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2型糖尿病を指摘された人を待ち受けているトラップ


昨年の11月に2型糖尿病とメタボを指摘された43歳女性からコメントいただきました。

空腹時血糖やHbA1cの値はたいへん危険な値です。

(ある糖尿病療法指導士さんの基準ではまだ治療の必要がない数値のようですが)←しつこいカルピンチョ

でも、糖質制限で見事に回復されたそうです。


文章がつたないから公開しないで、ということでしたが、メール差し上げて公開させていただくことにしました。

同じような経緯で苦しまれている方の参考になるコメントだと思いましたし、

それだけでなくて、私にも大きな気づきがあったからです。


不思議だったんですよね。

2型糖尿病の患者さんで、ジャヌビアとメトグルコを飲みながら厳しいカロリー制限を続けてやせ細っている人に、糖質制限を進めてもしたくないとおっしゃる。


どうして糖質制限はしたくないのか聞いてみると、

「せっかく今、投薬しながらうまくコントロールできているのだからこれでいいと主治医も言うし、自分もそう思う」

と。

「この状態を一日でも長く続けて、最後はインスリンのお世話になればいいのだから。」

と。

「それに、ご飯まで食べられなくなるなら生きてる意味がない。」

と。


なぜ、投薬しないでいい糖質制限よりも、投薬しながらのカロリー制限を好ましいと思うのか?

なぜ、糖質制限することにそれほどおびえるのか?

このコメントを読んだことで、その秘密が見えてきたような気がするからです。

以下にその秘密が・・・


*****
ずっと・・・コメントを出そうか悩んでた者です。(小心者^^;)長文になりますがすいません。

あまりの体調の悪さ(1年以上)の末、人間ドックを昨年11月末に受けその時の数値は
GOT 46
GPT 48
AL-P 413

総コレステロール 283
LDL  226
HDL   36
中性脂肪 222

空腹時血糖値 189
HbA1c   9.7

43歳女性 169cm 78.6kg

当然、チェックだらけな結果でした。

速やかに医療機関に・・・とのことで総合病院に行き、重度の糖尿病と診断でした。

糖尿と言う言葉は知ってても、詳しくは知らなかったのでネットで調べました。


当然、先生から言われたのは

「1日1600kcalと次回までに(6週間後)2kg痩せて来てください」

でした。

その日に薬を処方され(トラゼンタ錠5mg)朝食後に1回飲むだけです。


・・・地獄が始まりまして。


カロリー制限を20日ほどしたでしょか。

常に空腹感、当り散らす。

こんなことが一生続くのかと思ったら、もっと数値悪くしてインスリン打つようになれば、普通に食事ができる、なんてとこまで考えました。


が、そのあまりにもひどい空腹感、イライラなどが精神的にもよくないと、他に何か方法はないのかとの淡い希望でネットを探しまくりまして、糖質制限と言うワードにたどり着いたのです。


元々、TVや雑誌などのダイエットなどには「ふーん」くらいな気持ちでダイエット未経験者で来ました。

しかし、理論と言うのが正しいのかわかりませんが
糖質制限の内容に、自分の中で後光が差したといいますか^^;

お正月明けから、スタンダードを始めて、1月の末に病院に向かい、それまで半信半疑であった糖質制限のすばらしい結果に涙出ました。


糖尿以外の数値はほぼ正常範囲内か、高めくらいまでに改善。

肝心の空腹時血糖値は106になり、HbA1cは7.0です!

当然その日帰宅後は、さらに糖質制限を読み漁り
乾いたスポンジに水が含まれていくような色々な情報が見えてきました。

自然に今は3食主食ナシのスーパーになってると思います。

自己採血キットも購入し、計ってますが
寝起きは平均80前後、食後1時間や2時間後でも
まだ120を超える日がありません。

機械壊れてるのかな?と思うくらいです。

自分なりに、糖質を20以下には出来てるのかなと思えるようになりました。


知れば知るほど、糖質制限てすごいなぁと。

しかし、そのすごさは挑戦した人にしかわからないのも事実ですね。



・・・後半は省略、ひとつ前の記事のコメント欄でご覧ください。

*****


未熟者さん

全然問題ない文章ですよ、経過もよくわかりますし、お伝えになりたいこともよくわかります。


最初の検査結果は、うん、なかなか見事なメタボですよね。

超音波検査で見たら脂肪肝もキラキラ全開だったのではないかと(^^;)

