現代日本のメタボ中高年は糖質制限すべきです
進化の話、特にそれに糖質摂取が果たした役割の可能性について。
糖質過多な社会では糖質制限が苦手な人がいるかもしれない、という可能性について。
2013年9月19日と9月21日にまとめて5つの記事を書きました。
これ、誤解されているかもしれないので書いておきますけど
わたしは、
現代日本の中高年のメタボ(および予備軍)はすべからく糖質制限にトライすべきだ
と思っています。
(もちろん、正しい方法で。)
これほど容易にメタボとその予備軍を、体重も血液検査も正常域まで戻してくれる方法を他に知りません。
それは当然の前提の上での、9月19日と21日の考察であったことをあえて告げておきます。
どうも、私が糖質制限を批判し始めたと勘違いしている人がいるのではないかと不安になってきました(笑)。
しつこいですが、
糖尿病の食事療法で最も望ましいのは糖質を制限することだと思っています。
糖質を50-60%摂取してカロリー制限すればいいというのはほんとうに馬鹿げた話だと思います。
さらに、その食事療法を推進している先生の中には、その食事療法をしながら、下がりきれない血糖値をインスリンやSU剤で厳しく下げた患者さんたちの死亡率が高かったことを引き合いに出して、「だから同じように血糖値を下げる糖質制限も危険だ」という、まったくわけのわからない論理展開をして糖質制限が危険だとおっしゃる人もいます。
最初は、「だいじょうぶか?この先生、若年性○○症じゃないのか?」
と思いましたが、そうではなくて詭弁を弄されているだけなのだと思います。
それがどれほどわけのわからない論理展開なのか、わかりやすいたとえ話をそのうち提供したいと思います。
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat12/post_178.html
スポンサードリンク 2013年9月23日 23:43 スポンサードリンク
> どうも、私が糖質制限を批判し始めたと勘違いしている人
大丈夫ですよ。そんな人は頭の固い石(わざと)しかいませんよ。
しかし、前のでの極端な例を持ち出して糖質制限はダメだ言う人いるんでしょうねー
もしくは治療を標準化できないのでダメだとか・・
そもそもどんな病気だって治療はその人ごとにやらなければいけないものだし、
そもそもその人の体質に合わせた方法を指導する事こそ医師の仕事ではないでしょうか?
ただ糖質?gと言うだけならそもそも医師の必要性がなくなります^^
そーゆー発言をする人は自分の首を絞めているの気が付いているのでしょうかね?
カルピンチョ先生
誤解していませんよ。
大丈夫です。
いろいろな角度から、糖質制限の安全な実行の仕方について、考えるのはとても大切なことだと考えています。
naoさん
ありがとうございます。
いつも読んでくださってる方々は誤解なさらないと思うのですが、ふらりとやってきた人が読むと混乱するかもしれないと思って追加しました。
ありがとうございます。
日本糖尿病学会の先生方の中には、日本人全員が長鎖脂肪酸代謝障害を持っていると考えているとしか思えない人たちがいますからね。
そうでなくても、
「1万人に1人でも危険な人がいれば糖質制限はするべきではない」
とおっしゃる。
「それならば、1万人に1人に副作用が出ても駄目やいうのなら、この世に使える薬などないという話になるんですけどねえ。」
そういうと、
「それとこれとは別の話、薬はいろいろ検査して国が許可してるから副作用が出るのは問題ではない」
いうこと平気で言わはるんですわ。
「おかみが決めたことに多少の例外が出るのはかまわない、おかみが決めてないことで副作用が出るのは大問題、おかみ(学会)が安全基準を決めるまでは手を出してはいけない」
というふうにおっしゃる。
つまり
「絶対に安全な糖質制限の仕方を学会が決めてそれに従って食べるならともかく、素人がやるのは危険である、俺たちが指導するまで手を出すな。」
というわけですね。
ともかく自分たちの権威、影響力を維持することに必死なんですね。
目の前でどんどん糖尿病が悪化していく患者さんのことなんかどうでもいいんですわ。
って脱線してるな、すみません。(^_^;)
わんわんさん
そう言ってもらえるとホッとします。
糖尿病と遺伝子配列の多様性に関しても記事を書いてみたいと思います。
(こちらは関連遺伝子が実に多いのでしばらくお待ちを(^_^;))
カルビンチョ先生 こんにちは
私が先生のこのページにたどり着いたのは、糖質制限を初めて間もないころ、あまりの効果に逆に怖くなってしまい、
本当にいいことづくめだけど、危険はないのだろうか
もしかして、とんでもなく身体に悪い影響があるのではないだろうか
という懸念から、「低糖質」、「危険」というキーワードで
検索したのが、きっかけです。
私と同じような、不安をもつ糖質制限のビギナーはおそらくたくさん居ると思います。
だからこそ、先生には、頑張ってほしいです。
ぺんぎんさん
ありがとうございます。
メタボやメタボ予備軍の中年男性が糖質制限をやってみると、その劇的な効果にものすごい衝撃を受けます。
それまでのダイエットの考え方だの、糖尿病食の栄養指導だったのはいったいなんだったのか。
医者の私であればいろいろ考えることはできるのだけれども、そうでなければけっこう大変です。
(医者の一部にとっては別の意味でよけいに大変ですがw)
私のサイトが不安を持つビギナーさんたちの解決の場になっていれば嬉しいです。
ときどきちょっと難しすぎるかもしれませんが、それもまたこのサイトの特徴ということで(笑)。
初めまして、ブログ読んで実践しその効果に驚いています。
現在HbA1c(NGSP)5.5でメトグルコ朝晩2錠服用です。
個人判断ですが、数値的には若干の余裕があるので
メトグルコの服用について悩んでおります。
このまま飲み続けることで弊害が出るでしょうか?
