Top >> 糖質制限と病気 >>  糖質制限後にコレステロールさらに上昇、血圧も前から高めだったら?

糖質制限後にコレステロールさらに上昇、血圧も前から高めだったら?


糖質制限開始後に、コレステロールが、特にLDLが上がってしまう。

そういう方からのご相談を前の記事で紹介しました。

その方には、いろいろ考えた上で、内服中の薬をやめて様子を見てもいいのではないかとお伝えしました。


そうお伝えするには、根拠があったわけで、それを説明しなくてはと思っていました。

すると記事を上げた直後に、別の方から、


糖質制限してコレステロールが高い、特にMEC食中心にしてから高い


というお話をいただきました。


ちょうど、説明すべき内容と重なったので、

コメントへの返信を記事の形で投稿させていただきます。



スポンサードリンク

糖質制限してからLDLが180~200あたりから下がらない




いただいたコメントは以下の通りです。

糖質制限2年目、減量に成功し、血糖値もHbA1cが5%前後と極めて落ち着かれています。

でも・・・

-------------------

初めまして。
以前から拝見していましたが、コメントさせていただくのは初めてでちょっと緊張しております。
私は糖質制限2年目、最近は少しmec食も取り入れている2型糖尿病の36歳女性です。
糖尿病は20代前半で診断されたので早15年近くです。
HbA1cが9を越えてしまい、焦って調べて糖質制限に出会い、現在は5前後、体重もかなり大幅に落ちてほぼ標準くらいになりました。
今回コメントさせて頂いたのは、私もLDLコレステロールが高く、医師に毎回言われておりまして、糖質制限では基準値よりもコレステロール値は高めの人
が多いと聞いていましたのであまり気にしないようにしていたのですが、また今回も言われ、せめて160くらいに留めて置けるように...と言われてしまった
ので、心配になってしまったのです。
と言うのも、糖質制限し始めは数値が上がるけど数ヶ月で落ち着く、と言うお話はよく聞くのですが、もう1年4ヶ月継続しているのですが、150くらいに
下がる時もありますが、大抵180~200辺りをウロウロしています。
糖質制限し始める前からコレステロール値は高く、医師から注意はされていました。それ以外にも血圧も高かったです。(今回の診察で血圧も下がってきたの
で降圧剤は中止になりました)
ここ数ヶ月は、HDLコレステロール値も上がってきているのですが、大体LDLばかり高い結果です。
ここ数ヶ月と言うと、mec的な要素を取り入れ始めた辺りからです。
私なりに色々検索してはみたのですが、大体が数ヶ月で落ち着くので心配要らないです、と言うものばかりで答えに辿り着く事が出来ずにご質問させて頂いた
次第です。
かるぴんちょ先生や諸先輩方のご意見を頂戴出来ればと思います。宜しくお願いいたします。

-------------------


このお話、前回いただいたお話とは似ているようでちょっと違います。

その点から、考えてみます。



>T子さん

はじめまして。

さっそくですが、T子さんのケースについて考えてみます。


>糖質制限し始めは数値が上がるけど数ヶ月で落ち着く、と言うお話はよく聞くのですが、もう1年4ヶ月継続しているのですが、150くらいに
下がる時もありますが、大抵180~200辺りをウロウロしています。
糖質制限し始める前からコレステロール値は高く、医師から注意はされていました。それ以外にも血圧も高かったです。(今回の診察で血圧も下がってきたの
で降圧剤は中止になりました)


0.2年前から糖質制限でHbA1cは5前後、体重もかなり大幅に落ちてほぼ標準

1.糖質制限を始める前からコレステロールは高かった。

2.現在はLDLが180~200辺り

3.血圧も高かった(ようやく降圧剤中止になった)


まとめると、こういう前提条件がありますね。

さらに、以下のこと


>ここ数ヶ月は、HDLコレステロール値も上がってきているのですが、大体LDLばかり高い結果です。
ここ数ヶ月と言うと、mec的な要素を取り入れ始めた辺りからです。


4.MEC食でかなり飽和脂肪酸中心の食事に切り替えてからますます高い。



まず、以上がT子さんの状況です。




若いころから2型糖尿病を指摘されて脂質も高めだった場合




ちょっと考慮しておかなくてはならないのが、

糖質制限する前からコレステロールが高めであったこと、

血圧が高かったこと(これはいつからかわかりませんが)、

20代前半から2型糖尿病を指摘されていた、

ということです。

a0731_000777.jpg


体質的に生活習慣病のような症状に陥りやすい方であるように感じられました。

さらに、糖質制限して体重は減ってもコレステロール上昇が止まらない。


総合的に考えてみると、T子さんは体質的(遺伝子配列的に)に

「食事中のコレステロールなどの脂肪の吸収率が高い。」

ということなのではないかと思われます。



糖質制限している人が脂肪を気にせずばんばん食べるのは、

「体内のコレステロールの80~85%は自分の体(肝臓)が合成するものであり、食事からの影響は15~20%程度でしかない。」

という知識を前提にしているからですよね。


しかし、もしも生まれつきの問題で、

食事中の飽和脂肪酸を取り込みやすい消化管粘膜をお持ちの方々がいたとしたら

どうでしょう?

そういう方では食事からもっと高い率で飽和脂肪酸を取り込む可能性がありますよね。

もしかして、T子さんは取り込み効率が良すぎるのかもしれません。



前の記事にさせていただいたYさんからの相談では、

現在服用中の薬の副作用が気になっているのでできればやめたいということ。

Yさんは、処方されたよりも量を減らして、今では勝手に中止しているのに数値が大きく上がらないということ。


だったので、

「しばらくやめてみたらどうでしょう?」

と、言わせていただきました。


Yさんが服用中止されたお薬はどんなものでしょうか?