800px-Foiegras_20070824.jpg

私も糖質制限開始前はしっかりメタボ予備軍でしたから偉そうに言えた立場ではないのですけれども、確かに危険な糖尿病状態です。


その数値が、糖質制限2か月で肝機能や中性脂肪などほぼ改善

血糖値関連も

空腹時血糖値 189 ⇒ 106
HbA1c   9.7 ⇒ 7.0

とこれまた見事な回復で、熊本宣言の数値まですみやかに復されましたね。

主治医の先生も驚かれていたのではありませんか?



糖質制限反対派の先生方はおそらく

「処方された薬(トラゼンタ錠5mg(DPP4阻害薬))が効いたし、カロリー制限が有効だっただけだ。」

とおっしゃると思います(笑)。


ですが、糖質制限以外でこんな劇的な改善はあり得ません。

実際のところ、高糖質食でカロリー制限してトラゼンタ5mgを飲むだけでそんなに劇的に改善する症例、ゼロに近いと思います。

いきなりインスリン打ちまくりならあり得るかもですけど。

(と、書いて、次の文章を改めて読んで、「ああ!」と、あることに気が付いたカルピンチョ^^;)



最初のカロリー制限はかなりしんどかったようですね。

>当然、先生から言われたのは「1日1600kcalと次回までに(6週間後)2kg痩せて来てください」でした。

地獄が始まりまして。

>カロリー制限を20日ほどしたでしょか。

>常に空腹感、当り散らす。こんなことが一生続くのかと思ったら、もっと数値悪くしてインスリン打つようになれば、普通に食事ができる、なんてとこまで考えました。

・・・この文章読んでみて、あ、これは、日本の病院ではすごい用意周到な仕組みになってるんだなと改めて気が付きました。


それまで食事制限なんてしていないメタボな人に

「糖質はフリーで食べさせておいてカロリーだけを制限する」

すると、何が起きるでしょうか?


メタボな人って、カロリー制限前は、食べ続けることで血糖値を高く保っていました。

糖質食べてインスリン分泌で血糖値が下がったら今度は下がり過ぎるからそのころに急いで糖質食べて、また血糖値が下がりすぎたら糖質食べて。

という風に無限にお菓子や清涼飲料水をご飯の合間に食べていた人たちです。


そういう人のお菓子や清涼飲料水を禁止して、ご飯も量を減らすことで、糖質摂取後のインスリンによる必要以上の血糖値の低下が長く続くことになります。

低血糖状態のイライラ、「食後数時間すると狂暴になる」人はあなたの周りにもたくさんいるんじゃないかと思います(私もかつてそうでした)。

「小腹がすいたんだね。」

とか言ってうどん食べさせたり、ケーキセットを食べさせると狂暴感が薄れてくれる。

これ、本人にも周りにも迷惑ですよね。

この食後低血糖状態(高血糖の後の)を長く続けさせることがどれほど精神を不安定にするか、皆さん、容易に想像つきますよね。

(かつての私の周囲の人たち、ごめんなさい。)


メタボの人に、まずはカロリー制限しなさい、とだけ伝えると、脂肪摂取量を減らしますから、糖質比率はさらに高い食事内容になるのは当たり前です。

糖質摂取による食後血糖の乱高下はこれまでと変わらないどころか、もっと強くなるでしょう。

そして、間食による糖質補給を禁止することで、食後インスリン分泌後の低血糖状態を長く引っ張って、


さらに患者さんを苦しめることができます。

Buddhist_hell.jpg

患者を精神的に追い詰めてどんな得があるのか?