もしくは主治医にメトグルコの休止を願い出るべきでしょうか?
副作用などが心配で、特にそのようなものがないのであれば
保険的に服用し続けようかとも思います。
メトグルコよりも保険的に服用するべき薬(予防するようなもの)は別にあるのでしょうか?
ご教示いただければ幸いです。
カルビンチョ先生
はじめまして、
いつも難解でいて・どこかお茶目な内容を楽しませて貰っています。
お忙しい中、ありがとう御座います。
ところで本日意を決し書き込ませてもらったのは、
下記のブログの難解な?糖質制限批判をどう考えれば良いか
わからないからです。
筋トレを取り込んだ○○○○さんの
糖尿病も〇〇〇〇〇〇〇○ダイエット
ttp://〇〇〇〇〇〇〇.blog.fc2.com/
カテゴリ
誰も治らない糖質制限
における一連の糖質制限批判、
カルビンチョ先生なら、どう応えられますか。
お時間のある時にでもご教示ください。
糖尿歴5年さん
効果があったようで何よりです。
というかそのHbA1cならメトグルコを飲む必要はないですね。
メトホルミンに関しては危険な話はほとんどありませんし、がんの予防効果があるとかインスリン抵抗性の改善にいいとか、主治医に頼み込んで飲みたがる人もいるwwぐらいですが、別に飲まなくていいと思います。
主治医の先生に次回の診察の時に相談してみればいいと思いますよ、それまでは飲んでいても特に問題ありません。
糖質制限していて、体調がよくていろいろと数値が良いならほかに必要ないです。
駄目親爺さん
書き込みありがとうございます。
筋トレで筋肉もりもりになるのは血糖値を下げる一つの方法です。
できる人はやればいいと思うし、この作者さんの主張される糖尿病対策を否定するつもりはまったくありません。
私も10年以上前には運動して半年で20㎏痩せたりしてましたけど、もうそんな時間と体力が作り出せません。
毎日のようにスポーツジムに行く時間が取れるなんて羨ましい限りです。
糖質制限批判のカテゴリの記事については、さくっと読ませていただきました。
批判の論拠として紹介されている英語文献についてきちんと読んでからコメントさせていただきたいと思います。
しば~らくお待ちください、論文読むのも面倒な作業なので、遅くなります(笑)。
ただし、このカテゴリの記事をさくさくっと読ませていただいた限り、このブログ作者の方が原著を読んでるとはどうも思えないんですよ。
インスリン分泌に関しても基礎分泌と追加分泌の概念すらごちゃごちゃになって正しく理解されていないように感じます。
門脇先生の論文とかも、この方が解釈されているようなことをホントに書いているのかどうか、極めて怪しい気がします。
それと、
「たまには小難しいことも書かねば、」とか言って詳しく書いてある記事がありますよね。
ほかの記事と文体があまりにも違うので、フレーズをところどころ切って検索かけてみたら、とある日本人研究者が抄読会で文献を詳しく紹介しているホームページの記事のリライトのように思えました。
「だ、である調」から「ですます調」に書き換えてありますが、フレーズはあちこちまるパクリです。
という具合ですから、応えるも何もって感じなんですけど(笑)。
カルビンチョ先生、早速ありがとう御座います。
カルビンチョ先生・江部先生のブログを参考に、糖質制限して、
凄く体調が改善されたのですが、
○○○太さんの小難しい(笑い)記事で、少々(かなり)不安になってしまい、
先生なら、的確な判断をしていだだけると思い、
書き込みをしました。
ひとまず安心して、糖質制限を続けます。
それにしても、難しい世界です、素人には、
カルピンチョ先生
>主治医に頼み込んで飲みたがる人もいるwwぐらいですが
これって、ワタクシのことかしら(笑)?
なんちゃってケトン食+メトホルミン=「鬼に金棒」
まだ実現しておりませんですぅ~・・・(-_-;)。
駄目親爺さん
いえいえ、いろんな意見がありますから、だからこそ面白いとも言えます。
最後は自分で判断して自分で選択してください。
私もそうしただけのことですし、○○○太さんもきっとそうなのでしょう。
ふふ。
Yamamoto_maさん
あれ、ばれちゃいました?
おかしいなあ、こっそり書いたのにw
カルピンチョ先生
福田一典先生のブログより・・
あの、あの、泣く子も黙るジェームズ・ワトソン博士もメトホルミンを服用しているらしい。
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/47d2dc737e277f289ab0794c8a767847
>何かの講演では、がん予防や抗老化の目的でワトソン自身がメトホルミンを服用していると言っています。
Yamamoto_maさん
Jimさんとは15年ほど前にCold Spring Harborで開かれたワークショップでお会いして一緒に議論させていただいたことがあります(あそこの主ですからね)。
「新し物好きでお茶目で発想がジャンプしまくる楽しい、だけど時々暴走して大変、だれか止めて~」という爺ちゃん先生だったのですが、最近はますます磨きがかかっているといううわさも(笑)。