずに減りますので、実際の値よりも低くなります。」
これはどちらも真実で、
鉄欠乏性貧血であっても、赤血球の寿命が短い時期、つまり、
鉄欠乏性貧血になり始めてすぐ、あるいは鉄剤を飲み始めて幼弱赤血球が増えてきた時期には
HbA1cは低めに出ます。
ですが、鉄欠乏性貧血が長期にわたり、代償的に赤血球の寿命が延びると
HbA1cは高めに出ます。
そのような赤血球の寿命に関係する状況がある、それは血液の性状にも影響を与える。
てに子さんは目視でそれを観測していたことになります。
SMBGの数値で血糖値を観測するだけでなく、目視観測するというのはとても重要なことだと思います。
主観的な観察、はい、それでOK、全く問題ないです。
継時的に記録して比較すれば、主観的なように思えるものも客観的に評価できます。
(画像を残しておくとより正確です。)
なんだか素晴らしい事実(を反映している結果)を教えてくださっている気がします。
(私が無知なだけかもしれませんが)
ぜひ、これからも詳細な観察を続けてくださいね。
>Yamamoto_maさん
>ルバーブさん
コレステロール値に関する考え方と、国際的な情報をありがとうございます。
日本糖尿病学会や日本動脈硬化学会がやっていることは海外の影響を強く受けている(海外の製薬会社の思惑を強く受けている)ものだと思いますし、ADAやWHOが糖質制限を認めているとは言ってもカロリー制限との両論併記ですし、世界的な風潮だと思います。
現時点の欧米に比べれば、日本では糖質制限に関して世論がまだ遅れている印象がありますが、数年のビハインドであって、日本だけがおかしいというのは自虐的歴史観と似て、冷静に考えるべきだと思います。
いずれにせよ、自分の頭で考える人たち(医療関係者もそうでない人たちも)が
糖質制限や適切なコレステロール値について考えて、自分で判断すること。
また逆に、自分の知識とアイデアが中心の主観に左右されすぎないで、常に最新の情報や知識を取り入れて、自分の考えを改めるのに躊躇しないこと
これもまた非常に重要だと思います。
いろいろ考えさせてくださいまして大変参考になります。
ルバーブ 様
>>世界中で女性にスタチンを処方しているのは日本だけ
うそ、うそ、うそ、そんなことありませんよ。
この情報=「コレステロールと中世脂肪で、薬は飲むな」大櫛陽一著 2008年(2010年第2刷) 祥伝社 からです。
P38に「女性にコレステロール低下薬が処方されているのは日本だけ」との記載がございました。
また、P41には「2008年2月に開催された性差医学・医療学会の国際シンポジウムで、私が、日本では検診を受けた閉経後の女性の半数が「高脂血症」とされ、男性の2倍の女性にコレステロール低下薬が処方されていると発表すると、座長の米国およびドイツの女性医師(教授)が欧米ではあり得ないことだと驚いていました。」と記載されてました。
大櫛陽一氏は「日本脂質栄養学会」の重鎮ですね。
「日本動脈硬化学会」はどこまでこの学会(脂質栄養学会)を無視するのかしら? 何せ薬として3000億円の市場で関連医療費を合わせると1兆円市場ですのでわかる気もしますが(笑)・・
>継時的に記録して比較すれば、
主観的なように思えるものも客観的に評価できます。
う~む科学で考えるとは、こういう事なんですね。
という訳で、チップが買えないビンボー人は
食後指をさくっと、というのは冗談ですが、
割かし身近な観察ポイントを細かく・継続して
チェックしてみる事にします。
こうしておけば、突発・急性なアクシデントを
可能な限り防げる?のかな?
少なくとも糖尿病については、そうっぽいです。
カルピンチョ先生
貧血と血糖値について。
もやもやとしていたことの霧が晴れ、とても清々しい気持ちです。
江部先生の2014年と2008年の記事は私も検索して読んでいました。鉄欠乏性貧血の場合はHbA1cが高値にシフトする(2014年)、実際の値よりも低くなる(2008年)、とそれぞれ逆のことが書かれていて、素人の頭では理解できずにいました。でもそれはどちらも真実・・・私にもわかりやすく解説してくださって、本当に心晴ればれです。ありがとうございます。
7月30日のコメントを訂正させてください。
2006年~2013年までずっと貧血でHbA1cは5.3か5.4と書きましたが、2009年だけは例外で、血色素量12.9、HbA1c5.0(JDS値)でした(ややこしくなるので省略しました)。多分何かで受診した際に貧血が判明し、鉄剤を処方された時期が健診日と近かったのだと思います。
これらを踏まえた上で、この10年来のHbA1cの高さは、慢性の鉄欠乏性貧血が少なからず影響していると考えて良いでしょうか?