ゼチーアという、腸管内からのコレステロール吸収を阻害する薬です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%BC%E3%83%81%E3%83%9F%E3%83%96


標的にするのは「小腸コレステロールトランスポーター」という分子で、食物からというよりも、肝臓から腸内に排出された胆汁酸の中のコレステロールを再吸収する役目を持っています。

ゼチーアは、この機能を阻害することで、腸管からのコレステロール吸収を抑えて、血中コレステロールの吸収を抑えます。



さて、ここからは推測でしかありませんが、

もしもT子さんの

「小腸コレステロールトランスポーター」分子の発現量が一般的な人よりも多い。

あるいは、

「小腸コレステロールトランスポーター」の機能がほかの人よりも亢進している。

ということがあった場合には、

平均的な人よりもコレステロールが高くなりやすい体質であると考えられます。


その体質が、20代前半から2型糖尿病のような症状を生み出してしまった、というのは考え得る理由ではあります。

MEC食中心になると、コレステロールはさらに上がりやすい、というのも納得できです。

原因としてはそういう体質(遺伝的背景)があったことが考えられます。




生まれつきコレステロールが上がりやすい体質の場合はどうするの?




もしも飽和脂肪酸を取り込みやすい体質である場合には、どうすればいいのか?


私の提案する方法は二つです。


1.飽和脂肪酸の摂取量を減らして、不飽和脂肪酸中心の脂質摂取にする


肉やチーズや卵の摂取量を減らして、魚や野菜からの脂肪摂取を中心にするのです。

オリーブオイルやエゴマオイルを積極的に使って見てもいいかと思います。

かなり積極的に、MEC食の食材に含まれる脂質を外した糖質制限食を試みてください(MEC食をやめるということです)。


MEC食材を食べたいときには、その前に食物繊維(葉っぱ野菜など)を積極的に取って、脂肪の吸収をできるだけマイルドにするように試みてください。


それを2~3か月続けてみて、血液検査でLDLが大きく下がるようであれば、私の推測が当たっているということになります。

(ゼチーアのターゲット分子の小腸コレステロールトランスポーターかどうかはわかりませんが、飽和脂肪酸を吸収しやすい体質であるということです。)



もうひとつの方法は


2.ゼチーアを処方してもらって飲んでみる


先に質問のあったYさんもゼチーアが効いていました。

そして、徐々に服用量を減らしてはります。

そして、勝手にやめていても安定しているようです。


ということは、彼女の場合には、

「飽和脂肪酸を吸収しやすい腸内環境を一時的に持っていたがそれが消えた。」

と、考える方が妥当な気がするのです。


この場合、生まれつき持っている体質的な問題ではなくて、

糖質制限のストレスによる一時的な低T3症候群でコレステロールが上がりやすかった

ということに加えて、

その状態では腸内細菌のバランスが飽和脂肪酸を吸収しやすい方向に傾いていた。

という可能性の方が高いのではないかと考えたわけです。


ですから、とりあえずやめてみたらどうでしょう、と、お勧めしてみました。


しかし、T子さんの場合、これまでの長い経過を考えると、一時的な腸内環境ではなくて、体質的に脂肪酸を吸収しやすいということの方が可能性が高いのではないかと。

ですから、ゼチーアはドンピシャな薬なのかもしれません。





LDLの数値が高くて落ちにくい人は、動脈硬化に注意が必要




さて、今回のT子さんも、前回のYさんもLDLコレステロールが高いです。

この場合、どうしても注意しておかねばならないことがあります。


LDL高値が持続する場合には、

「動脈硬化がやや早く進む可能性を否定はできない」

ということです、たとえ糖質制限していても、です。


動脈硬化の進展のメカニズムは、私の理解から非常に単純に言うと、


1.スモールデンスといわれる粒子の小さくて密度の高いコレステロール粒子が血管内壁に潜り込む

2.肥満による慢性炎症や感染症などの、慢性、あるいは急性の炎症により、血管内壁とその周囲でマクロファージなどの貪食細胞が活性化してこれる手ロール粒子などを食べて、死んで脂肪などとなって沈着する

3.1+2の積み重ねで血管の柔軟性がなくなる。


と、考えていただくといいと思います。

(専門家の方、反論があればぜひ詳しく教えてください。)


糖質制限されているので、T子さんもYさんも、2.に関してはけっこう安心していいと思います。

かなり改善されているでしょう。


でも、LDLコレステロールが高いと、上に書いた「ちび悪コレステロール粒子」の数も高くなってしまっている可能性は否めません。

その場合、動脈硬化が進む原因の一つの1.の要因は、既に持ってしまっている可能性があります。


残念ながら、普通の血液検査でわかるLDLコレステロールの値では悪玉粒子がどのぐらいいるかはわかりません。

「Yさんへの返信」である前の記事で書きましたが、そのような


悪玉ちびコレステロール粒子の指標となるアポリポプロテインBの数値。


T子さんも、ぜひ調べてみていただきたいです。

それを指標とした上で、取り組んでいってください。

(アポBが高い状態が続くようであれば、ゼチーアなどの薬の内服も考えてみてください、ということです。)


Yさんもですよ、アポBが数か月も継続して高いようであればゼチーア再開も考えてみてくださいね。




糖質制限食は基本スタイルとして継続を




コレステロールの高いお二人ですが、糖質制限はやめないでほしいです。

体重を標準体重に保ち、食後高血糖も回避することで、

2.の「慢性炎症」の要因はかなり改善します。

(今回、血圧が下がったのもその効果が出てきたのかもしれません。)

それだけはぜひ、守り続けてほしいなと。




最後に

以上の話はコメントから頂いた情報を基に、カルピンチョが知識だけでお答えしました。

私はお二方を診察したわけではありませんし、経過をずっと見ているわけでもありません。

経過をずっと見てくださっている主治医の先生と、しっかり相談されて、

そして自分で判断して方針を選択してくださいね。


選ぶのは自分です。

2015年6月25日 22:34

スポンサードリンク

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://xn--oqqx32i2ck.com/mtos/mt-tb.cgi/356

コメント(48)

はじめまして。
いつも参考にさせていただいています。

早速ですが、自己血糖値測定の件です。
早朝血糖値測定は、いつ行うのでしょうか。

江部先生は、午前9時前後・・・。

ある人の見解は、前夜夕食後10時間など・・・。

先生のお考えをお伺いしたく、よろしくお願いいたします。

以上のような事をきちんと診断して、
説明して下さるであろうお医者様のご専門は
何科になるんでしょうか?