インスリン打ったらカロリー制限気にしないでいいかも、という風に軽く情報を与えておいて、

「いっそのこと早くにインスリン導入してもらったら楽になれる。」

そう思うように仕向けるわけです。


そうしておいて、神のお助けの啓示が下りてきたかのような情報を与えます。

医)「早期インスリン導入が糖尿病の治療には優れた効果を発揮することが最近分かってきました。
 しかしインスリンを打ちはじめたら終わりだという風に思い込まれている方が多くて、

 われわれもそう簡単にこの方法に踏み出せないのです。」

すると、

患)「せんせい、インスリンを最初から打っても大丈夫なのですか?」

医)「大丈夫ですよ、最初に一気に導入して、数値を改善してから徐々に食生活などを改善していけばインスリンを中止することができます。」

患)「それで糖尿病は治っちゃうのですか?」

医)「いいえ、糖尿病は一生付き合うつもりで対処しなければいけない病気です。でも、最初にインスリンを打って状態を改善してしまえば、そのあとは軽い飲み薬でコントロールしていけばいいのです。」

800px-130922_Lake_Toya_Toyako_Hokkaido_Japan01s5.jpg

患)「せんせい、おねがいします!インスリンうってください!

医)「そうですか、よく決心されましたね、あなたにはインスリンの早期導入療法を始めて差し上げましょう(よっしゃ、計画通り♪)。」

カピ)・・・(^^;)(^^;)(^^;)


う~ん素晴らしいトラップだ。(一応、私の妄想ですからね、お断りしておきますが。)



ここから、さらに、冒頭の私のクエスチョンへの答えです。


もしもこの、厳しいカロリー制限の糖質乱高下を、とてもまじめで勤勉な患者さんが無事に乗り越えたとしましょう。

そのうち体がカロリー制限に何とか慣れてきます。

体重はものすごく減って、筋肉も落ちてカリカリですが、それが普通だと思えるようになるのですね。

人間の適応力って素晴らしい。

総摂取カロリーが糖質食で体を維持していくのにギリギリまで絞っているので、食後高血糖も軽めで済んでいます。

薬も使って下げていますしね。


ようやくこの状態で慣れてきて、主治医からも褒められます。

そしてある日の外来での会話。(カルピンチョによる妄想です)


医)「よく頑張りましたね、あなたの状態は安定しています。HbA1cは7.0%前後ですが、糖尿病の方で発症後3年以上もたっていて、この程度の投薬量でこの数値にとどまっているのは非常に優秀な方ですよ。よかったですね。」

患)「ありがとうございます♪」

医)「年を取ってくるとだんだん膵臓の機能も加齢で弱ってきますが、そのときになったらちょうど良いタイミングでインスリンを導入すれば大丈夫です。幸い、今はDPP4阻害薬が使えるだけでなく、SGLT2阻害薬などの新薬も出てきているので、このままインスリンを使わない投薬治療を一日でも長く続けるように、これからもカロリー制限と毎日の運動を欠かさないように頑張ってくださいね。あなたは大丈夫ですよ、この調子なら。」

患)「そういっていただけると安心です、がんばります。・・・先生、ところで質問があるのですが。」

医)「はい、どうされましたか?」

患)「実は私の友人が同じような数値の2型糖尿病だったのですが、最近、本で読んだという糖質制限療法というのをはじめまして、HbA1cは5.6%にまで回復、投薬も全部やめたと言っているのです。」

医)「ほう、その方はどちらの病院で管理されているのですか?」

患)「それが、インターネットと本で得た知識で勝手にはじめて、主治医とけんかして投薬も勝手にやめているというのです。」

医)(ぐっとのりだす)「○○さん、それが糖質制限の危険なところです。」

患)「と申しますと?」

医)「日本糖尿病学会は糖質制限を否定しています。百歩譲って、糖質摂取量を減らすことも認め始めていますが、60%から50%に減らすまでの範囲です。40%以下に減らすような極端な糖質制限は危険です。東大病院の偉い先生が言ってるのだから間違いないです。」

患)「そうなんですか?友人は極めて元気そうですし、痩せて若返っていますけれども。」

医)「〇〇さん、わたしは糖尿病専門医として、あなたを安全に健康に導く義務があると思っています。私は糖質制限を勧めません。もしも糖質制限をされるのであれば、低血糖の心配がありますので、今後は投薬などが非常に難しくなってきます。そうなってくると、この病院で管理を続けていくのは難しくなる可能性があります。」