昨年近所の糖尿病専門医の先生を探して受診た時、健診結果(下記数値)を見せても貧血との関連の指摘はありませんでした。
もちろん、昨年の健診で血色素量は10.9のまま、HbA1cだけが6.0(NGSP値)に跳ね上がったのは、長年の糖質に依存した食生活の積み重ねが原因です。
今後は血糖値安定のために、糖質制限と慢性的な貧血を改善すること(MEC食は貧血にも良さそうです)、血圧とコレステロール値がどう変化していくのかに留意すること、そして地道にコツコツ、観察と記録を続けること・・・
基礎体温は計測3日目です。今日から生理になりましたが体温の変化はほとんどなく、高いままでした。おもしろ~い、私の体♪←カルピンチョ先生のように、心に余裕を持ちたいです。
またご報告致します。この度は本当にありがとうございました。
>てに子さん
助けになったのなら何よりです。
>昨年近所の糖尿病専門医の先生を探して受診た時、健診結果(下記数値)を見せても貧血との関連の指摘はありませんでした。
・・・外来で検査結果を見るときは数十秒で全項目にザーッと目を通して重要なとこ(病気に大きくかかわる、あるいは命にかかわる部分)だけをピックアップしますからね。(そうしないと日本の保険診療の病院での外来はとてもできないです。)
医者がスルーする部分はてに子さんの趣味の領域ということでぜひ観察を続けてください。
カルピンチョ先生
初めてコメントいたします。
私の場合、糖尿病ではなく(HbA1Cは5.0でここ数年変わりません)また肥満でもありません。男性で158cm, 50k, 体脂肪率13%の54歳です。逆に太りたいと思い、筋トレと食事を増やし、一時理想体重の55キロまで行きました。しかしコレステロール値が高く、(総コレステロール355, LDL270, HDL54)病院にいくと主治医から糖質制限を勧められました。つまり高脂血症の治療として糖質制限をはじめたわけです。薬としてはロトリガだけ処方されています。私自身の希望もあってスタチン系の薬は飲みたくなかったからです。
ただ、糖尿病というわけではないので、ただ主食の量を減らすだけで、いわゆるFungらのゆう糖質制限という中途半端なものしかしていません。それでいて有酸素運動の割合も増やしたので、最近の検査では総コレステロール241, LDL169, 酸化LDL117まで減らしました。
ただ、その中程度の糖質制限と有酸素運動のせいで体重がまた50キロまで減ってしまったのです。主治医からはMEC食も勧められています。元々魚介類が苦手で、肉は好きですからそれはいいのですが、動脈硬化の予防のためには肉はよくない、という指摘もあり、
http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/12.html
またFungの論文もあって、普通に肉を食べて大丈夫なのだろうか、という不安が出てきました。また糖質制限のせいで全体として摂取カロリーがへっているため、いっそもとの食事に戻した方がよいのではないかとも思っています。
糖尿病でも肥満でもない私のような人間が本格的な糖質制限を行い、さらにMEC食をとるということの意味はあるのだろうか、というのが正直な疑問です。また糖質制限をしていて足りない分のカロリーはどう補ったらよいのか、ということもアドバイスいただけたら有り難いです。ただ、私の場合、肥満に悩む人とは逆に、食べなくてすむならその方がいいのです。正直なことを言えば、55キロまで増やしたときは太るために無理にたべていたところがあります。今は糖質制限を口実に、本当に食べたいだけしか食べていないというのが実体です。
実際この欄での議論では高脂血症の治療としては糖質制限はむしろ逆効果のような感じですよね。
>langwellさん
コメントを読ませていただいて思うのですが、初めに結論を求めすぎではないかと思います。
今現在、数値はよい方向に向かっているにもかかわらず、「肉はよくないという意見もあるが大丈夫か」
「体重が減っているが大丈夫か」などと、実践よりも理論の上で何もかも完璧なものを探し求めておられませんか?