「糖質制限をやっていろいろ良くなったけど
 思いもよらぬ問題が出た。どうしよう?」

ベストの選択枝は、江部先生か、
かるぴんちょ先生に診て頂くしかないんでしょうね。

うーむ、少し悩ましい問題です。

かるぴんちょ先生がこのブログを末永く
続けて下さる事を祈ります。

たださっこんクソ忙しいので調べて考える時間
はふつうの人以上にお医者様にはないのでは?

結局、揃えられるデータは自分で揃えて
自分でそれなりに考えろってとこでしょうか?
自分の体なんだから。

で、ふつうの人なりに考えてわからなかったら
こういう場を活用する、と。

でも、大前提として、なんというか
全体としては良い方向にしか向きようがないのが
糖質制限の良いところですよね。

ひとまず、安心して取り組める。
この安心感・信頼感は大きいです。

その信頼性をきちんと科学的・医学的に
立証して下さるかるぴんちょ先生のような方
あってこそですが。

記事にして頂きましてありがとうございます!
私は幼い頃から肥満で、母も2型糖尿病、叔母も2型糖尿病の、所謂糖尿病家系の模範のような感じです。
血圧も学生の頃から高かったと記憶しています。
糖質制限を始める前の方が、今よりコレステロールも高かったです。(大抵200オーバー)
mecを始めてから上がってきたのは所謂善玉の方で、悪玉は大差なしです。
医師からは善玉も上がってきたからバランスは良くなってきたけどもう少し減らしたいね、と言われました。
もっと厳しく制限(脂質抑えめ)にしたら善玉の数値がかなり低くなってしまっていました。(40以下)
その時は闇雲に脂質を抑えてしまっていたので、体調を壊してmec的な脂質を増やして様子を見ている感じです。
先日けい動脈エコー検査をしてもらったので、次回診察の時に結果を聞きますが、ちょっとドキドキしますね…。
今回の降圧剤中止で、糖尿病関連の投薬は全て中止になったので、コレステロールも毎回毎回医師に言われる事なので、そこも対処して何も言わせないようにしたいですw
糖質制限に否定的ではないのですが、やっぱり炭水化物摂った方が…と口にする医師なので…。

>何月何日は、前の晩の何時に寝て、
何時に起きて、何時に計った、ということが
記録できていればいいんですよ。

本当に勉強になります。

自分で試行錯誤できるのが糖質制限の面白さですが
自分でデータを揃える際に
ちょっとした疑問がいくらでも出てくる。

このへんの事をきちっと専門家が整理して
くださるだけで、精神衛生上?ホント楽になります。

うーむ特定個人の具体例でも、ほかの人間に
とっても本当に役立つ情報満載です。

でも、こんなにタダで勉強させてもらっても
いいのか?とちょっと思ったり・・・

とんでもないです、私の方こそわかりづらかったみたいで失礼致しました。
実際、悪玉コレステロール(LDL)が高いのは事実なので、とても参考になります!
お肉類のアブラやバターをちょっと減らして、魚類を積極的に摂ってみようかなと思います。
またお聞きしたい事があったらコメントさせて頂けたらと思います。
よろしくお願いします!

先生、こんばんは。
返信のあまりの速さに・・・。
ありがとうございます。
このブログは、糖尿病患者にとっては最高ブログですね。

お父様は、産婦人科ようですね。
実は、実弟は産婦人科医です。

少し酔った勢いで欠かせていただきますと・・・。
確かに身内に医者がいると助かりますけど。
専門外だと全く当てにならないというか。
(すみません)
かわいそうな側面もあります。

出身大学が違うだけでメスのもち方が違うとか、難癖をつかられるのもしばしばのようです。
医師の資格をもって入るが所詮、サラリーマンですからね?
自分が糖質制限は必要と思ってもそう簡単には実践できないでしょう。
産婦人科医を震撼させた大野先生事件は、本当に許せません。
警察・検察のやり方はひどすぎます。
こんなことをやられては、産婦人科医を志す医師が少なくなるのもうなずけます。

さて、小生の話ですが、体重が全く落ちません。
174センチ、95キロ。

なぜか?
やっぱり酒の飲みすぎなんでしょう。
発泡酒500ml×2は飲んでました。

焼酎(25C°)のゼロコーラ割は、酔うまで。
翌朝、黒いウ〇チが出たり^^;;

朝は、抜いて、昼、夜は、血糖値測定器ではかる限り、
180mg/dlは、超えていないんですが。
カロリーの多いとは思いません。
先生のブログを読んで、酒のせいだろう、とのことは察しておりますので。

ちょくちょくお邪魔させていただきます。
よろしくお願い致します。
本日は、質問ではございませんので、飛ばしてください。

私も糖質制限前からコレステロールは 高めでした。若い頃からコレステロールはいつも200は越えてました。
30代の頃 コレステロール240位で 3年程 スタチン製剤を飲んでいました。今思うと 恐ろしいです。
糖質制限直前はLDL 159 HDL 93 中性脂肪39です。体型は昔から 標準体重は越えたことはありません。
糖質制限は止めるつもりは 全くありません。食後高血糖の症状で苦しみましたから...
主治医にどうやってアポBをお願いしようか思案中です。
クレストールをすすめられていたのにゼチーアを無理矢理お願いしたもんですから(^-^;
数値は下がったので 納得してもらえましたが(*_*)
主治医は糖質制限に理解があり 江部先生の事もご存知なのですが 素人の側からあれこれお願いするのは なかなかハードルか高いものです。
ブログの中の先生に診察してもらえたら いいのになぁ~といつも思います。
定期的な検査は 今度スマホでドックが個人でも申込みてきる
ようになったら 活用したいと思ってます。
また長くなりました。先生のブログは本当にわかりやすいです。これからもよろしくお願いしますm(__)m