患)「あ、そうですね、私の友人もそういわれて今は一人で食事療法だけを続けています。」

医)「〇〇さん、お分かりだと思いますが、糖尿病は発症したら一生付き合っていかなければならない病気です。その病気なのに主治医の認めない食事療法をとることがどれだけ大変なことなのか、考えてみてください。」

患)「そうですね、わたしもご飯や麺が大好きですし。カロリー制限にも慣れてきました。今では何も見なくても食べ物のカロリーがすぐわかって計算できるようになっています。」

医)(両手を上げて嬉しそうにする)「素晴らしい!そうでしょう、カロリー制限食をきっちりつづけてこられた○○さんは今、非常にコントロールの良い状態にあるのです。でも、最初はカロリー制限を守るのって大変だったでしょう?

患)「ええ、今でこそ平気ですが、最初のころの食事のがまんの苦しみと言ったら大変なものでした。イライラして家族に当たり散らしていたし。」

医)「もったいないと思いませんか、これまでかけてきた努力が。・・・糖質制限を今からまたはじめて、ああいう苦しみをもう一度乗り越えられますか?

患)「いやあ、あんな苦しみは二度とごめんです。そうですね、せっかくコントロールがうまくってるのだから、わざわざリセットして最初から苦しむことないですね。」

医)「そうですよ、あなたの糖尿病はとてもよくコントロールされていますから。わざわざそこから離れて新たな食事制限で苦しむのは無意味だと思います。」

患)「そうですね、友人もいい年して焼肉とか脂っこいものばかり食べてますから、ちょっと心配だけどなと私は思ってるんです。」

医)「まさしくそれですよ!あんなに脂っこいものを食べて健康に良いわけがない。動脈硬化が進むにきまってます。糖質制限は20年後、30年後にどうなるかのエビデンスなんてどこにもないんですよ。」

患)「先生、よくわかりました。私はこれからも先生についてまいります。一生よろしくお願いします。」

医)「ええ、一緒に頑張ってまいりましょう、長い闘いですが私もずっとサポートしますので。」

患)「先生にお話しして糖質制限を思いとどまれてよかったです。」


カピ)・・・・・・・(´・ω・`)なるほど。

800px-Capibara_2_edit.jpg
(画像に特に意味はありません、ちょっと休憩♪)


2型糖尿病患者に最初に宣告される

「一日1600kcalのカロリー制限」

これがどれほど患者を最初に苦しめるのか。

拷問とまではいいませんが、厳しい修行の類に近いと思います。

でも、まじめな日本人はそれを頑張って我慢して乗り越える人が多いのですね。


厳しい修行好きな人が多いし。(笑)


そしてその生活が身についたころに、その修行の成果を称賛される。

そしてその成果の果てに待っているのが

「食事コントロールがうまくできているので最低量の経口血糖コントロール薬服用を続けましょう、よかったですね、○○さん。」

というお褒めの言葉、心へのご褒美。

辛い努力でも耐えて頑張った人はやはり報われるんだという達成感の心地よさ・・・



でも、もしもそれを糖質制限に切り替えるとしたら、

「またあの苦しい食事制限を新たに導入しなくてはならないのか。」

という心のブレーキもかかります。


それだけでないです、

もしも糖質制限がうまくいってしまったら、

それまでの自分の努力は何だったのか?

耐えて頑張って継続してやっと楽にできる容易になったそれを、なんで自ら否定してしまう必要があるのか?

そういう、「自分が築いてきた人生への執着」も強く働きます。

まじめな人ほど、強く働きます。


医)「せっかくうまくいってるんだからまたわざわざ最初からやり直すことないんじゃないの?」

医)「糖質制限でもうまくいくかもしれないけど、今、あなたはカロリー制限でうまくいってるじゃないの。」


アンチ糖質制限の糖尿病専門医から投げかけられるこれらの言葉が後押しして、糖質制限に行くことをやめるのですね。



糖質制限を推進しているものとしては

「なんともったいない、そこまできて思いとどまるとは!」

なのですが、

そのように思いとどまらせるのが、最初の

「ともかく一日1600kcalにカロリー制限して痩せてください。そこからです!」

というトラップなのです。


カルト集団に入れて洗脳するときに最初に衝撃的な体験をさせて価値観を崩壊させるという方法が有名です。

あれに近いパワーがある方法だったんだな、最初に唐突に突きかけられる

「カロリー制限しなさい!」という言葉は。。。


「低血糖空腹イライラ地獄」に陥れて自我崩壊させることで、主治医の言葉に縋り付くようになるのです。

それがよ~くわかったコメントでした。(←あくまでもカルピンチョの妄想です)

