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毎日糖質を摂取しないと脳の発育が悪くなるほど人間は弱い生き物なのか?




鳥のヒナは糖質がほとんどない卵の中で育ち、立派に走り回り、親の後をついていくことのできる段階にまで成長します。

神経や脳の基本的な発達に、(親から与えられた)糖質が必要ないことは明らかです。


人間の胎児も糖質ではなく、ケトン体をエネルギーとして育つように思われます。

⇒ 人間の胎児や胎盤のケトン濃度は非常に高い 
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat26/post_215.html



その一方で、一部の医療関係者や栄養学者は

「人間の赤ちゃんの脳の発達には糖質が不可欠であるから、たとえ妊娠糖尿病の患者さんでも毎日糖質を食べさせるべきである。」

と、主張されます。


糖質が一番大事、妊娠中毒症糖尿病でもしっかり糖質を食べなきゃダメというその主張。

科学的に考えて根拠がないんです。

食後高血糖を招く食べものはほぼ糖質なのですから、糖尿病の人に食べさせるべきではないのは明白です。


さらに、歴史的に、一般的に考えても論理的におかしいのです。

(日本人は神代の時代からお米を食べているからやめられないという糖質信者の主張にならって考えてみます。)



現代では、日本を含む先進国においては、安価で小麦粉、砂糖、米などを手に入れることができます。

発展途上国においてもかなり似た状況に近づいていますね。


でも、こういう状態が出来上がったのは、ここ数世紀のことです。

100~300年程前までは「小麦粉や米でカロリーの半分以上を摂取できる便利な」社会ではありませんでした。


たとえ小麦や米を作っても、支配者階級に対して年貢として納めるだけでした。

世界中の人民の多くは、半農半漁の生活をしていたはずです。

こういう人たちの大部分は、「妊娠したからと言って米や小麦を豊富に食べられる」という環境にはありませんでした、砂糖なんて、明治時代でもお薬扱いでした。



つまり、ほんの数百年前までの妊娠中の母親の大半は、毎日十分な量の穀物や小麦、まして砂糖類なんて食べることはできませんでした。

低糖質食を食べていたはずです。

500年程前、戦国時代ぐらいまでは日本人のほとんどがカロリーの半分は狩猟採集した動植物で得ていたはずです。


では、その当時の日本人の知能指数は、現代に比べて低かったんでしょうか?

現代人なみに、糖質を毎日食べることができた支配階級の子供だけが、知能指数が高かったんでしょうか?

(絶対的なカロリー不足である栄養失調の状況は想定しないで、です。)


どう思われますか?



もっと考えてみましょう。


糖質中心生活に転換して、まだ100年程度の人たちもいますよね。

狩猟採集生活で低糖質の旬の食材しか食べていなかったのに、定住して農耕するように強制されたアイヌの人たち

野生動物の生肉や内臓だけでバランスよく生きていたのに狩猟を制限され、定住して配給の小麦粉やラードを食べるよう強制されたエスキモーの人たち

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彼らは、明治政府や合衆国政府に糖質中心食に強制されるまで、低糖質ライフでした。

では、農耕生活を強制される前の彼らの知能指数が低かったと思われますか?

合衆国政府や明治政府のおかげで彼らの妊娠中の胎児の脳の発達が促されて次世代以降の知能がアップしたと思われますか?


ばかばかしい (*´Д`)


数百年前の人々も、エスキモーの人々も、アイヌの人々も

それぞれが豊かな暮らしと、独自の高い文明を持つ人々たちであったはず。


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(現代文明と質は異なりますが、決してレベルが低いわけではない、独自の高度に発達した文明です。)

糖質をたっぷり食べてないから知能が低いなんて話はどこにもないです。



「妊娠中の母親は赤ちゃんの脳の発達のために毎日糖質を食べないとダメです!」

と、主張される先生方。

ほんのここ百年で人類ができるようになった食生活が絶対正しくて、それ以前のライフスタイルである低糖質食だと胎児の脳の発達が遅れるという論理。

人類の歴史と照らし合わせて論理的におかしくないかどうか、考えてみてください。


逆も考えてみましょう。

もしもほんとうに糖質摂取がとても重要なら、

毎日高糖質食を思う存分食べることができるようになった日本人はこの数世代で、かなり賢くなったはずです。

明治時代や大正時代に生まれた子どもよりも、現代に生まれ育った子どもの方がずっと知能が高い。

そう思ってらっしゃるという理屈になりますが、それでよいですね?(笑)




確かに、糖質は効率の良い便利なエネルギーです。

それは認めます。


ですが、


「糖質摂取にすがりつかないと自分の胎児の脳の発達もままならない。」

「飢饉のたびにアホばっかり生まれる。」


それはチガウデショ?


人間は、そんなにもろい存在ではないと思います。

食べるものがちょっとやそっと増えても減っても、胎児の発育を護るメカニズムをわれわれは持っているはずです。

(つわりを経験した人ならわかりますよねw、毎日たっぷり糖質食べないと胎児がバカになるなんて結果がないこと)

そうでないと困るんです。


では、どういうメカニズムが考えられるのでしょうか?


⇒ 妊娠中の赤ちゃんの脳神経系の発達に必要な栄養素は母親の身についている (準備中)


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2015年4月12日 16:23

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コメント(4)

私も昨日自分のブログで書いたのですが、仮に100歩譲って胎児の成長に糖質が必要だとしても、母体の肝臓で糖新生が行われている以上、何の問題もないですよね。

(そうじゃなかったら母体だってとっくに低血糖になってしまっているはずですから…)


また、ヒトの脳には糖分が必要云々に関しても、失礼ですが1日中甘いものだの菓子パンだの食べてるような人で賢そうな人を見たことがありません。むしろ逆かと…

糖質を極力減らして、3ケ月目に入ったところです。
体重減少は4.4Kg、こんなもんなのか、、、、。

身長161で72.3が67.9です。
健康診断で、内臓脂肪より皮下脂肪が多いと言われたことがあります、遅い減り方なのでしょうか?代謝も悪いほうだと思います
ただ、きつかった洋服が入るようになったので、いいかな~。
とも思っています。スーツが2セット復活です。

ただ、いつか私の様子が変わって夫が気がついたら糖尿&痛風の夫にも進めるつもりです
まだ、説得力がないのでひみつです。
体調は悪くないので末永く、、、、。

自分に言い聞かせるためにもメッセージ入れました。
また、ときどきブログ覗きに来ます。


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糖尿病と糖質制限

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