カルピンチョ先生
度々 お返事ありがとうございます。
主治医とも上手にお付き合いしていきます。

コレステロールの問題、難しいです!
動脈硬化関連の説が独り歩きしてるようで、何か違和感を感じております。(スタチンなんてものがあるから)無理やり下げることもないだろうに・・・
正直私も時々200超えがありますが、特に症状はありませんので気にしないようにしてます。(ストレスの方が怖い)

「日本脂質栄養学会」と「動脈硬化学会」の論争も決着ついていないようですし・・・(笑)
http://jsln.umin.jp/guideline/index.html

それよりなによりコレステロールの重要性がもっと認識されてもいいような気がしますね。
例えば神経細胞との関連でこんなのがあります。
「脳の発達には脳内コレステロール合成が欠かせないことを発見」
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2007/pr20070613_2/pr20070613_2.html

ここでいつも問題になさっています「基準値」なんてものは一個人にとってなんの意味を持たない、と考えます。(但し600とか800とかまで上昇する家族性は除く)
私の主治医の説では急激な変化がない場合、気にしなくていい、ということです。

話が変わって、当然脂質異常症の診断が下されておりまして、シメシメ「フェノフイブラート」の処方の権利があるわけで、こんな記事を読むと これもいいかな?などとメトホルミン同様もくろんでおります。(メトホルミン、いまだに実現しておりません)笑
「 フェノフィブラートの抗がん作用(その1):PPARとカンナビノイド受容体の相互作用」
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/fdd720fdbaee433d5ea9df962df38374

ここでもチラット「カンナビノイド」のPRをしてみたりして・・・


カルピンチョ先生

>この600とか800という数値には根拠はありますか?
申し訳ありません。間違っていました。中性脂肪の値だったと思います。
主治医を変える前の内分泌科・糖尿病専門医に中性脂肪の値が高い!と指摘され、家族性について質問した時家族性の患者のデータを見せて頂いたのですが(おいおいいいのかよ?)、その時の数値でした。
スタチンを勧められて主治医を変えるという決断をしました。
糖質制限・なんちゃってケトン食に対して猛反対されたのも理由の一つでもあります。


大麻の文化が抹殺されてもう70年近くたちました。
確かにアメリカでは23の州とワシントンDCにおいて医療大麻は合法化されています。何十種類もの難病に対して医療大麻の処方で劇的な効果があることが報告されています。(具体例は省略します)日本ではいまだに違法行為(医療目的の大麻の使用)になってます。大麻の医療目的には合法化しましょうという活動家もいますが医療大麻についてまだまだ知られておりません。
林家こんぺい師匠の多発性硬化症にはうってつけの治療法なのですが残念です。
先に紹介した福田一典先生ですが、昨年ひょんなことでカンナビノイド・医療大麻についての質問をメールしたところ、「医師免許の剥奪が怖いので考えてない」とのご返事でした。
そこで、「CBD(カンナビジオール)オイルが合法的に輸入可能です」と連絡したところ俄然張り切りなされて、多量の書籍と論文を読みあさりしたようです。現在は、これから医療大麻について啓蒙活動が必要だと仰っておりまして、内緒ですが、早ければ年内中に医療大麻についての書籍をリリースする予定となってます。
火付け役となった私も責任を感じて超微力ながらも今後啓蒙活動には協力していこうと考えております。そんなわけで、ここのブログにもカンナビノイドの文字をちらつかせたわけです。
カルピンチョ先生におかれまして、この文字が目障りのようでしたらコメントの削除をして下さいませ。

 ご無沙汰しております。
 CBDオイルの話題が出ているので、コメント入れさせていただきました。
 
 これ、最近1ヶ月試してみました。初めはどんなものだろうとちょっと心配でしたが、実際はワインひとすすりほどの影響もなく。
 やはりアルコールの方が断然悪いと思いました。
 
 服用している間、とても調子よかったです。想像するところではケトジェニックダイエットでかなり高値を維持している場合と似ているのではないでしょうか?
 だからYamamoto_maさまには必要はないでしょう。
 私にも今は特に必要なものではないですが、色々なところに効果が得られることが認知されて欲しいと思っています。そしていずれはTHCを含む、本当に鎮痛に効く医療大麻が認可される日が来ることを夢見ています。

ルバーブ様

>Yamamoto_maさまには必要はないでしょう

いえいえ、やはり実験が必要ですので、昨年秋に一か月テストしましたよ。
製品はBB社製 500mg タイプでした。どこも不調ではなかったのですが、服用中の体感の感想を申し上げますと、「交感神経の活性の抑制」or 「副交感神経の活性」と言ったフワーとした感覚でした。私にとって中枢神経系に反応するように思われました。私が使用したCBDオイルにほんの微量のTHC(0.32mg/g)も含まれていたのですが、CBDの影響なのかTHCの影響なのか不明です。
あっても悪くないだろう!と思い、常備薬替わりに今年の春3個購入し、今冷蔵庫の中で寝かせております。家族も含めて何か不調が起きた時、試してみようと思っています。
購入先では入荷後即完売となり、現在では予約制をとってるようです。難病に苦しむ方々が利用しているようで、私など購入して申し訳ないような気がしました。
メーカーの成分分析表を下記に記しておきます。
基材としてヘンプシードオイル(イスラエル産)を使用しています。

Test Weight % Conc. Limit
CBD-V 0.06 % 0.56 mg/g N/A
CBD-A CBG CBD 1.06 % 10.56 mg/g N/A
THC-V CBN THC 0.03 % 0.32 mg/g N/A
CBC 0.04 % 0.39 mg/g N/A
THC-A Max THC 0.03 % 0.32 mg/g N/A
Max CBD 1.06 % 10.56 mg/g N/A
Total Active 1.18 % 11.83 mg/g N/A
Total 1.18 % 11.83 mg/g N/A
All