コメントありがとうございました。




でも、幸い、コメントくださった「未熟者」さんはインターネットで糖質制限という方法にたどり着くことができました。

(彼女にとってはあまりにもカロリー制限が辛かったのが幸いしたのかもしれないですね。^^;)

そして糖質制限にたどり着き、最初のコメントに紹介したような結果を得ることができたのです。

そこからがすごいですね。


>当然その日帰宅後は、さらに糖質制限を読み漁り、乾いたスポンジに水が含まれていくように色々な情報が見えてきました。
>自然に今は3食主食ナシのスーパーになってると思います。
>自己採血キットも購入し、計ってますが寝起きは平均80前後、食後1時間や2時間後でもまだ120を超える日がありません。
>機械壊れてるのかな?と思うくらいです。


・・・非常に良い流れです。

糖質制限を実践してみて、自分の身体でその効果を体験してから理論をもう一度きちんと読んでみる。

これ、とても大事です。

これからも糖質制限を継続されて、自分の頭で考えて楽しく食事をして健康を維持されますように。


わたしも糖質制限は一生継続します。

共にがんばりましょう。(主治医風^^;)




<注記>

例によって、この記事には私の「空想(妄想)」が織り込まれております。

医師が最初から洗脳目的で患者にカロリー制限を強制することなど決してないと思います。

偶然そうなってしまっているという、単なる結果だと思うのであります。


「妄想で事実を歪曲して記事にするな!」

というコメントございましたら、遠慮なくコメント投稿ください。



できるかぎり論理的に誠実に対処させていただきます。

感情は抑えて書きますのでご心配なく(爆)。





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2014年2月26日 01:12

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コメント(14)

お久しぶりです!
先生、以前動物性蛋白と植物性蛋白摂取での違い云々で質問しましたveganの春の花です。
毎回楽しみに拝読しております。
お偉い管理栄養士様の記事も幸運?!にも第一稿、一部分怒り、おおむねニヤニヤしながら(^◇^)読ませていただきました。

私、実はあるマイナー科の医療従事者なのですが、先日ある糖尿病患者さんとお話しする機会がありまして。
その60代男性患者さんの主治医は医師自ら糖質制限を勧めてくれたそうです。
結果血糖100前後、HbA1c7%を切るくらいでコントロールほぼ良好。

「ただ、先生から『糖質を全くとらないのは怖いので朝だけ食パン一枚くらい食べておいたら?』といわれてるのでそうしています」とのこと。
スタンダード糖質制限ですよね?でも高糖質カロリー制限食を指導するより何万倍も素晴らしい!!

最後にその患者さんがちょっと不服そうにポツリとおっしゃった一言が印象的でした。
「入院中はあんなに米を食わせられたのに…」

流れは確実に変わりつつあると実感した一コマでした。

カルピンチョ先生

誰でも見れる、「糖尿病リソースガイド」から

● インスリン療法中の2型糖尿病患者 HbA1c7%未満の半数以上が低血糖を懸念

http://dm-rg.net/news/2014/02/014446.html

インスリン治療を行っている患者の7割は主治医が決めた治療目標を知っているが、うち7割は目標値(HbA1c値)を達成していないことが、ノボ ノルディスク ファーマが行ったアンケート調査で明らかになった。
 低血糖の発現を気にする程度について尋ねたところ、HbA1c7%未満の患者の55%が「低血糖を気にする」と回答。HbA1c8%以上の患者の40%も同様に回答しており、低血糖に対する懸念が根強いことが示された。また、高血糖と低血糖の重要度を分析したところ、HbA1c7%未満の患者の45%、およびHbA1c8%以上の30%が、「高血糖よりも低血糖の方が気になる」と回答した。
 血糖値が安定せずにバラつきがでる原因について患者に尋ねたところ、「食事」、「運動」、「ストレス」が理由の上位を占めた。一方、「インスリンの種類」、「単位数」、「タイミング」など製剤が原因だと考えている患者は約4割おり、うち半数以上が低血糖の発現を気にしていた。