私はここでたびたび書いていますが、同じ食事療法をしても、どうなるかは個人個人で異なります。
複数のブログ記事やコメントへの回答でで再三再四、しつこいまでに書いていますが、
すべての人が全く同じ反応を示すような食事療法や薬物療法はありません。
個人個人の遺伝子配列も違えば、生活環境も違えば、同じ野菜や肉であってもその成分組成は産地や育て方によって変わります。
世界人類がすべてクローン人間で、かつまったく同じ環境で生活し、同じ労作を行い、同じものを同じ量食べて、同じ時間寝て、同じ病気に同じ時期に感染し、同じときに同じ運動で同じ怪我をして、などと何もかも同じでない限り、結果というものは異なってきます。
だからこそ実践してみてはいかがですかと申し上げているのです。
そして、それが自分にとって良くない結果を招くのであれば撤退すればいいわけだし、どちらともつかないのであれば数か月のスパンで取り組んで結果を見ていけばいいと思います。
>糖尿病でも肥満でもない私のような人間が本格的な糖質制限を行い、さらにMEC食をとるということの意味はあるのだろうか、というのが正直な疑問です。
・・・半年程度はやってみてから考えたらいかがでしょうか。あなたがどうなるかは私に予測できません。
>また糖質制限をしていて足りない分のカロリーはどう補ったらよいのか、ということもアドバイスいただけたら有り難いです。
・・・その人のベストな体型は個人差があります。
理想的とされるBMIであっても、それから外れている人が不健康かというとそんなことはないです。
何度も書いていますが、基準値というものの考え方そのものが「健康と思われる人を集めてきて、その人たちの中で平均値±標準偏差×2で考えて、両端の4%は健康であっても基準外にする」という代物です。
何が何でも、理想体重にとらわれる必要はありません。
平均的なBMIを離れていても、それであなた自身の体調がよければ、それでいいと思いますよ。
>実際この欄での議論では高脂血症の治療としては糖質制限はむしろ逆効果のような感じですよね。
・・・全体をきちんと読んでいただければと思いますが、ここで話題に上げているのは、「糖質制限すれば高脂血症が改善すると聞いているのに改善しないで悪化しました、どうしたらいいんでしょう?」という人の話題です。
どちらかというと、マジョリティではない、マイノリティの話題です。
この話題があなたに該当するかどうかはあなた自身が判断するしかありません。
ともかく、理論的な保証を最初から求めすぎではないでしょうか?
このまま糖質制限しても大丈夫だという保証がないと不安で困るということであれば、やめるのもありだと思います。
糖質を食べてスタチンを飲むよりは糖質制限をする方が自然に健康になれると私は思っていますが、あなたに強制するものでもありませんし、保証するものでもありません。
従来通りの糖質60%食に戻られて、高脂血症はスタチンで下げるという選択肢もございますし、私はそれを止めません。
情報を自分で吟味、判断して選ぶのは自分です。
私はここでそれ(個人が自分で判断するための資料)を提供しているだけのつもりでいます。
カルピンチョ先生
ご丁寧なお返事ありがとうございました。そうですね。とにかく続けてみて様子を見るということをベースにしようと思います。ただ、実践は実践、理論は理論で、実行と同時に理論的な裏付けは求めたいと思います。ここでコレステロールに関して色々書かれていることも、読んでいて安心感を与えてくれます。
今私の最大の関心は「太る」ことです。これは健康のため、というのもありますが、見栄えのためもあります。確かにBMIは単なる基準で健康という観点からみた場合に個体差があり、どの値が一番いいかはわかりません。しかし、多くの人がBMIを基準にダイエットに励むのも健康半分、見栄え半分だと思います。
糖質制限の記事を読むと大体関心は2つで
(1) 糖尿病の治療
(2) やせるためのダイエット
です。私のように高脂血症の治療というのはあまりありません。糖質制限を続けながら(2)と逆に太りたい場合にどうするか、というのは一つのテーマだと思います。先生の記事なども参考に私がとりあえずだした結論は
(A)昼食だけ主食を省いたマイルドな糖質制限をする。
(B) プロテインを1日3回飲む
(C) 夕食は多少無理ぎみでも糖質制限などは気にせずに多めに食べる。
です。主治医(かなり信頼できる方で、うまがあっています)とも相談しながら、このやり方を続けてみます。ありがとうございました。