カルピンチョ先生

>でも、PubMedでReviewを探してみてみたら

でも、こういうところでのReviewも見てくださいませ。
「Society of Cannabis Clinicians 」
http://cannabisclinicians.org/

 実は1ヶ月あまり日本におりまして、昨日戻って来たところです。CBDオイルはNZでは違法なので、合法な日本で試用した次第です。
 
 私の場合使う前から肩甲骨のあたりが痛かったのですが、これには効きませんでした。利用して3週間後位に痛みがすっと消えましたが、効いたのか、自然に治るものだったのか、永遠の謎です。

 1日の許容量は45mlなので、Yamamoto_maさまの場合はその倍だったのかも?たぶん同じブランドのものです。

 ある肺がん末期の方が同じものを試されて、量が多すぎたのか、すごく眠くなり、起きていられず、それなのに痛みは消えず、辛い思いをされたというブログ記事があります。使用法などまだまだ模索中ですので、合法サプリメントとはいえ、重症な方では、やはり慎重な扱いが必須だと思います。

 

カルピンチョ先生
はじめまして。いつも有難く勉強させていただいてます。48歳のてに子です。T子さん、Yさんの記事、とても興味深く読ませていただきました。

昨年の6月の健康診断でHbA1cが6になり、緩やかな糖質制限から始めて徐々にスーパーへ移行、今年の6月14日頃からMEC食も取り入れました。糖質制限を始めてからも、主食はすぐに断ち切れたものの、甘味依存だけはなかなか克服することができずにいつも代替食を欲していました。

それがMECを取り入れたことで最近少し落ち着いてきたと感じています。体調の良い変化は糖質制限を始めてすぐに実感することができ、とても満足しています。今日はこの暑さの中、屋外でテニスをしましたが、昨夏とは異なり、バテ知らずで自分でもびっくりするくらいでした。暑さの中でも代謝と心身の安定を感じ、嬉しくなりました。

ところが先日6月26日に受けた健康診断で、HbA1cは5.3に改善されたものの、総コレステロールはなんと391!!(昨年191)、LDL271(昨年107)、HDL109(昨年79)、中性脂肪は36(昨年60)でした。血圧は以前から低めで105前後。今回も変わりません。他の数値も全て正常です。(オプション調べてもらったアディポネクチンは15.3、FT4は1.08)
このLDLはしばらくしたら落ち着いてくる、という範疇の数値でしょうか?

私は元々BMI的に問題はないのですが(BMIは20.8から19.9になりました)、体脂肪は多めです(昨年28.5%から今回は25.2%に改善)。下半身に肉が付き、お腹もぽっこりしていたのが糖質制限を始めてすぐに-3キロ、特にお腹はすっきりしました。

そこから体重減少はほとんどなく、1~2キロ戻ったり減ったりを繰り返しながら、MECを始めてすぐに、下っ腹が糖質制限を始める前よりもぽっこりと出てきました!体重は大きく変わらないのに、下腹部に集中的についてきている感じです。MECをされている方のブログを見ると、一度膨らんでからくびれる、脂肪が筋肉に置き換わるという体験が多く語られていて、そんなものかしら??と、体調もいいし念願の甘味依存からも自然に離脱できそうなので様子をみていました。

MECを取り入れてから健康診断までは12日間しか経っていないので、LDLの急激な上昇との関連はわかりません。ただ、MEC食を取り入れてたことで、脂質摂取が大幅に増えたのは間違いありません。40年以上かけて染みついた脂肪=悪=肥満というヘルシー信仰のため、これまで控えに控えてきたバター、生クリーム、マヨネーズといった脂肪をMEC食材にプラスして食べられるのが嬉しくて嬉しくて、ものすごく食べてました・・・

やはり一度アポBを調べてもらうのが一番でしょうか?動脈硬化
にならないために、MEC食材及び脂肪摂取を控えるべきでしょうか?

長々と大変失礼いたしました。糖質制限でこんなにもLDLが上昇するとは!今日届いた結果を見て、居ても立っても居られず、コメントを差し上げます。
カルピンチョ先生のご意見をいただけたら幸いです。お忙しい中恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。


カルピンチョ先生
早速にご丁寧なお返事をいただきまして、ありがとうございます。ネット上に自分の文章が公開されたり、またそれに対して親身なお返事をいただくということが生まれて初めての経験なので、本当に有難いやら嬉しいやらで胸がいっぱいです。

更年期・・・そうでした!まさにその時期を迎えようとしています。
若い頃から生理はいたって順調です。ここ10年程は周期が段々と短く、量も少なくなってきてはいます。それが今年の2月から3月にかけて一度乱れ、周期が半分以下になり婦人科を受診しました。その時は卵巣に水もたまっていて、がん検査もしましたが異常はなく、一月後には正常の大きさに戻っていました。
貧血も見つかり、鉄剤を4週間服用しました。元々母譲りの貧血持ちで、毎年健診では10.5前後がほとんどです。今年は鉄剤服用のお陰で(MEC食も?)12.8もありました。

余談になりますが、この鉄剤を服用してから、血糖値が明らかに低く安定するようになりました。婦人科で処方された鉄剤服用後は、市販のヘム鉄というサプリメントを摂取しています。

今年の3月からSMBGをしています。実は健康診断では以前からHbA1cが高値でした。健診結果を見ると2006年からずっと5.3か5.4(JDS値)で*が付いてます。貧血を除き他の数値に異常はなかったのでさほど気にしていませんでした。それが昨年6.0にジャンプアップして今日に至ります。その間の血色素量もずっと低く、11あれば良い方で、毎年*付です。

もちろん今回のHbA1cが改善したのは糖質制限の賜物だと思います。ただ、実際に毎日測定してみて、服用中からはっきりと変化があり、下がっているのを実感したので、私の貧血と血糖値、HbA1cの値には関連があるように思えてなりません。本当のところはどうなのでしょうか?