 調査結果について、東京医科大学内科学第三講座(糖尿病・代謝・内分泌内科)の小田原雅人主任教授は「糖尿病合併症のない患者群の血糖コントロールが、合併症のある患者群よりも悪い傾向も示され、早期から血糖値を良好に保つことの重要性について注意喚起する必要性が示唆された。低血糖の発現を重要視している患者が多く、血糖コントロール不良ながら低血糖を気にしている患者が少なからずみられた」と述べている。

 小田原主任教授は、持効型溶解インスリン製剤デグルデク(トレシーバ)について、▽1日1回の投与で平坦な血糖降下作用を示し、その効果は24時間を超えて持続する、▽夜間低血糖の発現頻度が減る、▽プレフィルド型ペン型注入器「フレックスタッチ」を使用できる――などを指摘。

 持効型溶解インスリン製剤の使用経験で、夜間の血糖値が安定する傾向が認められる。夜間低血糖リスクを高めずに空腹時血糖値を是正し、目標とするより良い血糖コントロールを目指すことができるインスリン製剤は治療の選択肢となるという。  

● 糖尿病で足を切断しないために 足の動脈硬化「閉塞性動脈硬化症」

http://dm-rg.net/news/2014/02/014445.html

*************************************

わなにかからずに、『糖質制限』をしているものにとっては、無用なコメント。あるいは有害なコメントですね。

>東大病院の偉い先生が言ってるのだから間違いないです

千葉大学がValsartan誇大広告で強制捜査を受けました。この論文の指導者の小室一成氏は、現在は東大教授です

カルピンチョさん

今回のエントリの方が前回の訂正前や自分が書いてる内容よりよほど過激だと思うんですがww
いやー素晴らしい内容だと思います。糖質制限反対派は我々を江部信者と言うそうですがこっちは連中を一日1600kcalカルトと呼びましょうか?男は1800でしたっけ?まあ体格も何も考慮しない無意味な数字にこだわってちゃ進歩も何もないでしょうけど。

上手にコントロ-ルできない悩みを打開したいと相談後、嵐がやって来たのでドキドキいたしました!^^

糖質制限していなければ、インスリン今の3倍です。1型こそやるべきなのです。
これからも、はりきって美味しい糖質制限メニュ-♪自分と家族に作ってまいりますよ~!

カルピンチョ先生
1型への配慮いつも忘れず添えてくださってますね、ありがたいです。

ス-パ-をしながらも、上手くいかないことが確かにあり、その独特な特徴を先生は私の主治医より本当によくよく御存じなのでたいへん驚きましたし、嬉しかったです。

成功例が次々投稿される中、相談しにくく感じている方が自分以外にも必ずいらっしゃるかと思うのです。

自分で工夫しつつ進むのをまずは前提に^^
しかしどうにもわからない,あるいは素朴な疑問が湧いたとき、どうかまた投稿させてください。

カルビンチョ先生

初めまして。

私は60歳女子です。  いつも楽しみに読ませて頂いております。

昨年4月熱湯がお腹にかかり大きな火傷をして○○大学病院の皮膚科に搬送され、そこでとんでもない治療をされ、痛くて苦しんでいる所をお友達の看護師さんに湿潤治療をして頂き、それからはアッという間に治ってしまいました。

そのお友達から糖質制限を聞き、直ぐにスーパー糖質制限を始めました。
彼女はとても良く勉強をされていて質問しても的確にに答えてくれるので、すぐに納得できます。

私は特に持病は・・  いやありました心臓弁膜症が・・
でも特に治療はしなくてもいいらしく、時々不整脈がでています。

糖質制限の効果は素晴らしく、数え切れないくらいです。

今日の医者と患者のやり取りは最高でした。
なので思わずコメントしたくなりました。

私の姉(70歳)Ⅱ型 と医者とのやり取りかと思ってしまいました・・

姉は医者に言われるまま真面目に頑張ってカロリーコントロールをして医者から褒められています。

最初は投薬だけだったのに1年前からは椎間板ヘルニアの手術の為にインスリンを使うようになりました。

糖質制限の話をしたらすぐにいいね、と言ってくれたのは良かったのですが、主治医に糖質制限をすると言ったら、そんな事をしたら体がボロボロになる、貴女は糖尿病歴がながいんだから・・  と脅され、私が治してあげるから、今年中にはインスリンを辞める事ができるから・・
と言われたそうですが、未だにインスリンはやめられていません。