すみません。話を戻します。
生理の前にむくみ、乳腺の張り、眠気、食欲増進という人並みのPMSもあります。ところが最近このPMSが生理の前に限ったことではなくなってきました。短めの生理終了後、まだ4~5日しかたっていないのにすぐにむくみが出たりしています。しばらくむくみが続くと、ある時急に尿の量が増え、みるみる体重は減り、お腹も少し小さくなります。
以前から女性の体はホルモンに支配されてるな~と常々感じていましたが、逆にホルモンのお陰で何かと予測がついて良かったかもしれません。最近は症状の出る時期がバラバラで次の生理日の予測の精度も落ち(更年期前までは排卵日がわかり、生理開始日も9割方的中していました)、いよいよ本格的な更年期に差し掛かっている気がします。
しかも、むくんでいる時期がとても長いのです(だからお腹も常にぽっこり?)。尿が良く出て、体が軽く、すっきりしてるなと感じる時は一月に10日もないと思います。ホルモンの乱れをはっきりと自覚しています。

だからカルピンチョ先生からアドバイスをいただいた基礎体温なんですね。不調の裏付けが取れそうです。
昔々に数回測って以来で、なんだかがぜん楽しみになってきました。自分の体の仕組みを知ることはとても興味深く、この歳になっても新鮮です。それはSMBGを始めた時にも感じました。

基礎体温とぽっこりお腹を計測し、血圧に留意して、野菜を先に食べ、ちょっこし脂肪も減らしながらMECも十分に味わって、楽しみながらぼちぼちやってみます。
最後にもう一つだけ教えてください。高LDLの記憶、というのはないんですよね?(^^ゞ

また是非結果をご報告させてください。
糖質制限に出会えたこと、カルピンチョ先生のブログに巡り合えたことを心から感謝しています。ありがとうございます。


ご無沙汰しています。コレステロールの話題なのでご意見を伺いたいのです。
妊娠すると必ずコレステロールが上昇します。妊娠後期には1.5倍くらいになって280くらいの方もよく見かけます。この理由はあまりはっきりしたものがないのです。
多くは、胎児はブドウ糖で生きているとなっていますし、母親が胎児にブドウ糖を供給するために自身は脂質を使うためという説明も見たことがあります。

カルピンチョ先生にお聞きした卵の話から行くとわかりやすいと思います。
 卵の黄身はたぶんグラム当たりのコレステロール量は食品のなかで最高濃度です。今まで1日1個しか食べてはいけないという栄養指導もこの4月から撤廃されました。
 さてこの卵のコレステロールは、ヒトの食料のためなのでしょうか?そんなわけないですね。
 もちろんヒナのためのエネルギーと脳神経はじめとした細胞の原料なのだと思います。
 ヒトの胎児がケトン体を大量に利用していることがわかると、この母親の高コレステロール血症の意味が理解できた気がします。ヒナと同じく母体のコレステロールが高いのは、母親の皮下脂肪も含めて、脂質栄養が胎児のためにあるものなのではないでしょうか。
 さて、産婦人科学会も動脈硬化学会も、妊婦のコレステロールが高いからと言って心筋梗塞を起こすとか危険だとか言ってスタチンを飲むべきだと言いません。ノーマークです。この理由もよくわかりません。
 こういうことを見ていますと、コレステロールが上がるといけないとか、特に女性ホルモンがたくさん作られている女性にコレステロールを下げる薬を出すことに、本当に意味がないことが明白な気がします。

カルピンチョ先生
まとまりのないコメントでご迷惑をおかけしました。お返事をいただけたことがうれしくて、一気に気持ちが溢れてしまいました。
糖質制限を続ける中で、いろいろ湧いてきた疑問や変化を誰にも伝えずにいたので、カルピンチョ先生に甘えてしまいました。申し訳ありません。夜中に書いたラブレターみたいでお恥ずかしいです(思いが溢れすぎて、朝起きて読むと赤面するのに似ています)。これからはお聞きしたいことを絞り込んで書きます。

高LDLの記憶について。
高血糖の記憶は江部先生の本で読みました。今現在正常値でも、過去の数値が記憶として残り、影響するなんて怖いなと思いました。
私の高LDLも、様子を見ながら気長に取り組んでいこうと思ったので、その場合、長く高LDLにさらされた血管はその記憶を留めて後々悪さをしないのかな?とふと思ったのでお聞きしました。高血糖の記憶という言葉を意識して書きました。わかりづらくてすみません。少し高めというレベルではないので、心配になりました。

貧血と血糖値について。
こちらもありがとうございます。ゆるゆるとお待ちしています。

かるぴんちょ先生

いつも高コレステロール値をたたき出している小生も参加。

>妊娠すると必ずコレステロールが上昇します。

これ、知りませんでした。勉強になりました。ありがとう御座います。

>女性にコレステロールを下げる薬を出すことに、本当に意味がないことが明白な気がします。

「日本脂質栄養学会」の主張と同じですね。
世界中で女性にスタチンを処方しているのは日本だけだと言ってます。
また、コレステロールは冤罪で、悪者扱いはよしましょう!とも言ってます。
では何故コレステロール値が高くなるのか?と聞かれても分かりません。ただ、カラダが欲してるだけでしょう。という解釈で済ませております。
コレステロール値の測定自体無意味なのかもしれませんね。
早く酸化コレステロールが測定出来るようになるといいですね。

>世界中で女性にスタチンを処方しているのは日本だけ

 うそ、うそ、うそ、そんなことありませんよ。私はNZ在住で、糖尿ではありませんが、血液検査をすると、高いから服用せよと脅迫され、逃げるのがたいへんです。
 
 またカナダ糖尿病協会のガイドラインでは40歳以上の糖尿病患者に全員(男だけとはどこにも書かれていません)服用すべき、です。下記ご参考に。
http://kaigyoi.blogspot.co.nz/2013/04/4055.html

カルピンチョ先生
早々にお返事、ありがとうございます。

血糖値が安定しました、というのは空腹時血糖値と食前、食後血糖値の全てです。
これまで健診で空腹時血糖値が高かったことはありませんでした。ところがいざSMBGを始めてみると、3ケタのことがほとんどでとても驚きました。家庭用の測定器は高めに出る、とどこかで読んだのでそんなものかなと思っていました。