やはり低血糖を怖がっている感じですね・・

医療従事者ではない私が言うから説得力がないんだと思い、後はたがしゅう先生におまかせすることにしました。

私が住んでいる山陰地方で糖質制限を広めようとお友達の看護師さんと「山陰糖質オフ会を」先月立ち上げました。
たがしゅう先生にも多大な協力を頂いておりとても感謝しています。

少しずつ着実にひろまっていけばいいかなと思っています。

カルビンチョ先生、江部先生、夏井先生、たがしゅう先生の更なるご活躍を期待しています。

今日の会話はサイコーでした。

ありがとうございました。


カルピンチョ先生、記事にしていただきありがとうございました。
これだけの記事を書くのはとても時間もかかることでしょう。
本当に頭の下がる思いです。

本日病院の日でした。
毎日測定器で計り、悪くなってはいないはずとは思いつつ
楽しみ半分、緊張半分のような診察待ちをしてました。
主治医は大変驚いていて、「よし!薬止めましょう」とのなんともうれしい言葉をいただき中性脂肪値が高いのですが、もう少し頑張りますとお薬の提示はお断りしてきました。

「糖質制限してるようですが、全カットじゃないですよね?」と聞かれましたが
「制限です」と言葉遊びをしているような感覚に
少し笑えましたが事なきを得ました。

発見時9.7だった数値が2回目では7.0になり
本日は5.9までいけました。
空腹時も、89と糖質制限様さまです。

先生のブログや、読者の方々の経験談や知恵に
どれだけ救われたでしょうか。
感謝の気持ちでいっぱいです。

お忙しいとは思いますが、ブログを楽しみにして
まだまだ勉強させていただきます。

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糖尿病と糖質制限

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carpincho3

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(全角の@を半角の@に変えてください。)

私のブログをまったく読まずに一方的に質問を投げかけるのはおやめください。 いただく質問の答えは、ブログ内の記事、あるいはコメントでのやり取りに記載されている場合が多いと思います。 量が多くて読むの大変だから、ということであれば、知恵袋などの質問サイトをご利用なさってはいかがでしょうか。 また、コメントへの返信やメールへの返信は「無償の善意の第三者」としてやり取りさせていただいているつもりです。 自分の家臣に問いただす殿様みたいな非常識な投げかけは、ときに無視しますので、あしからずです。 コメントやメールには医学的に間違いないようにお答えしたいと思いますし、急に忙しくなって対応できないこともありますので時間がかかる場合があります、ご了承ください。


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糖質制限がうまくいかない人は明らかに一定数存在しますし、その方々の存在を否定するつもりなど毛頭ありません。
人はそれぞれ遺伝子が違い、環境が違い、そのアプローチに挑むときの年齢や健康状態も違うのですから、同じことをしても同じ反応が出ないのは当然のことだと思います。 私も、そのことについては頻繁に言及しています。

しかし一方で、記事一つ一つは、異なる人へ向けての異なるメッセージです。
すなわち、個別記事というものは、どういう人々に何を伝えるか、ターゲットを明快にして書くものだと私は考えています。
そういうところでいちいち、しかし、例外はあります、とか言って全ての人に配慮した注釈を付けると、読む側もメッセージがなんなのかわからなくなります。

したがって、読まれた方の立場次第では、その記事では自分の存在を無視されているように感じる、配慮が足りないと感じられる記載内容があり得ます。
その場合、その記事はほかの人に向けられた記事であると、スルーしていただけたらありがたいです。

よろしくお願いします。

ぽっちゃりも糖質も菊芋におまかせ ↑宣伝ヽ(´▽`)/
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