食後血糖値については、この頃はまだ糖質量を気にしながらもちょこちょこ食べていました。食べた分だけはそれなりに上がっていましたし、この量でなぜここまで上がる?ということもよくありました。一日に8~10回は測定し、おおざっぱですが2ケタになることはほぼありませんでした。

鉄剤を飲み始めて15日経ったところでチップが切れてしまい、測定ができなくなりました。そして8日後、測定を再開してまた驚きました。
空腹時が2ケタになり、80台になることも。食前も2ケタになりました。食後も全体的に低めで(平均110前後)、2ケタも見られるようになり、想定外のことはほとんどなくなりました。
何より目を見張ったのは、さらりとした目の覚めるような鮮血でした。それまでは黒っぽくどろりとしていました・・・これは私の主観的な印象でしかありませんが、確かにそう感じました。

チップが切れてしまう、というアクシデントがなければ、こんなにはっきりと変化に気づくことはなかったかもしれません。
食事は毎日違い色々なので、正確に比べることは難しいです。知らないうちに少しずつ糖質量が減り、当然のなりゆきだったのかもしれませんが、食事記録を見る限りでは、この短期間にそれほど劇的な変化があったようには思えないのです。

・・・これが血糖値が安定した、と感じた理由です。医学的に何の根拠もないことかもしれません。それなのにお忙しいカルピンチョ先生を煩わせてしまい申し訳なく思います。

高コレステロールの時間が非常に長かった子供をたくさん産んだ女性が動脈硬化に陥りやすいという話はない、というコメントを読ませていただき、安心できました。
カルピンチョ先生、M先生、ありがとうございます。

ルバーブ 様

>>世界中で女性にスタチンを処方しているのは日本だけ
うそ、うそ、うそ、そんなことありませんよ。

この情報=「コレステロールと中世脂肪で、薬は飲むな」大櫛陽一著 2008年(2010年第2刷) 祥伝社 からです。
P38に「女性にコレステロール低下薬が処方されているのは日本だけ」との記載がございました。
また、P41には「2008年2月に開催された性差医学・医療学会の国際シンポジウムで、私が、日本では検診を受けた閉経後の女性の半数が「高脂血症」とされ、男性の2倍の女性にコレステロール低下薬が処方されていると発表すると、座長の米国およびドイツの女性医師(教授)が欧米ではあり得ないことだと驚いていました。」と記載されてました。

大櫛陽一氏は「日本脂質栄養学会」の重鎮ですね。
「日本動脈硬化学会」はどこまでこの学会(脂質栄養学会)を無視するのかしら? 何せ薬として3000億円の市場で関連医療費を合わせると1兆円市場ですのでわかる気もしますが(笑)・・


>継時的に記録して比較すれば、
主観的なように思えるものも客観的に評価できます。

う~む科学で考えるとは、こういう事なんですね。

という訳で、チップが買えないビンボー人は
食後指をさくっと、というのは冗談ですが、
割かし身近な観察ポイントを細かく・継続して
チェックしてみる事にします。

こうしておけば、突発・急性なアクシデントを
可能な限り防げる?のかな?

少なくとも糖尿病については、そうっぽいです。

カルピンチョ先生
貧血と血糖値について。
もやもやとしていたことの霧が晴れ、とても清々しい気持ちです。
江部先生の2014年と2008年の記事は私も検索して読んでいました。鉄欠乏性貧血の場合はHbA1cが高値にシフトする(2014年)、実際の値よりも低くなる(2008年)、とそれぞれ逆のことが書かれていて、素人の頭では理解できずにいました。でもそれはどちらも真実・・・私にもわかりやすく解説してくださって、本当に心晴ればれです。ありがとうございます。

7月30日のコメントを訂正させてください。
2006年~2013年までずっと貧血でHbA1cは5.3か5.4と書きましたが、2009年だけは例外で、血色素量12.9、HbA1c5.0(JDS値)でした(ややこしくなるので省略しました)。多分何かで受診した際に貧血が判明し、鉄剤を処方された時期が健診日と近かったのだと思います。

これらを踏まえた上で、この10年来のHbA1cの高さは、慢性の鉄欠乏性貧血が少なからず影響していると考えて良いでしょうか?
昨年近所の糖尿病専門医の先生を探して受診た時、健診結果(下記数値)を見せても貧血との関連の指摘はありませんでした。
もちろん、昨年の健診で血色素量は10.9のまま、HbA1cだけが6.0(NGSP値)に跳ね上がったのは、長年の糖質に依存した食生活の積み重ねが原因です。
今後は血糖値安定のために、糖質制限と慢性的な貧血を改善すること(MEC食は貧血にも良さそうです)、血圧とコレステロール値がどう変化していくのかに留意すること、そして地道にコツコツ、観察と記録を続けること・・・

基礎体温は計測3日目です。今日から生理になりましたが体温の変化はほとんどなく、高いままでした。おもしろ~い、私の体♪←カルピンチョ先生のように、心に余裕を持ちたいです。
またご報告致します。この度は本当にありがとうございました。

カルピンチョ先生
初めてコメントいたします。
私の場合、糖尿病ではなく(HbA1Cは5.0でここ数年変わりません)また肥満でもありません。男性で158cm, 50k, 体脂肪率13%の54歳です。逆に太りたいと思い、筋トレと食事を増やし、一時理想体重の55キロまで行きました。しかしコレステロール値が高く、(総コレステロール355, LDL270, HDL54)病院にいくと主治医から糖質制限を勧められました。つまり高脂血症の治療として糖質制限をはじめたわけです。薬としてはロトリガだけ処方されています。私自身の希望もあってスタチン系の薬は飲みたくなかったからです。
 ただ、糖尿病というわけではないので、ただ主食の量を減らすだけで、いわゆるFungらのゆう糖質制限という中途半端なものしかしていません。それでいて有酸素運動の割合も増やしたので、最近の検査では総コレステロール241, LDL169, 酸化LDL117まで減らしました。
 ただ、その中程度の糖質制限と有酸素運動のせいで体重がまた50キロまで減ってしまったのです。主治医からはMEC食も勧められています。元々魚介類が苦手で、肉は好きですからそれはいいのですが、動脈硬化の予防のためには肉はよくない、という指摘もあり、
http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/12.html
またFungの論文もあって、普通に肉を食べて大丈夫なのだろうか、という不安が出てきました。また糖質制限のせいで全体として摂取カロリーがへっているため、いっそもとの食事に戻した方がよいのではないかとも思っています。
 糖尿病でも肥満でもない私のような人間が本格的な糖質制限を行い、さらにMEC食をとるということの意味はあるのだろうか、というのが正直な疑問です。また糖質制限をしていて足りない分のカロリーはどう補ったらよいのか、ということもアドバイスいただけたら有り難いです。ただ、私の場合、肥満に悩む人とは逆に、食べなくてすむならその方がいいのです。正直なことを言えば、55キロまで増やしたときは太るために無理にたべていたところがあります。今は糖質制限を口実に、本当に食べたいだけしか食べていないというのが実体です。
 実際この欄での議論では高脂血症の治療としては糖質制限はむしろ逆効果のような感じですよね。

カルピンチョ先生
 ご丁寧なお返事ありがとうございました。そうですね。とにかく続けてみて様子を見るということをベースにしようと思います。ただ、実践は実践、理論は理論で、実行と同時に理論的な裏付けは求めたいと思います。ここでコレステロールに関して色々書かれていることも、読んでいて安心感を与えてくれます。
 今私の最大の関心は「太る」ことです。これは健康のため、というのもありますが、見栄えのためもあります。確かにBMIは単なる基準で健康という観点からみた場合に個体差があり、どの値が一番いいかはわかりません。しかし、多くの人がBMIを基準にダイエットに励むのも健康半分、見栄え半分だと思います。
 糖質制限の記事を読むと大体関心は2つで
(1) 糖尿病の治療
(2) やせるためのダイエット
です。私のように高脂血症の治療というのはあまりありません。糖質制限を続けながら(2)と逆に太りたい場合にどうするか、というのは一つのテーマだと思います。先生の記事なども参考に私がとりあえずだした結論は
(A)昼食だけ主食を省いたマイルドな糖質制限をする。
(B) プロテインを1日3回飲む
(C) 夕食は多少無理ぎみでも糖質制限などは気にせずに多めに食べる。
です。主治医(かなり信頼できる方で、うまがあっています)とも相談しながら、このやり方を続けてみます。ありがとうございました。

コメントする

(お気軽にコメントして下さい☆丁寧にお答えします。コメントは承認されるまでは表示れませんが今しばらくお待ち下さい。)

糖質制限と病気

関連エントリー

食生活習慣病 ・・・生活習慣病という言葉は正確ではない
すべての人に共通する健康な食事法というのは存在しない
糖質制限はやはり危険なんでしょうというご意見
糖質60%摂取が辛い(体に悪い)人も100人中5~6人いるかもしれない
先天的に糖質制限がつらい人は100人に1~2人いるかもしれない
糖質制限後にコレステロールさらに上昇、血圧も前から高めだったら?
糖質制限を始めたら猛烈な勢いでコレステロール値が上昇した!
マジョリティとマイノリティと基準値と
癌と糖質制限について
糖質制限しているのに血糖値が上昇してきたときには?
糖質制限がうまくいかないという方々へ
厳しい糖質制限ができない体質の人
レッド・ミート(赤い肉)で心血管系疾患が増える理由
肝機能異常が何年も続いているけれど、自分は糖質制限していいのか?
糖質制限を始めたら、貧血傾向にあるようなのですが?
腎機能障害がある場合、糖質制限していいの?ダメなの?
肝機能がすごく落ちている人は、適度な糖質摂取・制限が必要


プロフィール

carpincho3

50代の男性医師です。低糖質ダイエットを実践してその効果に驚き、このサイトを作りました。

連絡先はこちら↓
carpincho3blanco3@gmail.com 
(全角の@を半角の@に変えてください。)

私のブログをまったく読まずに一方的に質問を投げかけるのはおやめください。 いただく質問の答えは、ブログ内の記事、あるいはコメントでのやり取りに記載されている場合が多いと思います。 量が多くて読むの大変だから、ということであれば、知恵袋などの質問サイトをご利用なさってはいかがでしょうか。 また、コメントへの返信やメールへの返信は「無償の善意の第三者」としてやり取りさせていただいているつもりです。 自分の家臣に問いただす殿様みたいな非常識な投げかけは、ときに無視しますので、あしからずです。 コメントやメールには医学的に間違いないようにお答えしたいと思いますし、急に忙しくなって対応できないこともありますので時間がかかる場合があります、ご了承ください。


サイト内検索

当サイト内の記事を検索が出来ます。

記事総数: 328
コメント総数: 3850
スポンサードリンク
糖質制限関連おすすめ書籍
ウェブページ
リンク
読者の皆様へ

糖質制限がうまくいかない人は明らかに一定数存在しますし、その方々の存在を否定するつもりなど毛頭ありません。
人はそれぞれ遺伝子が違い、環境が違い、そのアプローチに挑むときの年齢や健康状態も違うのですから、同じことをしても同じ反応が出ないのは当然のことだと思います。 私も、そのことについては頻繁に言及しています。

しかし一方で、記事一つ一つは、異なる人へ向けての異なるメッセージです。
すなわち、個別記事というものは、どういう人々に何を伝えるか、ターゲットを明快にして書くものだと私は考えています。
そういうところでいちいち、しかし、例外はあります、とか言って全ての人に配慮した注釈を付けると、読む側もメッセージがなんなのかわからなくなります。

したがって、読まれた方の立場次第では、その記事では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。
その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。

ぽっちゃりも糖質も菊芋におまかせ ↑宣伝ヽ(´▽`)/
スポンサードリンク